はじめに
『褒める』ことは育児の基本ですが、何をどう褒めればいいのか、悩むことはありませんか?
特に幼児期は、褒め方次第で自己肯定感がぐんと育つ大切な時期です。
ただし、『すごいね』と褒めるだけでは、子どもの自己肯定感を十分に育てられないこともあります。
具体的な行動や努力に焦点を当てた褒め言葉が、子どもにとってより効果的です。
本記事では、実際のエピソードを交えながら、幼児に効果的な褒め言葉をご紹介します。
幼児に響く効果的な褒め言葉とは?
1. 「がんばったね!」
幼児は挑戦を重ねて成長します。
結果だけでなく、努力そのものを認めてあげると、失敗を恐れずに挑戦する姿勢が育まれます。
エピソード例
- 初めて靴ひもを結ぶ練習をしていた子どもが、何度も失敗した後についに結べたとき、「がんばったね!」と声をかけると、満足そうな笑顔を見せてくれました。
- 苦手な野菜を一口食べられたとき、「挑戦してえらかったね」と伝えたら、次も食べてみようと意欲を見せました。
- 公園で高い遊具に挑戦して登り切った子どもに「怖かったけどがんばったね」と言うと、誇らしそうに振り返って笑顔を見せました。
2. 「〇〇できたの、ママすごく嬉しいよ!」
親も一緒に喜びを表現することで、子どもにとって親との喜びの共有が大切だと感じられます。
幼児は親が自分に注目してくれていることに非常に敏感なので、喜びを一緒に表現するのは有効です。
エピソード例
- 子どもが自分からおもちゃを片付けたとき、「ママ、本当にうれしいよ!」と言うと、満足そうに次も片付けようとしました。
- 絵本を一人で最後まで読めたとき、「全部読めたのすごくうれしいよ」と伝えたら、次は別の本を選んで持ってきました。
- 公園で「ありがとう」と自然に友だちに言えたとき、「そんな姿が見られてママうれしいな」と言うと、少し照れながらも満足そうでした。
3. 「〇〇するの、とっても上手だったね!」
具体的な行動を褒めることで、どの行動が良かったのかを子どもが理解しやすくなります。
「絵を描くの上手だね」「靴を揃えられたね」など、日常の小さな成功を見逃さず認識してあげることが、自信につながります。
エピソード例
- 初めて折り紙で鶴を折れたとき、「羽の部分がきれいに折れたね!」と伝えると、さらにもう一つ挑戦し始めました。
- ご飯をこぼさずに食べられたとき、「今日はきれいに食べられたね!」と言うと、次も意識して丁寧に食べようとしました。
- おもちゃの片付けで色ごとに分けられたとき、「色分けがとても上手だったよ」と褒めると、得意気な表情を見せました。
4. 「考えたね、いいアイデアだね!」
創造力や問題解決力を認めると、子どもは自信を持って新しいことに挑戦します。
幼児は自分で考える力を伸ばし、何か新しいことを発見したり工夫することが大好きです。
そのプロセスを尊重してあげましょう。
エピソード例
- 積み木で遊んでいるとき、いつもとは違う形の家を作った子どもに「こんな形もできるんだね、いいアイデアだね!」と声をかけたら、さらに工夫を凝らし始めました。
- おもちゃの取り合いを避けるため、自分から交代する提案をしたとき、「それはいい考えだね」と伝えると、得意げに他の友だちにも提案していました。
- 描いた絵にストーリーをつけて説明してくれたとき、「そんな話が浮かぶなんてすごいね!」と言うと、もっと詳しく話してくれました。
5. 「優しくできたね!」
お友達や家族に優しい行動を取った時、優しさや思いやりを褒めてあげることも大切です。
これにより、社会的なスキルが育ち、他者との関わり方を学んでいきます。
エピソード例
- 赤ちゃんにおもちゃをそっと渡してくれたとき、「優しくできたね」と伝えると、嬉しそうにまたおもちゃを渡していました。
- 怪我をした友だちに「大丈夫?」と声をかけたとき、「気遣いが素敵だね」と褒めると、もっと友だちに優しく接するようになりました。
- ペットにおやつをあげるとき、ゆっくりと優しく手渡してくれたので、「動物にも優しくてえらいね」と言うと、さらに大事に扱うようになりました。
6. 「〇〇すると気持ちいいね!」
「気持ちいい」という感覚的な表現を使うことで、子どもがその行動自体を心地良いと感じられるようになります。
これは、片付けや挨拶といった習慣化したい行動を促すのに役立ちます。
エピソード例
- 自分の机をきれいに拭いた後、「ピカピカだと気持ちいいね!」と言うと、さらに窓拭きを始めました。
- 公園で遊んだ後に手を洗ったとき、「手がきれいだと気持ちいいね!」と言うと、手洗いが楽しくなったようでした。
- 靴を揃えて脱いだ後、「靴が揃っていると気分いいね」と伝えると、次回からも意識して揃えてくれました。
7. 「自分でできたね!すごい!」
幼児は自立した行動を褒められると大喜びします。
難しいことに挑戦して成功したとき、「自分でできた!」という感覚を持たせることで、次の挑戦に対しても意欲が高まります。
エピソード例
- 初めて服のボタンをかけられたとき、「自分で全部できたね!」と言うと、得意げな顔で他のボタンも試していました。
- 公園で一人でブランコに乗れたとき、「ブランコ、自分でできたね!」と伝えると、ますます楽しそうに何度も挑戦していました。
- 自分でお皿を下げたとき、「全部一人でできてすごいね!」と言うと、「次もやる!」と意気込んでいました。
褒め言葉のコツ
- 具体的に褒める:
「〇〇ができたね!」と具体的に行動を褒めることで、子どもは何が良かったのかを理解できます。
また、結果だけでなく努力そのものを認めることで、失敗を恐れず挑戦する姿勢が育まれます。 - 努力を認める:
結果だけでなく、プロセスや努力そのものを褒めることで、挑戦を恐れず続けられる子に育ちます。 - 喜びを共有する:
親が一緒に喜んでいることを伝えると、子どもは自分の行動が誰かを幸せにしていると感じ、前向きな行動を繰り返すようになります。
まとめ
幼児期は、褒め言葉を通じて子どもの自己肯定感を育む大切な時期です。
具体的な行動や努力を認めることで、子どもは次の挑戦に意欲を持ち、ポジティブな成長を遂げます。
また、親が喜びを共有することで、より一層信頼関係を築くことができます。
さっそく今日から、日常の小さな成功を見逃さず、効果的な褒め言葉を実践してみましょう!
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次回予告
次回は、「家庭でリフレッシュするための「おひとり様タイム」のアイデア」です。お楽しみに!