はじめに|発達検査を受けるか迷っていました
「うちの子、発達検査を受けた方がいいのかな」
そう思っても、すぐに決断できる方は少ないと思います。
私自身も、息子の発達検査を受けるまで、とても悩みました。
きっかけは、息子の 吃音 と、幼稚園生活での困りごとでした。
息子は2歳半ごろから、言葉が詰まったり、同じ音を繰り返したりする様子が見られるようになりました。
3歳半ごろになると吃音が強くなり、おしゃべりが好きだった息子が、言葉を出すたびにつらそうに見えることもありました。
さらに、幼稚園でも困りごとが少しずつ増えていきました。
- 登園時に泣いて嫌がる
- お友達との距離感が近すぎる
- 園ではあまり話せない
- 先生の指示が通りにくい
- 運動会のダンスやフォーメーションが覚えにくい
- 家庭でも癇癪やパニックが増える
そんな中で、「発達検査を受けてみましょう」とすすめられました。
この記事では、わが家が なぜ発達検査を受ける決断をしたのか、受ける前に迷ったこと、夫にどう伝えたか、受けてよかったと感じた理由を体験談としてまとめます。
発達検査を受けるきっかけは吃音でした

息子に吃音が見られ始めたのは、2歳半ごろでした。
最初は、「成長の途中かな」「そのうち落ち着くかな」と思っていました。
でも、3歳半ごろになると吃音が強くなり、言葉を話そうとするたびに苦しそうな様子が増えていきました。
親として、どうしてあげればいいのか分からず、とてもつらかったです。
そこで療育スタッフに相談したところ、吃音の専門病院を紹介されました。
診察の中で、先生から次のような話がありました。
吃音のあるお子さんは、言葉以外の発達にも課題を抱えていることがあります。まずは発達検査を受けてみましょう。
この言葉が、発達検査を考える大きなきっかけになりました。
もちろん、吃音があるから必ず発達検査が必要というわけではありません。
ただ、息子の場合は吃音だけでなく、園や家庭での困りごとも重なっていたため、もう少し深く状態を知る必要があると感じました。
幼稚園で「もしかして特性があるのかな」と感じたこと

吃音が目立つようになった頃、幼稚園でも気になることが増えていました。
例えば、
- 登園時に泣いて嫌がる
- お友達との距離が近すぎてトラブルになる
- 園ではほとんど話さず、少し孤立気味になる
- 先生の指示が通りにくい
- 運動会のダンスや並び方を覚えるのが難しい
といった様子がありました。
ある日、先生から「療育を考えられていますか?」と声をかけられました。
実はその時、すでに療育は始めていました。
でも、先入観で見られるのが怖くて、園にはまだ詳しく伝えていませんでした。
先生の言葉を聞いたとき、「やっぱり園でも困りごとが見えているんだ」と感じました。
この出来事も、発達検査を受けて息子の状態を整理したいと思うきっかけになりました。
幼稚園での具体的な困りごとは、こちらの記事に詳しくまとめています。
幼稚園生活でよくある困りごととサポート方法|発達検査の結果と息子の体験談
家庭でも困りごとが増えていました
幼稚園だけでなく、家庭でも困りごとが増えていました。
- 些細なことで癇癪を起こす
- 気持ちの切り替えが難しい
- 壁にクレヨンで落書きしてしまう
- テレビに物を投げて壊してしまう
- 思い通りにならないとパニックになる
当時は、私自身もかなり追い詰められていました。
「育て方が悪いのかな」
「もっと厳しくした方がいいのかな」
「でも本人もつらそう」
そんなふうに、毎日ぐるぐる考えていました。
発達検査を受けることには不安もありました。
でも、目の前の困りごとを見ているうちに、息子の状態を正しく知り、合った支援を考えることが必要かもしれない と思うようになりました。
発達検査を受ける前に不安だったこと
発達検査を受けると決めるまでには、たくさんの不安がありました。
- 本当に検査まで必要なのかな
- 結果が出たらショックを受けるかもしれない
- 発達障害と決めつけられるのでは
- 子どもの未来が狭まるのでは
- 周囲にどう説明すればいいのか
- 夫は理解してくれるのか
特に怖かったのは、検査結果によって息子の見方が変わってしまうのではないか、ということでした。
でも今振り返ると、発達検査は息子を決めつけるものではありませんでした。
むしろ、なぜ困っているのかを知るための手がかり でした。
夫に発達検査の必要性をどう伝えたか

発達検査を受けるには、家族の理解も大切です。
我が家では、夫に理解してもらうまで時間がかかりました。
夫は最初、発達検査にあまり前向きではありませんでした。
理由は、
- まだ3歳で早すぎるのでは
- 発達障害だと決めつけたくない
- 周囲にどう説明すればいいのか分からない
というものでした。
私も最初はショックでした。
でも、夫の言葉の奥には、息子の未来を心配する気持ちがあったのだと思います。
そこで、感情的に責めるのではなく、できるだけ具体的に話すようにしました。
伝えたのは、次のようなことです。
- 吃音が強くなっていて本人もつらそうなこと
- 幼稚園で困りごとが出ていること
- 家庭でも癇癪やパニックが増えていること
- 検査は診断を決めつけるためではなく、支援を考えるためのものだということ
- 困ってからではなく、困る前に支援につなげたいこと
何度も話し合う中で、夫も少しずつ考えが変わっていきました。
最終的には、「何もしないままより、息子のためになることがあるならやってみよう」と言ってくれました。
家族で納得して進めたことは、その後の支援を考えるうえでも大きかったです。
発達検査は「診断のため」だけではなかった
発達検査というと、どうしても「発達障害かどうかを調べるもの」というイメージがありました。
でも実際には、それだけではありませんでした。
発達検査では、
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 理解しやすい伝え方
- 困りやすい場面
- 支援が必要な部分
が見えてきます。
わが家の場合も、検査結果を通して「どうして園で困っていたのか」「家庭でどんな声かけが合いやすいのか」を考えるヒントになりました。
発達検査は、子どもにラベルを貼るものではなく、子どもを理解するための材料 だったと感じています。
実際に3歳8か月で受けたWPPSI-IIIの体験談はこちらです。
【体験談】発達検査WPPSI-IIIを受けた息子|検査の流れと親の気づき
就学前にも発達検査が役立つことがある
発達検査は、幼児期だけでなく、就学前にも役立つことがあります。
特に、
- 通常級か支援級か迷っている
- 通級を検討している
- 就学相談を受ける予定がある
- 学校に配慮をお願いしたい
という場合、検査結果があると子どもの特性を客観的に伝えやすくなります。
我が家も、年長でWISC検査を受け、就学相談や支援級を考えるうえで大きな判断材料になりました。
ただし、就学相談に発達検査が必須かどうかは自治体によって異なります。
支援級や通級を希望する場合も、必要書類は地域によって違います。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
【体験談】就学相談前に発達検査は必要?支援級希望で実際に提出した資料・質問内容を公開
※URLが決まっていれば、ここに正式URLを入れてください。
発達検査を受けてよかったこと
発達検査を受けてよかったと感じたことは、いくつかあります。
- 子どもの得意・苦手が分かった
- 困りごとの理由を考えやすくなった
- 家庭での声かけを見直せた
- 療育や園と情報共有しやすくなった
- 親の不安が少し整理された
- 夫婦で同じ方向を向きやすくなった
もちろん、結果を聞くのは怖かったです。
でも、分からないまま悩み続けるより、息子の特性を知ったことで「次に何をすればいいか」を考えられるようになりました。
発達検査は、わが家にとって支援のスタートになりました。
よくある質問
発達検査は必ず受けた方がいいですか?
必ず受けなければいけないものではありません。
ただ、園や家庭で困りごとが続いている場合、子どもの得意・苦手を知る手がかりになることがあります。
吃音があるだけで発達検査は必要ですか?
吃音だけで必ず発達検査が必要とは限りません。
ただし、吃音以外にも集団生活や家庭で困りごとがある場合は、専門家に相談してみるのも一つです。
発達検査を受けると診断が確定しますか?
発達検査だけで診断が確定するわけではありません。
診断は、医師の診察、親からの聞き取り、日常生活の様子などを合わせて総合的に判断されます。
家族が発達検査に反対している場合はどうすればいいですか?
まずは、子どもの困りごとを具体的に共有することが大切だと思います。
「診断をつけるため」ではなく、「支援方法を考えるため」と伝えると、少し話し合いやすくなるかもしれません。
発達検査の結果が悪かったらどうなりますか?
発達検査の結果は、良い・悪いで見るものではありません。
今の子どもの得意なこと、苦手なこと、支援が必要な場面を知るためのものです。
まとめ|発達検査は子どもを理解するための一歩だった
発達検査を受ける決断は、わが家にとって勇気のいることでした。
吃音、幼稚園での困りごと、家庭での癇癪、夫との話し合い。
いろいろな不安や葛藤がありました。
でも今振り返ると、発達検査を受けたことで、息子の困りごとの理由を考えやすくなりました。
発達検査は、子どもを決めつけるものではありません。
子どもの特性を知り、その子に合った関わり方や支援を考えるための手がかりです。
もし今、発達検査を受けるか迷っている方がいたら、まずは小児科、発達相談窓口、療育先、園の先生などに相談してみるだけでもよいと思います。
一人で抱え込まず、少しずつ情報を集めていくことが、子どもに合った支援への第一歩になると感じています。