はじめに|3歳8か月で初めて発達検査を受けました
息子が初めて発達検査を受けたのは、3歳8か月のときでした。
受けた検査は WPPSI-III(ウィプシー・スリー) です。
発達検査を受ける前は、
「本当に必要なのかな」
「検査で何が分かるのかな」
「結果を聞くのが怖い」
「子どもは最後まで受けられるのかな」
と、不安でいっぱいでした。
でも実際に受けてみると、WPPSI-IIIは単にIQを見るための検査ではなく、息子の得意なこと、苦手なこと、園や家庭で困っていた理由を考えるための大きな手がかりになりました。
この記事では、わが家が3歳8か月でWPPSI-IIIを受けた体験談として、検査の流れ、当日の様子、結果から分かったこと、親として感じたことをまとめます。
これから発達検査を考えている方や、WPPSI-IIIについて知りたい方の参考になればうれしいです。
発達検査を受けるまでの迷いや決断については、こちらの記事にまとめています。
発達検査は必要?吃音・幼稚園での困りごとから受ける決断をした体験談
WPPSI-IIIとは?幼児向けの発達検査
WPPSI-IIIは、幼児期の子どもを対象にした知能検査の一つです。
子どもの発達の特徴を、
- 言葉の理解
- 見たものを使って考える力
- 処理の速さ
- 得意なこと
- 苦手なこと
などから確認していきます。
発達検査というと、「良い結果」「悪い結果」が出るもののように感じてしまいますが、実際にはそうではありません。
大切なのは、数字だけを見ることではなく、
「この子はどんな場面で力を発揮しやすいのか」
「どんな場面で困りやすいのか」
「どんな支援があると過ごしやすいのか」
を知ることだと感じました。
WPPSI-IIIを受けるまでの流れ
わが家の場合、吃音や幼稚園での困りごとをきっかけに、専門機関へ相談しました。
その中で、先生から発達検査をすすめられ、WPPSI-IIIを受けることになりました。
大まかな流れは、次のような形でした。
- 療育スタッフへ相談
- 専門病院を紹介される
- 診察で発達検査を提案される
- 検査日を予約する
- WPPSI-IIIを受ける
- 後日、結果説明を受ける
検査を受けるまでは、不安も大きかったです。
「こんな小さい子が検査を受けられるのかな」
「途中で嫌がったらどうしよう」
「結果を聞いて落ち込んだらどうしよう」
そんな気持ちがありました。
でも、専門家と話しながら進められたことで、少しずつ気持ちの整理ができました。
WPPSI-III検査当日の様子

検査を受けたのは、息子が3歳8か月のときです。
所要時間は約70分でした。
わが家の場合、私は同じ部屋で息子の様子を見守る形でした。
検査の実施方法は機関によって違うため、保護者が同室できる場合もあれば、別室で待機する場合もあると思います。
検査は、学校のテストのような雰囲気ではなく、子どもが取り組みやすい課題が中心でした。
例えば、
- 質問に答える
- 絵を見て考える
- 積み木を使う
- パズルのような課題に取り組む
- 見本を見て同じように作る
といった内容です。
最初はリズムよく進んでいましたが、積み木やパズルの課題になると、少しずつ難しさが見えてきました。
積み木やパズルで見えた苦手さ
印象に残っているのは、積み木模様の再現課題です。
赤と白の積み木を、見本と同じように並べる課題がありました。
息子は一生懸命取り組んでいました。
でも、見本と違う形になっていても、本人はなかなか気づかず、淡々と作業を続けていました。
その様子を見て、私は初めて、
「視覚的な情報を見て、整理して、同じように再現することが難しいのかもしれない」
と感じました。
また、パズルのピースをどこに置けばよいのか迷う場面もありました。
それまでは、家庭で「なんで分からないんだろう」と思ってしまうこともありました。
でも検査中の様子を見ることで、本人なりに一生懸命考えていること、ただ課題の捉え方が難しいことが少し見えてきました。
検査中に親として感じたこと
検査中、親としては正直、もどかしい気持ちもありました。
「そこじゃないよ」
「もう少し見本をよく見て」
「こうしたらできるのに」
と、つい口を出したくなる瞬間がありました。
でも、検査では親が手伝うことはできません。
見守るしかない時間は、親にとってもかなり緊張しました。
一方で、最後まで課題に向き合う息子の姿を見て、「頑張っているんだな」と胸がいっぱいになりました。
発達検査は、結果を知るためだけの時間ではなく、子どもの努力や困りごとを親が目の前で感じる時間でもありました。
WPPSI-IIIの結果説明

検査から約2週間後、夫婦で結果説明を受けました。
結果説明の日は、とても緊張しました。
「悪い結果だったらどうしよう」
「この子の将来に影響するのかな」
「夫はどう受け止めるかな」
そんな不安がありました。
でも、結果説明で伝えられたのは、単なる数字だけではありませんでした。
息子の得意なこと、苦手なこと、日常生活で困りやすい場面、今後の関わり方について、具体的に説明してもらいました。
WPPSI-IIIの結果から分かった息子の強み
結果から見えてきた息子の強みは、言葉の理解でした。
言葉の意味を理解したり、聞いたことを覚えたりする力は、息子の得意な部分として説明されました。
実際、息子は歌や言葉遊びが好きで、好きなテーマになるとよく話す子でした。
ただし、言葉の理解が得意だからといって、自分の気持ちをいつも上手に伝えられるわけではありません。
ASDの特性もあり、言いたいことを言葉にすることが難しい場面もありました。
それでも、「言葉の理解は息子の強みなんだ」と分かったことで、好きな歌や会話を活かして関わるヒントになりました。
WPPSI-IIIの結果から分かった苦手さ

一方で、苦手な部分も見えてきました。
特に、知覚推理や処理速度の部分に苦手さがありました。
簡単に言うと、
- 見た情報を整理して考える
- 見本を見て同じように作る
- 素早く処理する
- 複数の情報をまとめて動く
といったことが難しい可能性があると感じました。
これは、幼稚園での困りごとともつながっていました。
例えば、
- 先生の指示が入りにくい
- ダンスやフォーメーションを覚えにくい
- 集団の動きに合わせにくい
- 切り替えに時間がかかる
といった様子です。
検査結果を聞いたことで、「本人がわざとやっていない」のではなく、「見え方や処理の仕方に苦手さがあるのかもしれない」と考えられるようになりました。
発達検査を受けて親の見方が変わった
WPPSI-IIIを受けて一番大きかったのは、親の見方が変わったことです。
それまでは、
「なんで同じことを繰り返すんだろう」
「どうして分からないんだろう」
「もう少し頑張ればできるのでは」
と思ってしまうこともありました。
でも検査結果を聞いてからは、
「この伝え方だと分かりにくいのかもしれない」
「見本を見せた方が入りやすいかもしれない」
「一度にたくさん言うと混乱するのかもしれない」
と考えられるようになりました。
発達検査は、子どもを評価するためだけではなく、親が関わり方を見直すきっかけにもなりました。
検査後に家庭で意識したこと
検査後、家庭での関わり方も少しずつ変えました。
例えば、
- 指示は短く伝える
- 見本を見せる
- 一度にたくさん言わない
- 視覚的に分かる工夫をする
- 得意な言葉や歌を活かす
- 苦手な課題はスモールステップにする
といったことを意識するようになりました。
すぐに大きく変わるわけではありません。
でも、子どもに合った伝え方を考えるだけで、親の気持ちも少し楽になりました。
発達検査の結果を家庭・園・療育でどう活かしたかは、別記事でもまとめています。
WPPSI-IIIとWISCの違い
息子は3歳8か月でWPPSI-IIIを受け、その後、就学前にWISC-Vを受けました。
ざっくり言うと、WPPSIは幼児向け、WISCは学齢期の子ども向けの検査です。
わが家の場合、
- 幼児期にWPPSI-IIIで初めて特性を整理した
- 就学前にWISC-Vで再評価した
- WISCの結果を就学相談や支援級の判断材料にした
という流れでした。
就学前に受けたWISCの体験談はこちらにまとめています。
【体験談】発達検査WISCの流れと結果|就学判断・支援級を考える参考に
よくある質問
WPPSI-IIIは何歳から受けられますか?
WPPSI-IIIは幼児期の子どもを対象にした検査です。
実施できる年齢や検査の種類は機関によって確認してください。
WPPSI-IIIは親も同席できますか?
わが家の場合は同じ部屋で見守る形でした。
ただし、保護者が同席できるかどうかは機関によって異なります。
検査時間はどれくらいでしたか?
わが家の場合は約70分でした。
子どもの年齢や状態、実施する内容によって変わることがあります。
結果はすぐに分かりますか?
わが家では、約2週間後に結果説明がありました。
当日すぐに詳しい結果が分かるわけではありませんでした。
WPPSI-IIIを受けると診断がつきますか?
発達検査だけで診断が決まるわけではありません。
診断は、医師の診察、聞き取り、日常生活の様子などを合わせて総合的に判断されます。
検査結果が悪かったらどうなりますか?
発達検査の結果は、良い・悪いで見るものではないと感じました。
子どもの得意なこと、苦手なこと、支援が必要な場面を知るための材料です。
まとめ|WPPSI-IIIは息子を理解するための第一歩でした
WPPSI-IIIを受ける前は、不安でいっぱいでした。
でも実際に受けてみると、検査は息子を決めつけるものではなく、息子を理解するための手がかりになりました。
3歳8か月で受けた発達検査を通して、
- 言葉の理解が強みであること
- 視覚的な課題や処理速度に苦手さがあること
- 園や家庭での困りごとには理由があるかもしれないこと
- 関わり方を工夫すれば、本人も親も少し楽になること
に気づくことができました。
発達検査の結果を聞くのは怖いです。
でも、分からないまま悩み続けるより、子どもの特性を知ることで見えてくる支援もあります。
この体験談が、WPPSI-IIIや発達検査を受けるか迷っている方の参考になればうれしいです。