はじめに
「どう褒めたら、子どもの心に届くんだろう?」と悩んだことはありませんか?
子育て中、「褒めること」はとても大切。
でも、ただ「すごいね!」と結果だけを褒めていませんか?
幼児期は、自己肯定感や粘り強さ、思いやり、感情のコントロールといった「生きる力」が育つ大切な時期です。
これは「非認知能力」と呼ばれ、将来の学びや社会性の土台になります。
だからこそ、行動や努力など、子どものがんばりの「過程」に目を向けて褒めることがとても大切。
特に、発達に凸凹のある子どもたちは、褒め方次第で自己肯定感が大きく育ち、次の一歩を踏み出す力になります。
本記事では、幼児に効果的な褒め言葉7選を、実体験エピソードとともにご紹介します。
「今日から使える」「親子の絆が深まる」声かけで、子どもの「伸びる芽」をやさしく育てていきましょう🌱

目次
■はじめに
■1. 幼児の自己肯定感を高める褒め言葉7選【声かけ例つき】
1️⃣ 「がんばったね!」で努力を認める
2️⃣「〇〇できたの、ママすごく嬉しいよ!」で喜びを共有
3️⃣「〇〇するの、とっても上手だったね!」で行動を具体的に褒める
4️⃣「考えたね、いいアイデアだね!」で創造力・問題解決力を伸ばす
5️⃣「優しくできたね!」で思いやりを育てる
6️⃣「〇〇すると気持ちいいね!」で良い習慣をサポート
7️⃣「自分でできたね!すごい!」
■2. 幼児に響く!褒め言葉のコツ3つ【非認知能力もぐんぐん育つ】
1️⃣ 具体的に褒めると伝わる!
2️⃣ 結果より「努力」に注目!
3️⃣ 喜びを共有して「親子関係」も深まる
■3. よくある質問(Q&A)
■まとめ
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■次回予告
1. 幼児の自己肯定感を高める褒め言葉7選【声かけ例つき】
子どもの自己肯定感や粘り強さ、思いやりなど、目には見えない「非認知能力」を育むには、日々の声かけがカギになります✨
以下の褒め言葉は、親子の信頼関係を深め、子どもの「やってみよう!」という意欲をぐんぐん引き出しま

幼児期にもっとも育てたいのが「粘り強さ」。
まずは、努力に焦点を当てた褒め言葉から始めてみましょう。👇
1️⃣「がんばったね!」で努力を認める💪
幼児は挑戦を重ねて成長します。
結果だけでなく、「過程」をしっかり褒める(努力そのものを認めてあげる)と、挑戦する心が育ちます。
💬 声かけ例:「最後まであきらめずにがんばったね!」
📌 こんな場面で使えるよ
- 洋服のボタンを一人で留めたとき
- 苦手な野菜を一口食べられたとき
- 高い遊具に挑戦して登り切ったとき
エピソード
📌洋服のボタンを一人で留めたとき
苦戦しながらも最後まで頑張って、ついに全部のボタンを留められたとき、「最後まであきらめずにがんばったね!」と声をかけると、満足そうな笑顔を見せてくれました。
📌苦手な野菜を一口食べられたとき
苦手な野菜を一口食べられたとき、「挑戦してえらかったね。がんばったね。」と伝えたら、次も食べてみようと意欲を見せました。
📌公園の遊具に挑戦したとき
公園で高い遊具に挑戦して登り切った子どもに「怖かったけどがんばったね」と言うと、誇らしそうに振り返って笑顔を見せました。

2️⃣「〇〇できたの、ママすごく嬉しいよ!」で喜びを共有🥰
親子の気持ちを共にする声かけ(親も一緒に喜びを表現すること)は、子どもにとって何よりの励みになります。
幼児は親が自分に注目してくれていることに非常に敏感なので、喜びを一緒に表現するのは有効です。
💬 声かけ例:「片付けてくれて本当にうれしいよ!」
📌 こんな場面で使えるよ
- 自分からおもちゃを片付けたとき
- 絵本を自分で1ページ読めたとき
- 友達に「ありがとう」と言えたとき
エピソード
📌おもちゃを自分から片付けたとき
「ママのお掃除が楽になるなぁ。片付けてくれて本当にうれしいよ!」と言うと、満足そうに次も片付けようとしていました。

📌絵本を1ページ自分で読めたとき
「全部読めたのすごいね、ママすごくうれしいよ」と伝えたら、次は別の本を選んで持ってきました。
📌公園で自然に「ありがとう」と友だちに言えたとき
「ちゃんとお友達にお礼が言えてえらいね!そんな姿が見られて、ママうれしいな」と伝えると、少し照れながらも満足そうでした。

3️⃣「〇〇するの、とっても上手だったね!」で行動を具体的に褒める🎨
具体的な行動を褒めることで、どの行動が良かったのかを子どもが理解しやすくなります。
「絵を描くの上手だね」「靴を揃えられたね」など、日常の小さな成功を見逃さず認識してあげることが、自信につながります。
💬 声かけ例:「靴をそろえられて上手だったね!」
📌 こんな場面で使えるよ
- 折り紙で初めて鶴が折れたとき
- ごはんをこぼさず食べられたとき
- 近所の人に元気に挨拶ができたとき
エピソード
📌初めて折り紙で鶴を折れたとき
「羽の部分がきれいに折れたね!」と伝えると、さらにもう一つ挑戦し始めました。
📌ご飯をこぼさずに食べられたとき
「きれいに食べられたね!上手だったよ」と伝えると、次の日も「昨日ほめられたから、今日もきれいに食べるね!」と意識して丁寧に食べようとしていました。
📌近所の人に挨拶ができたとき
「挨拶、とっても上手だったね!」と褒めると、満足そうに次からも喜んで挨拶するようになりました。

4️⃣「考えたね、いいアイデアだね!」で創造力・問題解決力を伸ばす🧠
子どもが自分で工夫したときに認めると、自信がついてどんどんチャレンジできるように。
💬 声かけ例:「その方法、いいアイデアだね!」
📌 こんな場面で使えるよ
- 積み木で変わった形を作ったとき
- おもちゃの取り合いで交代を提案したとき
- 絵に自作のストーリーをつけて説明してくれたとき
エピソード
📌積み木で遊んでいるとき、いつもとは違う形の家を作った子ども
「こんな形もできるんだね、いいアイデアだね!」と声をかけたら、さらに工夫を凝らし始めました。
📌おもちゃの取り合いを避けるため、自分から交代する提案をしたとき
「それはいい考えだね!」と伝えると、得意げに何度もおもちゃを交換していました。
📌描いた絵にストーリーをつけて説明してくれたとき
「そんな話が浮かぶなんてすごいね!いいアイデアだね」と言うと、もっと詳しく話してくれました。

5️⃣「優しくできたね!」で思いやりを育てる🫶
お友達や家族に優しい行動を取った時、優しさや思いやりを褒めてあげることも大切です。
優しい行動を言葉で認めると、子どもは「人との関わり」をポジティブにとらえるようになります。
これにより、社会的なスキルが育ち、他者との関わり方を学んでいきます。
💬 声かけ例:「弟にやさしくしてくれてありがとう」
📌 こんな場面で使えるよ
- 赤ちゃんにおもちゃをそっと渡したとき
- けがをした弟を気遣ったとき
- ペットにやさしく接したとき
エピソード
📌赤ちゃんにおもちゃをそっと渡してくれたとき
「優しくできたね」と伝えると、嬉しそうにまたおもちゃを渡していました。
📌怪我をした弟に「大丈夫?」と声をかけたとき
「優しくできたね」と褒めると、友だちにも優しく接するようになりました。
📌ペットにおやつをあげるとき、ゆっくりと優しく手渡してくれた
「動物さんにも優しくてえらいね」と言うと、さらに大事に扱うようになりました。
📌弟が熱を出したとき、「大丈夫?」と心配していた時
「優しくしてくれてありがとう。きっと弟も喜んでるね」と声をかけると、さらに優しく励ましていました。

6️⃣「〇〇すると気持ちいいね!」で良い習慣をサポート
「気持ちいい」という感覚的な表現を使うことで、子どもがその行動自体を心地良いと感じられるようになります。
これは、片付けや挨拶といった習慣づけに効果的です。
💬 声かけ例:「靴がそろっていると気持ちいいね」
📌 こんな場面で使えるよ
- 机や床をピカピカにしたとき
- 遊んだ後に手を洗えたとき
- 返事がはきはきできたとき
エピソード
📌自分の机をきれいに拭いた後
「ピカピカだと気持ちいいね!」と言うと、さらに床拭きを始めました。
📌公園で遊んだ後に手を洗ったとき
「手がきれいだと気持ちいいね!」と言うと、手洗いが楽しくなったようでした。
📌靴を揃えて脱いだ後
「靴が揃っていると気分いいね」と伝えると、次回からも意識して揃えてくれました。
📌頼まれごとに「はい」と返事ができたとき
「気持ちよくお返事できたね!あなたに頼んでよかったよ」と褒めると、得意げな表情を見せました。

7️⃣「自分でできたね!すごい!」で自立心を育てる🌟
「一人でできた!」という成功体験は、次の挑戦へのエネルギーに。
💬 声かけ例:「ぜんぶ一人でできてすごいね!」
📌 こんな場面で使えるよ
- 服のボタンを自分でとめられたとき
- ブランコにひとりで乗れたとき
- 食器を自分で片付けたとき
- 朝の支度を全部自分でしたとき
エピソード
📌初めて服のボタンをとめられたとき
「自分でぜんぶできたね」と言うと、得意気な顔で他のボタンも試していました。
📌公園で一人でブランコに乗れたとき
「ブランコ、自分でできたね!」と伝えると、ますます楽しそうに何度も挑戦していました。
📌自分でお皿を下げたとき
「全部一人でできてすごいね!」と言うと、「次もやる!」と意気込んでいました。
📌朝の身支度が一人でできた時
「手伝わなくても、ぜんぶ自分でできたね!すごいね!」と伝えると、「僕、すごかったね!」とご機嫌でした。

2. 幼児に響く!褒め言葉のコツ3つ【非認知能力もぐんぐん育つ】
幼児期は「自己肯定感」や「非認知能力(感情コントロール・意欲・粘り強さ)」が育つ重要な時期。
その土台づくりに欠かせないのが「上手な言葉がけ」です✨
ここでは、子どもに響く褒め言葉のポイントを3つに絞ってご紹介します。

1️⃣ 具体的に褒めると伝わる!
🎯「〇〇ができたね!」と行動を明確に伝えると、 子どもは「自分の何が良かったのか」をしっかり理解できます。

例えば:
- 「靴をそろえられたね!」
- 「優しくどうぞって言えたね!」

📝 成功体験を認識することで、子どもは自信を持ち、次も挑戦しようとします。

2️⃣ 結果より「努力」に注目!
🚀「頑張っていたね」「最後までやりきったね」と伝えることで、 結果だけでなく「過程」に価値を見出せるようになります。

これは「失敗してもOK!」というメッセージにもなり、 挑戦を続ける力=レジリエンスの育成につながります💪
3️⃣ 喜びを共有して「親子関係」も深まる
💖「ママも嬉しいよ!」という言葉がけは、 子どもに「自分の行動が誰かを喜ばせる」と実感させます。

たとえば:
- 「おもちゃを片付けてくれて、ママ助かったよ〜!」
- 「ありがとうって言えた姿、すっごく素敵だったよ!」
親のリアクションが温かいほど、子どもは誇らしさを感じ、 前向きな行動を繰り返すようになります🌈

\小さな声かけが、子どもの大きな成長につながります✨/
日常の中でぜひ取り入れてみてくださいね。
3. よくある質問
「すごいね!」だけではダメなの?
「すごいね!」だけだと何が良かったのか伝わらず、子どもが本当に自信を持てないことがあります。
具体的な行動や努力を褒めるのが効果的です。子どもが失敗した時はどう褒めればいい?
「結果よりも挑戦したことが大事だよ!」「頑張ったね!」と、努力や過程を認める声かけをしましょう。
兄弟間で褒め方に差が出てしまう…
それぞれの頑張りを公平に認めるよう意識しましょう。
「◯◯ちゃんはこれが上手だったね」「◯◯くんはこれができたね」と個別に褒めるのがコツ。「ママ嬉しい!」は効果的?
はい!子どもは親の喜びを感じることで、ポジティブな行動を増やします。
何回も同じことで褒めてもいい?
OK!子どもは繰り返し褒められることで自信を深めていきます。
「褒めすぎ」はよくない?
無理に褒めるのはNGですが、適切なタイミングで自然に褒めるのは問題ありません。
年齢が上がると効果が薄れる?
幼児期だけでなく、小学生以降も適切な褒め方を意識すると効果的です。
叱るときと褒めるときのバランスは?
褒める回数を叱る回数の3倍以上にすると、自己肯定感が育ちやすくなります。
パパも褒めるべき?
もちろん!父親からの褒め言葉も子どもに大きな影響を与えます。
褒め言葉を増やすコツは?
子どもの行動をよく観察し、小さな成長にも目を向けることで、自然と褒める機会が増えます。
どんなシーンでも『伝え方』を工夫すれば、褒め言葉は力になります。
ぜひ日常に取り入れてみてください。
まとめ
幼児期の褒め言葉は、子どもの未来を育てる種まき🌱
✔ 「〇〇ができたね」と具体的な行動を褒めることで、子どもは何を頑張ったのかがわかり、自己肯定感が高まります。
✔ 結果だけでなく「頑張ってたよ」と努力の過程を認めることで、挑戦を楽しむ気持ちが育ちます。
✔ 「ママも嬉しいよ!」と親の感情を共有することで、親子の信頼関係が深まります。
発達凸凹のある子もない子も、言葉がけひとつでグンと成長する力を持っています。
ぜひ、日々の中で「伝わる褒め言葉」を意識してみてください😊
📩【読者さんへ】
「使ってよかった褒め言葉」や「お子さんの反応」をぜひコメントで教えてください♪
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📢次回予告
次回は、「育児中でもできる!ママのリフレッシュ時間を作る6つの方法」をご紹介します!
お楽しみに!