※この記事は、発達クリニックで診断説明を受けた我が家の体験談をもとにまとめています。
診断名や支援方針は、お子さんの状態や医師の判断によって異なります。気になる点は必ず主治医に確認してください。
はじめに|診断名を聞いたのに、うまく覚えていなかった
発達クリニックで診断結果を聞いた日。
私は、先生の説明を聞きながら、頭が真っ白になっていました。
診断名。
WISCの結果。
子どもの特性。
これからの支援。
学校への配慮。
STやOTのこと。
大事な話をたくさん聞いていたはずなのに、帰宅してから夫に説明しようとすると、
「あれ、先生なんて言ってたっけ?」
となってしまったんです。
特に診断名を聞く瞬間は、親にとってとても緊張します。
「やっぱりそうだったんだ」
「これからどうなるんだろう」
「私の育て方が悪かったのかな」
そんな気持ちが一気に押し寄せて、説明を落ち着いて聞く余裕がありませんでした。
でも、今振り返ると、診断名は子どもを決めつけるものではありません。
子どもの困りごとを理解し、支援につなげるための手がかり でした。
この記事では、発達クリニックで診断名や検査結果を聞くときに、
何を確認すればよいか
どんな質問を準備するとよいか
説明を聞き逃さないためにできること
診断名を園や学校へどう伝えるか
を、我が家の体験談をもとにまとめます。
これから診断結果を聞く方、診断名を聞いたけれどうまく整理できていない方の参考になれば嬉しいです。
目次
診断名はレッテルではなく理解の手がかり
診断結果を聞く日は頭が真っ白になりやすい
診断名を正確に聞き取るために準備したいこと
診察前にメモしておくとよい内容
診断説明で確認したい質問リスト
診断名だけでなく「困りごと」を聞く
WISCなど発達検査の結果も一緒に確認する
園や学校へ伝えるときのポイント
診断名を子ども本人にどう伝える?
我が家が診断後にやってよかったこと
よくある質問
まとめ
診断名はレッテルではなく理解の手がかり
発達障害の診断名を聞くと、最初はとても重く感じるかもしれません。
私もそうでした。
ASD。
ADHD。
DCD。
吃音。
診断名がつくことで、息子の未来が決まってしまうような気がして怖かったです。
でも実際には、診断名がついたことで息子が変わったわけではありません。
変わったのは、私たち親の見方でした。
「なんでできないの?」
「どうして同じことで困るの?」
「わがままなのかな?」
と思っていたことが、
「そういう特性があるから困っていたんだ」
「支援があれば過ごしやすくなるかもしれない」
「本人なりに頑張っていたんだ」
と考えられるようになりました。
診断名は、子どもを決めつけるためのものではなく、子どもを理解するための入口だと感じています。
診断結果を聞く日は頭が真っ白になりやすい

診断結果を聞く日は、親にとってかなり緊張する時間です。
私も結果説明の日は、
「何を言われるんだろう」
「診断名が増えたらどうしよう」
「IQが低かったらどうしよう」
「就学先はどうなるんだろう」
と不安でいっぱいでした。
実際に先生から説明を受けている間も、最初は頑張って聞いていたのですが、途中から気持ちが追いつかなくなりました。
診断名を聞いた瞬間、涙が出てしまい、その後の説明を一部覚えていません。
だからこそ、診断結果を聞く日は、
メモを取る
質問リストを作っておく
可能なら家族と一緒に聞く
分からない言葉はその場で確認する
後日もう一度聞けるか確認する
ことが大切だと感じました。
診断名を正確に聞き取るために準備したいこと
診断名や検査結果を正確に聞き取るためには、診察前の準備が役立ちます。
我が家がやっておけばよかったと思うのは、次のようなことです。
聞きたいことをメモしておく
普段の困りごとを具体的に書いておく
園や学校での様子を整理しておく
療育先で言われたことをまとめておく
夫婦で気になっていることを共有しておく
診断書や検査結果の有無を確認する
診察室では緊張して、聞きたいことを忘れやすいです。
「これくらい覚えていられるだろう」
と思っていても、いざ診断名を聞くと頭がいっぱいになります。
小さなメモでもあると、かなり助かります。
診察前にメモしておくとよい内容
診察前にメモしておくとよいのは、次のような内容です。
家庭で困っていること
園や学校で困っていること
友達関係で気になること
学習面で心配なこと
感覚過敏や不器用さ
癇癪や切り替えの難しさ
吃音や言葉の困りごと
睡眠や食事の様子
支援級・通級・放デイについて聞きたいこと
ポイントは、できるだけ具体的に書くことです。
例えば、
「集団行動が苦手」
だけではなく、
「先生が一斉に説明したときに、聞き逃して動けないことがある」
のように書くと、先生にも伝わりやすくなります。
診断名だけでなく、日常生活でどんな困りごとがあるかを伝えることで、支援の方向性も考えやすくなります。
診断説明で確認したい質問リスト

診断結果を聞くときに、確認しておくとよい質問をまとめます。
診断名は何ですか?
診断名の根拠は何ですか?
どんな特性が強く出ていますか?
家庭で困りやすい場面はどこですか?
園や学校で配慮した方がよいことはありますか?
WISCなどの検査結果で特に見るべきところはどこですか?
今後、STやOTは必要ですか?
療育や放課後等デイサービスは必要ですか?
投薬を検討する可能性はありますか?
診断書は必要ですか?
就学相談で提出した方がよい資料はありますか?
次回の受診では何を相談すればよいですか?
すべてを一度に聞く必要はありません。
でも、事前にリストがあると、聞き逃しを減らせます。
診断名だけでなく「困りごと」を聞く
診断結果を聞くときは、診断名だけに注目しがちです。
でも、我が家が実際に役立ったのは、診断名そのものよりも、
どんな場面で困りやすいのか
を聞けたことでした。
例えば、
指示が多いと混乱しやすい
見通しがないと不安になりやすい
手先の細かい動きが苦手
集中が続きにくい
疲れると切り替えが難しくなる
言葉が詰まると話す自信をなくしやすい
などです。
診断名を知ることも大切ですが、日常生活でどう支えるかを考えるには、困りごとの具体例を知ることがとても大切です。
WISCなど発達検査の結果も一緒に確認する
診断名と一緒に、WISCなどの発達検査の結果を説明されることもあります。
我が家の場合、WISCの結果から、
得意なこと
苦手なこと
検査中の様子
支援のヒント
就学判断の材料
が見えてきました。
特に大切だと感じたのは、IQの数字だけを見るのではなく、項目ごとのばらつきを見ることです。
先生からも、
「IQの数値よりも、項目ごとのバラつきを見てほしい」
と言われました。
WISCの結果は、診断名と同じように、子どもを理解するための手がかりになります。
関連記事:
【体験談】発達検査WISC(ウィスク)の流れと結果|就学判断・診断の参考に
園や学校へ伝えるときのポイント

診断名を園や学校へ伝えるかどうかは、家庭によって考え方が違うと思います。
我が家の場合は、必要な支援を受けるために、診断名や検査結果を共有しました。
ただし、伝えるときに大切なのは、診断名だけを伝えることではありません。
例えば、
「ASDです」
「ADHDです」
だけでは、先生も具体的にどう支援すればよいか分かりにくいと思います。
伝えるときは、
どんな場面で困りやすいか
どんな声かけが伝わりやすいか
避けた方がよい対応はあるか
できていることは何か
家庭で効果があった工夫は何か
を一緒に伝えると、支援につながりやすいです。
関連記事:
【体験談】就学相談前に発達検査は必要?支援級希望で実際に提出した資料・質問内容を公開
診断名を子ども本人にどう伝える?
診断名を子ども本人にどう伝えるかは、年齢や理解度によって変わると思います。
我が家では、まだすべてを詳しく伝えているわけではありません。
ただ、
「苦手なことがあるのは、頑張っていないからじゃない」
「やりやすいやり方を一緒に探そう」
「困ったら大人に言っていい」
ということは、少しずつ伝えるようにしています。
診断名をそのまま伝えるかどうかよりも、
子どもが自分を責めないこと
困ったときに助けを求められること
自分に合うやり方を知っていくこと
が大切だと感じています。
我が家が診断後にやってよかったこと
診断後、我が家がやってよかったことは次のようなことです。
診断名と検査結果をメモした
報告書を保管した
療育先へ共有した
就学相談で必要な資料を確認した
家庭での声かけを見直した
夫婦で説明内容を共有した
分からない言葉をあとから調べた
次回受診で聞きたいことをメモした
特に、診断結果を聞いた直後は気持ちが揺れやすいです。
すぐに全部理解しようとしなくても大丈夫です。
少しずつ整理していけばよいと思います。
関連記事:
発達クリニック診断後は何をする?5回目以降の通院・ST・OT・経過観察を体験談で解説
よくある質問
診断名は必ず聞いた方がいいですか?
支援や説明のためには、診断名を正確に知っておくと役立つことがあります。
ただし、診断名だけでなく、困りごとや支援方法も一緒に確認することが大切です。診断名を聞いたのに覚えていません。どうしたらいいですか?
次回受診時にもう一度確認して大丈夫です。
診断名、根拠、支援方針をメモできるようにしておくと安心です。診断結果は紙でもらえますか?
クリニックによって異なります。
WISCなどの検査結果は報告書でもらえる場合がありますが、診断書は別料金になることもあります。診断書は必ず必要ですか?
必ずではありません。
就学相談、支援級、通級、放課後等デイサービスなどで必要になる場合があります。診断名を園や学校に伝えるべきですか?
家庭の考え方や必要な支援によります。
支援や配慮を受けたい場合は、診断名だけでなく具体的な困りごとも伝えるとよいです。医師に質問してもいいですか?
もちろんです。
分からないことを質問するのは大切です。事前に質問リストを作っておくと聞きやすいです。診断名がはっきり言われなかった場合は?
「具体的な診断名や特性を教えてください」と確認して大丈夫です。
医師が慎重に説明している場合もあります。診断名を子ども本人に伝えるべきですか?
年齢や理解度によります。
診断名そのものより、苦手さは努力不足ではないこと、助けを求めてよいことを伝えるのが大切だと感じています。診断名を子ども本人に伝えるべきですか?
年齢や理解度によります。
診断名そのものより、苦手さは努力不足ではないこと、助けを求めてよいことを伝えるのが大切だと感じています。夫婦で結果説明を聞いた方がいいですか?
可能であれば一緒に聞くと安心です。
一人だと聞き逃しやすく、後から説明するのが難しいことがあります。診断名を聞くのが怖いです。どうしたらいいですか?
怖いと感じるのは自然なことです。
診断名は子どもを決めつけるものではなく、支援を考えるための手がかりと考えると、少し受け止めやすくなるかもしれません。
まとめ|診断名は支援につなげるための手がかり
発達クリニックで診断名を聞く日は、親にとってとても緊張する時間です。
私も、診断結果を聞いた日は頭が真っ白になり、すべてを冷静に覚えておくことはできませんでした。
でも今振り返ると、診断名は息子を決めつけるものではありませんでした。
診断名は、
子どもの困りごとを理解する
必要な支援を考える
家庭での関わり方を見直す
園や学校へ説明する
就学相談の資料にする
ための手がかりでした。
大切なのは、診断名だけで一喜一憂することではなく、
「この子は何に困っているのか」
「どんな支援があると過ごしやすいのか」
「家庭や学校で何ができるのか」
を確認することだと思います。
これから診断結果を聞く方は、ぜひ質問リストやメモを準備して、分からないことはその場で確認してみてください。
この記事が、診断名を聞くことに不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。
📢次回予告
次回は、
「発達障害の子育てが楽になる!親の関わり方・支援のヒントまとめ」
をお届けします。
お楽しみに!
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