はじめに
【怒らない子育ての極意】
山本五十六の名言が「ママのイライラ」を救う最強メソッドだった!
子育てって、本当に毎日バタバタですよね。
「早くして!」
「もう何回言ったら分かるの!?」
気づけば今日も怒ってばかり…。
そんな自分に落ち込んでしまう日もあると思います。
でも実は、
怒らなくても子どもが自然と動き出す「魔法の法則」
があるんです。
そのヒントが、あの有名な名言。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
これ、実は
アンガーコントロールにも、子育てにも、療育にも使える「神ワード」。
この記事では、忙しいママでもすぐ使えるように
名言をわかりやすく「子育てメソッド」として解説します。
目次
1. 山本五十六ってどんな人?
2. 山本五十六の名言「やってみせ…」とは?
名言の全文
現代でも支持される理由
3.この名言が「怒らない子育て」に効く理由
子どもが動かない本当の理由
ママのイライラが減るメカニズム
4.「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」実践法
■ ① やってみせる:モデル提示が最強な理由
■ ② 言って聞かせる:言い方を変えるだけで子どもは変わる
■ ③ させてみせる:一緒にやると行動が加速する
■ ④ ほめてやらねば:行動を定着させる「承認」の力
5.今日からできる!名言ベースのアンガーコントロール術
6. ママ・パパの悩み別ケーススタディ
7.よくある質問
■ まとめ:名言は「怒らない子育ての地図」になる
1. 山本五十六ってどんな人?
📌 一言で言うと
「人の心を動かす「育て方」を知っていた、日本の名リーダー」
📌 ざっくりプロフィール
- 日本海軍のトップ(連合艦隊司令長官)
- 1884年生まれ
- 部下からの信頼がとても厚く
「育てるリーダーシップ」の達人 - 今もビジネス書・教育書で引用されるほど、
人を伸ばす言葉を残した人
📌 なぜ子育てでよく引用されるの?
彼の名言
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ…」
は、
大人も子どもも「動きたくなる関わり方」の本質 をズバッと表しているから。
怒鳴らない、詰めない、責めない。
まず大人が分かりやすく見せて、やってみせて、できたら褒める。
この流れは
発達凸凹の子育て・療育でも効果抜群。
⭐ 子育て視点での「山本五十六ポイント」
- 命令より 寄り添い
- 押しつけより 見守り
- 「なんでできないの?」より 「一緒にやろう」
- 子どもの自己肯定感を育てる関わりの基本が詰まっている
だから今でも
教育・療育・子育て・ビジネスすべてで愛される名言 なんです。
■ なぜこの名言が「怒り」に効くのか?
理由はシンプル。
怒らなくても子どもを動かす方法が、この一文に全部入っているから。
ママがイライラするのは、
「言ってるのに動かない!」というギャップ。
でも子どもは、
「分かってない」「イメージできない」「成功体験がない」
だけのことがほとんどです。
名言の通りにすれば、そのギャップが自然となくなります。
2. 山本五十六の名言「やってみせ…」とは?
山本五十六の最も有名な言葉がこちらです。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
短い一句ですが、
「人が動くプロセス」がすべて詰まっている、まさに不朽のメッセージです。
この名言は、戦争の話や軍事的な背景ではなく
「人を育てるために大切な4つのステップ」
を端的に表したものとして、教育・企業研修・スポーツ指導・家庭教育など幅広い分野で引用されています。
● 現代でも支持される理由

現代の子育て・教育・仕事においても、この名言が支持され続ける理由は3つあります。
①「行動の仕組み」と一致しているから
心理学・行動分析学(ABA)では、人が行動するときには
- モデルを見る(やってみせ)
- 理解する(言って聞かせ)
- やってみる(させてみせ)
- 認められる(ほめてやる)
という一連の流れが必要だとされています。
名言はこの順番と完全に一致しています。
② 子育て・療育で必ず結果が出る
発達特性がある子(ASD・ADHD・DCD)を含め、多くの子どもにとって
「見て学べる」「短い言葉で理解できる」「一緒にやれる」「ほめられる」
というプロセスは失敗が少なく、成功体験が積みやすい。
だからイライラせずに関われる。
③ 怒らなくても伝わる仕組みを教えてくれる
強く叱ったり、繰り返し怒鳴ったりしても、子どもが動くのは一瞬だけ。
長期的な成長を育むのは、
理解・経験・承認
の3つ。
名言はそれをシンプルに可視化してくれます。
3. この名言が「怒らない子育て」に効く理由

● 子どもが動かない本当の理由
ママがイライラしてしまう最大の原因は、
「言っているのに動かない!」
このギャップ。
でも実は――
多くの子どもは「わざと動かない」のではなく、こんな状態です。
- どうするのか具体的に分からない
- 手順がイメージできない
- まだ成功体験が少ない
- 気持ちが切り替えられない
- 注意されすぎて脳がシャットダウンしている
つまり「能力が足りない」のではなく
「やり方」が分からないだけというケースがほとんど。
だから叱っても改善しにくいのです。
名言の4ステップは、このギャップを埋めてくれます。
● ママのイライラが減るメカニズム

① 「やってみせる」と、指示が1回で通りやすくなる
言葉より「視覚情報」の方が伝わりやすいのは、育児でも支援でも共通。
見本を見せると、子どもは迷わず行動できます。
→ ママは何度も注意する必要がなくなるので、イライラ減。
② 「言って聞かせる」を短く・具体的にすると誤解がなくなる
子どもに長い説教は届きません。
怒りながらの説明はもっと届きません(脳が防御モードになるため)。
シンプルに伝えると、子どもも動きやすく、ママのストレスも減ります。
③ 「させてみせる」=一緒にやることで、最初のハードルが下がる
やり始めが一番難しいのは大人も同じ。
「最初の1回だけ一緒にやる」ことで子どもは動きやすくなり、行動の抵抗感が激減します。
→ トラブルが減る=ママの怒りも減る。
④ 「ほめる」と行動が安定し、叱る回数が激減する
ほめる行為は、行動分析学でいう「強化」。
再現してほしい行動が安定し、繰り返し起きるようになります。
結果、
「言わなくてもできる」が増える → イライラの根本が消える。
■ まとめ
山本五十六の名言は、
「怒らなくても子どもは動く」
ということを、たった一文で教えてくれる「育児の指針」です。
4.「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」実践法
■ ① やってみせる

→ 子どもは「見て覚える生き物」
「片付けなさい!」だけでは動けません。
「どこに、どう片付けるの?」が分からないから。
だから最初に親がやってみせる。
● ブロックを1つ入れて
● 「ここに入れるよ」
● 流れを見せる
これだけで動き出す子は多いです。
怒る必要、なし!
■ ② 言って聞かせる

→ 怒りながらの説明は、子どもに届かない
脳は怒られると「シャットダウン」します。
だから言っても聞いていない、という状態に。
● ゆっくり
● 短く
● 具体的に
たったこれだけで、劇的に伝わりやすくなります。
例:
×「早くしなさい!」
○「靴下からはこうね」
○「タイマーが鳴るまでに1つしようか」
■ ③ させてみせる

→ 一緒にやると動きやすい!
見本を見ただけでは、まだ行動できないことも。
そこで「並行動(親子で一緒にやる)」。
● 朝の支度をいっしょに1ステップだけ
● 片付けの最初の1個だけ親がサポート
「やればできる!」を積み重ねると、親のイライラが消えていきます。
■ ④ ほめてやらねば、人は動かじ
→ 人はほめられると「もっとやりたい」になる
怒られて動くのは一瞬。
ほめられて動くのは一生。
ほめることは「再現してほしい行動を強化する」心理学の基本です。
● 「始められたね!」
● 「片付けるの早くなったね!」
● 「待てたね、すごい!」
ほめるとママ自身もポジティブになり、怒りの発火点が下がります。

■ 名言が教えてくれる「怒らない子育ての黄金ルール」
つまり、この名言はこう言っている。
怒る必要なんてそもそもない。
動くのは、理解と経験と承認だよ。
怒りで人は動かない。
動くのは、
✔ 見本
✔ 分かりやすい言葉
✔ 小さな成功体験
✔ ほめられる経験
これだけ。
5. 今日から使える!名言ベースのアンガーコントロール術
🌟 1. 怒る前に「やってみせポイント」をチェック
→ 子どもは「知らないだけ」かも?
🌟 2. セリフを短くして「言って聞かせる」
→ 長文はNG、命令口調はもっとNG。
🌟 3. 最初の1アクションを一緒にやる
→ 「ゼロから1」は大人でも難しい!
🌟 4. 小さくほめる
→ 「できたてホヤホヤの瞬間」をほめると最強。
6. ママ・パパの悩み別ケーススタディ
山本五十六の名言
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
を、具体的な育児シーンでどう使うかを、悩み別にまとめました。
子育て・家庭療育・発達支援とも相性がよく、
ASD・ADHD・DCD(発達性協調運動症) への応用ポイントも付けています。
◆ ケース①:片付けができない
● よくある悩み
- 床がいつも散らかっている
- 「片付けて!」が全然届かない
- ママが片付けた方が早い…
● 名言を使った解決ステップ
① やってみせる
まずは親が「どこに何を入れるのか」を見せる。
ASDやDCDの子は「分類」や「イメージ」が苦手なので、視覚情報は必須。
例
「ブロックはここに入れるよ」
「この箱は車の部屋ね」
② 言って聞かせる(短く具体的に)
×「ちゃんと片付けなさい!」
○「赤いブロックだけ箱に入れよう」
○「3個だけ片付けてみよう」
③ させてみせる(並行動)
親が1つ入れ、子が1つ入れるリズムで。
- 最初の1回を一緒に
- スモールステップで達成感を積む
④ ほめてやる
「始められた!」
「赤だけ入れられたね!」
→ 具体的にほめることで「再現性」が高まる。
● ASD・ADHD・DCD向けの応用
✔ ラベル(写真・イラスト)をつける
✔ ボックスを色で分ける(視覚支援)
✔ 片付けの「手順カード」を作る
✔ タイマーで「片付け時間」を区切る
※ DCDの子は運動のぎこちなさで片付けに時間がかかりがちなので、
「早くして」と急かさず「ゆっくり丁寧」をサポート。
◆ ケース②:朝の支度が進まない
● よくある悩み
- 全然動かない
- 服を着ない、靴を履かない
- 毎朝バトルで疲れる…
● 名言を使った解決ステップ
① やってみせる
「今日の流れ」を実演+見える化。
- 洋服を置く
- 靴下 → 上 → ズボン の順番を見せる
ASDの子は「順序の理解」が得意ではないので視覚化は効果大。
② 言って聞かせる
×「早くしなさい!」
○「靴下からはこうね」
○「タイマーがなるまでに1つやろう」
③ させてみせる
最初の1ステップだけ一緒にやる。
- 靴下のかかとを合わせる
- 服を頭に通すところまで手伝う
DCD(不器用)の子には「手を添えるサポート」が必要なことも。
④ ほめる
「靴下はけた!」
「1個できたね!」
→ 朝の成功体験は1日を安定させる。
● ASD・ADHD・DCD向けの応用
✔ 朝の支度の「チェックリスト」を壁に貼る
✔ 終わったらマグネットを動かす方式
✔ スケジュールカードで視覚化
✔ ADHDの子には「1個ずつ指示」を徹底
◆ ケース③:練習(縄跳び・ボール)が苦手
● よくある悩み
- できなくて癇癪
- 練習を嫌がる
- 「やりたくない!」と逃げる
● 名言を使った解決ステップ
① やってみせる
成功イメージを作るためのデモが重要。
- 縄跳びの回し方だけ見せる
- ボールの受け方をスローモーションで見せる
DCDの子は運動イメージが苦手なので、ゆっくり・細かく。
② 言って聞かせる
×「ちゃんと跳びなさい!」
○「腕をゆっくり回すよ」
○「ボールは胸でキャッチだよ」
③ させてみせる(成功体験を作る)
いきなり縄跳び「連続跳び」はNG。
- まずはジャンプだけ
- ロープを置いてまたぐ
- 1回跳べたらOK
- ボールも転がしキャッチ → ふわっと投げ → 近距離キャッチ
④ ほめる
「今のキャッチうまい!」
「ジャンプできたよ!」
→ 小さな成功を言語化することが効果的。
● ASD・ADHD・DCD向けの応用
✔ 動作分解(スモールステップ)を徹底
✔ DCDの子には「運動の補助」や「姿勢調整」
✔ くり返しより「短い練習 × 多めの休憩」
✔ 難易度を細かく設定して「できた」を積む
◆ ケース④:ASD・ADHD・DCDの子への応用まとめ
名言の4ステップは発達特性の子と特に相性が良い理由があります。
① 「視覚情報」が理解を助ける(やってみせる)
ASDは「視覚優位」が多い。
DCDは「動作イメージ」が苦手。
だから見せるだけで成功率が上がる。
② 言葉を短くすることで混乱が減る(言って聞かせる)
ASD・ADHDどちらも
長い指示 → 情報過多で処理しにくい。
短い指示 → 理解が早い。
③ 一緒にやることで「苦手の壁」を超えられる(させてみせる)
苦手がある子は最初の1歩が重い。
並行動でサポートすると、不安が激減して動きやすくなる。
④ ほめることで自己肯定感を補う(ほめてやる)
失敗経験が多い子ほど、ほめられることで伸びる。
「成功の再現性」が高まり、次に自分から動けるようになる。
6. 我が家の体験談

朝のルーティンで固まってしまう息子と、イライラしていた私の話
わが家の息子はASDがあり、
「次に何をしたらいいか」を頭の中でイメージするのがとても苦手でした。
幼稚園でも、登園後のルーティンが分からず🧒💦
鞄を持ったまま固まってしまうことがあり、
先生から相談を受けることもしばしば。
気づけば私は毎朝、
「早くして!」「ちゃんとして!」⏰😣
ばかりが口癖になっていました。
そんなある日、ふと頭に浮かんだのが
山本五十六のあの言葉——
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ…」。
「これ…子育てにも使えるんじゃない?」
そう思い、家で 「幼稚園ごっこ」 をしてみることにしました🏡✨

朝の支度を、一つずつ順番を見せながら、
私がまず「やってみせる」。
そのあと一緒に「させてみせる」。
すると…びっくり。
息子は今までが嘘のようにスルッと動けるようになったのです😳✨
その姿を見て私はハッとしました。
息子は「わざとできない」のではなく、「どう動けばいいか分からなかっただけ」だったんだ。
そう気づけたことで、私のイライラは激減。
息子にとっても私にとっても、大きなターニングポイントになった出来事でした🌈
② 授業参観で気づいた「できない理由」と、家での小さなレッスン
幼稚園の授業参観の日。
ふと息子を見ると、スモックが前後逆👕💦

「どうしてこうなったんだろう…?」と観察していると、
脱いだあとにスモックをぐしゃっと丸めて置いていることが原因だと分かりました。
帰宅後、私はそっと声をかけました。
「脱いだらね、こんなふうに広げておくと、着るときに分かりやすいよ😊」
「それから、袖が裏返しになったら元に戻すんだよ」
すると息子は
「どうやって?」と素直に質問。
私は袖を持って見本を見せながら説明しました。
「ここ、丸まってるところに手を入れて…そのままキュッと引っ張るんだよ。ほら、できた✨」
息子は目をキラッと輝かせて「わかった!」と返事。
丁寧に説明すれば、できるようになるんだなと実感しました👏🌟

7. よくある質問
この名言は子どもにも効果がありますか?
あります。子どもは「見て学ぶ」力が強く、名言の4ステップと相性抜群です。
怒らないようにしたいのに、どうしても怒ってしまいます。
「怒る前の行動プラン」を用意すると成功しやすいです。
やってみせ→短く伝える→一緒にやる→ほめる、この流れを習慣化しましょう。ほめるのが苦手です。どうすれば?
行動の「瞬間」を描写すると自然にほめられます。
「片付け始めたね!」「靴下履けたね!」など。何回言っても動かない時は?
「理解できていない」か「イメージできていない」ことが多いです。
まず「見せる」が最優先。発達特性がある子にも使えますか?
はい。見本→短い指示→一緒にやる→ほめる、はASD・ADHD・DCDの支援方法と一致します。
兄弟どちらも同時に対応したい時は?
一人ずつ「見本」を見せるか、並行行動にして一緒に「最初の1回」をやる方法が効果的です。
ほめすぎても良くない?
過度な賞賛ではなく「事実のフィードバック」なら問題なし。
行動が安定します。朝の支度が一番イライラします。どうすれば?
タイマー・チェックリスト・見本提示をセットにすると成功しやすいです。
父親・祖父母にも共有できますか?
共有すべきです。
家族全員が同じルールで接すると、子どもが一気に動きやすくなります。仕事・部下育成にも使えますか?
もちろんです。
名言は「人材育成の本質」そのものです。
■ まとめ:名言は「怒りゼロ子育て」の地図になる
山本五十六の名言は、
軍人の言葉というより
完全に「子育ての教科書」です。
怒らなくても、
子どもは動く。
むしろ怒るより、
やってみせて、言って、させて、ほめた方が100倍早い。
ママのイライラは減り、
子どものできることは増えていく。
あなたの毎日が、
この名言で少しでもラクになりますように。
📢次回予告
「アンガーコントロールガイド — 怒りを味方につける方法🤝|子育て実践ガイド」
お楽しみに!