こんにちは、皆さん。
「我が子に発達障害の疑いがあるかもしれない」という不安に直面するのは、親にとって本当に心が締めつけられるような体験です。息子が3歳8か月の時、彼の吃音が急に悪化し始めたことをきっかけに、私たちは深い不安に包まれました。大好きなおしゃべりさえ辛そうにしている息子を見て、このまま療育を続けるだけで良いのか、それとも発達検査を受けるべきか、何度も悩みました。
家族全員で「発達障害かもしれない」という現実に向き合いながら、心が揺れ、さまざまな葛藤を抱えました。以前の記事『療育を始める際の不安と葛藤【こちら】』でもお話ししましたが、療育の決断そのものも、私たちにとっては大きな一歩でした。
そんな経験を踏まえて、今回は「発達検査を受ける決断」について、私たちがどのようにその一歩を踏み出したのかをお話しします。
発達検査を受ける決断に至るまで
息子の吃音が悪化していく中で、不安に直面しながらも、解決策を模索していました。しかし、吃音ではなく、幼稚園や家庭での息子の様子にも、少しずつ目に見える変化が現れてきました。登園時に泣き、園ではお友達とうまくコミュニケーションを取れず、先生からの指示にも戸惑う様子が見られるようになりました。
家庭でも、息子の癇癪や問題行動が目立つようになり、私たちの心配はさらに深まっていきました。療育を開始したばかりのタイミングだったため、発達検査をすぐに受けることに対しては迷いがありましたが、日常の困難さが増す中で、検査を受けることが息子の将来にとって必要な一歩だと考えるようになったのです。
それでも、発達検査を受けさせる決断をするには、私たち家族の間で多くの葛藤がありました。夫も最初は検査に対して否定的でしたが、息子の成長や未来を見据え、時間をかけて理解を深めることができました。この道のりは決して平坦ではありませんでしたが、家族で共に悩みながら前に進む大切さを実感しました。
息子の吃音と不安
息子は2歳半頃から吃音が見られ、3歳半にはさらに悪化し、言葉を話すのが辛そうでした。おしゃべりが大好きな息子が苦しむ姿を見て、私たちは深い不安と、親として何もできない無力感に打ちひしがれました。胸が張り裂けそうな思いで、すぐに療育先に相談しました。療育のスタッフから紹介された吃音専門の病院で診察を受けると、担当の先生はこうおっしゃいました。「吃音のあるお子さんは、言葉以外の発達にも隠れた問題を抱えているケースが多いです。まずは発達検査を受けてみましょう。」と言われ、発達検査の必要性が浮上しました。
それでも、私たち夫婦はこの決断を下すことに迷いました。
「本当に検査が必要なのか?」「結果が出たら、息子の未来はどうなるのか?」という問いが頭をよぎり、不安でいっぱいの毎日が続きました。それでも息子のために最善を尽くしたいという思いで、少しずつ決断へと向かっていきました。
療育や発達検査についてさらに詳しく知りたい方は、【発達障害支援センターのウェブサイト(https://hattatsu.go.jp/)】で詳しく説明されています。また、吃音についての詳細は【日本吃音臨床研究所(https://kituonkenkyu.org/)】でご確認いただけます。
幼稚園での悩みと療育の連携
その頃、幼稚園でも息子の行動にいくつか心配な点が見られました。
- 2学期が始まり、1学期は泣いていた子も慣れてくるなか、息子は登園時に泣くことが続いていました。
- お友達との距離感をうまく取れず、園内ではほとんど話をせず、少し孤立している様子がありました。
- 運動会の練習でも全体の指示に従うことが難しかったのです。
幼稚園の先生からは「療育の必要性」について指摘され、すでに療育を始めていたものの、先生に伝えることをためらっていた私は、自分の不安が現実になったと感じました。そこで、初めて先生に療育を始めていることを話し、その後は園と連携しながらサポートを受けるようになりました。
家庭での困難と家族のサポート
療育を始めたばかりで発達検査はまだ早いと感じていましたが、毎日の生活が大変になっていく現実に直面し、検査を受けることが息子と家族にとって必要なステップだと考えるようになりました。
家庭での困難:
- 息子の癇癪が増えた。
- 壁にクレヨンでお絵かきする。
- テレビに物を投げて壊すことがあった。
検査を受ける理由:
- 発達検査は、息子と家族にとって必要なステップだと感じた。
パートナーの理解を求めて
発達検査を受ける決断には、夫の理解を得ることが大きな課題でしたが、夫も不安を抱えているのがよく分かりました。夫は最初、検査に対して否定的で、「まだ3歳だから検査は早い」「自分の子を発達障害児にしたくない」「周りにどう説明するのか」と不安を口にしました。しかし、息子の将来を考え、話し合いを重ねることで、夫も最終的には検査の必要性を理解してくれました。
まとめ
この経験を通じて、私たちは息子の成長と家族の未来に向けて、一歩ずつ進む大切さを学びました。発達検査を受ける決断は簡単ではありませんでしたが、息子のために必要なステップでした。同じような状況にいる方がいれば、私たちの経験が少しでも参考になればと思います。
次回は、「発達検査とは?息子の体験と親としての気づき」です。どうぞお楽しみに!