はじめに
「右と左、どっちだっけ?」
5歳になる息子が、お箸を持つ手を間違えたり、靴を左右逆に履いてしまう姿を見て、
最初は「大丈夫かな?」と心配になりました。

でも実は、5歳で左右が覚えられないのは自然なことなんです。
発達のステップの途中にあり、特にASDやDCDなどの発達特性がある子では、
空間認識や体の感覚をつかむのに少し時間がかかることがあります。
この記事では、わが家の実体験を交えながら、左右をやさしく覚える工夫をご紹介します🌱
目次
はじめに
- 🧠 5歳で左右が覚えられない理由とは?発達のステップを解説
- 🏠 家庭でできる「左右」の覚え方・工夫
・体に目印をつけて体感で覚える
・手遊び・リズム遊びで楽しく定着
・子どもの視点で伝える
・色やカードで視覚サポート
・ゲーム感覚で楽しく練習 - 💬 わが家の声かけ実例
- 💡 実体験から分かった「左右の壁」
- 🚥 左右の理解は「安全」ともつながる
- よくある質問と答え(FAQ)
- ✨ まとめ|左右の理解は成長の証
- 💡 こんな工夫もおすすめ
🧠 5歳で左右が覚えられない理由とは?発達のステップを解説
左右の理解には、いくつかの発達的なステップが必要です。
- 自分の体の左右を認識する(身体図式)
- 空間の中での位置を把握する(空間認識)
- 言葉で表現する(言語化)
これらがつながるのは、多くの子が6〜7歳ごろ。発達のスピードには個人差があり、
5歳ではまだ混乱して当たり前です。
特性がある子の場合、
- 左右を言葉で整理するのが苦手(言語処理)
- 自分の体の位置を感じ取りにくい(ボディイメージの発達)
- 鏡映像に惑わされやすい(空間認識)
といった理由で、覚えるまでに時間がかかることもあります。
🏠 家庭でできる「左右」の覚え方・工夫
① 体に「目印」をつけて体感で覚える✨
- 右手に「星のシール」🌟
- 左手に「ハートのシール」💗
日常の中で、「星の手でタッチ!」「ハートの手でごはん食べよう!」と楽しい声かけを続けることで、
少しずつ定着していきます。
🪄 ポイント:
「右=お箸の手」「左=時計の手」と、生活の動作とセットで覚えるのがコツです。
② 手遊び・リズム遊びで自然に定着🎵
- 「グーチョキパーでなにつくろう」
- 「♪右手を出して〜左手出して〜」
歌やリズムに合わせることで、体の感覚+言葉+動きがリンクします。
机の上で勉強より、遊びながら体で覚える方が効果的です✨
③ 見る向きを統一!「子どもの視点」で伝える👀
大人の立場から「右」って言うと、子どもは混乱します。
必ず子どもの視点で、「あなたの右の手はこっちだよ」と伝えましょう。
鏡の前で練習するのは、左右が反転するため混乱のもとに💦
初めのうちは避けてOKです。
④ 色や絵カードを使った「視覚サポート」🎨
- 右手:赤
- 左手:青
色で左右を区別することで、視覚的に理解しやすくなります。
また、「右を向く」「左を向く」のような絵カードを使うと、イメージとして定着しやすいです。
⑤ ゲーム感覚で繰り返す🎮
「右手でタッチ!」「左足でケンケン!」などのまねっこゲームは、左右の理解にぴったり。
「できた!」体験を積み重ねて、楽しく学べる環境を作りましょう✨
💬 わが家の声かけ実例
- 「お箸の手が右だね、上手に持てたね👏」
- 「左の手に時計つけようね。今日はピカピカ✨」
- 「右の手でタッチ!」(スキンシップと合わせて楽しく)
「できたね!」と笑顔で認めることで、自己肯定感も育ちます🌸
⏳ 焦らなくて大丈夫
左右の理解は、年齢だけでは測れないスキルです。
5歳で完璧に分からなくても、焦らずに、日々の積み重ねで定着していきます。
特性がある子も、体の感覚を通して経験を重ねることで、必ず理解できるようになります。
子どものペースを尊重して、「今の頑張り」をたくさん認めてあげてください💖
💡実体験から分かった「左右の壁」

わが家でも、左右の混乱はよくあります。
探し物をしているときに「右の棚の上だよ」と言っても、息子はきょとん顔😳。
「どっち?」と聞き返されることもしばしばです。
YouTubeを見るときも、私が「その右の動画押してみて」と言うと、違う方をタップ💦
ゲーム中も「右に行って!」と声をかけても、「どっち?!」と混乱してしまいます。

そんな息子に効果があったのが、体に目印をつける方法です✨
右手にヘアゴムをつけたり、シールを貼ったりして、
「目印のある手が右だよ」と何度も体感しながら覚えていきました。
さらに、時計を見せて「3のある方が右だよ⏰」と伝えると、少しずつ結びついてきたようです。
“右”という言葉と、実際の動作・見えるものをリンクさせることが大切だと感じています🌱
🚥左右の理解は「安全」ともつながる大切な力
日常生活の中では、「右」や「左」を瞬時に判断する場面がたくさんあります。
特に信号を渡るときや、横断歩道を歩くときなど、とっさの判断が必要な場面では、
左右の混乱が思わぬ危険につながることもあります。

「右を見て、左を見て」
大人にとっては当たり前の動作も、左右の感覚がまだ定着していない子どもにとっては、
指示を理解して動くこと自体がむずかしいのです。
私も、息子が信号の前で迷う様子を見て、「左右を覚えることは、安全のためにも大切なんだ」と改めて感じました。
焦らず、日常の中で繰り返し、体の感覚と「右・左」の言葉を結びつける練習を続けています🌱
よくある質問と答え(FAQ)
5歳で左右を覚えられないのは発達が遅れている?
いいえ、多くの子が6〜7歳ごろに定着します。
5歳で混乱するのは自然な発達の過程です。発達障害があると左右を覚えるのが難しい?
ASDやDCDなど特性がある子は、体の感覚や空間認識に時間がかかることがあります。
ただし工夫次第で必ず身につきます。左右を覚える練習はいつから始めるのがいい?
3〜4歳から遊び感覚で取り入れると自然に覚えやすいです。
本格的に理解が進むのは小学校低学年頃です。左右の違いを教えるときのコツは?
言葉だけでなく「シール」「色分け」「生活動作」とセットで覚えることがポイントです。
左右を間違えても直すべき?
間違えたときは優しく補足する程度で大丈夫です。
無理に直そうとすると自信をなくしてしまうこともあります。鏡の前で左右の練習は効果的?
鏡は反転するので最初は混乱の原因に。
慣れてから取り入れる方がおすすめです。左右を覚えるのに役立つ遊びは?
「右手でタッチ!左足でケンケン!」などのまねっこゲームや手遊び歌が効果的です。
靴の左右を覚えられない場合はどうしたらいい?
靴の中に「右=○」「左=★」などシールを貼ってサポートしましょう。
左右を覚えるアプリや絵本はある?
「みぎとひだり」などの絵本や知育アプリがあります。
イラストや音で楽しく学べます。親はどんな声かけをすればいい?
「お箸の手が右だよ」「時計の手が左だね」など、生活の中で自然に伝えるのがおすすめです。
✨まとめ|左右を覚えるのは「心と体」の成長の証
- 左右の理解は、発達の中でゆっくり育つスキル
- 「見て・動いて・触って」体感することで定着
- 生活の中の小さな声かけと経験が、最大のサポート
左右の理解は、発達の中で少しずつ育つ大切な力。
焦らず、体の感覚・遊び・生活の中で少しずつ定着します。
「今はまだ途中だけど、確実に育っている」
その視点で、安心してお子さんを見守ってあげましょう🌱
その成長を信じて、日常の中で「できた!」を一緒に積み重ねていきましょう✨
💡こんな工夫もおすすめ
- お支度ボードに「右手・左手」マークを入れる
- 靴に「右=○」「左=★」のシールを貼る
- 絵本『みぎとひだり』などで楽しく学ぶ📚
🪞最後に
「左右が覚えられない」ことは、発達の遅れではなく、経験の途中。
「焦らず・比べず・一緒に成長していく」気持ちを大切に✨
今日からできる、「楽しい左右あそび」で、お子さんの「できた!」を増やしていきましょう🌈
📢次回予告
「小1の壁とは?入学準備でできること・働くママのリアルな悩みと対策」
お楽しみに!
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