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親子で楽しむ!『くれよんのくろくん』と絵本療育のすすめ

はじめに

療育は、特性を持つ子どもが個性を伸ばし、安心して成長できる環境を提供するための支援方法です。
その中で、絵本は子どもの心に寄り添い、言葉の力や想像力を引き出し、心を育む絶好のツールとなります。

今回は、我が家でも息子と一緒に楽しみながら、心の成長を感じている『くれよんのくろくん』シリーズをご紹介します。
この絵本を通じて、親子で学びと成長を共有する時間を楽しんでみませんか?

目次

  1. 『くれよんのくろくん』シリーズの魅力
    • シリーズの概要
    • 作品
  2. 家庭での活用方法
  3. まとめ

1.『くれよんのくろくん』シリーズの魅力

なかやみわさん作の『くれよんのくろくん』シリーズは、子どもたちが身近に感じる「クレヨン」を主人公にした絵本シリーズです。
友情、個性の尊重、自己表現をテーマにした内容で、特に療育において以下のような効果が期待できます:

  • 社会性や自己肯定感を高める。
  • 親子で楽しみながら共感力を育む。
  • 手先を使った創作活動で、発達支援に役立つ。

シリーズ概要

  • テーマ: 協力、友情、自己表現
  • 対象年齢: 3~7歳(幼稚園から小学校低学年向け)
  • ストーリーの特徴: クレヨンたちが個性を生かしながら仲間と助け合い、成長していく姿を描いています。

各巻の内容と療育的効果

1. 『くれよんのくろくん』

新品のまま使われず、退屈していたクレヨンたち。
黄色のクレヨンが画用紙にチョウを描き、仲間たちも次々と絵を完成させていきます。
しかし、黒のクレヨンは仲間外れにされてしまいます。
そんな彼が仲間たちと協力し、自分の色の価値を見つける心温まる物語です。

  • 療育的観点:
    「みんな違ってみんないい」という多様性の理解や、自己肯定感を育む機会になります。

2. 『くろくんとふしぎなともだち』

くろくんが机の上で出会ったバスや船、新幹線と遊ぶ物語。
くろくんは画用紙に道や波を描いて遊び、仲間たちと協力して大きな絵を完成させます。
友情と創意工夫が描かれ、心温まる展開が特徴です。

  • 療育的観点:
    思いやりや協力する楽しさを伝え、自分の工夫で周りを喜ばせる達成感を学ぶきっかけとなります。
  • エピソード:
    息子は「新幹線を走らせる場面が楽しい!」と夢中で画用紙に自分の道路を描いていました。

3. 『くろくんとなぞのおばけ』

仲間が次々と姿を消し、最後に残ったくろくんが勇気を出して原因を探るお話。
ドキドキするミステリー要素と、仲間を大切にする気持ちが描かれています。

  • 療育的観点:
    勇気や仲間を思いやる大切さを学び、人とのつながりを大切にする感性を育てます。

4. 『くろくんとちいさいしろくん』

迷子になった白いクレヨンのしろくんを助ける物語。
くろくんが自分のスペースを譲り、仲間として迎え入れますが、最後にはしろくんの仲間が迎えに来ます。
しろくんの感謝のメッセージに胸が温まるストーリーです。

  • 療育的観点:
    年下の子を思いやる気持ちや、相手の立場に立つことの大切さを学ぶ内容です。

5. 『くろくんたちとおえかきえんそく』

くろくんたちが遠足で遊園地に出かける物語です。
この絵本では、読者自身がくろくんたちと一緒に模様を描いたり、線を引いたりして、世界で1冊だけの自分だけのオリジナル絵本を成させます!
親子で一緒に物語を楽しみながら、創作意欲を引き出す内容です。

療育的観点:
描くことを通じて「想像力」や「手先の発達」を促し、自分だけの作品を作る達成感や自己表現の大切さを学べます。
エピソード:
息子と一緒に絵本を読みながらお絵かきをしたところ、最後には「見て!くろくんたちの道を描いたよ!」と大喜びでした。
物語に共感しながら、自分の絵を誇らしげに見せてくれました。

『くれよんくんのすごろく』

人気絵本シリーズの世界が、楽しいすごろくゲームに!
約101×72cmの大きな盤面は迫力満点で、家族や友達と一緒にワイワイ楽しめること間違いなしです。

  • ルール説明:サイコロを振り、マスを進みながら「えカード」を集めて、ゴールを目指す。
  • 特徴:裏面には「くれよんあつめゲーム」もあり、複数の遊び方を楽しめます。

療育的観点:
すごろく遊びを通じて、順番を守ることや簡単なルール理解、カードを集める達成感などを楽しく学べます。
手先を使うカード操作や、家族とコミュニケーションをとりながら進める体験が、社会性や協調性の発達を促します。

エピソード:
息子と一緒に遊んだ際、「どこに進むかな?」とサイコロを振る瞬間をとても楽しんでいました。
カードを集めるたびに大興奮し、「またやりたい!」と何度もリクエスト。
親子でたくさんの笑顔を共有できました。

家庭での活用方法

  • 読み聞かせの工夫:
    子どもが興味を持つよう、登場キャラクターの声を変えるなど、楽しい雰囲気を作りましょう。
  • 創作活動に発展:
    絵本の内容に合わせて画用紙やクレヨンを使い、子どもが自由に創作できる時間を設けると、自己表現力が伸びます。
  • 感想を共有:
    読み終えた後、子どもが感じたことを一緒に話すことで、共感力やコミュニケーション能力を高められます。

まとめ

『くれよんのくろくん』シリーズは、特性を持つお子さんの心を育み、療育的な効果も期待できる素晴らしい絵本です。
親子での楽しい時間を通じて、協力や思いやりの大切さを学ぶきっかけとしてぜひ取り入れてみてください。

読んだ後は「くろくん頑張ったね!」など感想を共有することで、子どもの心の成長をさらにサポートできます。

  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして!「しょうがなすこ」と申します。2歳と4歳の男の子を育てるママで、現役保育士監修のもと、特性を持つお子さんとの育児についてブログで発信しています。このブログでは、同じような状況で悩む親御さんたちと共感し合い、困りごとを少しでも減らすヒントや、育児の楽しさを一緒に見つけられるような内容をお届けしています。 「ひとりじゃない」と感じられる温かい場になるように心を込めて書いていますので、ぜひ気軽に読んでみてください!

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