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療育は必要?療育開始までの葛藤と乗り越え方:リアルな体験談

はじめに

発達障害の可能性を指摘されたとき、多くの親が抱える不安や疑問。
その中でも療育という言葉に対する身構えや、未知への恐れは大きいものです。
私もその一人でした。
息子が3歳児健診で発達の遅れを指摘され、「療育を検討してみては?」と言われたとき、頭が真っ白になりました。
(前回の記事:【体験談】発達障害の兆候と3歳児検診

今回は、「療育を受ける際の不安や葛藤」をテーマに、私たち家族がどのようにこの過程を乗り越えていったかについてお話しします。
子どもの将来や成長について、多くの疑問や心配を抱えながらも療育を始める決断に至った経験が、同じ悩みを持つ方に少しでも役立てば幸いです。

目次

  1. 療育の基礎知識
  2. 療育に踏み出すまでの葛藤
  3. 療育の疑問 当時抱いていた疑問
    (医師への相談)
  4. 療育への一歩を踏み出す
  5. 療育を始めた後の変化
  6. よくある質問
  7. まとめ
  8. 療育を検討する方へのメッセージ

療育の基礎知識

療育とは

療育(りょういく)とは、発達に課題のある子どもが持つ特性や困りごとに応じて、適切な支援や環境を提供することを指します。
子どもが自分の力を最大限に発揮し、社会生活をより良く送れるようになるためのアプローチです。
発達障害、知的障害、身体障害など、さまざまな障害や特性を持つ子どもを対象に行われます。


2. 対象となる特性や困りごと

療育が対象とするのは、以下のような困りごとや特性を持つ子どもたちです:

  • コミュニケーションの難しさ
    (言葉の遅れ、吃音、意思疎通の困難など)
  • 社会性の課題
    (友達との距離感、集団行動が苦手など)
  • 感覚過敏や鈍感
    (音、触覚、光に過敏、あるいは鈍感な反応)
  • 運動機能の不器用さ
    (歩行、手先の操作が苦手など)
  • 感情のコントロールの難しさ
    (癇癪、気持ちの切り替えが苦手など)

3. 療育の目的

療育の目的は、子どもの成長や学びを促し、日常生活での困難を減らすことです。具体的には:

  1. 子どもの特性に合わせた支援
    • 社会生活に必要なスキル
      (例:挨拶や順番を待つことなど)の習得。
  2. 家族のサポート
    • 子育ての負担を軽減し、親が適切な支援方法を学ぶ。
  3. 自己肯定感の向上
    • 子どもが「できた」という成功体験を積み重ねることで、自信を持つ。

4. 療育の種類と方法

以下のような方法が一般的です:

  • 個別療育
    1対1で行い、子どもの特性に合わせた指導を行う。例:言語訓練や感覚統合療法。
  • 集団療育
    同年代の子どもたちと一緒に活動を行い、社会性や協調性を養う。例:遊びやグループ活動。
  • 親子療育
    親子で参加するプログラム。親が子どものサポート方法を学ぶ場でもある。

5. 療育を受けるには

療育を受けるための流れは以下の通りです:

  1. 相談窓口への連絡
    市区町村の福祉課、発達支援センター、児童相談所などに相談します。
  2. 専門機関での評価や診断
    子どもの発達検査や医師の診断を受け、支援が必要か判断されます。
  3. 支援計画の作成
    支援内容を決め、療育センターや児童発達支援事業所を利用する。

6. 療育の注意点

  • 劇的な変化を期待しない
    療育は時間をかけて子どもが成長していくサポートです。急激な変化を求めず、ゆっくり見守ることが大切です。
  • 家庭でのフォローが重要
    療育の成果を最大化するためには、家庭でも同じ方向性でサポートすることが効果的です。

2. 療育に踏み出すまでの葛藤

「療育」という言葉を初めて聞いたとき、私たちにはいくつかの不安がありました。
調べていく中で、療育は専門的な支援が必要な場合に提供されるものという印象を持ち、少し敷居が高いように感じていました。
「自分の子どもに本当に療育が必要なのか?」という疑問や、「療育が子どもの将来にどう影響するのか」という不安は日増しに募っていきました。

療育が発達障害の子どもたちに必要な支援であることは理解していましたが、それを実際に自分の子どもに適用するとなると、さまざまな疑問や心配が浮かんできました。
どんな支援が受けられるのか、どれくらいの時間やエネルギーが必要か、そして息子にとって本当に良い結果につながるのか。
療育に対してハードルを感じたのは、それが未知のものであり、認識の誤解があったからだと思います。

3. 療育の疑問 当時抱いていた疑問(医師への相談)

療育を始める前、私はたくさんの疑問を抱えていました。
不安を少しでも和らげるため、携帯サイトを通じて複数の医師に相談しました。
以下はそのときの質問と答えです。

3歳での発達の個人差はどれくらいあるのか?

発達には大きな個人差があります。
性格や環境によっても異なるため、同じ年齢でも子どもたちの成長スピードはさまざまです。

もっとゆっくり見守る選択肢はあるのか?

ご家族やお子さんが大きな支障を感じていないのであれば、それも一つの選択肢です。
親御さんの中には「ゆっくり見守りたい」と考える方もいれば、「早めに対応したい」と考える方もいらっしゃいます。
療育もまた、一つの見守りの形と言えるでしょう。

昔は「個性が強い子」で済まされていたのでは?

確かに、以前は発達障害が「個性」として見られ、放置されてしまうこともありました。
しかし、社会の変化とともに、発達支援の重要性がより認識されるようになり、適切なサポートを受けられる環境が整いつつあります。

療育で子どもの個性が失われてしまうのではないか?

個性を奪うものではありません。
療育は、発達の遅れや特性を持つ子どもたちが、自分のペースで成長していけるようサポートする専門的な支援です。
たとえば、言葉に困難がある場合は言語療法士が発話をサポートしたり、社会的スキルが必要な場合は集団活動を通じてコミュニケーション力を育むことができます。

療育にはデメリットはないのか?

通所にかかる時間や距離が負担になる場合があります。
また、親がアドバイスや指導に対して疑問やストレスを感じたり、診断やカテゴライズが型にはめる要因となる場合もあるかもしれません。
ただし、療育のメリットはこれらのデメリットを上回るものであり、子どもに合った支援を受けられることが最も重要です。

これらの質問を通じて、私自身「療育」に対する誤解があったことに気づきました。
相談を通して、療育が息子の個性を尊重しつつ、成長を支援するための重要な手段であると理解できました。

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4. 療育への一歩を踏み出す

ある日、療育センターで専門家との面談を受けることになり、息子の日常生活での困りごとについて詳しく相談しました。
初めて療育センターを訪れた際、私たち家族は初めての経験に緊張していました。
センターに足を踏み入れると、息子もどこか落ち着かない様子でしたが、担当の専門家の先生が優しく話しかけてくれたおかげで、息子も少しずつリラックスし、私も安心して話を始めることができました。

特に心配していたのは、友達との関わり方や集団行動についてです。
先生は、「焦らなくて大丈夫ですよ。まずは息子さんのペースで、一つずつ慣れていくことが大切です。」と励ましてくれました。
そして、息子が友達との距離感を掴めないときの声かけや、不器用な彼のために家庭で簡単にできるサポート方法など、すぐに実践できるアドバイスを具体的に教えてもらいました。

これらのアドバイスは、私たちの不安を少しずつ和らげてくれました。
最初は不安が大きかったものの、療育が息子にとってプラスになるという実感を得られ、前向きに一歩を踏み出すことができました。家族全員で学び、サポートすることの大切さを実感しました。

家庭でのサポート

療育センターでのアドバイスを受け、家庭でもできる工夫を取り入れるようにしました。
例えば、当時お友達の間で「むぎゅーっと顔を触る遊び」が流行っていましたが、息子は力加減が難しく、トラブルになることがありました。
そのため、「お友達の顔には触れないようにしようね。顔はとても大事だから触らないんだよ」と優しく声をかけるようにしました。

また、家庭ではボール遊びやブロック遊びを積極的に取り入れ、特に手先を使う活動を増やしました。
柔らかいボールを使ったキャッチボールやブロック遊びを通じて、息子が自然に力加減を学べるように工夫しています。
これらの遊びを楽しむ中で、息子は少しずつ成長を見せています。

5. 療育を始めた後の変化

療育を始めてから1年半が経ちます。
息子の行動が短期的に劇的な変化を見せることはありませんでしたが、長期的に見れば確実に大きな成長を実感しています。
一つひとつの小さな進歩が積み重なり、彼の自信や能力が少しずつ伸びているのを感じます。

また、療育を始めてすぐに私自身、親としての心が驚くほど軽くなりました。
専門の療育スタッフに相談できる環境が整い、「一人で抱え込まなくていい」という安心感が生まれたことが大きかったです。

さらに、息子の得意なことに目を向け、小さな成功を一緒に喜ぶ習慣ができました。
このアプローチは、彼自身の自信を育むだけでなく、私たち親子の絆をさらに深めてくれています。

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6. よくある質問

療育を始める際、どうやって夫を説得しましたか?

療育の必要性や具体的な効果を何度も説明し、実際に困っている場面を一緒に共有することで、徐々に理解を得られました。

療育を受けるときに準備することは?

お子さんの日常生活や困りごとを記録し、療育先で共有することが重要です。
また、親自身の不安や疑問も事前に整理しておくと良いでしょう。

療育に通い始めるまでにどのくらいの時間がかかりますか?

地域や施設によって異なりますが、申し込みから実際に通い始めるまで数週間から数か月かかることがあります。
早めの問い合わせがおすすめです。

療育に通う頻度はどれくらいですか?

お子さんの状況や施設のプログラムによって異なります。
私の場合は月2回でした。

療育費用はどのくらいかかりますか?

自治体の助成を受けられる場合が多く、費用は大幅に軽減されます。
自治体によっては、療育の無償化が適用される場合があります。
例えば、3歳以上の子どもが対象となることが多いですが、無償化の対象年齢や条件は自治体によって異なるため、詳細は各自治体や療育施設に確認してください。確認が必要です。

療育に行くと発達検査を受ける必要がありますか?

必須ではありませんが、検査を受けることでより適切な支援が受けられることがあります。

療育と幼稚園・保育園の両立は可能ですか?

可能です。
多くの療育施設は幼稚園や保育園のスケジュールに配慮した時間帯でプログラムを提供しています。
私の場合は、療育の日は、午後早退して通所していました。
土曜日のプログラムもあるようです。

療育を始めたら子どもの行動はすぐに変わりますか?

劇的な変化は期待せず、長い目で見守ることが大切です。
少しずつ成長が見られるはずです。

他の親との交流はありますか?

多くの療育施設では親同士が情報交換や悩みを共有できる場が設けられています。

子どもが嫌がった場合どうすれば良いですか?

初めての場所に抵抗を感じるのは自然なことです。
徐々に慣らしながら、無理のない範囲で通所を続けることが大切です。
親子で一緒に参加できるプログラムの場合は、慣れたら楽しめることが多いようです。

療育をやめるタイミングはどう判断すればいいですか?

お子さんの成長や家庭の状況を踏まえ、療育先の専門家と相談しながら決めるのが良いでしょう。

兄弟姉妹への影響が心配です。どうしたらいいですか?

療育の内容や目的を家族で共有し、兄弟姉妹にも配慮した時間を確保するよう心掛けてください。

まとめ

療育を始める際には多くの不安がありましたが、息子の成長を見守りつつ、前向きに取り組んでいこうと決意しました。
まだ道のりは長いかもしれませんが、家族で協力しながら一歩ずつ進んでいきます。
そして、何よりも大切なことは、笑顔を忘れずに息子と共に成長していくことです。

療育を検討する方へのメッセージ

療育を始める決断には、たくさんの不安や迷いが伴います。しかし、その一歩を踏み出すことで、子どもだけでなく親としても成長することができます。

もし「療育を始めるべきか?」と迷っている方がいれば、まずは専門家に相談してみてください。そして、家庭や周囲の支援を活用しながら、お子さんと一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。

次回予告

次回は、「療育センターでの体験談:息子の成長と活動内容」について詳しくお伝えします。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。

  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして!「しょうがなすこ」と申します。児童発達支援アドバイザーの資格を持つ2歳と4歳の男の子を育てるママで、現役保育士監修のもと、特性を持つお子さんとの育児についてブログで発信しています。このブログでは、同じような状況で悩む親御さんたちと共感し合い、困りごとを少しでも減らすヒントや、育児の楽しさを一緒に見つけられるような内容をお届けしています。 「ひとりじゃない」と感じられる温かい場になるように心を込めて書いていますので、ぜひ気軽に読んでみてください!

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