💭はじめに:「褒めましょう」と言われても、難しいんです
2児の発達っ子ママです。
日々の療育や家庭での支援を通して、
「褒め方のむずかしさ」に何度もぶつかってきました。
子育てセミナーや本でも、必ずと言われる言葉。
それが——「子どもを褒めましょう」。
頭ではわかってるんです。
褒めることで子どもの自己肯定感が育ち、やる気や意欲も伸びること。
でも、実際にやってみると、
「褒めるって意外と難しい…」と感じる瞬間がたくさんありますよね。

「すごいね!」と言っても子どもが無反応だったり、
「そんなの当たり前でしょ」と思ってしまう自分がいたり。
褒めるって、ただの声かけじゃなくて、
🌼「親の心の持ち方」そのものが問われる瞬間なんだと、感じています。
✅目次
- 「褒める」って意外と難しいと感じる理由
- 普通のことでも褒めていい理由
- 普通のことでも褒めていい実例(3~8歳・100個)
- 発達っ子ママが実践する「ほめ言葉」の工夫
- よくある質問と答え
- まとめ|がんばりを見逃さないまなざしを大切に
1. 普通のことでも、ちゃんと褒めていい理由🌱
発達特性を持つ子どもたちは、
ひとつの行動にものすごくエネルギーを使っていることがあります。
たとえば――
- 🌼 朝、自分で着替えられた
- 🍚 ごはんをこぼさずに食べられた
- 🧩 片づけを途中までできた
どれも一見「普通のこと」に見えるけれど、
実はその「普通」の裏に、感覚の不快さや、体のコントロールへの努力が隠れている。
だから、
💬 できて当たり前のことこそ、ちゃんと褒めていい。
それは甘やかしではなく、
✨ 努力を見逃さないまなざし ✨なんですよね。
「ちゃんと見てくれてる」
「ぼくががんばってるの、わかってくれてる」
そんな気持ちが、次のチャレンジへの原動力になります。
2. 発達っ子ママが意識している「ほめ言葉」の工夫💬
🎯 行動を具体的に伝える
「すごいね!」だけで終わらせずに、
「最後まで片づけられたね」「自分からやろうとしたね」と、
どんな行動を褒めているのかを伝えるようにしています。
子ども自身が「何がよかったのか」を理解できると、
次に同じように頑張るきっかけになります。
🌈 成果より「過程」を褒める
結果よりも、「途中で投げ出さずに頑張ったね」「ゆっくり考えてたね」など、
努力のプロセスを認める声かけを意識しています。
発達っ子にとって、「過程」の中にはたくさんの小さな戦いがあります。
そこを見つけて言葉にしてあげることが、
子どもの自己効力感をぐっと高めてくれます。
完璧に褒めようとしなくてもいい☀️
「褒める」って、親にも練習が必要。
イライラしているときは、褒める余裕なんてなくて当たり前です。
でも、あとから「さっきのあれ、できてたね」と声をかけるだけでもOK!
⏰ 時間が経っても、褒め言葉はちゃんと届きます。
大切なのは、「うちの子、がんばってたな」と気づけること。
それが、子どもにとっての一番の安心感であり、成長の土台になります。
4. 普通のことでも褒めていい実例(3~8歳・100個)
「褒めるのが大事」と分かっていても、
「どんなときに褒めたらいいの?」「普通のことを褒めてもいいのかな?」と迷うこと、ありますよね。
実は、「普通のことを褒める」ことこそ、自己肯定感を育てる第一歩なんです。
特に発達っ子は、「失敗体験」や「注意される経験」が多くなりがち。
だからこそ、小さな「できた!」を見逃さずに褒めてあげることが大切です✨
ここでは、3〜8歳の子どもに使える
「普通のことでも褒めていい実例」を100個紹介します。
「え、これも褒めていいの?」という日常のシーンを集めたので、
きっと明日からの声かけがぐっと楽になります😊
🏡生活習慣
- 朝自分で起きた
- パジャマを脱げた
- お着替えを最後までできた
- ボタンを留められた
- 靴を左右間違えずに履けた
- 靴をそろえた
- ごはんを全部食べられた
- 自分でスプーンを持てた
- 「ごちそうさま」が言えた
- 歯みがきを嫌がらずにできた
🧩片づけ・準備
- おもちゃを箱に入れられた
- 片づけを途中まででもできた
- 片づけを声かけで始められた
- カバンを自分で持った
- 幼稚園バッグを玄関まで持ってきた
- ハンカチをポケットに入れた
- 明日の洋服を一緒に選べた
- 上履きをそろえて置けた
- お弁当箱を出せた
- 水筒を自分で洗面所に持っていけた
🎨遊び・創造
- 絵を最後まで描いた
- はさみを使えた
- 折り紙を途中まで折れた
- 粘土を触れた(苦手克服)
- 「これ作ったよ」と見せてくれた
- お絵かきで好きな色を選べた
- ブロックを積めた
- 倒れても作り直せた
- 工作を最後までやりきった
- 一緒に遊ぼうと声をかけられた
👦コミュニケーション
- 「ありがとう」が言えた
- 「ごめんね」が言えた
- お友達の話を聞けた
- お友達に「どうぞ」できた
- お友達とおもちゃを交代できた
- 先生に挨拶できた
- 「いってきます」「ただいま」が言えた
- ママに話しかけてくれた
- 「ママ見て!」と共有できた
- 泣かずに気持ちを言葉で言えた
🌼挑戦・頑張り
- 苦手な食べ物を一口食べた
- 転んでも立ち上がれた
- できなかったことをもう一度挑戦した
- 練習を続けられた
- 失敗しても泣かなかった
- 新しいことに興味を示した
- 泣きながらも最後まで頑張った
- 頼まれていないのに手伝ってくれた
- 頑張ったあと「できた!」と笑顔を見せた
- 「もう一回やる」と言えた
✋感覚・運動
- 靴下を自分ではけた
- ボールを投げられた
- キャッチできた
- ジャンプができた
- 体操を最後までやれた
- ダンスを真似できた
- 滑り台を一人で滑れた
- 手をつないで歩けた
- 公園で順番を守れた
- 手洗いの水を我慢できた(感覚過敏対策)
🧠思考・ことば
- 自分で考えて行動できた
- 「どうする?」と聞かれて考えた
- 選択肢を自分で選べた
- 自分の意見を言えた
- 新しい言葉を使えた
- 「どうして?」と質問できた
- 「やってみたい」と言えた
- お話を最後まで聞けた
- ストーリーを思い出せた
- 数を数えられた
💕心の成長
- 我慢できた
- 順番を待てた
- 負けても泣かずにいられた
- お友達を応援できた
- 困っている子を見て声をかけられた
- 小さい子にやさしくできた
- ありがとうを言えた
- 謝る勇気を持てた
- うまくいかなくても諦めなかった
- 「できなくてもいい」と言えた
🏠家庭での小さな習慣
- ごみを捨てられた
- テーブルを拭けた
- お手伝いを頼まれてやった
- 食器を運べた
- 洗濯物を持ってきた
- 靴を片づけた
- テレビを消せた
- 電気を消してくれた
- 兄弟を呼んでくれた
- ペットに優しくできた
🌈情緒・安心感
- 「ママと一緒にやる」と言えた
- 「ひとりでやってみる」と言えた
- 失敗しても「大丈夫」と言えた
- 苦手な場所(病院など)に行けた
- 泣いても気持ちを切り替えられた
- 笑顔が増えた
- 表情が豊かになった
- 「ありがとう」「だいすき」が増えた
- 人の話を遮らずに待てた
- 「できた!」と自信を持って言えた
5. よくある質問と答え
「褒める」って、どんなときにすればいいの?
どんな小さなできごとでもOKです。
できた瞬間・頑張っていた瞬間に言葉をかけるのがポイントです。普通のことを褒めると、甘やかしになりませんか?
甘やかしとは違います。
努力や工夫を見つけて言葉にすることで、自己肯定感が育ちます。褒めすぎると、子どもが調子に乗るのでは?
「行動」を具体的に褒めれば大丈夫です。
人格ではなく行動を言葉にするのがコツです。褒めるタイミングを逃したときは?
後からでもOK!
「さっき頑張ってたね」と振り返る言葉でも、ちゃんと伝わります。他の子と比べてしまうときは?
比較よりも、「昨日の自分と比べてどうだったか」を伝えると効果的です。
きょうだいで差をつけないようにするには?
同じ言葉を使うのではなく、「その子の頑張り方」を見て褒めるのが大事です。
子どもが「そんなの当たり前」と言うときは?
「そうだね、でもママはあなたの頑張りがうれしいんだ」と感情を伝えてみましょう。
叱ったあとに褒めても大丈夫?
むしろ効果的です。
叱ったあとに「でもここはできてたね」と伝えると信頼関係が深まります。褒め言葉がマンネリ化します…
「~が上手くいったね」「~を考えてやってたね」など、行動・工夫を中心に言葉を変えると◎
発達特性がある子には、特別な褒め方が必要?
特別というより、「見えにくい努力」を丁寧に見つけてあげることが何よりの支援です。
💖まとめ|がんばりを見逃さないまなざしを大切に
褒めることは、子どもの自己肯定感を育てる魔法のような力。
でも、それは特別な言葉や完璧なテクニックじゃなくていい。
🌼 できたことを小さく喜ぶ
🌼 普通のことを「すごいね」と認める
🌼 がんばりを見逃さない
そんな日々の積み重ねが、発達っ子の「ぼくもできる!」を育ててくれます。
完璧じゃなくていい。
今日の一言を大切にすることが、最高の「褒め育て」です。
🎉次回予告
お楽しみください♪