はじめに
『あかちゃんのあそびえほん』シリーズは、松谷みよ子さんが手がけた赤ちゃん向けの絵本シリーズで、0歳から楽しめるシンプルで愛らしい内容が特徴です。
赤ちゃんの成長段階に合わせたデザインやストーリーで、言葉や感覚の発達を促します。
家庭で簡単に取り入れられる赤ちゃん向けの療育ツールとしても優秀です!
目次
はじめに
- 『あかちゃんのあそびえほん』シリーズとは
- 作品と魅力‐療育の観点から見たポイント
『いないいないばあ』
『ごあいさつ あそび』
『いただきます あそび』
その他の作品 - 療育の観点から見るシリーズの効果
- 言葉の発達
- 感覚刺激
- 親子の絆
- 情緒と社会性の基礎づくり
- まとめ
1.『あかちゃんのあそびえほん』シリーズとは
シリーズの概要
- 対象年齢:0歳~2歳(乳児~幼児向け)
- テーマ:言葉の発達、感覚刺激、親子のふれあい
- 特徴:
シンプルな言葉の繰り返しや、赤ちゃんが興味を持ちやすい擬音語・擬態語を多く取り入れた内容が魅力です。
視覚や触覚を刺激する仕掛けも多く、赤ちゃんの五感を楽しませます。
2.『あかちゃんのあそびえほん』シリーズ作品と魅力
- 『いないいないばあ』
あらすじ:
動物や人が「いないいない……ばあ!」と顔を隠して現れるシンプルなストーリー。
ポイント:
赤ちゃんが大好きな「いないいないばあ」をテーマにした絵本で、親子のスキンシップを深めるのに最適。
療育の観点:
表情や言葉のやりとりを通じて、コミュニケーション能力の基礎を育む。
笑いと驚きの反応を引き出し、情緒の発達に役立ちます。 - 『ごあいさつ あそび』
あらすじ:
赤ちゃんが「おはよう」「こんにちは」など、日常の基本的な挨拶を学ぶ様子を描いた絵本。
ポイント:
簡単な挨拶を繰り返すことで、赤ちゃんに自然に言葉を覚えさせます。
親子のコミュニケーションを広げる一冊です。
療育の観点:
言葉の模倣を通じてコミュニケーションの基礎を育てます。
挨拶を習慣化するきっかけにも最適です。 - 『いただきます あそび』
あらすじ:
食事前の「いただきます」をテーマに、楽しい食事シーンを描いた絵本。
ポイント:
食事の時間を楽しくし、基本的なマナーを身につける支援になります。
療育の観点:
繰り返し読むことで、食事への前向きな意識を育て、生活習慣の確立をサポートします。 - 『ひとりでうんちできるかな』
あらすじ:
赤ちゃんがトイレで「ひとりでできた!」と喜ぶ様子を描いた絵本。
ポイント:
トイレトレーニングを楽しくサポートする絵本で、親子で一緒に進めやすくなります。
療育の観点:
自立した行動を促し、自信を育てます。
トイレトレーニングへの抵抗感を軽減する効果があります。 - 『うごくにんぎょう あそび』
あらすじ:
赤ちゃんが「動く人形」をテーマに、動きや形を楽しむ絵本。
ポイント:
赤ちゃんが興味を持つ動きを繰り返し描写し、楽しさを引き出します。
療育の観点:
視覚的な動きの刺激により、追視や集中力を育てます。 - 『いいおへんじできるかな』
あらすじ:
呼びかけに対して「はい!」と元気よく返事をする赤ちゃんの様子を描いた絵本。
ポイント:
返事をする楽しさを赤ちゃんに伝え、親子のやりとりを深めます。
療育の観点:
返答や声のやりとりを練習し、コミュニケーション能力を高めます。 - 『いいこで ねんねできるかな』
あらすじ:
赤ちゃんが眠る準備をしながら、安心して眠りにつく様子を描いた絵本。
ポイント:
眠りのルーティンを整える助けとなり、親子のスキンシップを深めます。
療育の観点:
安心感を与え、夜の情緒を安定させます。
リズムある言葉で入眠をサポートします。 - 『シャンプーだいすき』
あらすじ:
シャンプーをテーマにした絵本で、赤ちゃんがお風呂で楽しそうに過ごす姿を描いています。
ポイント:
シャンプーが苦手な赤ちゃんに、ポジティブなイメージを持たせることができる絵本です。
「お風呂の時間=楽しい時間」という感覚を自然に育てられます。
療育の観点:
絵本の色鮮やかなイラストや登場人物の楽しそうな表情を通じて、赤ちゃんに「水や泡」に対する安心感を育てるサポートができます。
また、親子で読みながら「お風呂で遊ぶ楽しいシーン」を想像することで、入浴へのポジティブな態度を引き出します。
実際にお風呂に入る際、絵本のキャラクターを例に「シャンプーの泡を一緒に楽しもうね」と声をかけると、効果的です。 - 『はみがきあそび』
あらすじ:
赤ちゃんが歯を磨く姿を描いた絵本で、歯磨きの大切さを楽しく伝えます。
ポイント:
親子で楽しく歯磨きの習慣をつけられる絵本です。
療育の観点:
身体のケアを学び、自立心や自己管理能力を育てます。 - 『おきがえあそび』
あらすじ:
赤ちゃんがお気に入りの服に着替える様子を描いた絵本。
ポイント:
着替えを楽しい体験にすることで、日常の行動をスムーズにします。
療育の観点:
自分で着替える意欲を育て、自立を促します。 - 『こちょこちょあそび』
あらすじ:
「こちょこちょ」をテーマに、笑いと触れ合いを描いた絵本。
ポイント:
親子の触れ合いを楽しむ遊びとしてぴったりの絵本。
療育の観点:
感覚刺激を与え、身体的なスキンシップを通じて情緒を安定させます。 - 『ぎゅうってだいすき』
あらすじ:
赤ちゃんが「ぎゅうっ」と抱きしめられる温かい場面を描きます。
ポイント:
親子の愛情を深めるテーマで、赤ちゃんが安心感を感じられる一冊。
療育の観点:
抱きしめる行為を通じて情緒の安定と安心感を育みます。 - 『ばいばいできるかな』
あらすじ:
動物や人が「ばいばい」と手を振る様子を描いた絵本。
ポイント:
挨拶の一つである「ばいばい」を赤ちゃんに楽しく教えられます。
療育の観点:
簡単なジェスチャーを通じて、社会的な行動を促します。 - 『へんがおあそび』
あらすじ:
赤ちゃんや動物たちが楽しい「変顔」を見せる様子を描いた絵本。
ポイント:
笑顔や変顔を通じて、表情の変化を楽しむ内容です。
療育の観点:
表情を真似することで、表現力や感情の理解を促します。
3. 療育の観点から見るシリーズの効果
- 言葉の発達
- 擬音語や繰り返しのフレーズを使うことで、赤ちゃんが言葉を模倣しやすく、語彙の基礎を築きます。
- 簡単な表現で音の響きを楽しめるため、聴覚の感受性を育てます。
- 感覚刺激
- 色彩豊かでシンプルなイラストが赤ちゃんの視覚発達を促します。
- 「いないいないばあ」の動作や、「へんがおあそび」で顔を触る遊びは、触覚や親子の絆を深めます。
- 親子の絆の強化
- 読み聞かせを通じて、親子間のアイコンタクトやコミュニケーションを促進します。
- スキンシップを伴う絵本は、赤ちゃんに安心感を与え、情緒の安定に役立ちます。
- 情緒と社会性の基礎づくり
- 動物や赤ちゃんの表情を見ながら感情を学ぶことで、他者理解の第一歩を支えます。
まとめ
『あかちゃんのあそびえほん』シリーズは、赤ちゃんの発達に配慮した内容で、親子で楽しみながら学べる絵本です。
シンプルで心温まるストーリーやデザインは、言葉の発達や感覚刺激、情緒の安定に非常に役立ちます。
育児中の親にとって、赤ちゃんとの時間をより充実させるための必須アイテムともいえるでしょう。
ぜひこのシリーズを日常の育児に取り入れてみてください!