今回は、息子が通っている短時間集中型の児童発達支援施設での様子についてお話ししたいと思います。この施設では、1時間の集中プログラムの中で、息子に合わせた集団カリキュラムと個別カリキュラムがオーダーメイドで組まれています。
私がこの施設を選んだ理由は、息子が幼稚園を休まず、その後の時間で無理なく通える点が魅力的だったからです。保育園に通うお子さんの場合は、日中の時間を調整して(中抜けして)利用されている方も多く、柔軟な対応が可能なこの柔軟な施設で、息子がどのように成長しているか、私が実際に感じたことを共有したいと思います。
オーダーメイドカリキュラムで息子をサポート
この施設では、息子の発達特性に応じたオーダーメイドカリキュラムが組まれています。特に、以下のようなスキルに焦点を当てています。
- 空間認知や指先の強化
- 自己表現や感情のコントロール
- ワーキングメモリーの向上
- 他者とのコミュニケーション能力の向上
これらのトレーニングは自宅でも応用しやすく、日常の中でも息子の成長を実感しています。詳細なトレーニング内容については、今後の記事で詳しくご紹介する予定です。
自己表現力や感情コントロールの具体的な変化
たとえば、自己表現力の向上では、以前は「怖い」や「嫌だ」という気持ちを癇癪で表していた息子が、現在は「これが嫌だ」「こうしたい」と言葉で伝えることが増えました。児童発達支援の場でスタッフから「今はどんな気持ちだったのかな」「言葉で気持ちを伝えようね」と優しく促され続けた結果、徐々に言葉に頼るようになり、感情のコントロールが改善しています。
感情のコントロールも見逃せないポイントです。以前は些細なことで泣き出してしまうことが多かった息子ですが、最近では「もういい!」とは言うものの少ずつ自分で気持ちを整理できるようになり、怒りや不安をうまく処理できるようになってきました。これは、施設でのスタッフの丁寧な指導のおかげだと感じています。
愛着形成を大切にしたサポート
この施設の大きな特色は「愛着形成」を重視している点です。スタッフの方々は息子に対して積極的にスキンシップをとり、抱っこやハグを通して安心感を与えてくれます。ポジティブな声かけやたくさんの褒め言葉を受けることで、息子の自己肯定感が大きく高まり、表情が明るくなったのが一番の成果です。
少集団での活動が息子の「居場所」に
この施設では、1対1の個別支援に加えて、2〜3人の少人数グループでの活動もあります。また、月に一度は10人ほどの集団活動も行われています。息子はこの施設での活動が大好きで、まるで「今日の出来事を報告しに行く」かのように、楽しみにして通っています。
児童発達支援の体験談として、息子が少人数での活動を通じて他の子どもたちとの距離感を学び、自然にコミュニケーションをとれるようになったのは大きな進歩です。特におもちゃの貸し借りや一緒に遊ぶ際のルールを理解し、少しずつ他者との距離を意識するようになってきています。
施設と幼稚園の連携で息子を支える
この児童発達支援施設では、定期的に先生が幼稚園に訪問し、息子の様子をモニタリングしてくれます。この1時間ほどの観察時間は、息子が困難に直面しているかをプロの目線で確認する大切な機会です。
モニタリングの際には、幼稚園の担任の先生からも息子の普段の様子や困りごとについて詳しく聞き取りをしていただき、それらの情報を元に施設のカリキュラムも調整され、息子の特性に合った支援が強化されています。
また、施設での活動報告書は毎月発行されるため、幼稚園の先生との情報共有もスムーズに行われ、幼稚園と施設が一体となって息子の成長を支える体制が整っています。親として、この連携が息子にとって非常に有益であると実感しています。
保護者に寄り添うサポート
この施設のもう一つの魅力は、保護者へのサポートです。スタッフの皆さんは、保護者の悩みや不安に寄り添い、いつでも相談できる体制を整えています。毎回の支援後に温かい言葉をかけてもらうことで、安心して息子を預けられ、息子の成長を信じて見守ることができています
息子が楽しそうに過ごしている姿を見るたびに、この施設を選んで本当に良かったと感じます。息子の成長はもちろんのこと、私自身もここでのフィードバックを通じて、安心感や信頼感が深まりました。
児童発達支援での成長:自己肯定感や指先の発達、コミュニケーション力の向上
息子の成長の具体例として、以下の変化が挙げられます。
・自己肯定感が高まり、新しいことに挑戦する意欲が見られるようになった
・お友達との距離感を学び、以前より適切な距離を保つことができるようになった
・指先の発達が進み、以前はできなかった作業が今ではスムーズにこなせるようになった
(着替えがスムーズになった。お箸が使えるようになった。塗り絵が上手になった)
・積み木やカードを使ったトレーニングで集中力が向上
・コミュニケーション力の向上により、自己表現が上手になり、自分の気持ちを伝えられるようになってきた
さらに、施設で取り入れられている空間認知トレーニングやボール遊びを通じて、動きや位置関係の理解が深まっていることも実感しています。
そのほか、日常生活ではまだ大きな変化として実感しにくい部分もありますが、息子が少しずつステップアップしている姿を見ると、この取り組みが確実に効果を発揮していると感じます。たとえば、以前は苦手だった課題ができるようになったり、小さな達成を積み重ねている様子は、親としてとても感慨深いものがあります。こうしたスキルは、日々の生活の中でも役立ち、今後も息子の成長に大きく影響を与えると感じています。
まとめ
1時間という短時間集中型の児童発達支援施設での経験は、息子にとって大きな成長の機会となっています。息子がこの施設で得た成果は、私たち家族とってもかけがえのないものであり、息子にとって大切な「居場所」となっていることに感謝の気持ちでいっぱいです。これからもこの施設での経験を活かしながら、息子の成長を見守り続けたいと思います。