こんにちは、ブログを読んでいただきありがとうございます。
今回は、「療育を受ける際の不安や葛藤」をテーマに、私たち家族がどのようにこの過程を乗り越えていったかについてお話しします。子どもの将来や成長について、多くの疑問や心配を抱えながらも療育を始める決断に至った経験が、同じ悩みを持つ方に少しでも役立てば幸いです。
療育を始める際の不安と葛藤
「療育」という言葉を初めて聞いたとき、私たちにはいくつかの不安がありました。調べていく中で、療育は専門的な支援が必要な場合に提供されるものという印象を持ち、少し敷居が高いように感じていました。「自分の子どもに本当に療育が必要なのか?」という疑問や、「療育が子どもの将来にどう影響するのか」という不安は日増しに募っていきました。
療育が発達障害の子どもたちに必要な支援であることは理解していましたが、それを実際に自分の子どもに適用するとなると、さまざまな疑問や心配が浮かんできました。どんな支援が受けられるのか、どれくらいの時間やエネルギーが必要か、そして息子にとって本当に良い結果につながるのか。療育に対するハードルが高く感じられたのは、未知の部分が多かったからだと思います。
当時抱いていた疑問
療育を始める前、私はたくさんの疑問を抱えていました。不安を少しでも和らげるため、複数の医師に相談しました。以下はそのときの質問と答えです。
Q: 3歳での発達の個人差はどれくらいあるのか?
A: 発達には大きな個人差があり、性格や環境によっても異なります。
Q: もっとゆっくり見守る選択肢はあるのか?
A: ご家族やお子さんが大きな支障を感じていないのであれば、それも一つの選択肢です。
Q: 昔は「個性が強い子」で済まされていたのでは?
A: 社会の変化とともに、発達支援の重要性がより認識されるようになっています。
Q: 療育で子どもの個性が失われてしまうのではないか?
A: 個性を奪うものではありません。
療育は、発達の遅れや特性を持つ子どもたちが、自分のペースで成長していけるようサポートする専門的な支援です。たとえば、言語面で困難がある場合は、言語療法士が発話の練習を支援したり、社会的なスキルが必要な場合は集団での活動を通してコミュニケーション力を育んだりします。
Q: 療育にはデメリットはないのか?
A: 通う時間や距離が負担になることもありますが、支援のメリットがそれを上回ります。
これらの質問を通じて、私自身「療育」に対する誤解があったことに気づきました。相談を通して、療育が息子の個性を尊重しつつ、成長を支援するための重要な手段であると理解できました。
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療育への一歩を踏み出す
ある日、療育センターで専門家との面談を受けることになり、息子の発達障害に対する療育支援や日常生活での困りごとについて詳しく相談しました。初めて療育センターを訪れた際、私たちは少し緊張していました。センターに足を踏み入れると、息子もどこか落ち着かない様子でしたが、担当の専門家の先生が優しく話しかけてくれたおかげで、息子も少しずつリラックスし、私たちも安心して話を始めることができました。
特に心配していたのは、友達との関わり方や集団行動についてです。先生は、「焦らなくて大丈夫ですよ。まずは息子さんのペースで、一つずつ慣れていくことが大切です。」と励ましてくれました。さらに、息子が友達との距離感を掴めないときの声かけや、不器用な彼のために家庭で簡単にできるサポート方法など、すぐに実践できるアドバイスを具体的に教えてもらいました。その一つひとつが、私たちの不安を少しずつ和らげてくれました。
最初は不安もありましたが、療育が息子にとってプラスになるだろうという実感を持つことができ、前向きな気持ちで一歩を踏み出すことができました。私たち家族も一緒に学び、サポートしていくことが大切だと感じました。
家庭でのサポート
療育センターでのセッションを受けた後、私たちは家庭でもできるサポートを工夫しました。たとえば、幼稚園ではお友達の顔をむぎゅーっと触る遊びが流行っていましたが、息子は力加減が難しく、トラブルになることがありました。そこで、「お友達の顔には触れないようにしようね。顔はとても大事だから、触らないんだよ。」といった声かけをするようにしました。
また、家ではボール遊びやブロック遊びを取り入れ、特に手先を使う活動を増やすことで、息子が自然と力加減を学べるよう工夫しています。具体的には、柔らかいボールを使ってキャッチボールをしたり、ブロックを組み立てて何かを作る遊びを通じて、細かい作業に集中させるようにしています。
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まとめ
療育を始める際には多くの不安がありましたが、息子の成長を見守りつつ、前向きに取り組んでいこうと決意しました。まだ道のりは長いかもしれませんが、家族で協力しながら一歩ずつ進んでいきます。そして、何よりも大切なことは、笑顔を忘れずに息子と共に成長していくことです。
次回は、「療育センターでの具体的な療育内容」について詳しくお伝えします。引き続き、どうぞよろしくお願いします。