はじめに
「自分って、いったい何者なんだろう?」
そんな問いを、
こんなにもやさしく、こんなにも面白く投げかけてくれる絵本が
『ぼくのニセモノをつくるには』(ヨシタケシンスケ)です📘✨
子ども向けの絵本なのに、
読んでいる大人のほうが立ち止まってしまう――
今回は、親子で読んで感じたことも交えながら、この絵本の魅力を紹介します。
「ぼくのニセモノをつくるには」とは?ヨシタケシンスケの人気絵本
『ぼくのニセモノをつくるには』は、
独特の視点とユーモアで人気の絵本作家
ヨシタケシンスケさんによる一冊です。
この絵本の主人公は、どこにでもいる「ぼく」。
でも物語は、ちょっと変わった発想から始まります。
「もし、ぼくのニセモノをつくるとしたら?」
この問いをきっかけに、
「ぼく」という存在を、いろいろな角度から見つめ直していくのです。

あらすじ|「ぼくのニセモノ」を作るという不思議な発想
物語は、
「ぼく」をそっくりそのまま再現するにはどうすればいいのか?
という想像から広がっていきます。
外見だけでなく、
性格・できること・できないこと・人との関係――
たどっていくうちに、「ぼく」はとても複雑で、
簡単には再現できない存在だと気づいていきます。
難しい言葉は使われていませんが、
内容はとても奥深く、読むたびに感じ方が変わる絵本です。
対象年齢は?何歳から楽しめる絵本?
📌 目安の対象年齢
- 幼児(年中〜年長):読み聞かせで
- 小学生低学年:自分なりの解釈で
- 大人:人生経験と重ねて
幼児は「なんだかおもしろい絵本」として楽しみ、
小学生になると「ぼくってどんな人?」と考え始めます。
そして大人は……
思わず自分自身のことを振り返ってしまうはずです😌
この絵本が伝えてくれるテーマ|「自分らしさ」とは何か
この絵本の中で、とくに心に残った言葉があります。
● ぼくはできること できないことがある
当たり前のようで、
つい忘れてしまいがちな事実。
「できないこと=ダメ」ではない
という前提が、静かに描かれています。

● ぼくはおとうさんとおかあさんのこども

(たどっていくとすごいたくさんの人がぼくと関係あるみたい)
自分ひとりで存在しているようで、
実はたくさんの人とのつながりの中に「ぼく」がいる。
家族、親戚、先生、友だち……
そう考えると、少し安心できる気がします🌱
命の大切さを伝えるのにピッタリ。
● ぼくはたぶん人気者

(ぼくの周りの人の頭の中にもぼくはひとりずついるみたい)
人の数だけ、「ぼく」のイメージがある。
みんなにどう思われているのかは分からないけれど、
それもまた「ぼく」の一部。
他人の評価に揺れやすい子にも、
そっと寄り添ってくれる視点です。
● ぼくはひとりしかいない

にんげんは
ひとりひとりかたちのちがう
木のようなもの
この表現が、本当に印象的でした🌳
自分の「木の種類」は選べない。
でも、どう育てて、どう飾りつけるかは自分次第。
これは、自己肯定感を育てる大切なメッセージだと感じます。
● ぼくはいろんな居場所がある

- かぞく
- おばあちゃんち
- ひとりの時間
- がっこう
- すいえい教室
- ともだち
「ここにいなくちゃダメ」じゃない。
居場所は、ひとつじゃなくていい。
この考え方は、
今の子どもたちにこそ届けたいと感じました。
親子で読んだ感想|わが家のリアルな反応
読み聞かせ中、
子どもは静かに聞いていましたが、最後にひとこと。
「ぼくって、いっぱいあるんだね」
きっと、完璧に理解していなくてもいい。
でも、心のどこかに
「今のままの自分でいい」という感覚が
残ってくれたらいいなと思いました😊
発達特性のある子にもおすすめできる理由
この絵本は、
「みんな同じじゃなくていい」
「感じ方が違ってもいい」
という前提で作られています。
できる・できない
得意・苦手
集団・ひとり
どれも優劣ではなく、違いとして描かれているところが、
とてもやさしい一冊です。
ヨシタケシンスケの他のおすすめ絵本
- 『りんごかもしれない』
- 『もうぬげない』
- 『このあとどうしちゃおう』
どれも、「考えるきっかけ」をくれる絵本ばかり。
気に入った方は、ぜひ他の作品も手に取ってみてください📚✨
よくある質問と答え(FAQ)
『ぼくのニセモノをつくるには』はどんな絵本ですか?
自分という存在を多角的に見つめ、
「自分らしさ」について考えさせてくれるヨシタケシンスケさんの絵本です。対象年齢は何歳くらいですか?
年中〜小学生低学年が目安ですが、大人が読んでも深く心に残る内容です。
幼児でも内容を理解できますか?
全てを理解できなくても大丈夫です。絵や雰囲気を楽しむだけでも十分価値があります。
読み聞かせに向いていますか?
はい。読み聞かせ後に親子で会話が生まれやすい絵本です。
発達特性のある子にも合いますか?
「みんな違っていい」という前提があり、
感じ方を押しつけない内容なので合う子も多いと感じます。自己肯定感を育てる絵本ですか?
直接的ではありませんが、「そのままの自分でいい」と思える視点を与えてくれる絵本です。
少し難しく感じませんか?
哲学的な要素はありますが、言葉はやさしく構成されています。
読書感想文にも使えますか?
小学校低学年以降なら、自分の考えを書きやすい題材になります。
他のヨシタケシンスケ作品と比べてどうですか?
笑いよりも「考える要素」が強く、じっくり味わうタイプの一冊です。
どんな家庭におすすめですか?
子どもの個性や感じ方を大切にしたい家庭に特におすすめです。
まとめ|「考えること」を楽しめる一冊
『ぼくのニセモノをつくるには』は、
答えを教えてくれる絵本ではありません。
でも、
「自分って何だろう?」
「そのままでいいのかな?」
そんな問いを、やさしく差し出してくれます。
子どもにも、大人にも。
今の自分を、少しだけ肯定できる――
そんな一冊です🍀
📢次回予告
お楽しみに♪
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