はじめに|3歳児健診で発達を指摘された後、何をすればいい?
「3歳児健診で発達を指摘された」
「心理士さんとの面談をすすめられた」
「療育センターに相談してみてと言われた」
そんな時、頭が真っ白になってしまう方も多いと思います。
わが家もそうでした。
3歳児健診で、息子の発達について気になる点を指摘され、心理士さんとの面談をすすめられました。
その場では説明を聞いているつもりでも、家に帰ってから、
「結局、何からすればいいの?」
「療育ってすぐ始めるもの?」
「病院に行くべき?」
「幼稚園には伝えた方がいい?」
と、不安が次々に出てきました。
この記事では、3歳児健診で発達を指摘された後、わが家が実際にやったことを順番にまとめます。
前回の記事では、3歳児健診の内容や流れを中心に書きました。
今回はその続きとして、“健診後に親がどう動けばいいのか” に絞ってお話しします。
結論|まずやることは「情報を整理して相談につながること」
3歳児健診でひっかかった後、まず大事なのは、すぐに結論を出すことではありません。
大切なのは、
- 指摘された内容を整理する
- 家庭や園での困りごとをメモする
- 保健師さんや心理士さんとつながる
- 必要に応じて療育センターや医療機関へ相談する
- 子どもに合った支援を少しずつ探す
ことです。
「発達を指摘された=すぐ診断」
「療育をすすめられた=重い問題」
というわけではありません。
まずは、子どもの困りごとを知るための入り口だと考えると、少し気持ちが楽になります。
3歳児健診で指摘された直後の気持ち
正直に言うと、私はすぐには受け止められませんでした。
「やっぱり何かあるのかな」
「私の育て方が悪かったのかな」
「この子はこの先どうなるんだろう」
そんな気持ちでいっぱいでした。
頭では、相談した方がいいと分かっていました。
でも心の中では、
「うちの子は大丈夫」
「男の子だから落ち着きがないだけ」
「まだ3歳だから個人差かもしれない」
と思いたい気持ちもありました。
発達を指摘されると、子どもを否定されたように感じてしまうことがあります。
でも今振り返ると、あの時に気づけたことは、息子にとって大きな意味がありました。
まず確認したこと
健診後、最初に確認したのは「何を指摘されたのか」です。
その場では動揺していても、あとから整理すると少し冷静になれます。
わが家の場合、気になったのは、
- 集中が続きにくい
- 発音があいまい
- 衝動的な行動がある
- 指示が入りにくい場面がある
- 癇癪が強い
- 感覚過敏のような困りごとがある
- 友達との距離感が近い
といった点でした。
ここで大事なのは、
「指摘されたこと」と「普段の困りごと」を分けて整理すること
です。
健診当日は、慣れない場所で普段より落ち着かないこともあります。
だからこそ、家庭や園での様子と照らし合わせることが大切だと感じました。
困りごとメモを作る

指摘された内容や家庭での困りごとをメモしておくと、相談先で具体的に伝えやすくなります。
次にやったのは、困りごとメモを作ることです。
これは本当におすすめです。
相談先で、
「普段どんなことに困っていますか?」
と聞かれても、いざ話そうとすると意外と出てきません。
私も最初は、
「落ち着きがないです」
「癇癪があります」
「ちょっと育てにくいです」
くらいしか言えませんでした。
でも、それだと具体的な支援につながりにくいんですよね。
そこで、次のようにメモするようにしました。
| メモする内容 | 例 |
|---|---|
| 困る場面 | 朝の支度、食事、外出、園の活動 |
| 子どもの様子 | 泣く、逃げる、怒る、固まる、手が出る |
| きっかけ | 服が濡れた、順番待ち、予定変更、人混み |
| 親の対応 | 声かけ、抱っこ、場所を変える、絵カード |
| うまくいった方法 | タイマー、見通し、短い指示、休憩 |
このメモがあると、保健師さんや心理士さん、療育センターで話す時にかなり役立ちました。
保健師さん・心理士さんとの面談
3歳児健診で発達面が気になる場合、保健師さんや心理士さんとの面談につながることがあります。
わが家も、健診後に心理士さんとの面談をすすめられました。
面談では、
- 健診当日の様子
- 家庭での困りごと
- 園での様子
- 言葉の発達
- 感覚過敏
- 癇癪や切り替え
- 友達との関わり
などについて話しました。
心理士さんは、息子の行動を責めるのではなく、
「どういう場面で困りやすいのか」
「どんな支援があると過ごしやすいのか」
という視点で聞いてくれました。
この時に初めて、
「子どもを変えるため」ではなく、
「子どもが困らないように環境を整えるため」に相談するんだ
と思えるようになりました。
療育センターへの相談

心理士さんとの面談後、療育センターの案内を受けました。
最初は「療育センター」と聞くだけで身構えてしまいました。
でも実際には、いきなり難しい訓練をする場所ではありません。
子どもの発達や困りごとを相談し、必要に応じて支援につながる場所です。
療育センターでは、
- 子どもの発達の様子を見てもらう
- 家庭での困りごとを相談する
- 必要な支援を考える
- 療育プログラムの案内を受ける
- 医療機関や児童発達支援につながることもある
という流れでした。
わが家にとっては、療育センターが「親子で相談できる場所」になりました。
医療機関を受診するか迷った
3歳児健診で発達を指摘された後、医療機関を受診するべきかも迷いました。
「診断がつくのが怖い」
「まだ小さいのに大げさかな」
「受診したら何か変わるのかな」
という不安がありました。
ただ、わが家の場合は、吃音や発音の不明瞭さ、行動面の困りごともあったため、必要に応じて専門機関に相談していくことになりました。
医療機関を受診するかどうかは、家庭だけで判断しなくても大丈夫です。
保健師さん、心理士さん、療育センター、かかりつけ医などに相談しながら決めていけばよいと思います。
受給者証や児童発達支援につながる流れ
療育センターでの相談後、必要に応じて児童発達支援の利用を検討することがあります。
児童発達支援を利用するには、一般的に 通所受給者証 が必要です。
流れは自治体によって違いますが、だいたい次のような形です。
- 市区町村の窓口に相談
- 子どもの困りごとや支援の必要性を確認
- 相談支援事業所を選ぶ
- サービス等利用計画案を作成
- 受給者証の申請
- 受給者証の発行
- 児童発達支援事業所と契約
- 利用開始
最初はとても複雑に感じました。
でも、相談支援事業所や市区町村の担当者さんに聞きながら進めることで、少しずつ流れが見えてきました。
ここは別記事で詳しくまとめているので、児童発達支援の利用を考えている方は、あわせて読むと分かりやすいと思います。
▶児童発達支援の申し込み手順|相談支援事業所の選び方と受給者証の流れを体験談で解説
園には伝えた方がいい?

3歳児健診で発達を指摘された後、幼稚園や保育園に伝えるかどうかも悩みました。
わが家も最初は迷いました。
「変な目で見られないかな」
「発達に問題がある子と思われないかな」
「先生に負担をかけるかな」
そんな不安がありました。
でも、園生活で困りごとがある場合は、伝えておくメリットも大きいです。
たとえば、
- 指示が入りにくい
- 切り替えが苦手
- 友達との距離感が近い
- 感覚過敏がある
- トイレや着替えに不安がある
といったことを共有しておくと、先生も対応を考えやすくなります。
伝える時は、長く説明しすぎなくても大丈夫です。
3歳児健診で発達面について相談することになりました。
家庭でも切り替えや感覚面で困ることがあります。
園での様子も知りたいので、気になることがあれば教えていただけると助かります。
家庭で始めた小さな工夫
健診後、家庭でもできることを少しずつ始めました。
視覚支援を使う
朝の支度や外出準備は、言葉だけでは伝わりにくかったので、絵カードやチェックリストを使いました。
「次に何をするか」が見えるだけで、本人の不安が少し減ったように感じました。
指示を短くする
以前は、
「服を着て、靴下を履いて、帽子を持ってきて」
のように一度に伝えていました。
でも、それでは息子には難しかったです。
そこで、
「服を着よう」
「次は靴下」
「最後に帽子」
と、1つずつ伝えるようにしました。
感覚過敏に配慮する
服の素材、タグ、濡れた時の対応などを見直しました。
「我慢させる」よりも、まず不快感を減らすことを大切にしました。
できたことを具体的に褒める
「すごいね」だけでなく、
「靴下、自分で履けたね」
「順番待てたね」
「嫌だったけど言葉で言えたね」
と、何ができたのかを具体的に伝えるようにしました。
親が一人で抱え込まないことが大事
3歳児健診で発達を指摘されると、親はどうしても自分を責めてしまいがちです。
私も、
「もっと早く気づけばよかった」
「育て方が悪かったのかな」
「何をすれば正解なんだろう」
と悩みました。
でも、発達の困りごとは、親の努力だけでどうにかするものではありません。
保健師さん、心理士さん、療育センター、園、医療機関。
頼れる場所はあります。
全部を一気に進めなくても大丈夫です。
まずは1つ、相談先につながること。
それだけでも大きな一歩です。
わが家で役立ったもの
※実際の体験をもとに、わが家で役立ったものや選び方を紹介しています。
健診後に家庭で役立ったものは、次のようなものです。
- 視覚支援カード
- タイマー
- ホワイトボード
- 絵カード
- 発達支援の本
- 感覚遊びグッズ
- やわらかい素材の服
- 子ども用チェックリスト
- 療育や児童発達支援の記録ノート
特に、困りごとメモやチェックリストは、相談の時にも家庭支援にも使いやすかったです。
よくある質問
3歳児健診でひっかかったら発達障害ですか?
いいえ。3歳児健診でひっかかったからといって、すぐに発達障害と決まるわけではありません。健診はあくまで「気になる点に早く気づくため」の場です。必要に応じて、心理士面談や専門機関への相談につながります。
3歳児健診で発達を指摘された後、まず何をすればいいですか?
まずは、指摘された内容と家庭での困りごとを整理するのがおすすめです。そのうえで、保健師さんや心理士さん、療育センターなど紹介された相談先につながると安心です。
心理士面談では何を聞かれますか?
家庭や園での様子、言葉の発達、癇癪、切り替え、友達との関わり、感覚面の困りごとなどを聞かれることがあります。責める場ではなく、子どもに合う支援を考えるための面談です。
療育センターにはすぐ相談した方がいいですか?
気になることがあるなら、早めに相談してよいと思います。相談したからといって、すぐ療育開始や診断につながるわけではありません。今の困りごとを整理する機会になります。
医療機関を受診するべきですか?
子どもの状態や困りごとによります。保健師さん、心理士さん、療育センター、かかりつけ医に相談しながら決めると安心です。言葉や行動、感覚面で強い困りごとがある場合は、専門医につながることもあります。
児童発達支援を利用するにはどうすればいいですか?
多くの場合、市区町村で受給者証の申請が必要です。相談支援事業所でサービス等利用計画案を作成し、受給者証が発行された後に児童発達支援事業所と契約する流れになります。
幼稚園や保育園に伝えた方がいいですか?
園生活で困りごとがある場合は、伝えておくと支援につながりやすいです。すべてを詳しく話す必要はありませんが、「健診で発達面を相談することになった」と共有しておくと、園での様子も確認しやすくなります。
家庭でできることはありますか?
視覚支援、短い指示、タイマー、感覚過敏への配慮、困りごとメモ、できたことを具体的に褒める関わりなどがあります。診断の有無に関係なく、困りごとを減らす工夫はできます。
指摘されてショックで受け止められません。
すぐに受け止められなくても大丈夫です。私も最初は不安でいっぱいでした。まずは情報を整理し、信頼できる相談先につながることからで十分です。
3歳児健診で指摘されても、その後伸びることはありますか?
あります。子どもの成長には個人差がありますし、支援や環境調整で過ごしやすくなることもあります。わが家も療育や家庭での工夫を通して、少しずつできることが増えていきました。
まとめ|3歳児健診でひっかかった後は、焦らず相談につながれば大丈夫
3歳児健診で発達を指摘された時、私は不安でいっぱいでした。
何から始めればいいのか分からず、療育や医療機関という言葉にも身構えていました。
でも今振り返ると、最初に大切だったのは、すぐに答えを出すことではありませんでした。
- 困りごとを整理する
- 保健師さんや心理士さんに相談する
- 療育センターにつながる
- 園での様子を確認する
- 家庭でできる工夫を始める
この一つひとつが、息子に合う支援を探すための大切なステップでした。
指摘されたことは、ショックかもしれません。
でもそれは、子どもを否定されたということではありません。
困っていることに気づき、支援につながるための入口です。
焦らなくて大丈夫です。
一度に全部やらなくて大丈夫です。
まずは、今困っていることをひとつ書き出すところから。
そこから、親子に合う道が少しずつ見えてくると思います。
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