はじめに
「この関わり方でいいのかな?」 「いつまで手を出していいんだろう…」
幼稚園〜小学生の子どもを育てていると、こんな迷いを感じることはありませんか?😊
子どもは少しずつ大人になる準備を始めています。
その中で家族に求められる役割は、
「先回りして助けること」から 👉 自分で考え、選び、動けるように支えることへと変わっていきます。
この記事では、幼稚園〜小学生期の親御さん向けに、
距離感・声かけ・タイミング・学校との付き合い方を軸にお伝えします。
目次
はじめに
- 「付き合う」とはどういうこと?
└付き合う=距離感
└子どもの距離感は変わっていく
└ 学校の先生との付き合い方 - 子どもとの付き合い方
└親が直接できることは減っていく
└本人にがんばってもらう仕組み
└距離感を調整する時期(プチ反抗期) - 子どもへの声かけのポイント
└ゴールは合意形成
└まず子どもの考えを聞く
└子どもが決める部分を残す - タイミングの考え方
└タイミングはずれて当たり前
└予告が切り替えを助ける
└終わりは始まり - 学校の先生との付き合い方
- どんな先生なのかを知る
- 家族としてのスタンス 🏠
- 連携の線をつなげる
- 連携は「みんなが楽をする」ため
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
1.「付き合う」とはどういうこと? 🤝
① 付き合う=距離感
「付き合う」とは、ずっとベッタリ仲良くすることではありません。
大切なのは、その時期に合った距離感です。
- 仲良くなる=距離が縮まる
- 成長する=距離を見直す時期がくる
距離が変わるのは、関係が悪くなったからではなく、成長している証拠でもあります✨
② 子どもの距離感は変わっていく
幼稚園から小学生にかけて、 「今までうまくいっていた関わり方が通用しない…」 と感じることが増えます。
それは、 👉 子どもが自立に向かって進んでいるサイン。
親も一緒に、距離感を調整していく時期です。
③ 学校の先生との付き合い方 🏫
学校との関係では、 「何を言うか」だけでなく 👉 誰と、どうつながるかが大切になります。
先生は敵ではなく、 子どもを一緒に支えるチームメンバー。
協力関係を意識すると、やり取りがぐっと楽になります。

2.子どもとの付き合い方 🌈
① 親が直接できることは減っていく
成長とともに、 親が手や口を出せる場面は少しずつ減っていきます。
でもそれは、 ❌ 冷たくする ❌ 放置する ということではありません。
👉 自分でやってみる力を信じて見守る段階に入った、ということです。

② 本人にがんばってもらう「仕組み」を考える
大切なのは「頑張らせる」ことではなく、 頑張りやすい仕組みを作ること。
- 選択肢を2つに絞る
- 見通しを伝える
- 環境を整える
こうした工夫が、子どもの挑戦を後押しします✨

③ 距離感を調整する時期(プチ反抗期)
小学生頃から見られる反発や言い返しは、
👉 大人との距離感を学び直している途中。
感情でぶつかるのではなく、 「対等な関係への練習期間」と捉えてみてください。
3.子どもへの声かけのポイント 🗣️

① ゴールは「合意形成」
目指したいのは、
- 親が一方的に決めること
- 子どもを我慢させること ではありません。
👉 お互いが納得できる着地点を探すことです。
時には、親が少し我慢する必要がある場面もあります😌
② まず子どもの考えを聞く
経験がなくても、子どもは考えています。

おすすめの声かけ👇
- 「あなたはどう思う?」
- 「どうしたい?」
言葉に出すことで、 👉 子ども自身も考えを整理できるようになります。
③ 子どもが決める部分を残す
すべて親が決めてしまうと、
- CASE1:我慢が限界になる😣
- CASE2:自分で決められなくなる😢
小さなことからでも、 自分で選ぶ・決める経験を積ませていきましょう。

4.タイミングの考え方 ⏰
① タイミングはずれて当たり前
子どものタイミングと親のタイミングは、 ほとんどの場合ズレます。
「今じゃない」「遅すぎる」と決めつけず、 👉 成長のペースの違いとして受け止めてみてください。
② 予告が切り替えを助ける
切り替えが苦手な子には、 事前予告がとても効果的です。
例: 「あと5分で終わりだよ」 「これが終わったら次はお風呂だよ」
③ 終わりは始まり
ブロックや砂場遊びなど、終わりが見えにくい遊びでは、
「何を作ろうとしてるの?」と聞いてみてください。
👉 本人のゴールが見えると、終わりも見つけやすくなります。

プライドをくすぐる声かけもおすすめ✨
例:「もう小学生だから、上手にできてるね!」
※4月は、新しい習慣づくりにぴったりの時期です🌸
5.学校の先生との付き合い方 🏫
① 相性があるのは当たり前
先生も人間です。相性はあります。
「合わない=ダメ」ではありません。
② 組織としての限界も知る
先生個人だけでなく、 学校という組織の制約があることも理解しておくと、気持ちが楽になります。
③ 要望は「お願い」から
合理的配慮は、 👉 できることの着地点を一緒に探すもの。
おすすめの伝え方👇 「〇〇が苦手です。配慮をお願いしたいです。 やり方は先生にお任せします。」
方法よりも目的を伝えることがポイントです。
6.どんな先生なのかを知る 👀

学校との関係づくりで大切なのは、 「何をお願いするか」だけではありません。
👉 どんな先生なのかを知ることが、実はとても重要です。
① 先生のキャラクターを知る
先生にも、それぞれ得意な伝え方があります。
- 理屈や理由を大切にするタイプ
- データや事実を重視するタイプ
- 気持ちや背景をくみ取るタイプ
相手に合わせて、 伝え方を少し調整する作戦を考えてみましょう😊
②「違う」を前提に話をする
親と先生では、 立場も役割も、子どもを見る視点も違います。
家庭で見せる顔と、 学校で見せる顔が違うのは自然なこと。
「違っていて当たり前」という前提で話すと、 対話がスムーズになります。
③ 先生の考え方や進め方を教えてもらう
お願いや要望を伝える前に、 まずは先生の見立てを聞いてみましょう。
例:
- 「学校では、子どもはどんな様子ですか?」
- 「先生は、どう感じていますか?」
正しい・間違いではなく、 👉 情報をすり合わせるイメージです。
発達クリニックで最初に行うのが 「アセスメント(把握)」であるように、
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 好きなこと
- 嫌いなこと
を共有することが、支援の土台になります。
7.家族としてのスタンス 🏠

- 家族だからできること
- 家族だからこそ、しない方がいいこと
親・兄弟だけでなく、 先生、医療、療育、祖父母など
👉 複数の役割と居場所があることが、子どもを支えます。
8.連携の線をつなげる 🔗

子どもを支える線は、 一本だけにしないことが大切です。
① 2本以上の線を作る
うまくいかない時は、 線を引き直すのではなく 👉 線を増やすイメージ。
② 学校の中で複数の線を持つ
担任の先生だけでなく、
- 支援級の先生
- 主任の先生
- 養護教諭 など
学校をチームとして考えます。
担任との相性がいまひとつでも、 他の先生とつながれる可能性があります。
③ 学校の外との線も大切に
家庭だけで抱え込まず、
- 医療
- 療育
- 放課後デイ
- 信頼できる人
👉 違う場所の人との線が、子どもと親の安心につながります。

9.連携は「みんなが楽をする」ため 🤝
連携は、手抜きではありません。
役割分担です。

① 支援会議で役割を確認する
病院・療育・学校それぞれが、 「どこを担当するか」を整理します。
② 教育の視点から教えてもらう
家庭とは違う、 学校ならではの視点はとても貴重です。
③ 学校だからこそできることを任せる
苦手なことすべてを、 すべての場所で頑張る必要はありません。
- 学校で取り組むこと
- 家庭で支えること
- 他の場所に任せること
状況に応じて分けることで、 👉 子どもも大人も、無理なく続けられます。
10. よくある質問(FAQ)
親が手を出さないと、突き放しているようで不安です
見守ることは、放置ではありません。自立への準備です。
子どもが何も決められません
小さな選択肢から「決める経験」を積むことが大切です。
反抗的な態度は叱るべきですか?
距離感を学んでいる途中のサインの場合もあります。
先生と相性が合わない時はどうしたらいい?
学校をチームとして捉え、他の先生との線も考えましょう。
要望を伝えるとモンスターと思われませんか?
お願いベース+目的共有なら問題ありません。
家庭と学校で子どもの様子が違います
どちらもその子の一部です。違いは自然です。
いつまで親が関わるべきですか?
関わり方を変えながら、長く伴走していきます。
医療や療育とどう連携すればいい?
役割分担を意識し、線を複数持つことがポイントです。
きょうだいとの関わり方は?
役割を分け、抱え込ませすぎないことが大切です。
正解の子育て方法はありますか?
正解はありません。親子で納得できる形がゴールです。
まとめ 🌟
子どもが大人になる過程は、 一直線ではなく、行きつ戻りつの連続です。
親は
- 前を走る日
- 横を走る日
- 後ろから見守る日
その時々で立ち位置を変えながら、 👉 伴走者として関わっていくことが大切です。
完璧じゃなくて大丈夫。 悩みながら一緒に成長していきましょう😊
📢次回予告
「幼稚園・小学生|子どもに頑張らせない「仕組み」の作り方🌱」
どうぞお楽しみに。
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