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『もったいないばあさん てんごくとじごくのはなし』感想|3歳・5歳兄弟が笑って学んだ「分け合う心」

もったいないばあさんてんごくとじごくのはなしの絵本表紙

はじめに

「もったいないばあさん」が教えてくれる「ほんとうの豊かさ」

「もったいないことをしていると、もったいないばあさんがくるよ!」
家庭や園でもすっかりお馴染みのこのフレーズ。
真珠まりこさんのベストセラー絵本『もったいないばあさん』から生まれた言葉です。

シリーズ誕生から10年以上、子どもたちに「感謝」や「思いやり」を伝え続けてきた「もったいないばあさん」。
そんな人気シリーズの中でも、ひときわ深いメッセージを持つのが、
今回ご紹介する『もったいないばあさん てんごくとじごくのはなし』です。

天国と地獄を舞台に、「心のあり方」を問いかける少し不思議な物語。
親子で一緒に読むことで、きっと「やさしい気持ちってなんだろう?」と考えるきっかけになります。

「思いやりをどう教えたらいいの?」「ケンカばかりで困っている」
 そんな時におすすめなのが『もったいないばあさん てんごくとじごくのはなし』です。

目次

はじめに|「もったいないばあさん」が教えてくれるほんとうの豊かさ
『もったいないばあさん てんごくとじごくのはなし』とは?
・作者とシリーズについて
・対象年齢
・あらすじ・みどころ
読んでみた感想(親の視点)
教育的メッセージ|「思いやり」が生む心の豊かさ
家庭での読み聞かせのコツ
📚 体験談|3歳・5歳の兄弟が笑って学んだ「分け合う心」
💡まとめ
よくある質問(Q&A)
まとめ|「思いやり」は「もったいない」をなくす魔法
シリーズで読むのもおすすめ

『もったいないばあさん てんごくとじごくのはなし』とは?

作者とシリーズについて

作者は絵本作家の真珠まりこさん
「もったいない精神」を子どもたちにも分かりやすく伝える人気シリーズは、
環境教育や道徳の授業でも広く活用されています。

本作は、シリーズの中でも「心の豊かさ」をテーマにした作品。
日本だけでなく世界中で語り継がれる寓話「長いスプーンの教え」をもとにしたストーリーです。

対象年齢

4歳ごろから楽しめますが、内容の深さを理解できるのは5歳〜小学生がおすすめ。
年齢によって感じ方が変わる、長く読み継げる一冊です。

あらすじ・みどころ

もったいないばあさんが、てくてく歩いてたどり着いたのは、ちょっとこわそうな場所。
泣いたり怒ったりしている人たちの前には、大きな赤いオニが立ちはだかっています。

オニが言います。
「この長いスプーンでスープを飲んでみろ!」

ところがみんな、自分のことばかり。
スプーンが長すぎて、うまく口に運べず、スープをこぼしてしまいます。
「ああ、もったいない!」

次にもったいないばあさんが向かったのは、明るく穏やかな天国。
そこでは、同じ長いスプーンを使って、お互いに「どうぞ」とすくってあげる姿がありました。
みんな笑顔で、温かいスープをおいしくいただいています。

「思いやりの心をもって分け合えば、もったいないことはなくなる」
そんなメッセージが、静かに、でもしっかりと伝わってくるお話です。

読んでみた感想(親の視点)

息子たちが大好きな「もったいないばあさん」シリーズ📚✨
今回の『てんごくとじごくのはなし』は、表紙からしてインパクト抜群!
どんなお話なんだろう?と、親の私もワクワクしながらページをめくりました。

物語では、地獄の人たちが「自分のことばかり考えて」スープを取り合い、
結局だれもスープを飲めません。
一方、天国の人たちは「相手を思いやる心」でスープを分け合い、
みんなが笑顔でおいしくいただく姿が印象的でした🍲💕

「生きている間の心の持ちようが、自分の世界をつくる」
そんな深いメッセージを、やさしく、わかりやすく伝えてくれる絵本です🌸

テーマは少し難しいように感じましたが、
息子も「天国の人たちの方がやさしいね」と
素直に受け止めていて、子どもの感性の豊かさにハッとさせられました。

特に印象的だったのは、兄弟ゲンカのあとにこの絵本を読んだときのこと。
スープを分け合う天国の場面を見て、しばらく静かに絵を眺めていました。

そしてぽつりと一言。
💭「ぼくたちも、どうぞってしたら仲良くできるかもね」

その瞬間、子どもの心に「思いやり」の芽が育っているのを感じました🌱

そして、私自身も改めて感じたことがあります。
「もったいない」は、食べ物やモノだけではなく、
「思いやりの心」を忘れてしまうことも、
本当にもったいないことなんだなと🍀

読後は、静かに心があたたかくなる——
そんなやさしい余韻を残してくれる一冊です✨

教育的メッセージ|「思いやり」が生む心の豊かさ

『もったいないばあさん てんごくとじごくのはなし』が伝えるのは、
「与え合う」「助け合う」「感謝する」という心の循環です。

地獄のように「自分だけ」と考えると、何も得られない。
でも天国のように「相手を思いやる」ことで、自分も幸せになれる。
この考え方は、子どもたちが社会の中で生きていくうえで大切な人間関係の基礎になります。

道徳の授業・家庭の読み聞かせ・SDGs教育など、さまざまな場面で活用できる一冊です。

家庭での読み聞かせのコツ

  • 🌱 3〜5歳:絵の違いを見ながら「どっちが楽しそう?」「なんでだろう?」と会話を楽しむ
  • 🌼 6歳以上:スプーンの長さの意味や、「どうして天国の人たちは飲めたのか?」を一緒に考える
  • 💬 読み終えたあとに「あなたならどうする?」と問いかけて、思いやりの心を引き出す

📚『もったいないばあさん てんごくとじごくのはなし』感想(体験談)

この絵本、3歳と5歳の兄弟が大ハマり!📖✨
読み終わったあとも「もう一回読んで〜!」のリクエストが止まらず、
寝る前の定番絵本になりました🌙

最初は「地獄」って言葉に、ちょっとドキッとしますよね💦
でも、読んでみると…まったく怖くない!
むしろ、心がホッとあたたかくなる優しいお話でした😊

お話の中では、地獄の人たちがスープを取り合ってケンカしています🍲💢
その場面で、私はついポロッと、
「これ、君たちみたいじゃん!」と言ったんです。

すると子どもたちは大爆笑🤣

💭「えぇ〜!ぼくたち、こんな風になってる⁉」
💭「おもちゃ取り合ってるときの僕たちと一緒じゃん〜!」

まさに「地獄=ケンカの世界」を、自分たちの姿に重ねて大笑い😂
でも、その笑いの中に、小さな「気づき」もあったようです。

一方、天国の人たちは長いスプーンでお互いにスープを食べさせ合うんです🍴✨
その姿を見て、思わず私も感心してしまいました。

「わぁ、すごい!やさしいね〜!」
「長いスプーンの使い方、上手だね〜!」と声をかけると、
子どもたちの目がキラキラ✨

💭「どうぞってすれば、自分も飲めるんだね」
💭「自分だけで飲もうとするとダメなんだね」

小さな声でつぶやいていました🥹💓

「奪いあえば足らず、分け合えば余る」
小さな子どもの心にも、ちゃんと届いた瞬間でした🍀

兄弟ゲンカが絶えない毎日だけど💥、
この絵本を読んだあとは、
ほんの少しだけやさしい時間が流れます🌸

「分け合うと、笑顔になる」——
そんな大切なことを、こんなに分かりやすく教えてくれる絵本、
なかなかないなぁと感じました☺️

読後は、親の私まで心がぽかぽか
「今日も一緒に笑えたな」と思える、
幸せな読書タイムになりました📚💖

💡まとめ

この絵本は、
👦 兄弟ゲンカが多い子
👧 思いやりを学んでほしい子
👩‍👧 親子で心を通わせたいとき
にピッタリな一冊です🌈

💡よくある質問(Q&A)|『もったいないばあさん てんごくとじごくのはなし』

『もったいないばあさん てんごくとじごくのはなし』は何歳から読めますか?

絵本としては4歳頃から楽しめますが、内容の深さを理解できるのは5〜7歳がおすすめです。
年齢によって感じ方が変わるため、小学生になってからの読み返しも◎です。

この絵本のテーマは何ですか?

テーマは「思いやり」「助け合い」「感謝の心」。
「もったいない」という言葉を通して、心の豊かさや人との関わりの大切さを伝えています。

天国と地獄の違いはどのように描かれていますか?

地獄では「自分だけが飲もう」として失敗し、
天国では「相手に飲ませてあげよう」として成功する姿が描かれています。
「思いやりの心が幸せを生む」ことを象徴する場面です。

内容が難しくて子どもに伝わるか心配です。どうすればいいですか?

絵を見ながら「どっちが楽しそう?」「どうして飲めたのかな?」と会話をすることで、
自然に理解が深まります。
年齢に合わせて「相手を思うことの大切さ」をシンプルに伝えてOKです。

他の『もったいないばあさん』シリーズとどう違うのですか?

他の作品は「食べ物」や「環境」など「モノ」の大切さが中心ですが、
本作は「心」の「もったいない」をテーマにしています。
シリーズの中でも哲学的で、道徳的な内容が特徴です。

道徳やSDGs教育に使えますか?

はい。
思いやり・感謝・分かち合いといったテーマは、
道徳教育やSDGs(特に目標4「質の高い教育をみんなに」)にもぴったりです。
家庭や園、学校での読み聞かせ教材としてもおすすめです。

読み聞かせのコツはありますか?

感情を込めて読む
スプーンの場面では「どうすれば飲めるかな?」と問いかける
読後に「どっちの世界がいい?」「どうして?」と話し合う
など、対話を交える読み方が効果的です。

作者・真珠まりこさんの他のおすすめ作品は?

『もったいないばあさんのいただきます』
『もったいないばあさんのせかいりょこう』
『もったいないばあさんのうた』
どれも「感謝」「命」「世界のつながり」をテーマにした学びの深い絵本です。

この絵本を通して子どもに伝えたいことは?

「自分の幸せは、相手を思いやる心から生まれる」
もったいないは、モノだけでなく心にもある」
そんな生き方の土台となる価値観をやさしく教えてくれます。

購入はどこでできますか?

書店やAmazon・楽天ブックスなどのオンラインストアで購入可能です。
図書館や保育園・幼稚園でも所蔵されていることが多いので、
まずは借りて読むのもおすすめです。

まとめ|「思いやり」は「もったいない」をなくす魔法

この絵本が教えてくれるのは、「人のために動くこと」が、結局は自分の幸せに繋がるということ。
「もったいない」は、食べ物だけでなく、心の中にもあるのです。

もったいないばあさんが伝えたいのは、
「ものを大切に」「感謝を忘れず」「思いやりの心を持とう」――という普遍のメッセージ。

親子で一緒に読むことで、心が温かくなる時間がきっと生まれます。

今日の寝る前の1冊に、親子で読んでみませんか?

シリーズで読むのもおすすめ

  • 『もったいないばあさん』
  • 『もったいないばあさんのいただきます』
  • 『もったいないばあさんのせかいりょこう』
  • 『もったいないばあさんのてんごくとじごくのはなし』(今回紹介)

📢次回予告

お楽しみに✨

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しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 私は、2歳と4歳の発達障害の息子を育てているママです。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、現役保育士監修のもと、発達に特性のあるお子さんとの向き合い方や、日々の悩みに寄り添う情報をこのブログで発信しています。 「ことばがゆっくり」「感覚に敏感」「お友だちとの関わりがむずかしい」そんな日々のちょっとした困りごとに、私自身もたくさん向き合ってきました。 このブログでは、🔸わが子のリアルなエピソード🔸家庭でできる関わりの工夫🔸ママの心がふっと軽くなるヒントなどをお届けしています。 🍀「私だけじゃないんだ」そう思える場所が、ここで見つかりますように。どうぞ、気軽に読んでいってください☺️

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