その他子育て系

幼児の日本語CDかけ流しは効果ある?言葉が増えたわが家の聞かせ方と選び方

日本語CDを聞きながら図鑑や歌を楽しむ幼児の男の子と女の子

はじめに

「うちの子、なかなか言葉が増えない……」

「発音がはっきりしないけれど、家庭でできることはある?」

「童謡やお話のCDをかけ流すだけでも意味があるの?」

子どもの言葉の発達がゆっくりだと、家庭でどのような働きかけをすればよいのか悩みますよね。

わが家でも息子の言葉や発音が気になり、絵本の読み聞かせや言葉遊びに加えて、幼児向け日本語CDのかけ流しを生活の中に取り入れました。

CDを聞き始めて、すぐに言葉が増えたわけではありません。

しかし、同じ歌やお話を繰り返し聞くうちに、

  • 歌に出てきた「マントヒヒ」を覚える
  • 「クラリネット」という言葉に興味を持つ
  • 物語のセリフをまねする
  • 音楽から自分なりのお話を作る
  • 聞いた言葉を使って親子で会話する

といった変化が少しずつ見られるようになりました。

もちろん、日本語CDを流すだけで、発語や発音の改善が保証されるわけではありません。

それでも、歌やお話をきっかけに知らなかった言葉と出会い、図鑑・ごっこ遊び・親子の会話へ広げられることは、CDならではの魅力だと感じています。

大切なのは、ただ聞かせて終わりにするのではなく、

聞く → まねする → 動いて遊ぶ → 絵本や図鑑で確かめる → 親子で話す

という流れにつなげることです。

この記事では、幼児向け日本語CDの選び方、年齢別の聞かせ方、かけ流しを会話や遊びへ広げる方法を、わが家の体験談とともにご紹介します。

「CDを聞かせても意味がないのかな?」と迷っている方が、お子さんに合った楽しみ方を見つけるきっかけになれば幸いです。

※言葉の発達には個人差があります。発語や聞こえについて心配がある場合は、CDだけで長期間様子を見続けず、乳幼児健診・小児科・耳鼻咽喉科・言語聴覚士・地域の発達相談窓口などへご相談ください。

目次

  1. 幼児の日本語CDかけ流しで期待できること
  2. CDを聞かせるだけで言葉は増える?
  3. 日本語CD・YouTube・知育アプリの違い
  4. 幼児向け日本語CDの選び方
  5. 年齢別|日本語CDの取り入れ方
  6. 聞いた言葉を会話につなげる5つの方法
  7. 【実体験】日本語CDを取り入れて見られた変化
  8. 幼児におすすめの日本語CD・音声教材
  9. 日本語CDを嫌がる・聞いてくれないときの対応
  10. 言葉が遅いときに相談を考えたいサイン
  11. よくある質問
  12. まとめ

1.幼児の日本語CDかけ流しで期待できること

幼児期は、身近な人との会話や遊びを通して、さまざまな言葉に触れていく時期です。

歌・絵本・手遊び・ごっこ遊びなどを組み合わせることで、子どもは言葉の音や意味、使い方を少しずつ学んでいきます。

日本語CDには、次のような使い方があります。

知らなかった言葉と出会える

童謡やお話には、普段の会話ではあまり使わない言葉が登場します。

たとえば、

  • 動物や楽器の名前
  • 季節を表す言葉
  • 擬音語・擬態語
  • 昔話に出てくる言い回し
  • 登場人物の気持ちを表す言葉

などです。

分からない言葉が出てきたら、図鑑や絵本で一緒に調べることで、音として聞いた言葉と実物のイメージを結びつけられます。

日本語の音やリズムに親しめる

歌には、繰り返しや韻、リズムのよい表現が多く使われています。

子どもはお気に入りの部分を何度も聞き、自然に口ずさんだり、手拍子をしたりします。

最初から上手に歌わせる必要はありません。

体を揺らす、手をたたく、知っている部分だけ声を出すことも、日本語の音を楽しむ経験になります。

お話を聞く経験を増やせる

短い童話や昔話のCDは、映像がなくても話を聞く経験になります。

ただし、「最後まで集中して聞かなければならない」と考えなくても大丈夫です。

遊びながら聞いたり、気になる場面だけ反応したりすることもあります。

まずは、子どもが音声に親しむところから始めましょう。

親子の会話のきっかけになる

CDを聞いたあとに、

「どんな動物が出てきた?」
「どの歌が好きだった?」
「カニさんはどんな気持ちだったかな?」

と話すことで、聞いた内容が親子の会話へ広がります。

読み聞かせは、言葉を耳で聞くだけでなく、絵を見たり、セリフや擬音を口にしたりする総合的な言語経験になると報告されています。CDも絵本や会話と組み合わせることで、より幅のある活動にできます。benesse.jp

2.CDを聞かせるだけで言葉は増える?

結論からいうと、日本語CDをかけ流すだけで、必ず発語や語彙が伸びるとはいえません。

音声を流していても、子どもが内容に興味を持っていなかったり、聞いた言葉の意味が分からなかったりすることがあります。

大切なのは、CDを「聞かせて終わり」にしないことです。

CDだけでなく、口の動きや音まねを使った遊びも取り入れたい方は、こちらの記事で家庭でできる練習を紹介しています。

▶ 【言葉が遅い子に】口の動きをマネして発語を促す遊び

CDを言葉につなげる基本の流れ

おすすめは、次の流れです。

聞く
→ まねする
→ 動いてみる
→ 絵本や図鑑で確かめる
→ 親子で話す

たとえば、歌に「マントヒヒ」が出てきた場合は、

  1. 一緒に歌を聞く
  2. 「マントヒヒって何だろうね」と話す
  3. 図鑑で姿を探す
  4. 顔や動きをまねる
  5. 「どこに住んでいるのかな」と会話を広げる

という使い方ができます。

japanese-cd-animal-encyclopedia.png	日本語CDで聞いたマントヒヒを動物図鑑で確かめる親子

わが家でも、音声だけを繰り返すより、図鑑・動作・ごっこ遊びとつなげたときのほうが、息子の記憶に残りやすいと感じました。

親が先生になる必要はない

毎回、問題を出したり詳しく説明したりする必要はありません。

子どもが歌の一部をまねしたら、

「その言葉、覚えていたんだね」
「面白い音だね」
「一緒に見てみようか」

と反応するだけでも十分です。

CDは言葉を教え込む教材ではなく、子どもの興味を見つけるきっかけとして使うと続けやすくなります。

3.日本語CD・YouTube・知育アプリの違い

幼児向けの音声教材には、CD以外にも動画、音楽配信サービス、知育アプリなどがあります。

それぞれにメリットと注意点があるため、家庭や子どもに合うものを選びましょう。

方法特徴向いている場面注意点
日本語CD音声に集中しやすく操作が少ない車内・食事の準備中・遊び時間再生機器が必要
音楽配信スマホですぐに聞ける外出先・好きな曲を探すとき通知や別コンテンツへ移りやすい
YouTube映像と動きで理解しやすい振り付けや手遊びを覚えるとき視聴時間や次の動画への移動に注意
知育アプリ子どもが操作して参加できる文字・数・クイズ学習遊び部分だけに偏る場合がある
絵本の読み聞かせ親子で反応を確かめながら進められる寝る前・親子時間親が読む時間を確保する必要がある

CDのよさは「ながら聞き」ではなく、想像する余白

CDには映像がありません。

そのため、聞こえた音から、

「どんな動物かな」
「どんな場所なのかな」
「次はどうなるのかな」

と、自分なりに想像する余白があります。

一方、初めて聞く物語や言葉では、音声だけでは理解しにくい子もいます。

その場合は、先に絵本を読んでから同じお話のCDを聞く、歌の動きを親が見せるなど、目で分かる手がかりを加えると楽しみやすくなります。

4.幼児向け日本語CDの選び方

①子どもの好きなテーマから選ぶ

最初から「語彙力を伸ばす教材」を選ぶより、子どもが興味を持っているテーマから始めるのがおすすめです。

  • 動物が好き:動物の歌・鳴き声
  • 乗り物が好き:電車・車・はたらく乗り物
  • 絵本が好き:絵本と連動した歌や朗読
  • 体を動かすのが好き:手遊び歌・ダンス曲
  • お話が好き:昔話・童話
  • キャラクターが好き:アニメソング

わが家では、息子がドラえもんを好きだったため、「ドラえもんのうた」が入ったCDを選びました。

歌が流れると、タケコプターを頭につける動きをまねして楽しんでいました。

「教材だから聞く」のではなく、好きなものを入り口にすることで、自分から聞きたい気持ちが生まれやすくなります。

②年齢より発達段階に合わせる

パッケージに記載された対象年齢だけでなく、現在の興味や理解度も確認しましょう。

1〜2歳頃

  • 短い童謡
  • 動物の鳴き声
  • 擬音語・擬態語
  • 繰り返しの多い歌
  • 手遊び歌

3〜4歳頃

  • リズムのある歌
  • 短い童話
  • 数やひらがなの歌
  • 登場人物が少ないお話
  • まねしやすいダンス曲

5〜6歳頃

  • 少し長い昔話
  • クイズや言葉遊び
  • しりとり・反対言葉
  • 楽器やクラシック
  • 小学校生活につながる歌

同じ年齢でも、歌が好きな子、お話が好きな子、音に敏感な子など反応は異なります。

対象年齢はあくまで目安として考えましょう。

③1曲・1話が長すぎないものを選ぶ

最初は、短い曲やお話が複数入っているCDが使いやすいです。

途中で飽きたら止めても問題ありません。

「最後まで聞かせる」より、「また聞きたい」と思えるところで終えることを大切にしましょう。

④絵本や歌詞カードと一緒に使えるものを選ぶ

音だけでは理解しにくい子には、

  • 絵本付き
  • 歌詞カード付き
  • イラスト付き
  • 振り付けの説明付き

のCDが向いています。

特に、聞いた内容を目で確認できる教材は、言葉とイメージを結びつけやすくなります。

⑤親が繰り返し聞いても負担になりにくいものを選ぶ

子どもは、お気に入りの歌を何度も聞きたがります。

親にとって音量やテンポが刺激的すぎるCDは、毎日の生活に取り入れにくくなることがあります。

試聴できる場合は、子どもの反応だけでなく、家庭で繰り返し流せそうかも確認しましょう。

5.年齢別|日本語CDの取り入れ方

0〜2歳|一緒に揺れる・まねする

この時期は、意味を覚えさせるより、音やリズムを親子で楽しむことを優先します。

  • 抱っこしながら体を揺らす
  • 手をたたく
  • 動物の鳴き声をまねる
  • 短い歌を一緒に口ずさむ
  • 同じ部分を繰り返す

大きな音を避け、子どもの反応を見ながら短時間で楽しみましょう。

3〜4歳|歌と動きを組み合わせる

言葉と動作を結びつける遊びがおすすめです。

  • 歌に合わせてジャンプする
  • 動物になりきる
  • 聞こえた言葉の絵を探す
  • お話の場面をごっこ遊びで再現する
  • 気に入ったフレーズを一緒に言う

わが家では、「さかながはねて」の歌に合わせて、親子で新しい振り付けを考えました。

japanese-cd-song-movement-play.png	日本語CDの歌に合わせて親子で体を動かす男の子と女の子

正しい振り付けにこだわらず、息子のアイデアを取り入れたことで、言葉と動きの遊びが広がりました。

動作模倣から発語につなげる方法は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

▶ 【言葉が遅い子に】楽しくできる発語練習|動作模倣で「ことば」を引き出す

5〜6歳|内容を会話や文字につなげる

年長頃からは、聞いた内容を少しずつ言葉や文字につなげられます。

  • 好きな場面を話す
  • 続きのお話を考える
  • 登場した言葉を図鑑で調べる
  • 歌詞に出てきた文字を探す
  • 絵や短い文で感想を残す

ただし、毎回感想を求めると負担になる場合があります。

「話したくなったときに話せる雰囲気」を大切にしましょう。

6.聞いた言葉を会話につなげる5つの方法

①子どもの言葉を繰り返す

子どもが、

「マントヒヒ!」

と言ったら、

「マントヒヒが出てきたね」
「面白い名前だね」

と返します。

すぐに質問攻めにせず、まずは子どもの発見を受け止めます。

②実物・絵本・図鑑と結びつける

音だけで聞いた言葉は、意味をイメージしにくいことがあります。

写真やイラストを見せながら、

「これがマントヒヒだね」
「クラリネットはこんな楽器なんだね」

と一緒に確認しましょう。

③動作やごっこ遊びにする

歌や物語を、体を使った遊びに変えます。

  • ぞうの鼻をまねする
  • カニになって横歩きする
  • 大きなかぶを引っ張る
  • 王子様やお姫様になりきる
  • 楽器を演奏するまねをする

言葉がまだ少ない子も、動作なら参加しやすい場合があります。

④答えやすい質問をする

「どんなお話だった?」は、子どもにとって難しい質問になることがあります。

最初は、

「ぞうとライオン、どっちが出てきた?」
「カニさんはうれしかった?悲しかった?」
「もう一度聞く?今日はおしまいにする?」

のように、選んで答えられる質問がおすすめです。

⑤子どもが作った言葉を否定しない

息子は、「さかながはねて」の歌に、

「魚がはねて、ポン!足にくっついた、靴下」

と自分なりの言葉を加えて歌っていました。

元の歌詞と違っても、すぐに直す必要はありません。

自分で言葉を組み合わせる経験は、表現を楽しむきっかけになります。

7.【実体験】日本語CDを取り入れて見られた変化

「マントヒヒを見てみたい!」と言った日

動物の歌を繰り返し聞いた翌日、息子が突然、

「マントヒヒを見てみたい!」

と言いました。

普段の生活では、ほとんど使わない言葉です。

驚いて確認すると、前日に聞いていた歌の中に「マントヒヒ」が登場していました。

そこで一緒に図鑑を開き、

「マントヒヒって、こんな顔なんだね」
「どこに住んでいるのかな」

と話しました。

CDで言葉を聞き、図鑑で姿を確かめ、親子の会話につながった体験でした。

「クラリネット」という言葉を覚えた

楽器の名前が登場する歌から、「クラリネット」という言葉も覚えました。

最初は何のことか分かっていなかったため、写真を見せながら、

「細長い楽器だね」
「どんな音がするのかな」

と話しました。

知らない言葉が出てきたときに、「分からない」で終わらず、一緒に調べる習慣につながったように思います。

動物の歌から、なりきり遊びへ

夕食後のリラックスタイムに動物の歌を流すと、息子は、

「ガオー!」

とライオンの鳴きまねを始めました。

その後、おもちゃの王冠をかぶり、

「ぼくはライオンの王様なんだ!」

と、なりきり遊びに発展しました。

歌を正確に覚えたというより、音楽からイメージを広げ、自分の言葉で遊びを作っていたことが印象に残っています。

「さかながはねて」で親子の振り付けを作った

「さかながはねて」の歌を流し、もともとの振り付けを見せると、最初は手だけを動かしていた息子が、次第にジャンプやステップを加えるようになりました。

さらに、

「魚がはねて、ポン!足にくっついた、靴下」

と自分で歌詞を変え始めました。

私も一緒に踊り、新しい振り付けを考えて大笑い。

CDを静かに聞かせることだけがリスニング学習ではなく、聞いた言葉を使って親子で遊ぶことも大切だと感じた出来事です。

クラシックから即興の物語が生まれた

クラシック音楽が収録されたCDを流していると、息子が、

「この音楽、王子様が踊っているみたいだね」

と言いました。

その後、

「王子様が踊って、最後はお姫様を助けたんだ」

と、自分で物語を作り始めたのです。

歌詞がない音楽でも、子どもなりに場面を想像し、言葉で表現できることに驚きました。

japanese-cd-imaginative-story-play.png	CDの音楽から王子様とお姫様の物語を想像して遊ぶ子どもたち

「おおきなかぶ」を自分で再現

「おおきなかぶ」のお話を何度も聞いたあと、息子はぬいぐるみをつかみ、

「ぼくも、こんなに強く引っ張れるかな?」

と物語を再現しました。

一緒に、

「うんとこしょ、どっこいしょ」

と言いながら遊ぶことで、お話の内容が実際の動作と結びついたように感じました。

ひらがなソングから文字への興味が生まれた

ひらがなソングを聞いていたとき、息子が、

「『し』って、どんな形だっけ?」

と聞きました。

その後、自分で絵本を持ってきて、

「あ、これだ!」

と文字を指さしました。

歌を聞いただけで文字が読めるようになったわけではありません。

しかし、ひらがなに興味を持ち、自分で探してみようと思うきっかけにはなりました。

8.幼児におすすめの日本語CD・音声教材

商品は販売終了や価格変更があるため、購入前に最新の販売状況と収録内容をご確認ください。

動物・乗り物の歌

動物や乗り物が好きな子には、名前・鳴き声・効果音が入った歌が向いています。

キングレコードの「こどものだいすき大集合!のりもの&どうぶつソング」には、「アイアイ」「ジャングルポケット」「さかながはねて」など、動物や乗り物を題材にした曲が収録されています。kingrecords.co.jp

こんな子におすすめ

  • 動物や乗り物が好き
  • じっと聞くより体を動かしたい
  • 鳴きまねやごっこ遊びが好き

絵本と一緒に楽しめる歌

「コロムビアキッズ 絵本好きになる えほんうた」は、絵本から生まれた歌や、絵本になった歌を集めたCDです。
絵本を読んでから歌を聞く、歌を聞きながら絵本を開くといった使い方ができます。商品情報

こんな子におすすめ

  • 絵本が好き
  • 音だけでは内容を理解しにくい
  • 歌とイラストを結びつけたい
  • 親子で一緒に楽しみたい

年齢に合った絵本の選び方は、こちらも参考にしてください。
▶【年齢別】1歳〜5歳におすすめ絵本まとめ|発語・感情・発達に合う選び方ガイド

童謡・お話・知識を幅広く聞ける教材

七田式公式通販では、年齢別のCD付き教材や、歌・お話・知識を扱う音声教材が販売されています。商品によって対象年齢や収録内容、必要な取り組み時間が異なるため、目的に合うか確認して選びましょう。shichida.com

こんな子におすすめ

  • 歌だけでなく知識にも触れたい
  • 毎月少しずつ新しいテーマを楽しみたい
  • 音声とテキストを組み合わせたい

昔話・童話の朗読

「おおきなかぶ」「さるかに合戦」など、展開が分かりやすく、繰り返しのあるお話から始めると取り入れやすいです。

こんな子におすすめ

  • お話を聞くことが好き
  • ごっこ遊びや再現遊びが好き
  • 登場人物の気持ちについて話したい
  • 寝る前や車内で聞きたい

年齢・興味別の選び方

子どもの興味・様子選びたい内容組み合わせたい遊び
動物が好き動物の歌・鳴き声図鑑・なりきり遊び
体を動かしたい手遊び歌・ダンス曲手拍子・ジャンプ
絵本が好き絵本連動の歌・朗読絵本を開いて聞く
お話が好き昔話・童話ごっこ遊び・続きを考える
文字に興味があるひらがな・しりとり歌文字探し・カード遊び
音に敏感穏やかな童謡・短いお話小さい音量・短時間
想像するのが好きクラシック・物語音楽絵を描く・お話作り

9.日本語CDを嫌がる・聞いてくれないときの対応

無理に聞かせない

CDを止めようとする、耳をふさぐ、別の部屋へ行く場合は、無理に続けないようにします。

音量や曲調が負担になっている可能性もあります。

音量を小さくする

大人には普通の音量でも、音に敏感な子には大きく感じられることがあります。

小さな音から試し、子どもの様子を確認しましょう。

好きな1曲だけにする

CDを最初から最後まで聞かせる必要はありません。

お気に入りの1曲だけ、毎日短く聞く方法でも十分です。

親が先に楽しんでみる

「聞きなさい」と言うより、親が歌ったり手拍子をしたりするほうが、子どもが興味を持つことがあります。

参加しなくても、同じ空間にいるだけで構いません。

絵本や動きを加える

音だけで興味を持ちにくい場合は、絵本、写真、ぬいぐるみ、振り付けなどを加えます。

聞くことを目的にせず、遊びのBGMとして始めてもよいでしょう。

10.言葉が遅いときに相談を考えたいサイン

日本語CDは、言葉に親しむための家庭遊びのひとつです。医療的・専門的な支援の代わりにはなりません。

次のような心配がある場合は、早めに相談してみましょう。

  • 音への反応や聞こえ方が気になる
  • 呼びかけても反応しにくい
  • 言葉がほとんど増えない
  • 以前使っていた言葉を使わなくなった
  • 簡単な指示の理解が難しい
  • 本人が伝わらないことで強く困っている
  • 発音の不明瞭さで日常生活に支障がある
  • 保護者の不安が強い

相談先としては、

  • 乳幼児健診
  • 小児科
  • 耳鼻咽喉科
  • 地域の保健センター
  • 発達相談窓口
  • 児童発達支援
  • 言語聴覚士

などがあります。

「この程度で相談してよいのかな」と迷う段階でも、相談して構いません。

▶ 発達クリニックに行かせたくない…怖かった私が受診して感じたこと【体験談】

11.よくある質問

日本語CDは何歳から聞かせられますか?

年齢を問わず、童謡や穏やかな音楽を親子で楽しむことはできます。

ただし、年齢よりも子どもの反応を優先し、最初は小さな音量・短時間から始めましょう。

CDをかけ流すだけで語彙は増えますか?

聞くだけで必ず語彙が増えるとは限りません。

聞いた言葉を親子で繰り返す、図鑑で調べる、動きをまねるなど、会話や体験と結びつけることが大切です。

CD以外の家庭学習を探している方は、遊び・アプリ・手作り教材をまとめた記事もご覧ください。
▶家庭学習が続く!幼児〜小学生向け年齢別アイデアと習慣化のコツ

毎日どのくらい聞かせればよいですか?

決まった時間はありません。最初は好きな1曲や短いお話だけでも十分です。

子どもが嫌がる前に終わり、「また聞きたい」と思える使い方を優先しましょう。

同じCDを何度も聞きたがります

問題ありません。

同じ歌やお話を繰り返すことで、次の言葉を予測したり、気に入ったフレーズをまねたりすることがあります。

無理に新しいCDへ替えなくても大丈夫です。

子どもがCDを聞かずに遊んでいます

反応していないように見えても、気に入った部分だけ聞いていることがあります。

ただし、学習のために長時間流し続ける必要はありません。歌ったり、体を動かしたりする様子があるか見守りましょう。

CDとYouTubeはどちらがよいですか?

どちらにもよさがあります。

振り付けを覚えるなら動画、映像に気を取られず音や想像を楽しみたいならCDが向いています。目的や子どもの特性に合わせて使い分けましょう。

日本語CDと英語CDはどちらを優先すべきですか?

家庭で主に使う言語や、子どもの現在の発達、興味に合わせて選びます。

日本語の発達が心配な場合は、CDの選択だけで判断せず、専門家にも相談しましょう。

発音が不明瞭な子にも効果がありますか?

歌や言葉の音に親しむ機会にはなりますが、CDだけで発音の改善を保証することはできません。

発音が伝わりにくく本人が困っている場合は、言語聴覚士などへの相談も検討しましょう。

質問しても「分からない」と答えます

「どんなお話だった?」ではなく、

「ぞうは出てきた?」
「楽しかった?怖かった?」
「もう一度聞く?」

など、答えやすい質問から始めてみてください。

CDプレーヤーがない場合はどうすればよいですか?

パソコンや対応する外付けCDドライブで再生する方法があります。

商品によっては、音楽配信やダウンロード版が用意されている場合もあるため、購入前に再生方法を確認しましょう。

関連記事

日本語CD以外にも、家庭でできる発語・言葉の発達サポートを紹介しています。

まとめ|日本語CDは「聞かせる教材」ではなく会話を広げるきっかけ

幼児向け日本語CDは、流しておくだけで言葉の発達を保証するものではありません。

それでも、

  • 知らなかった言葉に出会う
  • 歌の一部をまねる
  • 音に合わせて体を動かす
  • 図鑑や絵本で確かめる
  • ごっこ遊びや物語づくりへ広げる
  • 親子の会話を増やす

といったきっかけを作ることができます。

わが家でも、CDから覚えた「マントヒヒ」や「クラリネット」という言葉が、図鑑や会話へ広がりました。

「さかながはねて」ではオリジナルの振り付けが生まれ、「おおきなかぶ」では物語を再現し、クラシック音楽からは王子様の物語が生まれました。

私が大切だと感じたのは、正しく覚えさせることよりも、息子が聞いた音から何を感じ、どのように表現するかを一緒に楽しむことです。

まずは、子どもが好きな動物・乗り物・絵本・キャラクターなどのCDを1枚選び、好きな1曲から始めてみてください。

CDを聞いたあとに生まれる小さなひと言が、子どもの言葉の世界を広げるきっかけになるかもしれません。

外部リンク

参考資料として、本文末に次の公式ページを掲載できます。

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しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 小学生と未就学児の兄弟を育てている母です。長男にはASD・ADHD・DCD・吃音があり、療育や学校生活、家庭での関わりを通して、さまざまな困りごとに向き合ってきました。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、実際の子育て経験をもとに、家庭・学校・療育で使える視覚支援カードや無料教材、子育ての工夫を発信しています。 「ことばだけでは伝わりにくい」「次に何をすればよいか分からない」「学習につまずいている」など、その子に合う「分かる方法」を一緒に見つけられる場所を目指しています。 子育ての困りごとが少しでも軽くなりますように。どうぞ気軽に読んでいってください☺️

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