子育てブログ

幼稚園・小学生|子どもに頑張らせない「仕組み」の作り方🌱

はじめに

子どもが成長するにつれて、
「どこまで手を出していいんだろう?」
「自分でやらせたいけど、時間がかかる…」
そんな悩みが増えていきます。

幼稚園〜小学生の時期は、
親の関わり方が「直接支援」から「仕組み作り」へと変わるタイミング。

※本記事は一般的な子育ての考え方をまとめたものです。

目次

はじめに|「頑張らせる」から「仕組みを作る」へ

  1. なぜ「やる気」だけでは続かないのか
  2. 子どもが動き出す「仕組み」の考え方
    仕組み① 選択肢を2つに絞る
    仕組み② 見通しを伝える
    仕組み③ 環境を整える
  3. 年齢別:仕組みの具体例(園児/小学生)
  4. 仕組みがうまくいかない時の見直しポイント
  5. 仕組みは「甘やかし」ではない
  6. 発達特性がある子の場合の仕組み調整
  7. 発達特性別|仕組みが崩れやすい場面
  8. 仕組みがうまくいかなくなった時のチェックリスト
  9. 親がやりがちなNGな仕組み ⚠️
  10. 親の手を少しずつ離すために
  11. よくある質問|仕組み作りで悩んだとき
  12. まとめ|仕組みは自立への橋

1. なぜ「やる気」だけでは続かないのか

「やる気があればできるはず」
そう思って声をかけたくなる場面は、子育ての中で何度もあります。

でも、幼稚園〜小学生の子どもにとって
やる気だけに頼る方法は、実はとても不安定です。

子どもの行動は、

・体調
・気分
・疲れ
・見通しの有無
・環境の影響

など、たくさんの要素に左右されます。

そのため
「昨日はできたのに、今日はできない」
ということが起こるのは自然なこと。

やる気がないのではなく、
👉 やるための条件がそろっていないだけ
というケースも多いのです。

だからこそ必要なのが、
やる気がある日も、ない日も支えてくれる「仕組み」。

仕組みは、子どもの気持ちに左右されすぎず、
行動を安定させる土台になります。

2. 子どもが動き出す「仕組み」の考え方

子どもがうまく動けないとき、
つい「やる気がないのかな」「もっと頑張らせた方がいい?」
と考えてしまいがちです。

でも実は、
行動できない原因は気持ちではなく、
仕組みが合っていないだけということも少なくありません。

ここでは、
子どもが「やらされる」のではなく
自分から動きやすくなるための3つの仕組みを紹介します。

🌟 仕組み① 選択肢を2つに絞る

「どうする?」と丸投げされると、
子どもは意外と動けなくなります。

❌「どうしたい?」
⭕「AとB、どっちにする?」

選択肢を2つに絞ることで、

  • 考える負担が減る
  • 自分で決めた感覚が持てる
  • 親が誘導しすぎずに済む

というメリットがあります。

📌 例
・「宿題、先にやる?それともおやつの後?」
・「今日は歩く?自転車にする?」

決める練習を、日常の中で自然に増やしていきましょう。

🌟 仕組み② 見通しを伝える

子どもが不安になったり、抵抗したりする理由の多くは
「このあと何が起こるかわからない」から。

だからこそ、先の流れを言葉にして伝えることが大切です。

🗣 声かけ例
・「これが終わったら、次は○○だよ」
・「あと5分でおしまい。そのあと出発しよう」

特に、
✔ 園・学校の準備
✔ 切り替えが苦手な場面

では効果的です✨

見通しがあると、
子どもは「心の準備」をしやすくなります。

🌟仕組み③ 環境を整える

子どもができないとき、
つい「やる気」や「努力」の問題にしてしまいがちですが…

実は、環境を変えるだけでできるようになることも多いです。

🏠 環境調整の例
・物が多すぎない机にする
・準備物は定位置にまとめる
・手順を紙や絵で見える化する

「本人が頑張らなくてもできる状態」を作ることは、
甘やかしではありません。

むしろ、
👉 成功体験を積みやすくする立派な支援です。

3. 年齢別:仕組みの具体例(園児/小学生)🎒

子どもの発達段階によって、
「ちょうどいい仕組み」は変わってきます。

大切なのは、
👉 年齢ではなく「今できること」に合わせること

ここでは、目安として園児・小学生に分けて紹介します。

🌼 園児(3〜6歳)の仕組み例

園児期は、
「分かっているけどできない」が多い時期。

そのため、
見える・分かる・短い仕組みが効果的です。

🧩 園児向けの工夫

  • 選択肢は必ず2つまで
     例:「赤い服にする?青い服にする?」
  • 行動は1ステップずつ伝える
     例:「靴下 → 靴」のように分解
  • 絵・写真・実物で見える化
     例:準備物を写真で貼る

⏰ 切り替えが苦手な場合は
「あと○分」「これが終わったら次」を
毎回同じ言い方で伝えるのがおすすめです。

園児期は、
👉 親が仕組みの大部分を担う時期

「できた!」を増やすことが、
次の成長につながります✨

🌱 小学生の仕組み例

小学生になると、
少しずつ「自分で考える」力が育ってきます。

仕組みも、
親主導 → 子ども参加型へ移行していきましょう。

📘 小学生向けの工夫

  • 1日の流れを一緒に決める
     例:「帰宅後、何からやる?」
  • 選択肢を3つに増やす
     例:「今すぐ・30分後・明日の朝」
  • チェックリストを子どもに作らせる

失敗したときは、
責めるよりも振り返りを。

🗣「次はどうしたらよさそう?」
と聞くことで、
仕組みを一緒に育てていく感覚が生まれます。

4. 仕組みがうまくいかない時の見直しポイント 🔍

「仕組みを作ったのに、うまくいかない…」
そんな時は、子どもが悪いわけではありません。

仕組みのどこかが、
今の子どもに合っていないだけです。

✔ 見直しポイント① 仕組みが複雑すぎないか

大人にとって分かりやすくても、
子どもには情報が多すぎることがあります。

  • 手順が多すぎないか
  • 一度に覚えさせようとしていないか

👉 迷ったら「もっとシンプルに」。

✔ 見直しポイント② 親の関わりが多すぎないか

最初は必要だった声かけも、
続けすぎると「指示待ち」になりがちです。

  • 毎回声をかけていないか
  • 子どもが考える前に答えを出していないか

少し黙って待つだけで、
子どもが動き出すこともあります。

✔ 見直しポイント③ 成長に仕組みが追いついているか

子どもは、
気づかないうちに成長しています。

以前は必要だった仕組みが、
今は「簡単すぎる」「窮屈」になっていることも。

👉 定期的に
「これ、やりにくくない?」
と聞いてみるのもおすすめです。

✔ 見直しポイント④ 失敗を減らしすぎていないか

仕組みは、
失敗をゼロにするためのものではありません。

少しの失敗は、
👉 学びと自信につながる大切な経験。

すべてを管理しようとせず、
「失敗しても大丈夫な余白」を残しておきましょう。

🌟 仕組みは固定しない

仕組みは、
一度作ったら終わりではありません。

子どもの成長に合わせて、
一緒にアップデートしていくもの

うまくいかない時こそ、
「今のわが子に合う形」を見直すチャンスです😊

5. 仕組みは「甘やかし」ではない

「環境を整えすぎると、甘やかしになるのでは?」
と不安になる保護者の方も少なくありません。

ですが、仕組み作りは
子どもの代わりにやってあげることではありません。

・選択肢を用意する
・流れを伝える
・やりやすい環境を整える

これらはすべて、
👉 子どもが自分で動けるようにするための準備です。

大人でも、

・道順が分かっている
・必要な物がそろっている
・ゴールが見えている

状態の方が、行動しやすいですよね。

子どもも同じです。

「頑張らなくてもできる状態」を用意することは、
自立を遠ざけるのではなく、
むしろ 成功体験を積みやすくする近道になります。

仕組みは甘やかしではなく、
自立のためのサポートです。

🌈 仕組みは「自立への橋」

仕組み作りのゴールは、
親が楽をすることでも、子どもを管理することでもありません。

🌱 子どもが
「自分でやれた」
「自分で選べた」
と感じられる経験を増やすこと。

その積み重ねが、
少しずつ 親の手を離れていく準備になります。

親は一歩引きながら、
でも完全に放り出すわけではない。

そんな距離感を支えてくれるのが、
この「仕組み」なのです😊

6. 発達特性がある子の場合の仕組み調整

発達特性がある子の場合、
「仕組み」を取り入れても うまくいかないことがある のは珍しくありません。

それは、やり方が間違っているのではなく、
👉 その子の特性に合っていないだけ ということが多いのです。

大切なのは、
「一般的に良い仕組み」を当てはめることではなく、
わが子の「困りポイント」に合わせて調整すること

ここでは、よくある特性別に
仕組みを整えるヒントをご紹介します。

① 見通しが立たないと不安になる子(ASD傾向)

このタイプの子は、
「次に何が起こるかわからない」こと自体が大きなストレスになります。

🔧 仕組み調整のポイント

  • 口頭説明だけにしない
  • 予定や手順を 見える形 にする

📌 具体例

  • 朝の支度を
    👉「①着替え → ②朝ごはん → ③歯みがき」
    と絵カードや紙に書いて貼る
  • 外出前に
    👉「今日はどこへ行くか/何分くらいか」を先に伝える

✔ 不安が減る
✔ 抵抗や癇癪が起きにくくなる

「予測できる環境」は、
発達特性のある子にとって 安心の土台 になります。

② 切り替えが苦手な子(ASD・ADHD傾向)

遊びや好きな活動を中断するのが難しく、
声をかけても動けない子も多いです。

🔧 仕組み調整のポイント

  • 突然やめさせない
  • 終わりが近づいていることを 段階的に伝える

📌 具体例

  • 「あと10分 → 5分 → 1分」でカウントダウン
  • タイマーや砂時計を使う
  • 「これが終わったら○○」と次の行動をセットで伝える

切り替えられないのは
わがままではなく、脳の特性

「時間が見える」だけで、
行動がスムーズになることも多いです。

③ 指示が多いと動けなくなる子(ワーキングメモリが弱め)

一度に複数の指示を受けると、
何からすればいいかわからなくなってしまうタイプです。

🔧 仕組み調整のポイント

  • 指示は 1つずつ
  • 「今やること」だけを伝える

📌 具体例

❌「片付けて、着替えて、準備してね」
⭕「まず、おもちゃを箱に入れよう」

終わったら次を伝える、を繰り返すことで
「できた」が積み重なります。

④ 感覚過敏がある子(触覚・聴覚など)

環境そのものが負担になり、
頑張りたくても頑張れないケースもあります。

🔧 仕組み調整のポイント

  • 我慢させるより 避ける・減らす
  • 不快刺激を最小限に

📌 具体例

  • タグのない服を選ぶ
  • 音が苦手ならイヤーマフを用意
  • 汚れが苦手な子には手袋や道具を使う

「慣れさせる」より
安心して過ごせる環境を作ることが先です。

🌱 発達特性がある子ほど「仕組み」は力になる

発達特性がある子にとって、
仕組みは 自立を妨げるもの ではありません。

むしろ、

  • 不安を減らす
  • 失敗を防ぐ
  • 成功体験を増やす

ための 大切なサポート です。

「できないから助ける」のではなく、
「できる形に整える」。

その積み重ねが、
少しずつ親の手を離していく準備 になります。

7. 発達特性別|仕組みが崩れやすい場面

どんなに工夫して作った「仕組み」でも、
発達特性がある子の場合、特定の場面で急に崩れることがあります。

それは失敗ではなく、
👉 特性 × 場面が合っていないサイン

ここでは、
「仕組みが崩れやすい場面」と
その理由・立て直しのヒントを特性別に整理します。

① ASD傾向の子|予定変更・イレギュラーな日

🔻 崩れやすい場面

  • 行事や特別日課
  • 雨で予定が変わった日
  • 「今日はいつもと違うよ」と言われたとき

💭 なぜ崩れる?

ASD傾向の子は、
予測できないこと=強い不安 になりやすい特性があります。

「わかっていた流れ」が崩れると、
気持ちの切り替えが一気に難しくなります。

🔧 立て直しの仕組み

  • 朝の時点で
    👉「今日はここがいつもと違う」と先に伝える
  • 変更後の流れを
    👉 簡単な言葉や紙で見える化
  • 「全部は決まっていない」より
    👉「決まっている部分」を強調する

✔ 変更をゼロにするのではなく
✔ 変更を 予測できる形 にする

これだけで崩れにくくなります。

② ADHD傾向の子|待ち時間・静かにする場面

🔻 崩れやすい場面

  • 行列・待合室
  • 授業の説明時間
  • 順番を待つ場面

💭 なぜ崩れる?

ADHD傾向の子は、

  • 衝動性
  • 体を動かしたい欲求

が強く、
「何もしない時間」が続くと耐えづらくなります。

🔧 立て直しの仕組み

  • 待ち時間に
    👉「やっていいこと」を先に決める
  • 小さな役割を与える
    👉「順番になったら教えてね」
  • 時間の目安を伝える
    👉 タイマー・砂時計

「動かないで」ではなく
「こう過ごそう」に変えるのがポイントです。

③ ワーキングメモリが弱い子|朝・帰宅後の支度

🔻 崩れやすい場面

  • 朝の準備
  • 学校から帰ってきた後

💭 なぜ崩れる?

やることが多い時間帯は、

  • 情報量が一気に増える
  • 優先順位がつけにくい

ため、
何から手をつければいいかわからなくなる 状態に。

🔧 立て直しの仕組み

  • 手順を
    👉 1枚の紙・チェックリストで見える化
  • 声かけは1つずつ
    👉「まずランドセルを置こう」
  • できたらチェックや丸をつける

「覚えさせる」より
思い出さなくていい環境 を作るのがコツです。

④ 感覚過敏がある子|人が多い・刺激が強い場面

🔻 崩れやすい場面

  • 行事・参観日
  • 音が大きい場所
  • におい・服の違和感がある日

💭 なぜ崩れる?

感覚過敏のある子は、
刺激が積み重なると エネルギー切れ を起こしやすいです。

その結果、

  • 些細なことで崩れる
  • 仕組み自体を拒否する

ことも。

🔧 立て直しの仕組み

  • 逃げ場・休憩場所を先に決める
  • 無理な場面は
    👉 参加時間を短くする
  • 「できなかった」ではなく
    👉「今日はここまででOK」にする

耐えさせるより、
回復できる余白 を用意することが大切です。

⑤ 不安が強い子|初めて・失敗経験がある場面

🔻 崩れやすい場面

  • 新しい習い事
  • 以前うまくいかなかった活動

💭 なぜ崩れる?

過去の失敗や不安が、
行動を止めてしまうことがあります。

🔧 立て直しの仕組み

  • いきなり本番にしない
    👉 見学・体験・途中参加
  • 成功ラインを下げる
    👉「最後まで」ではなく「行けたらOK」
  • 「できなかった」前提での声かけ
    👉「途中でやめても大丈夫」

「挑戦し続けられる仕組み」を守ることが、
結果的に前に進む力になります。

🌱 仕組みが崩れる=成長のサイン

仕組みが崩れたとき、
「もう意味がない」と思わなくて大丈夫。

それは、
👉 今の成長段階に合わなくなったサイン

・少し難しすぎた
・環境が変わった
・疲れが溜まっていた

そんなときは、
仕組みを「やめる」のではなく
調整し直すだけでいいのです。

親が一緒に立て直す経験こそが、
子どもにとって
「大人になっていく練習」になります😊

8. 仕組みがうまくいかなくなった時のチェックリスト ✅

「前はできていたのに、最近うまくいかない…」
そんなときは、子どもを変えようとする前に仕組みを点検してみましょう。

下のチェックリストは、
👉「今のわが子に合っているか?」を確認するためのものです。

🔍 チェックリスト(当てはまるものに✓)

  • □ 仕組みが多すぎる・複雑になっていない?
  • □ 声かけやルールが増えていない?
  • □ 子どもの成長・変化を反映できている?
  • □ 疲れている時間帯に使っていない?
  • □ 親の都合(時間・効率)優先になっていない?
  • □ 「できていない所」ばかり見ていない?
  • □ 失敗できる余白が残っている?
  • □ 子ども自身は、この仕組みを理解している?
  • □ 子どもにとって「成功ライン」が高すぎない?
  • □ 仕組みを変える余地があると思えている?

✔ いくつか当てはまっても大丈夫。
これは「反省」ではなく、調整ポイント探しです。

🧠 チェック後の考え方

  • 仕組みは 固定するものではない
  • 合わなくなったら 作り直していい
  • 一度うまくいった形にこだわらなくていい

「前に戻す」より、
👉 今の状態に合わせて小さく変える
これが一番うまくいきます。

9. 親がやりがちなNGな仕組み ⚠️

よかれと思って作った仕組みが、
実はうまくいかなくなる原因になっていることもあります。

ここでは、多くの親がやりがちなNG例を整理します。

❌ NG① 仕組みが「管理」になっている

  • チェック項目が多すぎる
  • できていない所ばかり指摘
  • 毎回親が確認・評価する

📌 結果:

  • 子どもが「見張られている」感覚になる
  • 自分で考える前に止まる

👉 OKな方向

  • チェックは「本人用」
  • 親は気づいた時だけサポート

❌ NG② 声かけ前提の仕組み

  • 毎回「〇〇した?」と言わないと進まない
  • 親の声=スタート合図になっている

📌 結果:

  • 声がないと動けない
  • 指示待ちが強くなる

👉 OKな方向

  • 声かけを「見える仕組み」に置き換える
  • 声を減らしても回るか試してみる

❌ NG③ 一度に完璧を目指す

  • 朝の支度を全部自分で
  • 最初から最後まで一人で

📌 結果:

  • 失敗が続いて自信を失う
  • 仕組み自体を嫌がる

👉 OKな方向

  • 1つできたら合格
  • 「途中まで」でも成功扱い

❌ NG④ 子ども抜きで仕組みを決める

  • 親だけで決めたルール
  • 理由を説明せずスタート

📌 結果:

  • 納得感がなく続かない
  • 反発や無関心につながる

👉 OKな方向

  • 「どうしたらやりやすい?」と聞く
  • 一緒に作る・一緒に直す

❌ NG⑤ 成長しても仕組みを変えない

  • 小さい頃のままの支援
  • できているのに手を出し続ける

📌 結果:

  • 子どもが「任せてもらえない」と感じる
  • 自立のチャンスを逃す

👉 OKな方向

  • 定期的に「これまだ必要?」と確認
  • できたら外す勇気を持つ

🌱 仕組みは「親の安心」ではなく「子どもの力」のために

仕組みは、
親が楽になるためだけのものでも、
子どもを縛るためのものでもありません。

🌱 子どもが自分で動けるようになるための土台

うまくいかなくなった時は、
「やり方が間違っていた」のではなく、

👉 今、変え時なだけ

仕組みを見直せる親の姿そのものが、
子どもにとって最高の学びになります😊

9. 親の手を少しずつ離すために

仕組み作りの最終的なゴールは、
親が管理し続けることではありません。

🌱 親の手を、少しずつ離していくこと

最初は、

・声かけ
・選択肢の提示
・環境調整

など、親の関わりが多くても大丈夫。

でも、
子どもが慣れてきたら

・声かけを減らす
・選択肢を増やす
・失敗を見守る

と、少しずつ手放していきます。

この「少しずつ」がとても大切です。

急に任せすぎると不安になり、
いつまでも手を出しすぎると自信が育ちません。

仕組みは、
👉 親と子どもの間にかける「橋」のようなもの。

渡れるようになったら、
自然とその橋は必要なくなっていきます。

親は伴走しながら、
離れる準備も同時に進めていく。

そのための土台として、
「仕組み」は大きな力を発揮してくれます。

10. よくある質問|仕組み作りで悩んだとき

仕組み作りは甘やかしになりませんか?

いいえ。自立に向けた「補助輪」の役割です。

何歳から取り入れるべきですか?

2〜3歳からでもOK。内容を年齢に合わせて調整します。

言っても選ばない場合は?

選択肢が多すぎないか、疲れていないかを確認しましょう。

見通しを伝えても動きません

時間感覚が育ち途中の可能性があります。視覚化がおすすめです。

環境調整はどこまでやればいい?

「親が楽になるレベル」までで十分です。

失敗させた方がいいですか?

小さな失敗は大切な学びになります。

兄弟で差が出ても大丈夫?

問題ありません。必要な仕組みは一人ひとり違います。

発達特性がある子にも使えますか?

むしろ相性が良い考え方です。

親が疲れてしまいます

完璧を目指さず、1つずつでOKです。

いつ仕組みを外せばいい?

子どもが自然にできるようになったときが目安です。

🌟 まとめ

子どもが自立していくために必要なのは、
気合いや根性ではありません。

✔ 選べる
✔ 先が見える
✔ 失敗しても立て直せる

そんな環境=仕組みがあることで、
子どもは安心して挑戦できます。

親は少しずつ手を引きながら、
でも完全に離れるわけではない。

その絶妙な距離感を支えてくれるのが、
この「仕組み」です。

今日できる小さな工夫から、
ぜひ取り入れてみてくださいね😊

📢次回予告

どうぞお楽しみに。

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  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 私は、2歳と4歳の発達障害の息子を育てているママです。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、現役保育士監修のもと、発達に特性のあるお子さんとの向き合い方や、日々の悩みに寄り添う情報をこのブログで発信しています。 「ことばがゆっくり」「感覚に敏感」「お友だちとの関わりがむずかしい」そんな日々のちょっとした困りごとに、私自身もたくさん向き合ってきました。 このブログでは、🔸わが子のリアルなエピソード🔸家庭でできる関わりの工夫🔸ママの心がふっと軽くなるヒントなどをお届けしています。 🍀「私だけじゃないんだ」そう思える場所が、ここで見つかりますように。どうぞ、気軽に読んでいってください☺️

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