子育てブログ

【家庭療育】なわとびが苦手な子の練習方法|ジャンプから始める段階別アプローチ

はじめに

「なわとびができない」「跳ぶタイミングが合わない」
そんな悩みを抱えるご家庭は少なくありません。

実は、なわとびが苦手な子には「いきなり跳ばせない」ことが何より大切
この記事では、発達特性のある子・運動が苦手な子でも取り組みやすいように、

  • ✅ ジャンプの基礎
  • ✅ フラフープなわとび
  • ✅ なわとび本番(道具の工夫つき)

という段階的な練習方法を、家庭でできる形で詳しく解説します。

目次

はじめに
1. なぜ「なわとび」が難しいの?
2. なわとび練習のステップ
まずは「ジャンプをする」練習から始めよう
フラフープなわとびで動きを分解する
なわとび本番|道具の工夫で成功率アップ
3. なわとび練習でよくあるつまずき&家庭での工夫
4. 年齢別(3〜6歳)なわとびステップ
5. なわとびは就学準備につながる運動遊び
6. DCD(発達性協調運動症)傾向のある子へのアレンジ
7. よくある質問(FAQ)
まとめ|なわとびは「段階」を守れば必ず近づく

1. なぜ「なわとび」が難しいの?

なわとびには、以下の力が同時に必要になります。

  • ジャンプ力(下肢筋力)
  • タイミングを合わせる力(協調運動)
  • 両手と両足を同時に動かす力
  • リズム感・空間認知

発達性協調運動の苦手さ(DCD)や、不器用さがある子にとっては、一気に難易度が高い運動です。

だからこそ、「なわを回す前」にできることから始めるのが成功のコツです。

2. なわとび練習のステップ

① まずは「ジャンプをする」練習から始めよう

✅ 目的

  • 跳ぶ感覚をつかむ
  • 両足で地面を蹴る経験を増やす

✅ やり方

  • 床にテープやクッションを置き「ここをジャンプ!」と目印を作る
  • 低い段差や線をまたぐだけでもOK

✅ ポイント

  • 両足ジャンプが理想ですが、
    ▶ 最初は片足ジャンプでもOK
  • 「高く」ではなく「タイミングよく」を意識

体験談

実際にわが家でも、なわとびに入る前にジャンプ練習だけを続けていた時期がありました。

🌱 ジャンプに慣れるだけでも、なわとび成功への大きな一歩です。

② フラフープなわとびで動きを分解する

✅ なぜフラフープ?

フラフープは、

  • なわのように絡まらない
  • 回るスピードがゆっくり
  • 視覚的に分かりやすい

というメリットがあり、なわとび前の練習に最適です。

✅ やり方

  • 大人がフラフープを前から後ろに回す
  • 子どもは「来たらジャンプ!」

✅ ポイント

  • 最初は回さず、床に置いて跳ぶだけでもOK
  • 「見る → 待つ → 跳ぶ」の流れを大切に

👉 タイミングとジャンプを分けて練習できるのが最大のメリットです。

③ なわとび本番|道具の工夫で成功率アップ

✅ グリップを長くすると跳びやすい!

市販のなわとびは、
グリップが短く、手元の操作が難しいことがあります。

そこでおすすめなのが👇

🛠 グリップ補助の方法

  • 新聞紙や厚紙を巻きつける
  • テープで固定して持つ部分を長くする

👉 手元が安定すると、
✅ なわのコントロール
✅ 回す動作
が一気に楽になります。

✅ 跳び方のポイント

  • 両足跳びが理想
  • でも最初は
    ✔ 片足 → 両足
    ✔ 1回跳べたらOK
    で十分!

成功体験を積むことが、何よりの近道です。

3. なわとび練習でよくあるつまずき&家庭での工夫

よくあるつまずき家庭での工夫
跳ぶ前に怖がるなわなしジャンプから始める
タイミングが合わないフラフープで視覚的に練習
手がうまく動かないグリップを太く・長くする
すぐ諦める回数を決めず「できた!」で終了

4. 年齢別(3〜6歳)なわとびステップ【発達に合わせて段階的に】

なわとびは「何歳で何回跳べるか」よりも、
その年齢で「どんな動きに触れているか」が大切です。

🌱 3歳:ジャンプを楽しむ時期

ねらい

  • 両足で跳ぶ感覚を知る
  • 「跳ぶ=楽しい」を経験する

おすすめ遊び

  • 線やクッションをジャンプ
  • なわなしで「ぴょーん!」遊び
  • 床に置いたフラフープをジャンプ

👉 この時期は
✅ 両足で跳べなくてもOK
✅ 片足ジャンプ・よじ登りも立派な土台

🌱 4歳:タイミングをつかむ時期

ねらい

  • 見て待つ
  • 合図で跳ぶ

おすすめ遊び

  • フラフープなわとび
  • 大人が「せーの!」で回す
  • ゆっくり1回ジャンプ

👉 「連続跳び」はまだ目標にしなくて大丈夫です。

🌱 5歳:なわとびの形を知る時期

ねらい

  • なわを回す+跳ぶをつなげる
  • 成功体験を積む

おすすめ練習

  • グリップを長くしたなわとび
  • まずは1回跳べたら終了
  • 「失敗してもOK」が合言葉

👉 年長でも
✅ まだ跳べない=遅れている
ではありません。

🌱 6歳:就学準備としてのなわとび

ねらい

  • 連続動作に慣れる
  • 集団活動への参加

おすすめポイント

  • 回数より「取り組む姿勢」
  • クラス全体の雰囲気に慣れる
  • 自分のペースで挑戦できる経験

5. なわとびは就学準備につながる運動遊び

なわとびは、運動だけでなく
小学校生活に直結する力を育てます。

✅ 就学につながる力

  • 指示を聞く力(「今は跳ばない」「次に跳ぶ」)
  • 順番を待つ力
  • タイミングを合わせる力
  • 失敗しても立て直す力

特に支援が必要な子にとって、
「集団で同じことをする経験」そのものが重要です。

👉 なわとびが跳べなくても、
✅ その場に立つ
✅ 見て待つ

だけでも十分な就学準備になります。

6. DCD(発達性協調運動症)傾向のある子へのアレンジ

DCD傾向のある子は、
✅ 不器用
✅ 動きを同時にするのが難しい
✅ 失敗経験が積み重なりやすい
という特徴があります。

🌼 大切な考え方

  • 「普通のやり方」に合わせない
  • 環境を変えることで成功を作る

✅ DCD傾向の子向け工夫まとめ

① 動きを分解する

  • ジャンプだけ
  • なわを回すだけ
  • 見るだけ参加
    → 同時にさせない

② 道具を子ども仕様にする

  • グリップを太く・長くする
  • 軽いなわを使う
  • フラフープで代用

③ 評価軸を変える

  • 跳べた回数ではなく
    ✅ 挑戦した
    ✅ 立ち位置に来た
    ✅ 最後まで見られた
    を成功にする

【ポイント】なわとびは「できる・できない」で見ない

なわとびは、
✔︎ 運動
✔︎ 感覚統合
✔︎ 就学準備
✔︎ 自信づくり

すべてにつながる、とても奥の深い遊びです。

  • 年齢より「今できる段階」を大切に
  • DCD傾向があれば、やり方を変える
  • 成功体験は小さく刻む

それだけで、
なわとびは「苦手な時間」から
「挑戦できる時間」へ変わります。

※DCD(発達性協調運動症)の診断は、医師や専門機関によって行われます。
この記事では診断ではなく、家庭での関わり方のヒントとして紹介しています。

7. よくある質問(FAQ)

なわとびは何歳から練習した方がいいですか?

3歳頃から「ジャンプ遊び」として始めるのがおすすめです。
なわを使わず、跳ぶ感覚に慣れることが大切です。

4歳でなわとびができないのは遅いですか?

遅くありません。
4歳はタイミングをつかむ途中段階なので、フラフープなどを使った練習で十分です。

両足ジャンプができません。片足でもいいですか?

はい。最初は片足でもOKです。
ジャンプの経験を積むことを優先しましょう。

なわを回すのが難しい場合はどうすれば?

グリップを長くしたり、新聞紙や厚紙で補助するとコントロールしやすくなります。

フラフープなわとびはいつまで使っていい?

何歳までという制限はありません。
タイミングが安定するまで使って問題ありません。

DCD傾向がある子にもなわとびは必要ですか?

無理に必要ではありませんが、段階を踏めば運動経験として役立ちます。
方法を子どもに合わせることが重要です。

連続跳びができない場合はどう評価すればいい?

回数ではなく「挑戦した」「立ち位置に来た」など行動そのものを成功と捉えましょう。

家庭での練習時間はどれくらいがいいですか?

1〜3分程度で十分です。
「もう少しやりたい」で終えるのがコツです。

就学前に必ずなわとびはできた方がいいですか?

必須ではありません。
集団に参加する経験の方が、就学準備としては大切です。

なわとびを嫌がる場合はどうしたら?

無理にやらせず、ジャンプ遊びや見て参加する形から再スタートしましょう。

まとめ|なわとびは「段階」を守れば必ず近づく

なわとびは、才能ではありません。
積み重ねと環境づくりで、誰でも近づける運動スキルです。

  • ✅ いきなりなわとびをさせない
  • ✅ ジャンプ → フラフープ → なわとび
  • ✅ 道具を子どもに合わせて工夫する

「できない」ではなく
「今はこの段階なんだ」と捉えることで、
親も子もグッと楽になります。

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  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 私は、2歳と4歳の発達障害の息子を育てているママです。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、現役保育士監修のもと、発達に特性のあるお子さんとの向き合い方や、日々の悩みに寄り添う情報をこのブログで発信しています。 「ことばがゆっくり」「感覚に敏感」「お友だちとの関わりがむずかしい」そんな日々のちょっとした困りごとに、私自身もたくさん向き合ってきました。 このブログでは、🔸わが子のリアルなエピソード🔸家庭でできる関わりの工夫🔸ママの心がふっと軽くなるヒントなどをお届けしています。 🍀「私だけじゃないんだ」そう思える場所が、ここで見つかりますように。どうぞ、気軽に読んでいってください☺️

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