はじめに|発達検査は受けて終わりではなかった
発達検査を受ける前、私は「結果が出たらどうしよう」と不安でいっぱいでした。
でも実際に検査を受けて感じたのは、発達検査は子どもを決めつけるものではなく、子どもに合った支援を考えるための手がかり だということです。
検査結果によって、息子の得意なこと、苦手なこと、園や家庭で困りやすい理由が少しずつ見えてきました。
この記事では、わが家が発達検査の結果をもとに、家庭・幼稚園・療育でどのように支援方法を見直したかを体験談としてまとめます。
発達検査を受けるまでの迷いはこちらにまとめています。
発達検査は必要?吃音・幼稚園での困りごとから受ける決断をした体験談
発達検査の結果で見えたこと
発達検査を受ける前は、息子の困りごとについて、私自身もはっきり整理できていませんでした。
「どうして指示が通りにくいんだろう」
「なぜ集団行動が苦手なんだろう」
「どうして同じことでつまずくんだろう」
そんなふうに感じることが多かったです。
でも検査結果を見て、息子には、
- 言葉で理解する力
- 見聞きしたことを覚える力
- 好きなことに集中する力
といった強みがある一方で、
- 見た情報を整理すること
- 複数の指示を一度に処理すること
- 初めての課題に取り組むこと
- すばやく動くこと
- 集団の流れに合わせること
に苦手さがあると分かりました。
この結果を見て、今まで「できない」と思っていたことの中には、本人にとって「やりにくい」理由があったのかもしれないと感じました。
家庭で見直した声かけ
まず家庭で変えたのは、声かけの仕方です。
以前は、
「早く片付けて」
「ちゃんとして」
「準備して」
のように、少しあいまいな言い方をしてしまうことがありました。
でも息子には、短く具体的な声かけの方が伝わりやすいと分かりました。
そこで、声かけを次のように変えました。
- 「片付けて」ではなく「赤いブロックを箱に入れてね」
- 「準備して」ではなく「靴下をはいて、帽子を持ってね」
- 「ちゃんとして」ではなく「椅子に座って、手はひざに置こう」
- 「あと少し」ではなく「あと2回で終わりにしよう」
少し言い方を変えるだけでも、子どもが動きやすくなる場面がありました。
視覚支援を取り入れた

検査結果を見て、口頭だけで伝えるより、目で見て分かる工夫があると安心しやすいのではと感じました。
そこで家庭では、
- 絵カード
- 写真付きチェック表
- 朝の支度表
- スケジュール表
- タイマー
などを使うようにしました。
特に朝の支度では、毎回口で言うよりも、見える場所に手順を置いておく方が、親子ともに落ち着いて進めやすかったです。
「次に何をするか」が見えると、子どもも安心しやすいのだと感じました。
感覚過敏への配慮を見直した
発達検査や聞き取りを通して、感覚の受け取り方にも気をつけるようになりました。
息子は、服の素材や音、環境の変化に敏感なところがあります。
そこで、
- 苦手な素材の服を無理に着せない
- タグや縫い目が気になる服は避ける
- 予定変更は早めに伝える
- 人が多い場所では休憩できる時間を作る
- 疲れている日は無理に頑張らせない
といった工夫を意識するようになりました。
以前は「慣れた方がいいのかな」と思うこともありました。
でも今は、無理に慣れさせるよりも、安心して過ごせる環境を整えることも大切だと感じています。
幼稚園に検査結果を共有した

発達検査の結果は、必要な範囲で幼稚園にも共有しました。
共有したことで、先生にも息子の困りごとを理解してもらいやすくなりました。
例えば、
- 指示は一つずつ伝える
- 見通しを先に伝える
- ダンスや体操は少しずつ練習する
- 困ったときに声をかけてもらう
- できた部分を具体的にほめてもらう
といった配慮につながりました。
特に発表会や運動会の前は、先生が少しずつ振り付けを教えてくれたり、家庭でも練習できるように声をかけてくれたりしました。
家庭と園が同じ方向を向けると、子どもも安心しやすいのだと感じました。
療育で支援方針を見直した

検査結果は、療育先にも共有しました。
すると、療育の先生から「すごく腑に落ちる内容だった」と言われました。
検査結果があることで、
- どんな課題で困りやすいか
- どんな伝え方が入りやすいか
- どこを重点的に支援するか
- 得意な力をどう活かすか
を一緒に考えやすくなりました。
療育では、体の使い方、手先の動き、集団でのやり取り、気持ちの切り替えなど、息子に合った支援を少しずつ続けています。
発達クリニック診断後のST・OT・経過観察については、こちらにまとめています。
発達クリニック診断後は何をする?5回目以降の通院・ST・OT・経過観察を体験談で解説
家族で同じ方向を向きやすくなった
発達検査を受けてよかったことの一つは、家族で子どもの特性を共有しやすくなったことです。
検査前は、夫婦で見方が違うこともありました。
「もう少し厳しくした方がいいのかな」
「まだ小さいから様子見でいいのかな」
と迷うこともありました。
でも検査結果をきっかけに、息子の困りごとを「わがまま」や「努力不足」として見るのではなく、特性として考えやすくなりました。
家族で同じ方向を向けると、子どもへの声かけも安定しやすくなります。
検査結果を活かすときに気をつけたこと
発達検査の結果は、とても参考になります。
ただし、結果だけで子どもを決めつけないように気をつけています。
検査結果は、あくまでその時点での子どもの状態を知るためのものです。
体調、緊張、環境、成長によって変わることもあります。
だからこそ、
- 数字だけで判断しない
- 苦手だけでなく強みも見る
- 日常生活の様子と合わせて考える
- 子ども本人の気持ちも大切にする
- 支援は少しずつ試して調整する
ことを意識しています。
検査結果は「答え」ではなく、支援を考えるための地図のようなものだと感じています。
よくある質問
発達検査の結果は園に伝えた方がいいですか?
必ず伝えなければいけないものではありません。
ただ、園で困りごとがある場合は、必要な範囲で共有すると配慮につながりやすいと感じました。
発達検査の結果は療育に役立ちますか?
わが家では役立ちました。
得意なことや苦手なことが分かることで、支援の方向性を相談しやすくなりました。
家庭でできる支援はありますか?
短く具体的な声かけ、絵カード、スケジュール表、タイマー、見本を見せるなど、家庭でできる工夫はたくさんあります。
検査結果がショックだった場合はどうすればいいですか?
ショックを受けるのは自然なことだと思います。
すぐに前向きになれなくても大丈夫です。時間をかけて、少しずつ「どう活かすか」を考えていければよいと思います。
検査結果はずっと変わりませんか?
発達検査は、その時点での状態を見るものです。
成長や環境、支援によって困りごとの出方が変わることもあります。
まとめ|発達検査の結果は支援を考えるヒントだった
発達検査の結果は、わが家にとってゴールではありませんでした。
むしろ、子どもに合った支援を考えるためのスタートでした。
検査結果をもとに、
- 家庭での声かけを変える
- 視覚支援を取り入れる
- 感覚過敏に配慮する
- 園と情報を共有する
- 療育で支援方針を見直す
- 家族で同じ方向を向く
ことができました。
発達検査は、子どもを評価して終わるものではありません。
子どもの強みや苦手さを知り、毎日の生活を少しでも過ごしやすくするための手がかりです。
この体験談が、発達検査の結果をどう活かせばいいか迷っている方の参考になればうれしいです。