はじめに
「言葉が出にくい」
「発音がはっきりしない」
「話すときに息が続かない感じがする」
「吃音があるので、家庭でできる遊びを知りたい」
そんなふうに感じたことはありませんか?
発語や話し方には、口や舌の動きだけでなく、息を吸う・吐く・続ける力も関係しています。
もちろん、息の遊びだけで吃音が治ったり、発語が急に増えたりするわけではありません。
でも、遊びの中で「ふーっと息を吐く」「ゆっくり息を出す」「息の強さを調整する」経験を増やすことは、発声やことばの土台づくりにつながります。
我が家でも、息を使う遊びは、発語練習というより「楽しく声や息に気づく時間」として取り入れてきました。
この記事では、発語・吃音が気になる子に取り入れやすい、家庭でできる息の遊びグッズ7選を紹介します。
息の遊びが発語の土台づくりに役立つ理由
話すときには、声だけでなく息も使っています。
たとえば、
- 息を吐きながら声を出す
- 息の強さを調整する
- 一定の長さで息を続ける
- 話す前に体を落ち着ける
こうした力が、発声や話しやすさを支えています。
特に、発語がゆっくりな子や吃音がある子は、「練習しよう」と言われるとプレッシャーになりやすいこともあります。
だからこそ、家庭ではトレーニング感を出しすぎず、遊びとして取り入れるのがおすすめです。
注意|息の遊びは無理にやらせない
息を使う遊びは楽しい反面、子どもによっては疲れやすいこともあります。
次の点には注意しましょう。
- 長時間続けない
- めまいがするほどやらない
- 嫌がったらすぐやめる
- 風船などは誤飲に注意する
- 笛やラッパは音量に気をつける
目安は、1回1〜3分くらいで十分です。
「もっとやりたい!」で終わるくらいが、次につながりやすいです。
発語・吃音が気になる子におすすめの息の遊び7選
1. シャボン玉|ゆっくり息を吐く練習に

シャボン玉は、息の遊びの中でも特に取り入れやすい遊びです。
強く吹きすぎると割れてしまい、ゆっくり吹くと大きなシャボン玉ができます。
そのため、子どもが自然に、
- 息をゆっくり吐く
- 息の強さを調整する
- 口をすぼめる
- 息を続ける
という経験をしやすいです。
遊び方のコツ
最初は大人が見本を見せます。
「ふーって、ゆっくりね」
「大きいシャボン玉できるかな?」
と、遊びの言葉で誘うと取り組みやすいです。
子どもがうまく吹けない場合は、無理にやらせず、大人が吹いたシャボン玉を追いかけるだけでもOKです。
2. 吹き戻し|息の強さが目で見える

吹き戻しは、息を吹くと紙がピューッと伸びるおもちゃです。
息を吹いた結果が目で見えるので、子どもにとって分かりやすいのが魅力です。
- 息を強く吐く
- 息を続ける
- 口をすぼめる
- 呼吸とタイミングを合わせる
といった経験ができます。
遊び方のコツ
最初は短く「ふっ」と吹くだけでOKです。
慣れてきたら、
「どこまで伸びるかな?」
「ゆっくり戻るかな?」
「ママと一緒にせーので吹こう」
とゲームにすると楽しく続けやすいです。
3. 風船ふくらまし|息の力を使う経験に

風船は、息をしっかり吐く経験につながります。
ただし、小さい子には難しいことも多く、無理に膨らませる必要はありません。
我が家でも、最初から風船を膨らませるのは難しかったので、まずは大人が少し膨らませた状態から挑戦しました。
遊び方のコツ
- 小さめの風船から始める
- 大人が少し膨らませて柔らかくしておく
- 1回吹けたら十分
- 割れる音が苦手な子は無理しない
風船は達成感が大きい反面、苦手な子には負担になることもあります。
「できたらすごい」ではなく、息を入れようとしただけでOKと考えると、親子とも楽になります。
4. ハーモニカ|息で音が出る楽しさを味わえる
ハーモニカは、吹いたり吸ったりすることで音が出る楽器です。
息を使うと音が鳴るため、子どもにとって分かりやすく、楽しみやすい遊びです。
- 息を吹く
- 息を吸う
- 音の変化を楽しむ
- リズムを感じる
という経験ができます。
遊び方のコツ
最初は曲を吹く必要はありません。
「音が出たね!」
「強く吹くと大きい音だね」
「やさしく吹くと小さい音だね」
と、音の違いを楽しむだけで十分です。
音が大きくなりやすいので、苦手な子や兄弟がいる家庭では、短時間で取り入れるのがおすすめです。
5. ボール吹きおもちゃ|息の強さを調整する遊びに

ボール吹きおもちゃは、息で小さなボールを浮かせたり動かしたりする遊びです。
一定の息を出し続ける必要があるため、息の調整を遊びながら経験できます。
- 息を一定に出す
- 強さを調整する
- 集中して見る
- 成功体験を得る
という点で、発語が気になる子にも取り入れやすいです。
遊び方のコツ
最初から長く浮かせようとしなくて大丈夫です。
「一瞬浮いた!」
「今ちょっと動いたね!」
と、小さな成功を拾ってあげるのがポイントです。
6. 風車|外遊びにも使いやすい呼吸遊び
風車は、息を吹くと回るシンプルなおもちゃです。
息の強さによって回り方が変わるので、子どもが感覚的に分かりやすい遊びです。
室内だけでなく、公園や散歩中にも取り入れやすいのがメリットです。
遊び方のコツ
- 近くから吹く
- 遠くから吹く
- やさしく吹く
- 強く吹く
というふうに、遊びながら変化を楽しめます。
「どっちが長く回るかな?」と親子で競争しても楽しいです。
7. ラッパ・笛系おもちゃ|音で息を感じやすい
ラッパや笛のおもちゃも、息を使う遊びとして取り入れやすいです。
音が鳴ることで「息を出したら変化が起こる」と分かりやすく、子どもの興味を引きやすいです。
ただし、音が大きくなりやすいため、使う場所や時間には注意が必要です。
遊び方のコツ
- 短い音を出す
- 長い音を出す
- 小さい音を出す
- 親子で順番に鳴らす
「鳴らす練習」ではなく、「音で遊ぶ時間」として取り入れると続けやすいです。
我が家で取り入れてよかった息の遊び
我が家で取り入れやすかったのは、シャボン玉と吹き戻しでした。
理由は、子どもが「練習」と感じにくかったからです。
吃音や発語のことを考えると、親としてはつい、
「何か練習させなきゃ」
「少しでも良くなる方法をやらなきゃ」
と思ってしまいます。
でも、子どもにとっては「練習」よりも「楽しい遊び」の方が入りやすいんですよね。
シャボン玉を吹きながら笑ったり、吹き戻しが伸びて親子で笑ったり。
そういう時間の中で、自然と息を使う経験が増えました。
特に息の遊びは、うまくできたかどうかよりも、息を使うことを楽しいと感じられるかが大切だと感じています。
息の遊びグッズを選ぶポイント
発語や吃音が気になる子に使うなら、次のポイントで選ぶと失敗しにくいです。
| 選び方 | ポイント |
|---|---|
| 簡単にできる | 最初から成功しやすいものを選ぶ |
| 結果が見える | シャボン玉・風車など変化が分かるもの |
| 音が大きすぎない | 感覚過敏がある子は注意 |
| 清潔に使える | 口をつけるものは洗いやすさも大切 |
| 短時間で終われる | 飽きる前に終われるものが続きやすい |
おすすめグッズ
- シャボン玉セット
- 吹き戻し
- 風車
- ハーモニカ
- ラッパ・笛系おもちゃ
- ボール吹きおもちゃ
- 発語・ことばの発達に関する本
よくある質問
息の遊びで吃音は治りますか?
息の遊びだけで吃音が治るとは言えません。
ただし、ゆっくり息を吐く経験や、リラックスして遊ぶ時間は、話しやすさを支える土台になることがあります。
吃音が気になる場合は、言語聴覚士など専門家への相談もおすすめです。
発語が遅い子にも息の遊びは使えますか?
使えます。
シャボン玉や吹き戻しなどは、言葉を出す前の「息を吐く」「口をすぼめる」経験につながります。
ただし、発語を無理に引き出すのではなく、遊びとして楽しむことが大切です。
何歳からできますか?
シャボン玉や風車は、2〜3歳頃から楽しめることが多いです。
ただし、風船や小さな部品があるおもちゃは誤飲に注意が必要です。必ず大人がそばで見守りましょう。
どのくらいの時間やればいいですか?
1回1〜3分程度で十分です。
長くやるよりも、短時間で楽しく終わる方が続けやすいです。
風船が膨らませられません。練習した方がいいですか?
無理に練習しなくて大丈夫です。
風船は子どもにとって難しいことがあります。大人が少し膨らませてから渡す、風船を追いかける遊びにするなど、できる形に変えてOKです。
笛やラッパはうるさくなりませんか?
音が大きくなりやすいので、時間や場所を決めて使うのがおすすめです。
音に敏感な子がいる場合は、シャボン玉や風車の方が取り入れやすいこともあります。
毎日やった方がいいですか?
毎日でなくても大丈夫です。
「今日はシャボン玉しようかな」くらいの気軽さで、親子が楽しめる範囲で取り入れるのがおすすめです。
うまく吹けないときはどうしたらいいですか?
大人が見本を見せたり、子どもが見て楽しむだけでも大丈夫です。
「できないね」ではなく、「ちょっと動いたね」「息が出たね」と小さな変化をほめてあげましょう。
パタカラ体操やあいうべ体操と一緒にやってもいいですか?
はい。口の動きの練習と息の遊びは、役割が少し違います。
パタカラ・あいうべ体操は口や舌の動き、息の遊びは息を吐く経験として、無理のない範囲で組み合わせるとよいです。
専門家に相談する目安はありますか?
発語の遅れが気になる、吃音が長く続く、本人が話すことを嫌がる、生活で困りごとがある場合は、言語聴覚士や発達相談窓口に相談してみると安心です。
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まとめ|息の遊びは「話す土台」を楽しく育てる時間
発語や吃音が気になると、親はつい「練習しなきゃ」と焦ってしまいます。
でも、子どもにとって大切なのは、安心して取り組めることです。
息の遊びは、
- シャボン玉
- 吹き戻し
- 風船
- ハーモニカ
- ボール吹きおもちゃ
- 風車
- ラッパ・笛
など、家庭でも取り入れやすいものがたくさんあります。
大切なのは、上手にできることではなく、
息を使うって楽しい
声や音が出るって面白い
と感じられること。
親子で笑いながら取り組む時間そのものが、ことばの土台を育てる大切な一歩になります。