家庭療育

発達障害の子育てが楽になる!親の関わり方・支援のヒントまとめ

発達障害のある子どもへの関わり方や視覚支援を親子で取り入れているイラスト

※この記事は、ASD・ADHD・DCD・吃音のある息子を育てる中で、我が家が実際に取り入れてきた関わり方や支援の工夫をまとめた体験談です。
お子さんの特性や困りごとは一人ひとり違います。必要に応じて、医師・療育先・園や学校などに相談してください。

はじめに|発達障害の子育ては「頑張り方」を変えると少し楽になる

発達障害のある子どもを育てていると、

「何度言っても伝わらない」
「急な予定変更でパニックになる」
「集団生活で困りごとが多い」
「癇癪や切り替えに毎日疲れる」
「私の育て方が悪いのかな」

と悩むことがあります。

私も、息子の特性が分かるまでは、毎日のように悩んでいました。

もっと厳しくした方がいいのかな。
もっと練習させた方がいいのかな。
どうして同じことを何度も繰り返すんだろう。

そんなふうに考えて、親子で疲れてしまうこともありました。

でも、発達検査や診断を通して息子の特性が見えてくると、少しずつ考え方が変わりました。

大切なのは、子どもを無理に変えることではなく、

子どもが分かりやすい形に変えること

でした。

声かけを短くする。
見通しを伝える。
視覚的に分かるようにする。
できない理由を責めず、やりやすい方法を探す。

こうした小さな工夫で、子どもも親も少し楽になることがあります。

この記事では、我が家が実際に取り入れてよかった、発達障害のある子どもへの関わり方や支援のヒントをまとめます。

目次

発達障害の子育てで大切にしている考え方
「できない」ではなく「やりにくい」と考える
声かけは短く具体的にする
見通しを伝えると安心しやすい
視覚支援を取り入れる
癇癪やパニックのときは落ち着いてから話す
感覚過敏や疲れやすさに配慮する
得意なことを伸ばす
園や学校と情報共有する
療育・ST・OTを家庭にも活かす
親が一人で抱え込まない
よくある質問
まとめ

発達障害の子育てで大切にしている考え方

我が家が一番大切にしているのは、

「本人の努力不足」と決めつけないこと

です。

以前の私は、息子ができないことを見ると、

「なんでできないの?」
「ちゃんと聞いてた?」
「何回言えば分かるの?」

と思ってしまうことがありました。

でも、WISCなどの発達検査や診断を通して、息子には得意なことと苦手なことの差があると分かりました。

それからは、

「できない」

ではなく、

「やりにくいのかもしれない」

と考えるようになりました。

この見方に変わっただけで、親の声かけも少し変わりました。

関連記事:
【体験談】発達検査WISC(ウィスク)の流れと結果|就学判断・診断の参考に

「できない」ではなく「やりにくい」と考える

発達障害のある子どもは、見た目では困りごとが分かりにくいことがあります。

一見できそうに見えるのに、実際には、

指示を覚えられない
気持ちを切り替えられない
体の使い方が分からない
音や光で疲れやすい
初めてのことに強い不安を感じる

ということがあります。

我が家でも、以前は「もう少し頑張ればできる」と思っていたことが、実は本人にとってかなり負担だったと気づく場面がありました。

もちろん、何でも許すという意味ではありません。

ただ、まずは、

「この子はどこで困っているのかな?」

と考えることで、支援の方法が見えやすくなります。

声かけは短く具体的にする

発達障害のある子どもに母親が短く具体的な声かけをして身支度を促しているイラスト

息子には、長い説明や複数の指示が入りにくいことがあります。

例えば、

「早く準備して、ランドセル持って、靴下履いて、玄関に来て」

のように一度に言うと、途中で分からなくなってしまいます。

そこで我が家では、声かけを短く具体的にするようにしています。

「靴下を履こう」
「次はランドセル」
「玄関に行こう」

というように、一つずつ伝えます。

また、

「ちゃんとして」

ではなく、

「椅子に座ろう」
「手はひざに置こう」
「鉛筆を持とう」

のように、何をすればよいかが分かる言葉にしています。

これだけでも、親子のイライラが少し減りました。

見通しを伝えると安心しやすい

予定が分からないと、不安になりやすい子もいます。

息子も、急な予定変更や先が見えない状況が苦手です。

そのため、我が家ではできるだけ見通しを伝えるようにしています。

「今日は学校のあと放デイだよ」
「あと5分で出発するよ」
「これが終わったらお風呂だよ」
「先に宿題、そのあとゲームね」

先に分かっているだけで、気持ちの準備がしやすくなります。

特に予定変更があるときは、早めに伝えるようにしています。

関連記事:
予定変更が苦手な子へ|小1で使えた声かけと視覚支援

視覚支援を取り入れる

発達障害のある子どもがスケジュールカードとタイマーで見通しを持って安心しているイラスト

言葉だけでは伝わりにくいとき、視覚支援が役立つことがあります。

我が家で使いやすかったのは、

スケジュール表
手順カード
チェックリスト
写真カード
タイマー
持ち物リスト

などです。

例えば、朝の支度では、

着替える
朝ごはん
歯みがき
ランドセル
水筒
靴を履く

を見える形にすると、子どもも次に何をすればいいか分かりやすくなります。

毎回口で言うより、カードや表を見せる方が伝わりやすいこともあります。

視覚支援は、親の声かけを減らすためにも役立ちました。

癇癪やパニックのときは落ち着いてから話す

癇癪やパニックの最中は、こちらが何を言っても届かないことがあります。

以前の私は、どうにかその場で分かってもらおうとして、たくさん説明してしまっていました。

でも、興奮しているときに長く話しても、余計に混乱することがありました。

今は、まず安全を確保して、落ち着くのを待つようにしています。

声をかけるとしても、

「ここにいるよ」
「落ち着いてから話そう」
「大丈夫だよ」

くらいにしています。

落ち着いたあとで、

何が嫌だったのか
どうすればよかったのか
次はどうするか

を一緒に確認する方が、伝わりやすいと感じています。

感覚過敏や疲れやすさに配慮する

発達障害のある子どもは、感覚過敏や疲れやすさがあることもあります。

息子も、音や環境の変化、人混み、長時間の活動で疲れやすいところがあります。

疲れていると、

切り替えが難しくなる
怒りっぽくなる
集中が続かない
普段できることもできなくなる

ことがあります。

そのため、予定を詰め込みすぎないようにしたり、休憩時間を入れたりしています。

また、苦手な服の素材や音、場所なども、できる範囲で調整しています。

「わがまま」ではなく「刺激がつらいのかも」と考えると、対応が少し変わりました。

得意なことを伸ばす

苦手なことへの支援も大切ですが、得意なことを伸ばすことも大切だと感じています。

息子の場合は、

言葉
歌
お話作り
好きなテーマへの集中
覚える力

に強みがあります。

苦手なことばかりに注目すると、親も子どももつらくなります。

でも、得意なことを見つけて、

「ここはすごいね」
「このやり方なら分かりやすいね」
「好きなことからやってみよう」

と声をかけると、自信につながりやすいです。

支援は、苦手を直すためだけではなく、得意を活かすためにもあるのだと思います。

園や学校と情報共有する

発達障害のある子どもの支援について母親が先生や療育スタッフと情報共有しているイラスト

家庭だけで頑張ろうとすると、親が疲れてしまいます。

我が家では、園や学校、療育先と情報共有することがとても大切でした。

伝えるときは、診断名だけではなく、

どんな場面で困りやすいか
どんな声かけが伝わりやすいか
家庭で効果があった工夫
苦手なこと
得意なこと
配慮してほしいこと

を具体的に伝えるようにしています。

「ASDです」「ADHDです」だけでは、先生もどう支援すればいいか分かりにくいと思います。

診断名よりも、具体的な困りごとと支援方法をセットで伝えることが大切だと感じています。

関連記事:
診断名は子どもを理解する手がかり|正確に聞き取るためのポイント

療育・ST・OTを家庭にも活かす

療育やST、OTで教えてもらったことは、家庭でも役立ちます。

例えば、

短く伝える
見通しを出す
手先の練習を遊びにする
姿勢や体の使い方を見る
吃音への関わり方を相談する
成功体験を増やす

などです。

専門家に見てもらうことで、

「家庭で何をすればいいか」

が少し分かりやすくなりました。

我が家にとって、発達クリニックや療育は、子どもだけでなく親の学びの場所でもありました。

関連記事:
発達クリニック診断後は何をする?5回目以降の通院・ST・OT・経過観察を体験談で解説

親が一人で抱え込まない

発達障害の子育てでは、親が一人で抱え込まないことも大切です。

私も、最初は、

「私がもっと頑張らなきゃ」
「母親なんだから何とかしなきゃ」

と思っていました。

でも、一人で抱え込むほど、余裕がなくなってしまいました。

相談できる場所は、いくつかあります。

発達クリニック
療育先
園や学校
相談支援事業所
自治体の発達相談
保護者向け勉強会
同じ悩みを持つ親のつながり

全部を使う必要はありません。

でも、困ったときに相談できる場所があるだけで、気持ちが少し楽になります。

よくある質問

発達障害の子育てで一番大切なことは何ですか?

我が家では、「できない」ではなく「やりにくい」と考えることが大切でした。
困りごとの背景を考えると、支援方法が見えやすくなります。

声かけはどう工夫すればいいですか?

短く、具体的に、一つずつ伝えるのがおすすめです。
「ちゃんとして」より「椅子に座ろう」のように、行動が分かる言葉にします。

視覚支援はどんな子に合いますか?

言葉だけでは伝わりにくい子、見通しがあると安心しやすい子に役立つことがあります。
スケジュール表や手順カード、タイマーなどがあります。

癇癪のときはどう対応すればいいですか?

まず安全を確保し、落ち着くのを待つことが大切です。
興奮している最中に長く説明しても伝わりにくいことがあります。

学校には診断名を伝えた方がいいですか?

家庭の考え方や必要な支援によります。
伝える場合は、診断名だけでなく、困りごとや配慮してほしいことも一緒に伝えるとよいです。

療育は意味がありますか?

我が家では、子どもの特性を理解し、家庭での関わり方を見直すきっかけになりました。
療育は特性を消すものではなく、過ごしやすくする工夫を見つける場所だと感じています。

親が疲れたときはどうすればいいですか?

一人で抱え込まず、発達クリニック、療育先、園や学校、自治体の相談窓口などに相談してよいと思います。

得意なことを伸ばすにはどうしたらいいですか?

好きなことや得意な活動を日常に取り入れ、小さな成功体験を増やすことが大切です。

診断名があると子どもを甘やかすことになりませんか?

支援は甘やかしではなく、子どもが分かりやすい方法に調整することだと感じています。
必要な支援があることで、できることが増える場合もあります。

家庭でできる支援はありますか?

短い声かけ、見通しを伝える、視覚支援、休憩を入れる、得意を活かすなど、日常の中でできる工夫があります。

まとめ|子どもに合う関わり方を知ると、親も少し楽になる

発達障害の子育ては、思うようにいかないことも多いです。

何度言っても伝わらない。
予定変更で崩れる。
集団生活で困る。
癇癪や切り替えに疲れる。

そんな日が続くと、親も苦しくなります。

でも、子どもの特性を知り、関わり方を少し変えることで、親子ともに楽になることがあります。

我が家では、

短く具体的に伝える
見通しを出す
視覚支援を使う
落ち着いてから話す
感覚過敏や疲れに配慮する
得意なことを伸ばす
園や学校と共有する
専門家に相談する

といった工夫が役立ちました。

発達障害の子育ては、親が全部背負うものではありません。

家庭、園、学校、療育、医療機関などとつながりながら、その子に合う方法を一緒に探していけばいいのだと思います。

この記事が、同じように悩む方のヒントになれば嬉しいです。

📢次回予告

次回は、
「子どもの気になる行動の背景と発達障害|保護者が知っておきたい対策ガイド」
をお届けします。

お楽しみに!

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しょうがなすこのプロフィールイラスト

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 小学生と未就学児の兄弟を育てている母です。長男にはASD・ADHD・DCD・吃音があり、療育や学校生活、家庭での関わりを通して、さまざまな困りごとに向き合ってきました。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、実際の子育て経験をもとに、家庭・学校・療育で使える視覚支援カードや無料教材、子育ての工夫を発信しています。 「ことばだけでは伝わりにくい」「次に何をすればよいか分からない」「学習につまずいている」など、その子に合う「分かる方法」を一緒に見つけられる場所を目指しています。 子育ての困りごとが少しでも軽くなりますように。どうぞ気軽に読んでいってください☺️

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