はじめに
発達障害のある子どもを育てることは、喜びと同時に多くの挑戦を伴います。
親としてのストレスが増えることで、夫婦関係にも影響が出ることがあります。
私自身も、子育てに関して夫と意見が合わず、ストレスを感じることが度々ありました。
皆さんも同じように感じることがあるのではないでしょうか?
ただ話を聞いてほしいだけなのに、「疲れているからまた別の日にして」と言われたり、発達障害に関する本を「読んでおいて」と渡してもなかなか読んでもらえない。
その温度差に悩むことが多かったです。
夫が外で一生懸命働き、子どもを可愛がってくれることには感謝していますが、もっと理解してほしいと思うこともありました。
この記事では、発達障害児を持つ親が抱えるストレスと、それが夫婦関係や離婚率にどのように影響を与えるかを探ります。
目次
- 発達障害の育児による親のストレス要因
- 子どもの行動や発達の遅れ
- 社会的孤立
- 経済的負担
- 発達障害の育児による夫婦間のコミュニケーション不足
- 発達障害育児と離婚率の関係
- ストレス軽減と夫婦関係改善のための具体的対策
- 専門的なサポートの活用
- コミュニケーションの強化
- サポートグループの活用
- 自己ケアの重視
- まとめ
1. 発達障害の育児による親のストレス要因
発達障害児を持つ親が直面するストレスには、以下のような要因があります。
1. 子どもの行動・発達の遅れがもたらす親の心理的影響
子どもの行動や発達の遅れは、親にとって大きなストレスとなります。
特に他の子どもと比較される場面では、親としての不安やプレッシャーが増します。
2. 社会的孤立
発達障害に対する理解が進んでいるとはいえ、まだ偏見や誤解が残る社会では、親が孤立感を感じることが少なくありません。
友人や家族からのサポートが不足することも一因です。
3. 経済的な負担をどう軽減するか
療育や特別な教育支援が必要になると、家計に大きな負担がかかることがあります。
片方の親が仕事を辞めて子どものケアに専念する場合、収入が減少するリスクも伴います。
経済的負担を軽減するための具体的対策
- 公的支援制度の活用
日本では、幼児教育・保育の無償化が進められており、3歳から5歳までの子どもは、幼稚園や保育所、認定こども園などの利用料が無償化の対象となっています。
また、就学前の障害児の発達支援についても、満3歳になった後の最初の4月から小学校入学までの3年間、児童発達支援や医療型児童発達支援などの利用料が無償化されています。【厚生労働省】
【CFA Japan】これらの制度を活用することで、経済的負担を軽減することが可能です。 - 自治体のサポート
各自治体では、発達障害児を持つ家庭に対する独自の支援策を設けている場合があります。
例えば、療育手帳の交付や、特別児童扶養手当の支給などが考えられます。
お住まいの地域の福祉課や子育て支援センターに問い合わせて、利用可能な支援を確認しましょう。 - NPOや民間団体の活用
NPO法人や民間の支援団体が提供するサービスや助成金を利用することで、経済的な負担を軽減できる場合があります。
これらの団体は、発達障害児を持つ家庭向けの情報提供や相談支援を行っていることが多いです。
4. 発達障害の育児による夫婦間のコミュニケーション不足
育児の負担が一方に偏ることや、意見の違いから、夫婦間のコミュニケーションが減少し、それが夫婦関係に亀裂を生む原因となります。
2. 発達障害育児と離婚率の関係
発達障害のある子どもを育てる親の離婚率は、一般の子どもを持つ親に比べて高いことが報告されています。
育児の負担やストレスが夫婦間の対立を引き起こし、離婚に至るケースが増えています。
これらのデータは、発達障害児の育児が夫婦関係に与える影響の大きさを示しており、夫婦間のコミュニケーションの重要性を再認識させます。
● 2010年に発表されたウィスコンシン大学の研究によれば、発達障害のある子どもを持つ親の離婚率は約23%であるのに対し、一般的な発達段階の子どもを持つ親の離婚率は約14%と報告されています。
この研究は、育児におけるストレスや負担が夫婦間の対立を深める要因となっている可能性を指摘しています。
● また、日本においても、障害児を持つ家庭の離婚率が高い傾向が指摘されています。
一部のデータでは、健常児を持つ家庭に比べて約6倍の離婚率が報告されています。【弁護士ライン】
● さらに、労働政策研究・研修機構の報告書では、重い病や障害を抱える子どもの育児が家族間のストレスを高め、離婚を促す可能性があるとされています。
【JIL労働政策研究所】
私自身も、育児に関して夫と意見が合わず、衝突することが何度もありました。
そのたびに夫との間に大きな温度差を感じ、それが夫婦関係に影響を与えることもありました。
こうしたストレスが積み重なることで、離婚を考える夫婦が増えるのも理解できます。
3. ストレス軽減と夫婦関係改善のための具体的対策
発達障害児を持つ親がストレスを軽減し、夫婦関係を維持するためには、以下の方法が有効です。
1. 専門的なサポートの活用
発達支援センターや療育施設の利用、専門家のアドバイスを受けることで、親の負担を軽減できます。
具体的には、毎月の定期診断を受けることで、子どもに必要な支援を見つけやすくなります。
2. コミュニケーションの強化
夫婦間のコミュニケーションを意識的に増やし、お互いの気持ちや意見を共有することが大切です。
- 定期的な話し合いの時間を設ける
子どもの成長や家庭の課題について、お互いの気持ちや考えを話し合う時間を週に1回など、ルーティンとして設けます。
例:
「今週の子どもの行動で気になったこと」「困っていることを一緒に解決するアイデア」をテーマに話す。 - 感謝の言葉を伝える習慣をつける
忙しい日々の中で、お互いの努力を認め、感謝を伝えることで、夫婦関係の絆が深まります。 - 専門家の協力を得る
家族カウンセリングや夫婦セラピーを利用して、中立的な立場からのアドバイスを受けることも効果的です。
ストレス軽減のための工夫
- 役割分担を明確にする
家事や育児の負担を夫婦で平等に分担することで、どちらか一方への負担が偏らないようにします。 - リフレッシュ時間を確保する
それぞれが一人の時間を確保することで、心の余裕を持つことができます。
3. サポートグループの活用
同じ悩みを抱える親同士のサポートグループに参加することで、共感や情報共有ができ、孤立感が軽減されます。
オンラインフォーラムや地域の集まりも活用しましょう。
4. 自己ケアの重視
親自身のメンタルヘルスを保つために、適度な休息や趣味の時間を持つことが大切です。
リラクゼーションや運動も効果的です。
週に一度、30分だけでも自分のための時間を作ることをお勧めします。
まとめ
発達障害のある子どもを育てる中で、時には心が折れそうになることがあります。
親としてのストレスは、夫婦関係に影響を及ぼすことも少なくありません。
しかし、そのストレスを軽減する方法は決して難しいものではありません。
私も最初はすべてを一人で抱え込んでいましたが、専門家や周囲のサポートを受けることで、少しずつ心が軽くなり、ストレスの解消方法を見つけられるようになりました。
療育センターに繋がったことは、子育てにおいて大きな一歩でした。
最初の相談では、専門家からの具体的なアドバイスを受け、今まで感じていた不安が少しずつ解消されていくのを実感しました。
これにより、子どもの成長に対する悩みを一人で抱え込む必要がなくなり、自信を持って子育てに向き合えるようになったのです。
さらに、児童発達支援を利用することで、毎日の育児が少しずつ楽になり、自分自身の時間も確保できるようになりました。
家族全体がより穏やかに過ごせるようになったことは、本当に大きな変化でした。
児童発達支援センターのサポートについてさらに詳しく知りたい方は、【こちらのリンク】をご覧ください。
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もし、同じような悩みを抱えている方がいれば、一人で抱え込まず、ぜひ支援を求めることを躊躇しないでください。
周りには共に歩む仲間がいます。
この記事でご紹介した具体的な方法を試してみることで、夫婦関係の改善や育児ストレスの軽減が期待できます。
希望を持って、私たちと一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。
次回予告
次回は、「簡単に実践できるストレス解消法」をご紹介します。
たとえば、毎日5分でできるリラックス法や、子育て中でも取り入れられるセルフケアの具体例をお届けします。
ストレスを感じたらすぐに実践できる方法ばかりですので、ぜひお楽しみにしてください!