※この記事は、ASD・吃音のある息子が年長のときに、就学に向けて準備した体験談です。
就学相談や支援級・通常級の判断基準は、自治体や学校、お子さんの状況によって異なります。
はじめに
年長になると、いよいよ小学校入学が近づいてきます。
「もうすぐ小学生だね」と楽しみな気持ちがある一方で、発達に心配ごとがある場合は、
- 支援級と普通級、どちらが合う?
- 就学相談はいつ申し込む?
- 発達検査は受けた方がいい?
- 小学校見学では何を見ればいい?
- 入学前に何を練習しておけばいい?
と不安になる方も多いと思います。
わが家の長男にはASD・吃音があり、年少から療育に通っていました。
年長になると、就学相談や発達検査、学校見学など、小学校に向けた準備が一気に現実的になりました。
結論から言うと、わが家は、
- 発達検査
- 小学校見学
- 就学相談
- 支援級見学
- 家庭での入学準備
を進めながら、最終的に 支援級を希望 しました。
この記事では、わが家の体験をもとに、
- 年長でやった就学準備
- 支援級か普通級か迷ったときの考え方
- 発達検査や就学相談のスケジュール
- 入学前に家庭で練習したこと
- やっておいて良かった準備
をまとめます。
これから就学準備を始める方の参考になれば嬉しいです。
先に結論|年長でやった就学準備
わが家が年長で実際にやった就学準備は、次の流れです。
| 時期 | やったこと | 目的 |
|---|---|---|
| 年中の冬〜年長春 | 発達検査の予約を検討 | 就学相談や進路判断の資料にするため |
| 年長春 | 発達検査を予約・実施 | 得意・苦手を客観的に知るため |
| 年長春〜夏 | 小学校・支援級の情報収集 | 環境を知るため |
| 年長夏 | 就学相談 | 子どもに合う学びの場を相談するため |
| 年長夏〜秋 | 支援級見学・希望書類提出 | 就学先希望を整理するため |
| 年長秋 | 就学時健診 | 入学前の健康確認 |
| 年長冬 | 入学説明会・持ち物準備 | 入学に向けた具体的準備 |
| 年長通年 | 身辺自立・生活リズム・気持ちを伝える練習 | 小学校生活を安心して始めるため |
就学準備で一番感じたのは、
早めに動くほど、親の不安が減る
ということです。
特に発達検査や発達クリニックは予約が取りづらいこともあるため、支援級や通級を検討する可能性がある場合は、年中の冬〜年長の春頃から動き始めると安心です。
目次
- 年長の就学準備でまず考えたこと
- 支援級か普通級か迷った我が家の考え方
- 発達検査を受けて就学判断の材料にした
- 小学校見学・支援級見学で確認したこと
- 就学相談で相談したこと
- 入学前に家庭で練習したこと
- 身辺自立と生活習慣の準備
- 気持ちを伝える練習
- 視覚支援で安心できる環境づくり
- やっておいて良かったこと
- よくある質問
- まとめ
1. 年長の就学準備でまず考えたこと
年長になって最初に考えたのは、
「小学校でどんな環境なら安心して過ごせるか」
ということでした。
小学校には、主に次のような選択肢があります。
- 通常学級
- 通級指導教室
- 特別支援学級
- 特別支援学校
どれが合うかは、診断名だけで決まるものではありません。
わが家では、
- 園での様子
- 家庭での困りごと
- 療育先からの意見
- 発達検査の結果
- 小学校見学
- 就学相談
をもとに考えました。
ネットの情報だけでは判断できなかったため、実際に学校を見学し、相談することがとても大切だと感じました。
2. 支援級か普通級か迷った我が家の考え方

わが家は、普通級か支援級かでかなり迷いました。
迷った理由は、
- 普通級で友達と一緒に過ごしてほしい気持ち
- 支援級を選ぶことへの不安
- 子ども本人がどう感じるか
- 学習面についていけるか
- 集団生活で疲れすぎないか
があったからです。
ただ、考える中で大切にしたのは、
「どちらが正しいか」ではなく、「どちらが安心して学べるか」
でした。
わが子の場合、
- 一斉指示が入りにくい
- 切り替えが苦手
- 集団の中で疲れやすい
- 不器用さがある
- 困ったときに自分から言いにくい
- 見通しがあると安心しやすい
という特性がありました。
そのため、少人数で個別に声をかけてもらえる支援級の方が、安心してスタートできるのではないかと考えました。
3. 発達検査を受けて就学判断の材料にした
就学に向けて大きな判断材料になったのが、発達検査です。
わが家では、年長の春に発達検査を受けました。
発達検査では、
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 指示の入り方
- 処理のスピード
- 集中のしやすさ
- 困りやすい場面
が見えてきました。
結果を見て、
「今まで努力不足だと思っていたことも、特性によるやりにくさだったのかもしれない」
と感じました。
就学相談でも、発達検査の結果があることで、子どもの特性を客観的に説明しやすくなりました。
発達検査は、就学先を決めるためだけではありません。
子どもがどんな環境なら力を発揮しやすいかを考えるための、大切な資料になりました。
4. 小学校見学・支援級見学で確認したこと

小学校見学では、実際の環境を見ることができました。
見学で確認したのは、
- 支援級の人数
- 先生の関わり方
- 教室の雰囲気
- 通常級との交流の仕方
- どの教科を支援級で受けるか
- 困ったときに相談しやすそうか
- 子どもが安心して過ごせそうか
です。
資料や説明だけでは分からないことも、実際に見学すると見えてきます。
特に、教室の雰囲気や先生の声かけは、見学して初めて分かる部分でした。
わが家にとって、支援級見学は就学先を考える大きな判断材料になりました。
5. 就学相談で相談したこと
就学相談では、子どもの様子や保護者の希望を伝えました。
相談した内容は、
- 園での様子
- 家庭で困っていること
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 発達検査の結果
- 小学校で心配なこと
- 支援級を希望している理由
です。
就学相談を受ける前は、
「就学先を判定される場所」
のように感じていました。
でも実際には、
子どもに合う環境を一緒に考える場所
という印象でした。
支援級を希望する理由も、
「普通級が無理だから」ではなく、
「安心して学べる環境を選びたい」
という気持ちで伝えました。
6. 入学前に家庭で練習したこと
入学前には、家庭でも少しずつ練習をしました。
ただし、全部完璧にできる必要はないと思っています。
わが家で意識したのは、
- 自分の名前を言う
- 簡単なあいさつ
- ひらがなに親しむ
- 時計を見る
- 通学路を歩く
- 持ち物を確認する
- 困ったときに「手伝って」と言う
などです。
小学校入学前は、学習面だけでなく、生活面や気持ちの準備も大切だと感じました。
7. 身辺自立と生活習慣の準備
小学校では、園よりも自分でやることが増えます。
そのため、年長のうちから少しずつ身辺自立を練習しました。
意識したのは、
- 着替え
- トイレ
- 靴の脱ぎ履き
- 持ち物管理
- 朝の支度
- 食事
- 早寝早起き
です。
特に、朝の支度は毎日のことなので、手順を見える化すると親子ともに楽になりました。
完璧を目指すより、
「少しずつできることを増やす」
ことを大切にしました。
8. 気持ちを伝える練習
小学校生活で大切だと感じたのが、
困ったときに伝える力 です。
わが子は、困っていても自分から言い出すのが苦手でした。
そこで家庭では、
- 「分かりません」
- 「手伝ってください」
- 「もう一回言ってください」
- 「少し休みたいです」
- 「嫌です」
- 「困っています」
などの言葉を練習しました。
言葉で伝えるのが難しい場合は、カードや合図を使う方法もあります。
小学校では、困ったときに大人へ伝えられることが、安心につながると思います。
9. 視覚支援で安心できる環境づくり

わが家では、視覚支援も取り入れました。
例えば、
- 朝の支度カード
- 持ち物チェック表
- スケジュールカード
- タイマー
- 通学路の写真
- 「困ったときに言う言葉」カード
などです。
口頭だけで伝えるより、見て分かる形にすると、子どもも動きやすくなりました。
特に、予定変更や初めてのことが苦手な子には、事前に見通しを持てる工夫が安心材料になります。
10. やっておいて良かったこと
就学準備でやっておいて良かったことは、次の5つです。
早めに発達検査を予約したこと
発達検査は予約が取りにくいことがあります。
年長の春に動いておいたことで、就学相談に間に合いました。
小学校を見学したこと
実際に教室を見ることで、支援級の雰囲気や先生の関わり方が分かりました。
園や療育先と情報共有したこと
家庭だけでは見えない子どもの様子を知ることができました。
困りごとをメモしておいたこと
就学相談で話すときに、具体的に伝えやすくなりました。
親の気持ちを整理したこと
「普通級か支援級か」ではなく、
「安心して学べる環境はどこか」
という視点で考えられるようになりました。
11. よくある質問
年長の就学準備はいつから始めるとよいですか?
支援級や通級を検討する可能性がある場合は、年中の冬〜年長の春頃から情報収集を始めると安心です。
発達検査は就学前に必要ですか?
必須かどうかは自治体や希望する進路によります。ただし、支援級や通級を検討する場合は、発達検査結果が判断材料になることがあります。
支援級か普通級かはどう決めましたか?
発達検査、園での様子、小学校見学、就学相談をもとに、安心して学べる環境を考えて決めました。
支援級を希望すると普通級には戻れませんか?
地域や学校の運用によります。支援級在籍でも交流級で過ごす時間がある場合もあります。詳しくは自治体や学校に確認してください。
小学校見学では何を見ればいいですか?
教室の雰囲気、先生の関わり方、支援級の人数、通常級との交流、子どもが安心して過ごせそうかを確認するとよいです。
入学前にひらがなが書けないと困りますか?
入学前に完璧に書けなくても大丈夫ですが、名前や簡単な文字に親しんでおくと安心です。
身辺自立はどこまで必要ですか?
トイレ、着替え、靴の脱ぎ履き、持ち物管理などを少しずつ練習しておくと安心です。
困ったときに言えない子はどうすればいいですか?
「手伝ってください」「分かりません」など、決まった言葉を家庭で練習すると伝えやすくなります。カードを使う方法もあります。
視覚支援は小学校でも使えますか?
学校によりますが、家庭で使っている支援方法を先生に共有すると、学校でも配慮につながることがあります。
親が不安なときはどうしたらいいですか?
園、療育先、就学相談、学校見学などで情報を集めると、不安が少しずつ整理されます。一人で抱え込まないことが大切です。
12. まとめ
年長の就学準備は、親にとっても子どもにとっても大きな節目です。
わが家では、
- 発達検査
- 小学校見学
- 支援級見学
- 就学相談
- 家庭での生活準備
- 気持ちを伝える練習
- 視覚支援
を進めながら、就学先を考えていきました。
支援級か普通級かで迷ったときに大切だと感じたのは、
「どちらが正しいか」ではなく、「子どもが安心して学べる環境はどこか」
という視点です。
就学準備は、全部完璧にできるようにすることではありません。
子どもが小学校生活を少しでも安心して始められるように、できることを少しずつ増やしていくことが大切だと感じました。
これから就学準備を始める方の参考になれば嬉しいです。
次回予告
次回は、
「支援級か普通級か迷ったときの判断ポイント|発達検査・見学・就学相談で考えたこと」
をお届けします。
わが家が支援級を希望するまでに考えたことを、さらに詳しくまとめます。