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発達検査とは?息子のWPPSI-III(ウィプシスリー)検査と親としての気づき

はじめに

こんにちは。
このブログを訪れてくださりありがとうございます。

前回の記事では、発達検査を受ける決断に至るまでの葛藤や療育を始めた私たち家族の思いをシェアしました。
発達検査と聞くと、「本当に必要なのか?」という疑問や「これで子どもの未来が変わるのでは?」といった不安を感じる親御さんも多いかと思います。

今回は、息子が受けたWPPSI-III(ウィプシスリー)という知能検査の体験談と、それを通じて得た親としての学びをお伝えします。
この検査は、2歳6か月から7歳3か月までの子どもを対象に、知能や発達を評価するものです。

目次

  1. 発達検査(WPPSI-III)の重要性とは?
  2. WPPSI-III検査で得られる情報
    ● 検査の指標
    ● 検査内容
    ● 検査で分かること
  3. 息子のWPPSI-III検査体験
  4. 発達検査結果:息子の特性
  5. まとめ

1. 発達検査(WPPSI-IIIの重要性とは?

発達検査は、子どもの成長や発達の状態を客観的に評価し、適切な支援を考えるための重要な手段です。
特に、幼い子どもは自分の考えや気持ちを言葉でうまく表現できないことが多く、親や保育者が見過ごしてしまうようなサインを発達検査が捉えてくれます。

例えば、言語理解や知覚推理、処理速度といった特定の領域での強みや弱みを明確にすることで、どのようにサポートしていくべきかの方向性が見えてきます
また、日常生活での困りごとが、発達のどの部分に由来しているのかを知ることができるため、適切な支援策を講じやすくなります。

息子の場合も、発達検査を受ける前は漠然とした不安や、日常生活での困りごとが多くありましたが、検査結果が示されたことで、私たち親としてもより具体的な対策が考えられるようになりました。

息子が受けた発達検査WPPSI-IIIは、私たちが息子の成長や発達をより深く理解するための大きなステップとなりました。
特に、発達障害の子どものサポートについてどのように進めるか悩んでいる親にとって、このような知能検査の結果は非常に重要です。

2. WPPSI-III検査で得られる情報

WPPSI-III検査は、2歳6か月から7歳3か月までの子どもを対象に、知能や発達を多角的に評価するものです。
この検査を通じて、以下の情報を得ることができます。

WPPSI-III検査の指標

  • 全体知能指数(FSIQ)
    知能全体の評価を示し、全般的な発達状況を把握します。
  • 言語理解(VCI)
    言葉の理解や推論力を評価します。
  • 知覚推理(PRI)
    視覚的な情報を用いた問題解決能力を評価します。
  • 処理速度(PSI)
    情報を正確かつ迅速に処理する力(作業スピードや効率性)を測定します。
  • 全体言語(GLC)
    言語能力を総合的に評価し、言葉を使った問題解決力や表現力を測定します。

WPPSI-III検査の検査内容

WPPSI-III検査は、以下のような課題を通して子どもの知的能力を測定します。

  1. 言語理解課題
    • 語彙の説明
    • 類似語の理解
    • 簡単な質問への回答(理解力)
  2. 知覚推理課題
    • 積み木模様の再現
    • 絵を見て共通点を見つける(概念)
    • 行列推理(絵や図形を用いた推論)
  3. 処理速度課題
    • 符号記入
      (特定のパターンに合わせて記入)
    • 記号探し
      (視覚的に特定の記号を探す)

これらの課題を通じて、子どもの発達段階や認知プロファイルを把握し、適切な支援計画を立てる基礎となります。

WPPSI-III検査で分かること

この検査でわかること

  • 発達の評価:
    子どもの知的発達段階を評価し、年齢相応の知的能力が発達しているかどうかを判断します。
    子どもの成長が年齢相応かどうかが分かります。
  • 得意分野と苦手分野の明確化:
    子どもの知的能力の強みや課題が具体的に分かり、「なぜうまくいかないのか」という疑問を解消します。
    子どもの得意なことや苦手なことが分かります。
    これにより、子どもの特性をより深く理解できます。
  • 学習障害や発達障害の早期発見:
    特定の指標が低い場合、学習障害や発達障害の可能性を示唆します。
    学習や発達の問題を早めに見つけるのに役立ちます。
    早期発見により、早い段階で適切な支援を始めることができます。
  • 教育的支援の計画:
    検査結果に基づき、適切な教育的支援や介入方法を計画するのに役立ちます。
    子どもに合った教育や支援の方法を考えるのに役立ちます。
  • 発達のモニタリング:
    検査結果を活用して、知的能力の変化を追跡し、成長の進捗状況を定期的に確認します。
    時間をかけて成長の進み具合を見ていくことができます。

3. 息子のWPPSI-III検査体験

息子がWPPSI-IIIを受けることを決めたとき、「これで本当に正しいのだろうか」と不安が押し寄せました。
検査結果で何か問題が見つかるのではないかという恐れもありました。

息子が知能検査を受けたのは3歳8か月のときで、約70分間行われました。
私は同室で見守りながら、彼が課題に取り組む様子を観察していました。

最初は順調に進んでいましたが、積み木の模様合わせやパズルの課題では次第に苦戦する姿が見られました。
例えば、赤と白の順番で積み木を並べる課題では何度も間違えましたが、本人は間違いに全く気付いていない様子でした。
彼が視覚的な情報を記憶し、指示通りに実行することに苦労している姿がとても印象的でした。
さらに、パズルの課題では、ピースを正しい場所に置くことが難しく、視覚情報を整理し統合することに苦労しているようでした。

息子が課題に苦戦しているとき、「もっとこうすればいいのに」と感じることもありましたが、それ以上に彼が一つひとつの課題に全力で向き合う姿に心を打たれました
「がんばったね」と素直に誉めてあげたい気持ちになりました。

この検査を通じて、息子の頑張りや挑戦する姿に感動する一方で、彼が日常生活で感じている困難について改めて考えさせられる貴重な機会となりました。

4. 発達検査結果:息子の特性

検査結果は2週間後に夫婦で説明を受けるよう促されました。
「できればお二人で聞きに来てください」と言われたことで、夫にも時間を調整してもらい、一緒に説明を聞くことにしました。

検査結果を待つ間、不安で胸がいっぱいでした。
「もし結果が悪かったらどうしよう」「息子の将来はどうなるのだろう」という思いが頭を巡り、考えれば考えるほど心配が募り、夜も眠れないほどでした。
親として、自分の子どもがどんな評価を受けるのかを知ることは、とても複雑な気持ちです。

発達検査の結果

  • 得意なこと
    「言語理解」が得意で、言葉そのものの意味を正確に理解できます。
  • 苦手なこと
    「視覚的な情報処理」や「知覚推理」(目で見て考える力)に課題がある
    情報を迅速かつ正確に処理する力を測る項目「処理速度指数(PSI)」が低めであること。

  • 特に「処理速度指数(PSI)」の低さは、複数の指示を一度に理解し実行するのを難しくさせ、混乱しやすくなる原因のひとつだと分かりました。
    これまで、「どうして同じミスを繰り返すのだろう?」「なぜ集団行動の指示についていけないのだろう?」と悩んでいた理由が、この検査結果によって具体的に理解できました。
  • 得意分野と苦手分野には大きなギャップ(いわゆる凸凹)があり、この特性が日常生活での困りごとにつながっていたことを、改めて知ることができました。

発達検査の結果を受け取ったとき、専門家からこう言われました。
「家族全体で息子の特性や必要な支援を共有することが、これからの生活にとても重要です。」
その言葉に、私たちもその必要性を深く感じました。

そして、結果を知った瞬間、不思議と心が少し軽くなったのを覚えています。
それまで、「なぜうまくいかないのだろう」と悩んでいた漠然とした不安が、具体的な課題として明確になったからです。

さらに、「育てにくさ」と感じていた部分が、息子の特性が要因の一つだと分かり、「そうだったのか」と腑に落ちました。
これまで息子も私も、本当によく頑張っていたんだ。と改めて実感しました。

これからは、息子の得意な部分をさらに伸ばし、苦手な部分には寄り添いながらサポートしていきたいという希望が湧いてきました。
検査結果を基に、より効果的な支援の方法を見つけ、一歩ずつ息子と一緒に前向きに進んでいきたいと思っています。

5. 発達検査後の取り組み

このWPPSI-III検査を通じて、息子の得意なこと苦手なことが具体的に分かり、今後どのようにサポートすべきかの方向性が明確になりました。
例えば、視覚的な課題に対しては少しずつサポートし、言語面では息子の強みを伸ばすことを目指しています。
夫婦で協力し合いながら、息子が自分らしく成長していけるように、引き続き前向きに取り組んでいきたいと思います。

6. 発達検査についてのFAQと回答

1. 発達検査とは何ですか?

発達検査は、子どもの知能や発達の状態を評価するためのテストです。

2. 発達検査を受ける目的は何ですか?

子どもの特性や課題を明らかにし、適切な支援や療育の方向性を見つけるためです。

3. 発達検査の種類にはどのようなものがありますか?

WPPSI-IIIやWISC-IV、K-ABCなど、年齢や目的に応じた検査があります。

4. WPPSI-III(ウィプシ3)検査とは何ですか?

2歳6か月から7歳3か月までの子どもを対象に、知能を評価する検査です。

5. 発達検査はどの年齢の子どもが対象ですか?

検査の種類によりますが、2歳から15歳程度までを対象とするものが一般的です。

6. 検査結果が子どもの将来にどのように影響しますか?

結果を基に適切な支援を受けることで、特性に応じた成長を促せます。

7. 発達検査を受ける際の費用や時間はどれくらいですか?

費用は1~5万円程度、時間は1~2時間が目安です。
私の場合は医療費控除が適用され、実費は無料でした。
無料になった理由として、自治体が療育や医療に対して助成を行っている場合があるため、該当していた可能性が高いです。
自治体によって制度は異なるので、確認してみるとよいと思います。

8. 検査結果に基づいてどのような支援を受けられますか?

療育や特別支援教育、専門家のアドバイスを受けられる場合があります。

9. 発達検査を受ける際、親ができる準備はありますか?

リラックスできる環境を整え、子どもの体調を整えておくことが重要です。

10. 発達検査を受けることで得られるメリットは何ですか?

子どもの特性が明確になることで、家庭や教育現場での適切なサポートが可能になります。

まとめ

発達検査は、親として子どもの成長や特性を深く理解するための大切な一歩です。
息子のWPPSI-III検査を通じて、私たちは子どもの得意分野や苦手分野を知るだけでなく、「親としてどう向き合うべきか」を学びました。

結果を受け取ったとき、不安がすべて解消されたわけではありませんが、具体的な課題を知ることでサポートの方向性が明確になりました。
この体験を共有することで、同じ悩みを抱える親御さんが一歩踏み出すきっかけとなれば幸いです。

次回予告

次回のブログでは、「検査結果がもたらした生活の変化」についてお話しします。
引き続き、私たちの経験が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

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発達検査の結果を元に、息子の療育に取り組む際の工夫については、
関連記事「発達障害の理解とサポート:子どもの特性に寄り添う親の心構え」でも詳しく触れています。

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  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして!「しょうがなすこ」と申します。児童発達支援アドバイザーの資格を持つ2歳と4歳の男の子を育てるママで、現役保育士監修のもと、特性を持つお子さんとの育児についてブログで発信しています。このブログでは、同じような状況で悩む親御さんたちと共感し合い、困りごとを少しでも減らすヒントや、育児の楽しさを一緒に見つけられるような内容をお届けしています。 「ひとりじゃない」と感じられる温かい場になるように心を込めて書いていますので、ぜひ気軽に読んでみてください!

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