子育てブログ

🧩恥ずかしがり屋でママ以外と話せない子への支援法|ASD・ADHD・吃音の6歳息子のケース

恥ずかしがり屋でママの後ろに隠れる6歳の男の子と見守る母

はじめに「ママ以外と話せない子」への具体的サポート法を紹介します

6歳のASD・ADHD・吃音の息子を育てる中で、
💭「ママ以外とはなかなか話せない」
💭「おばあちゃんや親せきが来ても、モジモジして言葉が出ない」
そんな姿に、最初は戸惑いました。

でも、療育の先生や専門家から学ぶうちに分かりました。
それは「話したくない」のではなく、「安心できる関係を大切にするタイプ」 だからなんです。

この記事では、
私の息子の実例を交えながら、
「ママ以外と話せない子」への理解と家庭での具体的サポート方法を紹介します。

目次

はじめに:息子の状況とこの記事の目的

  1. 恥ずかしがり屋に見える子の本当の姿とは?
  2. ASD・ADHD・吃音で子どもが話せない理由
  3. 安心できる関係では力を発揮する理由
  4. 家庭でできるサポート方法(具体例)
      無理に話させない対応のコツ
      話せた瞬間を逃さず褒める方法
     予告と見通しの作り方(帰省や行事での実践)
     得意な話題から会話を広げる練習法
  5. 息子にかけている言葉たち
  6. 吃音がある子への配慮ポイント
  7. 幼稚園・療育・先生への伝え方(連携のコツ)
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ:恥ずかしがり屋は「人を大切にする力」

1. 恥ずかしがり屋に見える子の本当の姿とは?

「恥ずかしがり屋」と言われる子の多くは、
実はとても感受性が高く、相手をよく観察するタイプです。

息子の場合、こんな特徴がありました。

  • 慣れたお友達や先生とはよく話す
  • 自分から「安心できる相手」を選ぶ
  • 相手の反応を観察してから行動する

つまり、人との関わりを大切にする慎重な子なのです。
「初対面の人にすぐ話しかける」よりも、「信頼できる人と深く関わる」ほうが安心できる子。
それは性格というより、ASD・ADHD・吃音の特性が関係していることもあります。

🗣療育の先生の言葉:「恥ずかしがりは、信頼を大切にする力の表れですよ。

2. ASD・ADHD・吃音の子が「話せない」理由

息子のように、発達特性をもつ子が「話せない」背景には、
いくつかの特性が重なっていることがあります。

① ASD(自閉スペクトラム症)の特性

初対面や久しぶりの人に対して、
「何を話せばいいか」「どんな反応が正しいか」が分からず、緊張してしまいます。

🧩実例

祖母が「こんにちは」と話しかけても、息子はママの後ろに隠れます。
でも、祖母が息子の好きなキャラクターの写真を見せた瞬間、
小さな声で「バイキンマンだ…」とつぶやきました。
――これが「安心」が生まれた瞬間でした

② ADHD(注意欠如・多動症)の特性

会話の流れをつかむのが苦手で、タイミングを逃しやすいことも。
「話しかけられても、どう返せばいいか分からない」
「うまく話せないかも」
と不安が先に立つことがあります。

③ 吃音による言葉への不安

吃音があると、「詰まったらどうしよう」「笑われるかも」と思い、
話す前に心がブレーキをかけてしまうことがあります。
話したい気持ちよりも「失敗への不安」が勝ってしまう。

これらが重なって、
「話したくない」のではなく、「話すのが怖い」「どうしたらいいか分からない」
という状態になるのです。

💬言語聴覚士(ST)による一般解説

「吃音児は「話す場面への予期不安」を持つことが多く、安心できる環境づくりが第一歩です」

3. 安心できる関係ではしっかり話せる

息子は、ママ・弟・パパ・療育先の先生・幼稚園の先生・仲良しの友達とは、
とてもよく話します。

  • 冗談を言う
  • 会話を広げる
  • 自分の気持ちを伝える

これは「話せない」ではなく、「安心できる相手と深くつながる力」なのです。

🧸私が感じたこと

「ああ、この子は人と話す力がないんじゃない。
安心できる人を見抜く力があるんだ。」

4. 家庭でできるサポート方法

① 無理に話させようとしない

🗣声かけ例

  • 「ママが言っとくね。今度言いたくなったら教えてね」
  • 「ママがそばにいるから大丈夫だよ」

「ちゃんとあいさつして」「お話してごらん」と言われると、緊張が強まりやすいです。
代わりに「ママが伝えておくね」と代弁が安心の橋渡しになります。

→ そのうち「今度は自分で言ってみようかな」という気持ちが育ってきます。

② 話せた瞬間を逃さず褒める

一言でもいいんです。
「いま『バイバイ』って言えたね!」「声が出せたね!」とすぐに認める。
成功体験を積み重ねることで、自信がついていきます。
これが「話すって気持ちいい」を育てます。

③ 見通しと予告を伝える

「今日はおばあちゃんが来るよ。最初はママと一緒にお話して、
慣れたら好きな話してみようね」
といった「心の準備」があると安心できます。
「準備時間」を与えるだけで、緊張が和らぎます。

④ 得意な話題から会話を広げる

電車・恐竜・ゲームなど、好きなテーマなら言葉が出やすくなります。

🧩実例

親せきの集まりで「好きなキャラクター何?」と聞かれたとき、
私はそっと「マリオ好きだよね」と助け舟を出しました。
すると息子が小声で「ワリオとクッパ」と続けたのです。
――「代弁+安心」で自然な会話が生まれました。

恐竜・電車・ゲームなど、本人が得意な話題を活かしてコミュニケーション練習を。
「◯◯の話なら話せた!」という経験が、他の場面でも自信になります。

5. 息子にかけている言葉たち

  • 「無理にしゃべらなくても大丈夫。ママがそばにいるよ。」
  • 「話したい気持ちが出てきたら、いつでもいいよ。」
  • 「ちゃんと見てるね。相手のこと考えてるね。」

これらの言葉は、「話せない=ダメ」ではない安心感を伝えます。

このような声かけは、自己肯定感を守ります。
「話せない自分でも大丈夫」「話せない=ダメ」ではない安心感を伝えます。
焦らず、安心を積み重ねていくことで、
少しずつ「話したい」気持ちが前に出てくるようになります。

6. 吃音がある子への配慮ポイント

吃音のある子は、「話したいけれど、うまく言葉が出ない」もどかしさを抱えています。
そのため、焦らせない・代わりに言わない・受け止める の3つが家庭でも園でも大切です。

🧩家庭でできる配慮のコツ

  • 焦らず最後まで聞く
     言葉がつっかえても、途中で「○○でしょ?」と先回りせず、ゆっくり待ちます。
     →「ゆっくりでいいよ」「ちゃんと聞いてるよ」と一言添えると安心できます。
  • 話の中身に注目する
     どもること自体ではなく、「何を伝えたいのか」に意識を向けましょう。
     →「今日楽しかったんだね」「お友達と遊べてうれしかったね」など、気持ちを受け止める声かけが◎。
  • リラックスできる環境をつくる
     吃音は緊張や疲れで強くなることがあります。
     静かで落ち着いた時間(お風呂・寝る前など)に会話を楽しむのも効果的です。

💬実例:言葉に詰まったときの声かけ

👦「き、きょ、きょ…」
👩「今日のこと話したいんだね。ゆっくりでいいよ。」
👦(安心して話を続ける)

「話すことは楽しい」と思える経験を積み重ねることで、
少しずつ自信を取り戻していけます。

🔎参考:日本吃音協会「子どもの吃音への関わり方」
https://www.npo-scw.org/

7. 幼稚園・療育・先生への伝え方(連携のコツ)

ASD・ADHD・吃音など、複数の特性を持つ子どもは、
家庭では話せても、園や集団の場では緊張しやすいもの。
だからこそ、家庭と先生が同じ理解を共有することが大切です。

🌷先生への伝え方のポイント

  • 「できない」ではなく「安心できたらできるタイプ」と伝える
     →「慣れるとたくさん話す子なんです」
    「信頼関係ができると自分から関われます」など、前向きに伝える。
  • 吃音や話しづらさを「個性のひとつ」として共有
     →「話そうとしても詰まることがあります。焦らせず、待ってもらえると助かります。」
  • 具体的な対応例を添えると効果的
     →「話したい気持ちがあるときは、ジェスチャーやうなずきでもOKと伝えています」
     →「返事が難しいときは、選択肢(はい・いいえ)で答えられると安心します」

🧩療育先との連携のコツ

療育での支援内容(例:ソーシャルスキルトレーニングや発語支援)を、
園に共有してもらうとスムーズです。
同じ目標をもって関わることで、子どもも安心して成長していけます。

💡「家庭での工夫」も伝えると、園との関係がより良くなります。
例:「家では『見ててね』のサインを出すと落ち着く」
  「話せないときは絵カードを使っています」など。

8. よくある質問と答え(FAQ)💬

恥ずかしがり屋の子どもは発達障害の可能性がありますか?

性格の場合も多いです。
観察と発達相談センターなどでの相談が目安です。
発達障害がある場合、初対面の人との関わり方に不安を感じやすいこともありますが、
性格的な要素によるものも多いです。
観察とアセスメントが大切です。

ASDやADHDの子が話せないのは「人見知り」とは違う?

はい、違います。
人見知りは一時的な緊張ですが、
発達特性による場合は「どう関わればいいか分からない」「刺激が多いと混乱する」など、
情報処理の難しさが関係します。

おばあちゃんや親せきに会うとき、無理に話させたほうがいいですか?

無理に話させると逆効果です。
まずはママのそばで安心感を与え、
慣れてきたら自分から言葉を出せるように見守りましょう。

恥ずかしがり屋の子どもが安心する声かけは?

「無理に話さなくても大丈夫」「ママがそばにいるよ」と、
プレッシャーを与えず安心を伝える言葉が効果的です。

どうすれば自分から話したい気持ちを育てられますか?

得意な話題(恐竜・電車など)を通して会話の成功体験を積むこと。
褒めるタイミングを逃さないことが大切です。

吃音があると、人前で話せなくなる原因になりますか?

はい。吃音による「詰まるかも」という不安が、言葉を控える要因になることがあります。
否定せず、「ゆっくりでいいよ」と伝えてあげましょう。

幼稚園や療育の先生にはどう伝えるといい?

「慣れた人とはよく話せる」「初対面は緊張しやすい」など、具体的な特徴を共有しましょう。
先生が対応を理解してくれると、安心感が増します。

家族以外の大人と関わる練習はどうすれば?

ビデオ通話で短時間だけ話す、家族ぐるみで少人数の場を作るなど、
成功体験を積み上げることがおすすめです。

恥ずかしがり屋な子は将来、友達づくりが苦手になりますか?

いいえ。信頼関係を大切にするタイプなので、むしろ深く長く続く友情を築ける傾向があります。
焦らず見守ることが大切です。

親が意識すべき一番大事なポイントは?

「話せない=ダメ」ではなく、「話すには安心が必要」と捉えることです。
親が子どものペースを尊重すると、言葉が自然に出てくるようになります。

どんな遊びが効果的?

ロールプレイごっこ・会話カード・お店屋さんごっこなど、自然に会話を促す遊びが◎。

親が一番意識すべきことは?

「話すよりも、安心が先」。焦らず子どものペースを信じましょう。

まとめ|恥ずかしがり屋は「人を大切にする力」

息子のように、ママ以外とは話すまでに時間がかかる子は、
実は「人との関係を丁寧に育てる子」
時間をかけて信頼関係を築けるというのは――それは立派な社会性のひとつです。

焦らず、安心を積み重ねながら、
少しずつ「自分から話してみようかな」という瞬間を待ちましょう🌷

🌈この記事のまとめポイント

  • 「話せない」は「話したくない」ではない
  • ASD・ADHD・吃音が背景にあることも
  • 安心できる関係で力を発揮するタイプ
  • 成功体験と見通しづくりが自信を育てる

💭読者へのメッセージ

もし、あなたのお子さんも「恥ずかしがり屋でママ以外と話せない」タイプなら、
それは心のやさしさと慎重さを持つ証拠です。
安心を積み重ねながら、その子のペースで世界を広げていけますように🍀

📢 次回予告 📢

🎬 映画しまじろう『まほうのしまのだいぼうけん』感想|親子で観たい「信じる心」
どうぞお楽しみに♪

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  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 私は、2歳と4歳の発達障害の息子を育てているママです。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、現役保育士監修のもと、発達に特性のあるお子さんとの向き合い方や、日々の悩みに寄り添う情報をこのブログで発信しています。 「ことばがゆっくり」「感覚に敏感」「お友だちとの関わりがむずかしい」そんな日々のちょっとした困りごとに、私自身もたくさん向き合ってきました。 このブログでは、🔸わが子のリアルなエピソード🔸家庭でできる関わりの工夫🔸ママの心がふっと軽くなるヒントなどをお届けしています。 🍀「私だけじゃないんだ」そう思える場所が、ここで見つかりますように。どうぞ、気軽に読んでいってください☺️

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