はじめに
子どもが失敗を恐れずに挑戦できるようにするには、どうすればいいのでしょうか?
私の息子も、失敗を怖がり、新しいことに消極的になることがよくあります。
療育の先生に幼稚園での集団行動をモニタリングしてもらった際、「失敗を強く避け、完璧を求める傾向がありますね」と指摘されました。
確かに、うまくいかないとすぐに諦めてしまったり、新しいことに挑戦する前から「無理だよ……」と不安そうにすることがよくあります。
そんな息子を見て、私は「どうすれば失敗をポジティブに捉えられるようになるのか?」と悩み、試行錯誤を重ねてきました。
本記事では、息子の成長を支えるために実践している工夫や、挑戦する力を育む方法をお伝えします。
目次
- 挑戦する力が成長に必要な理由
- 子どもが失敗を怖がる3つの理由
- 失敗から学ぶ力を育てるための工夫
- 失敗は成長の一部であると教える
- 小さな成功体験を積み重ねる
- 挑戦を褒めると子どもは成長する
- 建設的なフィードバックをする
- 親自身も失敗を恐れない姿勢を見せる
- 家庭でできる挑戦を促すアクティビティ
- よくある質問
- まとめ
1. 挑戦する力が成長に必要な理由
挑戦する力は、子どもの成長過程において非常に重要です。
この力があることで、子どもは自分の限界を超え、新しいスキルや知識を身に付けることができます。
さらに、失敗から学びを得ることができるため、失敗そのものが成長の一部として捉えられます。
挑戦を繰り返すことで、以下のような力が養われます。
- 問題解決力:
例えば、新しいおもちゃの組み立てや、友達とのトラブル解決に挑戦することで、自分で考え行動する力が育まれます。 - 自己肯定感:
小さな成功体験を繰り返すことで、「自分ならできる」という自信が生まれ、何事にも前向きに取り組む姿勢が養われます。 - レジリエンス(回復力):
失敗しても立ち直る力を持つことで、ストレスやプレッシャーに強くなります。
2. 子どもが失敗を怖がる3つの理由
子どもが挑戦を避ける理由は、主に「失敗への恐れ」にあります。
失敗することによって他者から否定されるのではないか、あるいは自分の能力が足りないと感じることが子どもにとって大きなストレスになります。
具体的には以下のような理由が挙げられます。
- 親や周囲の期待:
親や先生の期待が重くのしかかると、子どもは失敗を避けたくなります。 - 完璧主義の傾向:
「全部うまくやらなければいけない」と考える子どもは、最初から挑戦を避けがちです。 - 過去の失敗経験:
過去に失敗して大きく叱られたり、否定的な反応を受けた経験が、再挑戦をためらわせます。
3. 失敗から学ぶ力を育てる方法

1. 失敗は成長の一部であると教える
失敗は「ダメなこと」ではなく、成長するための一歩だと伝えることが大切です。
「失敗しても次にどうすればいいか考えれば良い」という考え方を共有しましょう。
親が「失敗しても大丈夫」というメッセージを繰り返し伝えることで、子どもは失敗を怖がらず、次の挑戦に向かうことができます。
ポイント:
- 失敗しても責めずに「次にどうすればうまくいくかな?」と問いかけ、一緒に考える。
- 自らの失敗談をシェアして、「誰でも失敗することはある」と教える。
2. 小さな成功体験を積み重ねる

小さな挑戦から成功体験を積み重ねることで、子どもは自信をつけていきます。
たとえば、簡単な家事を手伝わせたり、新しい遊びに挑戦させるなど、達成可能な目標を設定しましょう。
ポイント:
- 子どもが成功した際には、具体的に褒めて「やればできる」という気持ちを育む。
- 失敗しても「次はどうする?」とポジティブに次のステップを見つける。
3. 挑戦を褒めると子どもは成長する

挑戦の結果にこだわらず、挑戦する姿勢そのものを褒めることで、子どもは「結果よりも努力が大切」と理解します。
これにより、挑戦すること自体を楽しめるようになります。
ポイント:
- 「結果がどうであれ、チャレンジしたこと自体が素晴らしい」と伝える。
- 何度も挑戦する姿勢や工夫を褒め、努力を評価する。
4. フィードバックを建設的に行う
失敗した際には、ただ「頑張ったね」と褒めるだけでなく、具体的なフィードバックを与えることが重要です。「どの部分が良くなかったのか」「次はどうすれば改善できるか」を話し合うことで、失敗から学ぶ姿勢を養えます。
ポイント:
- 「次にどうすればうまくいくかな?」と問いかけ、子ども自身に改善策を考えさせる。
- 失敗そのものではなく、努力した点や工夫を褒める。
5. 親自身も失敗を恐れない姿勢を見せる
親が失敗を恐れずに挑戦する姿を見せることで、子どもも自然と挑戦することを恐れなくなります。親が新しいことに挑戦し、失敗を受け入れる姿勢を示すことが、最高の手本になります。
ポイント:
- 親が失敗したとき、その経験を共有し、どう乗り越えたかを話す。
- 家族で新しい挑戦を楽しみ、挑戦する姿勢を共有する。
4. 家庭でできる挑戦を促すアクティビティ
家庭で子どもが失敗から学び、挑戦する力を育てるためのアクティビティを取り入れることが効果的です。
以下は簡単にできるアクティビティの例です。
● チャレンジカレンダー:
子どもが挑戦したことや達成したことをカレンダーに記録し、達成感を視覚的に確認できるようにします。


● 挑戦ボックス:
挑戦ボックスは、紙に書いた挑戦をランダムに選ぶ楽しいアクティビティです。
例えば、簡単な家事に挑戦する、近所の新しい公園へ行ってみるなど。
毎週、新しい挑戦を紙に書いて箱から引くことで、無理なく挑戦を楽しむことができます。

- 試行錯誤の時間:
一つの目標に向かって何度もトライ&エラーを繰り返す時間を設け、失敗しても何度も挑戦できる環境を提供します。
5. 実体験「幼稚園のトイレ」
トイトレが終わった年少の夏頃から年中の夏頃まで、息子は家ではトイレができるのに、幼稚園ではなかなか行こうとしませんでした。
失敗することへの不安から、水を飲んだふりをして実際には飲まず、水筒の水が満杯のまま帰ってくることも。
理由を聞くと、「もし失敗してパンツや足が濡れたら嫌だから」とポツリ。
どうやら、トイレに行くこと自体を避けるため、水分を取るのを控えていたようです。
「トイレで失敗しても大丈夫だよ。お友達だって最初はみんなうまくできなかったんだよ。」
そう声をかけても、不安そうな表情は変わりません。
それでも、療育先でもトイレの練習を重ね、「大丈夫」と思える経験を少しずつ増やしていきました。
そしてある日、息子が「もう、行けるようになったよ。全然平気!」と誇らしげににっこり。
それからは水分補給もできるようになり、少し安心しました。
繊細な心と向き合いながら、小さな一歩を積み重ねて成長していく姿に、改めて胸が熱くなりました。
こんなふうに、「できた!」を少しずつ積み重ねながら、今日も息子は成長しています。
実体験「ダンスの練習」
息子は運動会のダンスの振り付けを覚えるのが苦手でした。ある日、幼稚園から帰ると「今日もできなかった……」としょんぼり。
家でも練習してみましたが、途中で動きが分からなくなり、ついに投げ出して、諦めてしまいました。
「覚えるのが難しいんだね。でも、最初からできる人はいないよ。少しずつ一緒にやってみようか?」
そう声をかけると、息子は小さくうなずきました。
その日から、私は簡単なステップを分解して、一つずつ教えるようにしました。
そして本番当日。完璧ではなかったけれど、大きく手を広げて一生懸命踊る姿を見て、私は胸が熱くなりました。
終わった後、「ママ、ぼくがんばったよ!」と誇らしげに言った息子の笑顔は忘れられません。
▼ 挑戦する力が育つと、こんなメリットが!
- 「できない」と思っても、すぐに諦めずに取り組めるようになる
- 少しずつでも成長することで、自信につながる
- 「工夫すればできる!」という前向きな気持ちが育つ
6. よくある質問
挑戦する力が育つと、子どもにどんなメリットがありますか?
自己肯定感が高まり、新しいことに積極的に挑戦する姿勢が身につきます。
失敗を怖がる子どもにはどう対応すればいいですか?
失敗を責めず、「次はどうすればいいかな?」と問いかけ、一緒に考えましょう。
挑戦する力と学力には関係がありますか?
はい、困難に直面したときに粘り強く取り組めるため、学力向上にもつながります。
「失敗してもいい」と伝えても、子どもがやる気を出しません。
小さな挑戦を成功させる経験を積むことで、自信をつけさせるのが効果的です。
子どもがすぐに諦めてしまいます。どうすればいいですか?
目標を小さく設定し、「できた!」という体験を積み重ねると良いです。
過去の失敗を引きずる子どもにはどう対応すればいい?
親が「自分も失敗したことがあるよ」と伝え、一緒に乗り越える方法を考えましょう。
親が完璧主義で、つい口出ししてしまいます。
まずは「見守ることがサポートになる」と意識することが大切です。
兄弟間で挑戦する力に差があり、比べてしまいます。
子どもそれぞれの成長ペースを尊重し、比べるのではなく個々の努力を認めることが重要です。
幼稚園や学校で挑戦する機会が少ないと感じます。
家庭でも「チャレンジカレンダー」や「挑戦ボックス」などを活用し、日常的に挑戦する習慣をつけましょう。
「努力を褒める」とは、具体的にどういうこと?
「最後までやりきったね」「工夫したね」など、結果ではなくプロセスを評価することです。
まとめ
子どもが挑戦する力を育て、失敗から学ぶためには、親の関わり方や環境づくりがとても重要です。
私の息子も、最初は失敗を極端に恐れ、新しいことに挑戦するのを避けていました。
しかし、療育先でのサポートを受けながら、私自身も息子の気持ちに寄り添い、「失敗しても大丈夫」という経験を少しずつ積み重ねることで、以前よりも前向きにチャレンジできるようになってきています。
失敗を恐れずに挑戦できる力は、子どもの成長にとって大きな財産になります。
今回紹介した方法を日常生活に取り入れながら、子どもが自信を持って「やってみよう!」と思える環境を、一緒に作っていきましょう。
次回予告
次回は、「子どもが自信を持てるようになるための実践的なサポート方法」です。
お楽しみに!