療育センター

療育センターの初回相談では何を聞かれる?持ち物・流れ・親の本音を体験談で解説

療育センターの初回相談で聞かれる内容や流れを親子で確認するイラスト

はじめに|療育センターの初回相談、不安でいっぱいでした

「療育センターの初回相談って何をするの?」

「何を聞かれるの?」

「子どもが泣いたり、落ち着かなかったらどうしよう」

3歳児健診などで発達の気になる点を指摘され、療育センターを案内されると、不安になりますよね。

わが家もそうでした。

療育センターという言葉を聞いただけで、最初はかなり身構えていました。

「療育って、もう通うことが決まるの?」
「発達障害と言われるの?」
「親として何を話せばいいの?」

そんなことばかり考えていました。

でも実際に行ってみると、療育センターの初回相談は、子どもを評価して終わりの場所ではありませんでした。

親の困りごとを聞いてもらい、子どもに合う支援を一緒に考えるための時間でした。

この記事では、わが家の体験をもとに、

  • 療育センター予約までの流れ
  • 初回相談当日の流れ
  • 面談で聞かれたこと
  • 子どもの様子
  • 持ち物
  • 準備してよかったメモ
  • 言ってよかったこと
  • 聞いておけばよかったこと
  • その後の療育につながる流れ

をまとめます。

これから療育センターに相談する方の不安が、少しでも軽くなればうれしいです。

療育センターの初回相談とは?

療育センターの初回相談は、子どもの発達や生活の困りごとについて、専門職に相談する時間です。

自治体によって名称や流れは違いますが、主に次のようなことを行います。

  • 子どもの発達の様子を確認する
  • 家庭での困りごとを聞く
  • 園での様子を確認する
  • 親の不安や希望を聞く
  • 必要な支援を一緒に考える
  • 療育や医療機関、発達検査につながるか検討する

初回相談は「診断を受ける日」ではありません。

もちろん、必要に応じて医療機関や発達検査につながることはあります。

でも最初の目的は、子どもと家庭の困りごとを整理することだと感じました。

予約までの流れ

わが家の場合、3歳児健診で発達の気になる点を指摘されたことがきっかけでした。

その後、保健師さんや心理士さんとの面談があり、療育センターを案内されました。

予約までの流れは、だいたいこんな感じです。

  1. 3歳児健診で発達面を指摘される
  2. 心理士さんとの面談をすすめられる
  3. 療育センターの案内を受ける
  4. 電話で予約を取る
  5. 初回相談の日程が決まる
  6. 当日までに困りごとを整理する

予約はすぐ取れる場合もあれば、地域によっては数週間から数か月待つこともあると思います。

わが家も、すぐにすべてが進んだわけではありませんでした。

「早く相談したい」という気持ちと、「行くのが怖い」という気持ちが両方ありました。

初回相談の持ち物

療育センターの初回相談に持っていく母子手帳や困りごとメモ、安心グッズを準備する母親のイラスト

困りごとメモや質問メモを用意しておくと、初回相談で伝えたいことを整理しやすくなります。

療育センターから指定されるものがある場合は、それを優先してください。

わが家が持って行ってよかったものは、次のようなものです。

持ち物理由
母子手帳発達や健診の記録を確認できる
健診でもらった書類指摘内容や紹介内容を共有しやすい
問診票事前に記入が必要な場合あり
困りごとメモ面談で伝え忘れを防ぐ
園での様子が分かるメモ家庭との違いを伝えやすい
飲み物待ち時間対策
子どもの安心グッズ慣れない場所での不安対策
着替え感覚過敏や汚れ対策
筆記用具聞いたことをメモするため

特に持って行ってよかったのは、困りごとメモです。

当日は親も緊張します。

「何に困っていますか?」と聞かれても、とっさにうまく話せないことがあります。

事前に書いておくと、気持ちも整理しやすかったです。

親が準備した困りごとメモ

私がメモしておいてよかったのは、次のような内容です。

  • 家で困っていること
  • 園で困っていること
  • 癇癪が起きる場面
  • 感覚過敏が出る場面
  • 友達との距離感
  • 言葉や発音の気になる点
  • トイレや着替えの様子
  • 食事の困りごと
  • 外出時に困ること
  • うまくいった対応

たとえば、

「服が少し濡れると脱ぎたがる」
「順番待ちが苦手で泣く」
「友達との距離が近すぎる」
「複数の指示が入らない」
「発音があいまいで伝わりにくい」

というように、できるだけ具体的に書きました。

ただ「育てにくいです」だけでは、相手も状況をつかみにくいです。

具体的な場面を書くことで、支援のヒントにつながりやすくなりました。

初回相談当日の流れ

療育センターによって違いはありますが、わが家の初回相談はこのような流れでした。

  1. 受付
  2. 問診票や書類の確認
  3. 親子で待機
  4. 専門職との面談
  5. 子どもの様子の確認
  6. 家庭や園での困りごとの聞き取り
  7. 今後の支援について説明
  8. 次回以降の案内

面談中、子どもは同じ部屋で遊んでいたり、様子を見てもらったりしました。

おもちゃや絵カードがあり、子どもが過ごしやすい雰囲気になっていました。

とはいえ、初めての場所なので、息子は最初かなり緊張していました。

当日の子どもの様子

息子は、初めての場所が得意ではありません。

療育センターでも、最初は落ち着かない様子でした。

  • 部屋の中を見回す
  • 私のそばから離れにくい
  • おもちゃには興味がある
  • 質問されると固まる
  • 慣れると少しずつ遊び始める

という感じでした。

「ちゃんとできなかったらどうしよう」と心配していましたが、療育センターの先生は慣れていました。

無理に座らせるのではなく、子どもの様子を見ながら関わってくれました。

その対応を見て、少し安心したのを覚えています。

初回相談で聞かれたこと

療育センターの初回面談で専門職に子どもの困りごとを相談する親子のイラスト

初回相談で聞かれた内容は、かなり幅広かったです。

妊娠・出産時のこと

  • 妊娠中に気になることはあったか
  • 出産時の様子
  • 早産や低出生体重の有無
  • 新生児期の様子

乳幼児期の発達

  • 首すわり
  • 寝返り
  • ハイハイ
  • 歩き始め
  • 言葉が出始めた時期

現在の困りごと

  • 癇癪
  • 切り替え
  • 指示理解
  • 言葉のやりとり
  • 感覚過敏
  • 友達との関わり
  • トイレ
  • 着替え
  • 食事

園での様子

  • 集団活動に参加できるか
  • 先生の指示が入るか
  • 友達と遊べるか
  • トラブルはあるか
  • 登園しぶりはあるか

家庭での関わり

  • 家でどんな対応をしているか
  • 困った時にどうしているか
  • 親が一番つらいと感じていること
  • どんな支援を希望しているか

ここで大事だと感じたのは、できないことだけでなく、できることや好きなことも伝えることです。

言ってよかったこと

初回相談で、言ってよかったと思うことがあります。

困っている場面を具体的に伝えたこと

「落ち着きがない」だけではなく、

「順番待ちになると泣いて床に座り込む」
「服が濡れるとすぐ脱ぎたがる」
「友達に近づきすぎて驚かせてしまう」

のように、場面で伝えました。

親のしんどさも伝えたこと

子どものことだけでなく、親としてつらいことも話しました。

「朝の支度で毎日疲れてしまう」
「外出が怖くなっている」
「どう声をかければいいか分からない」

と言えたことで、家庭でできる工夫も教えてもらえました。

子どもの好きなことも伝えたこと

困りごとばかり話すと、子どもの良い面が見えにくくなります。

息子の場合は、

  • 乗り物が好き
  • ブロックが好き
  • 歌や音楽に興味がある
  • 人と関わりたい気持ちはある

ことも伝えました。

すると、支援の中でも好きなことを活かして関わるヒントをもらえました。

聞いておけばよかったこと

一方で、後から「聞いておけばよかった」と思ったこともあります。

  • 今後の流れ
  • 次回までに家庭でできること
  • 園にどう伝えればいいか
  • 療育の頻度
  • 医療機関を受診する目安
  • 発達検査は必要か
  • 児童発達支援との違い
  • 相談できる窓口

初回相談は緊張していて、聞きたいことが飛んでしまいがちです。

質問メモを持っていくと安心です。

初回相談で診断はつく?

基本的に、療育センターの初回相談だけで診断がつくわけではありません。

診断は医師が行うものです。

療育センターでは、子どもの様子を見たり、家庭の困りごとを聞いたりして、必要な支援を考えることが多いです。

必要があれば、医療機関や発達検査につながることもあります。

私も最初は、

「今日、何か診断されるのかな」

と不安でした。

でも実際には、いきなり決めつけられるような場ではありませんでした。

「今困っていることを一緒に整理する時間」

という感じでした。

その後の療育につながる流れ

療育センターの初回相談後に親子療育や園との連携、次の支援につながる流れのイラスト

初回相談の後、わが家は療育センターで親子療育につながりました。

流れとしては、

  1. 初回相談
  2. 子どもの様子や困りごとの整理
  3. 療育の必要性を相談
  4. 親子療育の案内
  5. 日程調整
  6. 療育プログラム開始
  7. 必要に応じて児童発達支援や医療機関も検討

という形でした。

療育センターでは、子どもだけでなく、親も学ぶことが多かったです。

感覚過敏、見通し支援、声かけ、遊び方。

それまで「どうしてできないの?」と思っていたことに、少しずつ理由が見えてきました。

初回相談に行って感じた親の本音

行く前は、本当に不安でした。

「何を言われるんだろう」
「私の育て方を責められたらどうしよう」
「子どもが落ち着かなかったら恥ずかしい」

そんな気持ちがありました。

でも実際には、責められる場所ではありませんでした。

むしろ、

「大変でしたね」
「こうすると少し楽になるかもしれません」
「お子さんはこういうところが得意そうですね」

と言ってもらえたことで、心が少し軽くなりました。

相談してよかった。

素直にそう思いました。

初回相談前にやっておくと安心なこと

初回相談前におすすめなのは、次の3つです。

困りごとをメモする

具体的な場面を書いておくと、面談で伝えやすいです。

聞きたいことを書いておく

当日は緊張するので、質問メモがあると安心です。

子どもの安心グッズを持っていく

お気に入りのおもちゃや絵本があると、待ち時間や面談中に助かります。

わが家で役立ったもの

※この記事には広告・アフィリエイトリンクを含む場合があります。実際の体験をもとに、わが家で役立ったものや選び方を紹介しています。

初回相談の前後で役立ったものは、次のようなものです。

  • 困りごとメモ用ノート
  • 母子手帳ケース
  • 筆記用具
  • 子どもの安心グッズ
  • 小さな絵本
  • 音の出ないおもちゃ
  • 視覚支援カード
  • タイマー
  • 発達支援の本

特に、ノートはその後の療育や児童発達支援の相談でも使えたので、用意してよかったです。

よくある質問

療育センターの初回相談では何を聞かれますか?

妊娠・出産時のこと、乳幼児期の発達、現在の困りごと、園での様子、家庭での関わり、親の不安などを聞かれることが多いです。

初回相談で診断されますか?

基本的に初回相談だけで診断がつくことはありません。診断は医師が行います。療育センターでは、困りごとの整理や支援の方向性を考えることが中心です。

子どもが泣いたり落ち着かなかったりしても大丈夫ですか?

大丈夫です。療育センターの職員は、初めての場所で不安になる子どもの対応にも慣れています。普段の様子もあわせて伝えることが大切です。

持ち物は何が必要ですか?

母子手帳、健診の書類、問診票、困りごとメモ、筆記用具、飲み物、子どもの安心グッズなどがあると安心です。指定がある場合は療育センターの案内を優先してください。

困りごとメモには何を書けばいいですか?

困る場面、子どもの様子、きっかけ、親の対応、うまくいった方法などを書くと相談しやすくなります。

園での様子も伝えた方がいいですか?

伝えた方がよいです。家庭と園で様子が違うこともあるため、先生から聞いたことや気になる点をメモしておくと役立ちます。

初回相談後はすぐ療育が始まりますか?

すぐ始まる場合もあれば、待機や追加相談が必要な場合もあります。地域や療育センターの状況によって違います。

親だけで相談できますか?

自治体や療育センターによります。子ども同伴が基本の場合もありますが、まずは電話で確認すると安心です。

相談したら必ず療育に通うことになりますか?

必ずではありません。相談の結果、経過観察になる場合や、家庭での工夫を提案される場合もあります。

初回相談で何を話せばいいか分かりません。

うまく話そうとしなくて大丈夫です。困っている場面をメモして持っていくだけでも十分です。専門職が質問しながら整理してくれます。

まとめ|療育センターの初回相談は、親子を責める場所ではなかった

療育センターの初回相談に行く前、私は不安でいっぱいでした。

何を聞かれるのか。
何を言われるのか。
子どもが落ち着かなかったらどうしよう。

でも実際に行ってみると、そこは親子を責める場所ではありませんでした。

子どもの困りごとを整理し、親の不安を聞いてもらい、これからどう支えていくかを一緒に考える場所でした。

初回相談に行くのは勇気がいります。

でも、相談したからこそ分かったことがたくさんありました。

「うちの子には理由があるんだ」
「私だけで抱えなくていいんだ」
「関わり方を少し変えれば楽になることもあるんだ」

そう思えたことは、私にとって大きな一歩でした。

療育センターの初回相談を控えている方へ。

完璧に話せなくても大丈夫です。
子どもが泣いても大丈夫です。
親が不安なままでも大丈夫です。

まずは、今困っていることをそのまま持っていけばいい。

そこから、親子に合う支援を一緒に探していけると思います。

あわせて読みたい

療育センターと児童発達支援の違いはこちら。

療育センターと児童発達支援の違いは?両方利用して分かった選び方と流れ

療育センターの活動内容はこちら。

【療育センター体験談】プログラム内容と息子の成長記録

関連記事

スポンサーリンク

  • この記事を書いた人
しょうがなすこのプロフィールイラスト

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 小学生と未就学児の兄弟を育てている母です。長男にはASD・ADHD・DCD・吃音があり、療育や学校生活、家庭での関わりを通して、さまざまな困りごとに向き合ってきました。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、実際の子育て経験をもとに、家庭・学校・療育で使える視覚支援カードや無料教材、子育ての工夫を発信しています。 「ことばだけでは伝わりにくい」「次に何をすればよいか分からない」「学習につまずいている」など、その子に合う「分かる方法」を一緒に見つけられる場所を目指しています。 子育ての困りごとが少しでも軽くなりますように。どうぞ気軽に読んでいってください☺️

みんなが読んでいる人気記事

ぼくのいいとこ絵本表紙 1

はじめに 「自分のいいところを書いてね。」 小学校でそんな宿題が出て、 「何を書けばいいの?」 と困ってしまう子は少なくありません。 「自己肯定感を育てたい。」 「自分に自信を持ってほしい。」 「小学 …

ジグソーパズルが苦手な子に視覚支援カード 2

はじめに 「対象年齢より簡単なパズルなのに、なかなか完成できない。」 「合わないピースを、力いっぱい押し込もうとする。」 「枠から作ろうと伝えても、自分のやり方で進めたがる。」 そんなことはありません …

何で勉強しないといけないの?水の入ったコップ視覚支援カード 3

はじめに 「なんで勉強しないといけないの?」 子どもが小学校に入る頃になると、一度は聞かれることがある質問ではないでしょうか。 私も息子に聞かれたことがあります。 そんなとき、SNSで見かけた「水の入 …

WISC検査の結果が怖くて不安な母親と就学への見通しを考える親子のイラスト 4

はじめに|WISC検査をすすめられて悩みました 年中の冬から年長になった頃、児童発達支援や相談員さんから、発達検査について話が出ました。 「発達検査はどうしますか?」「受けられるなら、受けた方がいいか …

発達検査WPPSI-IIIで積み木やカードに取り組む子どもと見守る母親のイラスト 5

はじめに|3歳8か月で初めて発達検査を受けました 息子が初めて発達検査を受けたのは、3歳8か月のときでした。 受けた検査は WPPSI-III(ウィプシー・スリー) です。 発達検査を受ける前は、 「 …

-療育センター