はじめに
5歳前後になると、少しずつ「友だちと一緒に遊ぶ」機会が増えてきます。
一方で、発達に特性がある子にとっては次のような困りごとが見られることがあります。
✔ ルールの切り替えが難しい
✔ 負けると気持ちが大きく揺れやすい
✔ 順番を守ることが負担
✔ 集団のスピードについていくのが大変
こうしたときに役立つのが、園でも定番の 集団ゲーム です。
遊びの中で 社会的ルール・切り替え・協調性 が自然に育ちやすくなります。
ここでは、家庭でも取り入れやすい3つのゲームを紹介します。

目次
はじめに|発達に凸凹がある子が集団で困りやすい理由
- 集団ゲームが育てる力とは?
- 椅子取りゲーム/フルーツバスケット
- ねらい- ルールの簡単説明
- 発達のポイント
- 家庭での工夫
- だるまさんが転んだ
- 抑制力が育つ理由
- 発達のポイント
- 困りやすい子へのサポート
- ビンゴゲーム
- 成功体験につながりやすい理由
- 発達のポイント
- 家庭での取り入れ方
- 集団ゲームが苦手な子への具体的サポート例
- よくある質問(Q&A)10選
- まとめ|集団遊びは「社会性の筋トレ」
1. 集団ゲームが育てる力とは?
集団で行うゲームは、楽しみながら次の力が育つと言われています。
✔ 誰かと一緒に行動する経験
他者の動きに合わせたり、周囲のペースを感じたりする練習になります。
✔ 注意の切り替え・反応の調整
「歩く → 止まる」「立つ → 座る」など、状況に応じて行動を変える力が育ちやすくなります。
✔ 順番を待つ・人の話を聞く
小さな社会ルールを体で覚える練習になります。
✔ 「勝ち負け」への気持ちの調整
負ける経験や気持ちの立て直しを、ゆるく体験できる場になります。
✔ 自己肯定感
「できた!」の瞬間が多く、自信につながりやすい遊びです。
2. 椅子取りゲーム/フルーツバスケット
切り替え&予測力が育つ


🍎 フルーツバスケットの簡単ルール
🎮 ① 準備
- 子どもの人数より 1つ少ないイス を円に並べる
- それぞれの子に フルーツの名前 を割り当てる
(例:りんご・みかん・バナナ・ぶどう など)
🎮 ② ゲームの流れ
- 鬼(立っている人) が円の中央に立つ
- 鬼は、どれか1つフルーツ名を言う
- 例:「りんご!」
- 言われたフルーツの子は、立って別のイスへ移動
- 鬼も、空いたイスに座ろうとする
- イスに座れなかった人が、次の鬼 になる!
🎮 ③ 必ずみんなが動く合図
「フルーツバスケット!」
これを鬼が言うと…
👉 全員がイスを立って、必ず違うイスへ移動!
🍀 ルールのねらい(発達特性のある子にも◎)
- ルール理解(指示と行動の一致)
- 状況判断
- 切り替え(立つ → 座るの素早い動作)
- 社会性(他の子と一緒に動く・待つ経験)
● 椅子取りゲーム・フルーツバスケットの発達のポイント
①「負け」や「座れない」を経験できる
椅子取りゲームは勝敗がはっきり。
切り替えが苦手な子には難しいですが……
実は この「悔しい体験」が成長のチャンス。
「次がんばろう」
「座れなかったけど楽しかったね」
と声をかけることで、
ストレス耐性・感情のコントロール が少しずつ育っていきます。
② 聴覚→行動への切り替え練習になる
音楽が流れている間は歩く、止まったら座る。
この 「聞く → 動く」 の切り替えが最高の練習になります。
③ ルールを守ると楽しくなる経験
・走らない
・押さない
・順番を守る
など、社会的ルールを学ぶのにぴったり。
家庭でできるアレンジ

★①「イスを減らさない優しめルール」
負けが苦手な子は、まず
イスを減らさず全員座れるルール
から始めると安心して参加できます。
★②「移動する距離を短めに」
部屋の広さに合わせて、立つ場所や動く範囲を小さくすると混乱が減ります。
★③「フルーツカードを見える所に置く」
耳だけで覚えるのが難しい子でも安心して参加できます。
3. だるまさんが転んだ
STOPの力(抑制力)を育てる

走る → 止まる を繰り返すシンプルなゲーム。
● だるまさんが転んだの発達のポイント
① 衝動を抑え、身体を「止める」練習に最適
発達障害の子に多い
「止まりたいけど止まれない」
という悩みにぴったりの遊び。
止まる瞬間に
✔ バランス
✔ 筋力
✔ 集中
が総合的に使われるため、発達支援に非常に相性がいいです。
② 人の動きを読む「社会的注意」を伸ばす
鬼の動きを見て、止まるタイミングを予測するため、
視線を合わせる練習にもなります。
🔧 家庭でのだるまさんが転んだアレンジ
★①「止まる瞬間だけスマホの『ピッ』音を鳴らす」
音が手がかりになると「衝動が止まりやすい」子が多いです。
★②「ゆっくり鬼」ルール
鬼がゆっくり振り向くと成功体験が増えます。
★③「姿勢カード」を提示
止まる姿勢(手を広げる・ピタッと立つ)を絵で示すと楽しくなります。
4. ビンゴゲーム
集団での参加がしやすい「成功しやすいゲーム」
集団で参加しやすい「成功しやすいゲーム」
ビンゴは勝敗があっても「負けた感」が比較的少ないため、特性のある子でも楽しみやすい遊びです。

● ビンゴゲームの発達のポイント
① 集団のルールに参加しやすい
全員が同じ動きをするため、
・流れがわかりやすい
・自分のペースでできる
というメリットがあります。
② 数字・図形認識にも効く
✔ 数字の一致
✔ パターンの認識
✔ マスの位置把握
など、学習的な要素もたっぷり。
③ 自己肯定感が上がりやすい
「リーチ!」「ビンゴ!」など、
達成を感じる瞬間が多いのが魅力です。
ビンゴは 「当たる快感」 が強く、
「できた!」を感じやすいゲームです。
🔧 家庭でのビンゴアレンジ
★①「数字が難しい子には絵ビンゴ」
例:くだもの・車・動物など
→ 認識の負担が減り、楽しさが増えます。
★②「3×3のミニビンゴ」
枠が少ないと「当たる確率」が上がり、モチベーションUP。
★③「ママ・パパも外れやすい設定」
大人があえて外れる姿を見ると、負けへの不安が軽くなることがあります。
5. 集団ゲームで困りやすい子へのサポート例
✔ ルールは 最初に全部説明しない
→ 実際に動きながら必要な場面で伝えるほうが理解しやすい子が多いです。
✔ 勝負が苦手な子には「練習ラウンド」を入れる
✔ 負けが続いたら「特別ルール(ラッキーチャンス)」を作る
✔ 集団が大きいと難しい場合は2〜3人でスタート
✔ ルールカード(イラスト)を見える場所に貼る
✔ 「みんなと遊ぶと楽しい」感覚を何より大切に
6. よくある質問(Q&A)
集団ゲームのルールを全然聞いてくれません…
最初に全部説明する必要はありません。
「歩く → 止まる」「座る → 立つ」など、動きながら覚える方式の方が理解しやすい場合があります。負けるとパニックになって続けられません
練習ラウンドを入れると安心しやすいです。
走り回って危険になることがあります
スタート位置に「足マーク」を貼って視覚的な約束をおくと落ち着きやすくなります。
だるまさんが転んだで全く止まれません
止まる瞬間だけ「ぴたっ!」っと音の合図を追加すると止まりやすくなることがあります。
集団が苦手で参加できません
無理に入れず、まずは 2〜3人のミニ集団から始めるのがおすすめです。
椅子取りゲームでトラブルが起きがち
競争が強いゲームのため、
最初は イスの数を減らさないバージョンから始めてもOK。ビンゴの数字が読めません
数字が難しい子には、絵ビンゴ・色ビンゴに変えるとスムーズです。
あちこち気が散ってしまいます
ゲーム時間を短縮(1~2分)すると集中が続きやすくなります。
強い子が主導権を握ってしまいます
「順番カード」や「役割分担」を使うと公平さが保たれます。
発達障害の子でも楽しめますか?
遊び方を調整すれば参加しやすくなることが多いです。
難易度を調整し、競争より成功体験を優先すると伸びやすくなります。
まとめ:集団ゲームは「社会性の筋トレ」になる
集団で行うゲームは、楽しみながら
✨ ルール理解
✨ 注意の切り替え
✨ 感情のコントロール
✨ 集団への参加
✨ 他者の動きを読む力
これらを総合的に伸ばす「社会性の筋トレ」のような存在です。
家庭でも少人数から気軽に始められます。
無理のない範囲で、ぜひ取り入れてみてくださいね😊
📢次回予告
どうぞお楽しみに。
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