はじめに
「話が急に変わってしまう…」
「何の話をしているのか分からなくなる…」
「本人は楽しそうに話しているけれど、聞いている方は『え?』となってしまう…」
そんなことはありませんか?
途中で話題が変わっても、本人の中ではちゃんとつながっていることが多いのです。
幼児から小学校低学年になると、おしゃべりが上手になる子が増えてきます。
しかし、
- 思いついたことをすぐ話す
- 話題が次々と変わる
- 頭の中ではつながっているけれど、相手には伝わりにくい
という子も少なくありません。
我が家の息子も、
学校の話をしていると思ったら、
「ゲームでね!」
「昨日ね!」
「YouTubeでね!」
と、急に話題が変わることがよくありました。
そこで作ったのが、
「話の看板」視覚支援カードです。
話し始める前に、
「何の話か」を看板のように伝えることで、聞く人が話についていきやすくなります。
なぜ話が飛んでしまうの?
話が飛ぶ子は、
話すことが苦手なのではありません。
話が飛びやすい子は、言葉が少ないのではなく、
「頭の中の出来事を順番に整理する力」が発達途中の場合があります。
例えば、
学校の出来事
↓
先生を思い出す
↓
給食を思い出す
↓
ゲームを思い出す
↓
昨日の出来事を思い出す
というように、
頭の中では自然につながっています。
でも、聞いている人には、
「急にゲーム?」
「さっきまで学校の話だったよね?」
と感じてしまいます。
だからこそ、
「何の話か」を最初に伝えることが大切です。
「話の看板」とは?
話し始める前に、
🏫 学校の話!
🎮 ゲームの話!
🌙 夢の話!
📺 YouTubeの話!
📅 昨日の話!
と、
最初に「何の話か」を知らせる看板を出してから話します。
たったこれだけで、
聞く人は
「あ、学校の話なんだ。」
と安心して話を聞けます。
視覚支援カード(無料公開)
「話の看板」視覚支援カード👇


使い方
① 話す前に看板を選ぶ
まず、
「今日は何の話かな?」
と聞きます。
子どもが、
🏫 学校
🎮 ゲーム
🌙 夢
📺 YouTube
📅 昨日
などの看板を選びます。
② 看板を言ってから話す
例えば、
「学校の話です!」
と言ってから話します。
聞く人は、学校の話なんだと分かるので、安心して話を聞けます。
③ 話題が変わったら新しい看板を出す
途中でゲームの話になったら、
「次はゲームの話!」
と言ってから話します。
これが一番大切なポイントです。
家でできる遊び
話の看板ゲーム
親
「今日は何の話?」
子
🪧
「ゲーム!」
親
「ゲームの話ですね!どうぞ!」
そのあと自由に話します。
これだけで
遊びっぽくなります。
ゲーム感覚なので、幼児や小学校低学年でも楽しく取り組めます。
「おはなしでんしゃ」と組み合わせよう
「話の看板」で、
何の話かを伝える練習ができるようになったら、
次は
「おはなしでんしゃ」
がおすすめです。
「学校駅」
↓
「ゲーム駅」
↓
「夢駅」
というように、
話題が変わるたびに駅を変えることで、
より話を整理しながら話せるようになります。
★「話の看板」は、
何の話をするのかを伝えるカードです。
一方、
「おはなしでんしゃ」は、
話題が変わったことを伝えるカードです。
2枚を組み合わせることで、
相手に伝わりやすい話し方を、遊びながら練習できます。
我が家で感じたこと
我が家でも、
以前は、
「え?」
「学校の話?」
「ゲームの話?」
と聞き返すことがよくありました。
でも、
「最初に何の話か教えてね。」
と伝えるようになると、
「学校の話!」
「昨日の話!」
と言ってから話すことが増えました。
それだけで、
話の内容がぐっと分かりやすくなり、聞き返す回数も減ってきました。
子どもにとっても、
「話を整理する」より、「看板を出す」
という方が分かりやすかったようです。
よくある質問
話が飛ぶのは発達障害ですか?
必ずしも発達障害とは限りません。
幼児や小学校低学年では、思いついたことを次々に話すことは珍しくありません。
一方で、ASD(自閉スペクトラム症)やADHDなどの特性があるお子さんでは、頭の中で話題が連想的につながりやすいこともあります。
大切なのは、「話が飛ぶ=発達障害」と決めつけず、お子さんに合った伝え方を練習することです。
幼児でも使えますか?
はい。
年中・年長頃から遊び感覚で取り組めます。
文字が読めなくても、イラストを見るだけで使えるよう工夫しています。
会話が苦手な子にも使えますか?
はい。
「何を話そうかな?」
と迷う子でも、
「学校」
「家」
「ゲーム」
など看板を選ぶことで、話し始めるきっかけになります。
学校でも使えますか?
はい。
朝の会のスピーチや国語の「話す・聞く」の学習、支援級でのコミュニケーション活動など、さまざまな場面で活用できます。
作文の練習にもなりますか?
はい。
最初に話題を決める習慣が身につくことで、作文や日記でも「何について書くのか」を整理しやすくなります。
話が飛びやすい子には毎日練習した方がいいですか?
はい。毎日1〜3分程度でも続けることがおすすめです。
「今日は何の話かな?」
と聞いて、「学校の話!」「ゲームの話!」と言ってから話すだけでも十分な練習になります。
長時間取り組むよりも、食事中やお風呂、寝る前など、毎日の会話の中で少しずつ続けることが大切です。
支援級でも使えますか?
もちろん使えます。
支援級では、視覚的に分かりやすい教材が役立つ場面が多くあります。
「話の看板」カードは、朝の会のスピーチや自立活動、個別学習など、さまざまな場面で活用できます。
「何の話か」を見える化することで、先生や友達にも伝わりやすくなります。
兄弟で遊べますか?
はい。ゲーム感覚で楽しく遊べます。
例えば、
お兄ちゃんやお姉ちゃんが
「今日は何の話かな?」
と聞き、
弟や妹が
「学校の話!」
「ゲームの話!」
と看板を選んでから話します。
役割を交代しながら遊ぶことで、兄弟みんなで会話の練習ができます。
「おはなしでんしゃ」との違いは何ですか?
役割が少し違います。
「話の看板」は、
「何の話をするのか」を最初に伝えるためのカードです。
例えば、
🏫「学校の話!」
🎮「ゲームの話!」
と話題を知らせてから話します。
一方、「おはなしでんしゃ」は、
話している途中で話題が変わったことを伝えるためのカードです。
例えば、
🏫 学校駅
↓
🎮 ゲーム駅
のように、話題が変わるたびに「駅」を変えながら話します。
「話の看板」で話し始めを分かりやすくし、「おはなしでんしゃ」で話題の切り替えを分かりやすくする。
この2つを組み合わせることで、相手に伝わりやすい話し方を楽しく練習できます。
まとめ
話が飛んでしまう子は、
話すことが苦手なのではありません。
話したいことがたくさんある子なのです。
だからこそ、
🏫「学校の話!」
🎮「ゲームの話!」
📺「YouTubeの話!」
のように、
最初に「話の看板」を出すことで、
聞く人も安心して話を聞けるようになります。
「何の話かな?」
と親子で楽しみながら練習すると、
少しずつ相手に伝わる話し方が育っていきます。
ぜひ、ご家庭や学校で
「話の看板」視覚支援カード
を活用してみてください。