私の息子が児童発達支援施設に通い始めて、1年ほどが経ちました。この施設を選んだ理由は、言語聴覚士(ST)と理学療法士(PT)が常駐しており、集団活動だけでなく個別トレーニングの時間も毎回設けられている点に魅力を感じたからです。専門家のサポートを受け、息子は言語や身体の発達面で少しずつ確実に成長しています。本記事では、施設での具体的なプログラム内容や幼稚園との違い、そして私たち親子に与えたポジティブな影響についてご紹介します。
幼稚園との違い:行き渋りの改善と安心感
息子は以前、幼稚園で「行き渋り」がありましたが、この施設では初日から楽しそうに通い始めました。スタッフにその違いを尋ねたところ、「私たちは、子どもたちに丁寧に説明する時間を持てるので、それが不安の軽減につながっている」とのことでした。この個別対応が息子の安心感を高め、通うことを楽しみにさせています。
授業参観で感じた成長とサポートの違い
幼稚園では、3歳児クラスで1クラス20名→15名以下、4・5歳児クラスでは30名→25名以下といった規模で運営されています。
(これは2024年に75年ぶりに見直された基準です)。一方で、児童発達支援施設では、10名以下の利用者に対しては最低2名以上のスタッフが配置され、10名を超える場合は5名増えるごとに1名の追加スタッフが必要とされています。このため、単純にスタッフの数が多く、子ども一人ひとりに対する手厚いサポートが期待できます。
この施設では定期的に授業参観が行われ、息子の成長を直接確認できる機会があります。幼稚園の参観では、1人の先生が大人数の生徒をまとめるため手一杯な様子が見受けられましたが、それでも一生懸命に対応してくださっている姿に感心しました。逆に、この人数を1人でまとめることができる先生のスキルにも驚かされます。
児童発達支援施設の参観では、子ども一人ひとりの進捗に合わせた個別対応がしっかり行われており、息子が安心して成長できる環境が整っていることを実感しました。例えば、先生の声かけやサポートが子どもごとに異なっており、息子も他の子どもたちと同様、リラックスして楽しそうに自由に発言している姿が見られました。
息子の自信と新しい楽しみの発見
幼稚園ではダンスが苦手だった息子も、この施設で行われる朝の会のダンスを、家で楽しそうに披露するようになりました。専門家のサポートで、自信を持って取り組む姿が見られるようになり、私にとっても大きな喜びです。
専門家のサポートで息子の発達をサポート
施設には、言語聴覚士(ST)や理学療法士(PT)が在籍し、息子の発達をサポートしてくれています。
言語聴覚士(ST)によるサポート
言葉の発達をサポートするため、吹きゴマ遊びや絵本の読み聞かせ、ことば遊びなど、さまざまなアプローチが行われています。
息子はこれらの活動を通じて、言葉の使い方やコミュニケーションスキルを少しずつ身につけています。
また、吃音症を持つ息子にとって、いつでも相談できる環境が整っていることは、私にとっても大きな安心感につながっています。このサポート体制が、息子の成長を支えていると実感しています。
理学療法士(PT)によるサポート
姿勢を保つための体幹強化やバランス感覚の向上を目的とした活動も実施されています。
バランスボールを使った運動やジャンプ遊び、ダンスを通じて、息子は身体の使い方を学びながら体幹を鍛えています。
専門的なアプローチが、息子の成長に大きく貢献しているのを日々実感しています。
多彩なプログラムと息子の成長
この施設では、製作活動や運動、知育遊び、ごっこ遊び、ルール遊び、クッキング、椅子とりゲーム、はてなボックス、リトミック、ビジョントレーニング、おくちことば遊び、夏祭り、クリスマス会など、多岐にわたるプログラムが用意されています。息子はこれらの活動を通じて新しい感覚やスキルを楽しみながら身につけており、その成長を感じることができています。
特に、以前は「できない」や「難しい」といったネガティブな発言が目立っていた息子ですが、最近ではそのような言葉が少なくなり、自信を持って取り組む姿が増えてきたとスタッフからのフィードバックを受けました。また、お友達との距離感も徐々に良くなり、落ち着いて活動に参加できるようになっているとのことです。手先も少しずつ器用になり、ダンスにも楽しんで取り組む姿が見られると報告を受けています。
さらに、言葉のトレーニングを通じてコミュニケーションスキルも育まれています。息子が吃音症状を感じた際には相談できる環境が整っており、その安心感も大きな支えです。姿勢も以前より保てるようになり、身体の使い方が改善されているのを実感しています。
これらの多様な体験が、息子の成長を支えていることを感じており、私もその成長を見守るのがとても楽しみです。
長期休暇中の利用とリフレッシュの機会
夏休みなどの長期休暇中、毎日家で過ごすことに退屈を感じている息子。そんな時、施設に息子を預けることで、私たち双方にリフレッシュの時間を持てるのが嬉しいです。息子が安心して楽しく過ごせる環境が整っているため、心身のバランスを保つことができ、私も充実した時間を過ごせます。このようなサポートがあることで、私たち家族全体が笑顔でいられるのが本当に大きな魅力です。
まとめ
このように、専門性の高いプログラムを提供する児童発達支援施設での経験は、息子の成長に加え、私自身の安心感や信頼感にもつながっています。息子が「今日は何をするかな?」と楽しそうに通う姿を見ると、私もとても嬉しくなります。彼が少しずつ成長していく様子を見守りながら、この施設を選んで本当に良かったと心から感じています。これからも息子の成長を見守りつつ、私自身も一緒に成長していけるように努めたいと思います。私たち親子の絆が深まる中で、これからの未来に期待が膨らみます。