はじめに
「遊びながら力が伸びる方法はないかな…?」
発達障害の子どもを育てていると、こんな悩みを抱えるママ・パパはとても多いです。
実は、カードゲームは 記憶力・注意力・ターンテイク(順番を待つ力) が自然に育つ、家庭療育にぴったりのツール。
ルールがシンプルで取り入れやすく、療育の現場でも“基礎スキルを育てる定番遊び”として活用されています。
この記事では、
発達障害(ASD・ADHD・DCD)の子に特におすすめのカードゲーム と、
それぞれの ねらい・年齢別の選び方・家庭での工夫ポイント を、分かりやすくまとめました。
今日からすぐに取り入れられる内容ばかりなので、ぜひお家での遊び時間に役立ててみてくださいね。
目次
はじめに|カードゲームが発達障害の子に向いている理由
- 絵合わせ・数字合わせ(神経衰弱)
- ババ抜き(ジョーカーゲーム)
- カルタ(ことば・動物・生活カルタ)
- カードゲームが療育にぴったりな理由(まとめ)
- ボードゲーム|社会性・問題解決力が育つ遊び
- すごろく(初心者向け)
- 人生ゲーム(こども向け・簡略版)
- ドンジャラ・オセロ・どうぶつ将棋
- 家庭での選び方|年齢別のおすすめ
- 発達障害 × カードゲームのメリットまとめ
- よくある質問(FAQ)
1. 絵合わせ・数字合わせ(神経衰弱タイプ)
ねらい:記憶力・視覚認知・集中力アップ
絵合わせのペアゲーム(いわゆる神経衰弱)は、
「どこにどのカードがあったか覚える」
というワーキングメモリが鍛えられます。
発達障害(特にADHD・DCD・ASD)の子は、
・途中で気が散れる
・順番を忘れる
・カードをめくる動作がぎこちない
といった課題が出やすいですが、難易度を調整することで成功体験につながりやすくなります。
★ 家庭での工夫
・枚数を減らしてスタート(6枚→10枚→20枚と段階的に)
・カードの模様を大きく・ハッキリしたものにする
・「どこにあった?」と声掛けせず、子どもが思い出す時間をゆっくり待つ
・見つけられたら大げさに褒めて達成感アップ
2. ババ抜き(ジョーカーゲーム)
ねらい:注意力・表情読み取り・ターンテイクの練習
ババ抜きは「勝ち負けよりも“順番交代”を学ぶのに最適」なゲームです。
ルールが理解しやすく、カードを引く・渡すなどの動作で手先の協調性(DCDの支援ポイント)も育ちます。
★ 発達障害の子がつまずきやすいポイント
・順番を守るのが難しい
・抜くカードを迷いすぎて列が詰まる
・ジョーカーを持った時に表情に出てしまう
→ これらは練習で上達するスキルなので、家庭で繰り返し遊ぶことで自然に力がつきます。
★ 家庭での工夫
・順番が分かるように「順番カード」や手順タイマーを使う
・迷ったら「好きなの1枚でOK!」とシンプルルールに
・ジョーカーの概念が難しければ、最初はジョーカーなしで遊ぶ
3. カルタ(ことば遊び・動物カルタ・生活カルタ)
ねらい:ことばの理解・反応速度・聞く力・注意の持続
カルタは、
「読み札を聞く → 絵を探す → 手を伸ばす」
という複数動作を連続して行うため、聴覚注意や処理速度を高める効果があります。
ASDの子には、イラストが明確でシンプルなカルタが特に向いています。
また、吃音のある子どもは、読み手をすることで“ゆっくり話す練習”にもつながります。
★ 家庭での工夫
・最初は取り札を5〜10枚に絞って遊ぶ
・絵札の種類を「乗り物だけ」「動物だけ」にして選びやすくする
・読み札のスピードを落とし、子どもが理解できるテンポに合わせる
・取り負けが続く場合は「一緒に探す」「協力カルタ」に変更して成功体験を作る
4. カードゲームが療育にぴったりな理由(まとめ)
✔ ゲーム感覚で「学習」ではなく「遊び」として楽しめる
✔ 記憶力・注意力・聴く力・反応速度など、基礎スキルがまんべんなく育つ
✔ 親子でコミュニケーションが増え、情緒の安定にもつながる
✔ 順番を待つ練習(ターンテイク)が自然に身につく
✔ 特性に合わせて難易度を自由に調整できる
5. ボードゲーム|社会性・問題解決力・コミュニケーションを育てる遊び
ボードゲームは、発達障害の子どもの社会性・問題解決力・衝動のコントロールを育てるのにとても相性が良い遊びです。
ルールが視覚的に分かりやすいものが多く、家庭療育のアイテムとしても扱いやすいのが魅力です。
ここでは、初心者にも取り入れやすい代表的なボードゲームと、発達特性別のねらいを紹介します。
6. すごろく(シンプルで取り入れやすい定番)
ねらい:順番を待つ・見通しを持つ・注意の持続
サイコロを振る → 歩数を進める → マスの指示に従う
という流れが「見通しの理解」につながり、ASDのお子さんにとって安心感につながります。
★ 工夫ポイント
・マスの数を減らして短いコースに
・「休み」などのストレスが強い子はマイルド版に変更
・サイコロは大きめ・ゆっくり見せながら振ると安心
7. 人生ゲーム(ご褒美が多くて楽しみやすい)
ねらい:選択肢を選ぶ練習・勝ち負けの経験・ソーシャルスキル
マスのイベントが視覚的にも分かりやすく、
「こうしたらこうなる」という因果関係の理解にもつながります。
※ルールが多いので、発達障害の子どもには「簡略版」や「こども向け」を推奨。
8. ドンジャラ・オセロ・どうぶつ将棋(思考力を育てるゲーム)
ねらい:思考の柔軟性・順序立てて考える力・手順を守る力
・オセロ:黒と白の視覚情報が分かりやすく、ASDの子にも理解しやすい
・どうぶつ将棋:動き方がシンプルで、空間認知の練習にぴったり
・ドンジャラ:ペアをそろえるルールでワーキングメモリが鍛えられる
9. 家庭での選び方|年齢別のおすすめ
発達障害の子へのボードゲーム・カードゲーム選びは、年齢+発達段階で考えるのがポイントです。
ここでは「失敗しにくい・楽しみやすい」年齢別の選び方を紹介します。
◆ 3〜4歳:まずは「シンプル+視覚的に分かる」もの
✔ 絵合わせ・神経衰弱(枚数少なめ)
✔ カルタ(動物・乗り物のようにイメージがはっきりしたもの)
✔ すごろく(マスを10〜20程度に短縮)
理由
・順番交代(ターンテイク)を覚え始める時期
・視覚情報が多すぎると混乱しやすい
・すぐ結果が出る遊びの方が集中しやすい
◆ 5〜6歳:少しルールのあるゲームへステップアップ
✔ ババ抜き・UNO(ルールをシンプルに調整)
✔ どうぶつ将棋
✔ 子ども向け人生ゲーム
✔ サイコロを使うボードゲーム全般
理由
・勝ち負けの概念が理解しやすくなる
・複数のステップを踏む遊びが可能に
・「自分の番/相手の番」の切り替えが練習できる
◆ 小学生:戦略性・協力プレイもチャレンジ可
✔ オセロ・将棋(初級)
✔ 協力型ボードゲーム(負けても一緒に達成感を共有できる)
✔ ルールブックが丁寧な知育ボードゲーム
理由
・失敗してもやり直しができる環境を作りやすい
・社会性、見通し力、応用力を高める練習に最適
10. 発達障害 × カードゲームのメリットまとめ|
療育でも家庭でも使える万能ツール
カードゲームは、「ASD・ADHD・DCDなど発達特性に関わらず」全ての子どもに効果があると言われるほど、
基礎スキルの土台を育てる遊びです。
最後に、カードゲームがなぜ療育に適しているかをまとめます。
▼ ① 記憶力・注意力が育つ(ワーキングメモリの強化)
絵合わせ・UNO・ババ抜きなどは、
「どこにあった?」
「次は何色?」
などの記憶と判断の繰り返しが、脳のトレーニングになります。
▼ ② 社会性が自然に身につく(ターンテイク・勝ち負けの経験)
発達障害の子が苦手としやすい
・順番を待つ
・相手の行動を見守る
・負けても気持ちを切り替える
といった練習が 「遊びながら」 できます。
▼ ③ 成功体験が得やすく、自己肯定感が上がる
ゲームの中で「できた!」が積み重なると、
・自信がつく
・次の学習や生活課題にも前向きに取り組める
という好循環が生まれます。
▼ ④ 家庭で毎日取り入れやすい(準備が少ない・コスパ◎)
公園に行けない日でもOK。
短時間ででき、兄弟・家族とも遊びやすいのも大きなメリットです。
▼ ⑤ 発達段階に合わせて難易度を調整しやすい
・カードの枚数
・ルールの工程数
・勝ち負けの要素
を家庭で自由に調整できるため、「子どものその時の力」に合った遊び方ができます。
11. よくある質問(FAQ)
発達障害の子にカードゲームはまだ早い?
3〜4歳から取り入れられます。枚数やルールをシンプルにすれば成功体験につながります。
ADHDの子がソワソワして続かない場合は?
1ゲームを短くしたり、タイマーを使って「今は○分だけ遊ぶ」と区切ると集中が続きやすいです。
ASDの子が負けるとパニックになります。
協力型ルールに変えたり、「勝ち負けのないバージョン」から始めるのがおすすめです。
DCDでカードを扱うのが苦手です。
大きめカード・厚いカードに変えると扱いやすくなります。
兄弟でケンカになります。どうしたら?
役割分担(読み手・カード配る人など)を決めて協力プレイ化すると落ち着きやすくなります。
UNOは難しい?
色だけ・数字だけなどルールを減らす「簡単UNO」で始めるとスムーズです。
勝ち負けで癇癪が出る時の工夫は?
終わったあとに「今日はここが上手にできたね」と振り返る時間を作ると気持ちの切り替えが育ちます。
遊ぶ頻度はどれくらいがいい?
週2〜3回など無理のない頻度でOK。短時間で効果があります。
どのゲームを買えばいいか迷います。
年齢・得意不得意・視覚優位か聴覚優位かを基準にすると選びやすくなります。
ルールが理解できない時の教え方は?
絵カード・順番カード・視覚化したルール表の使用が効果的です。
【まとめ】カードゲームは発達障害の子の“土台となる力”を育てる最強ツール
カードゲームやボードゲームは、ただ楽しいだけでなく
発達障害の子が苦手としやすい 記憶・注意・順番を待つ・気持ちの切り替え・社会性 を、遊びながら身につけられる万能な家庭療育です。
この記事で紹介したポイントをまとめると…
◆ カードゲームで育つ主な力
- 記憶力・ワーキングメモリ
- 注意力・集中力
- ターンテイク(順番を待つ力)
- 聞く力・反応速度
- 社会性(勝ち負けの経験、相手を待つ、表情理解)
◆ 年齢別に選べば“成功体験”が増える
- 3〜4歳: 絵合わせ・カルタ・短いすごろく
- 5〜6歳: ババ抜き・UNO・簡単ボードゲーム
- 小学生: オセロ・将棋・協力型ゲーム・知育ゲーム
◆ 遊ぶ時の家庭での工夫
- カードの枚数・ルールを調整して負荷を下げる
- 勝ち負けのストレスが強い子には協力型へ変更
- ゆっくり話す・ゆっくりめくる環境づくり
- 「できた」を積み重ねて自己肯定感アップ
◆ まとめの一言
カードゲームは、発達特性があっても その子のペースで力が伸びやすい遊び です。
短時間で取り入れやすく、兄弟や家族も一緒に楽しめるのが最大の魅力。
今日紹介した方法の中から、まずは一つだけでも試してみてください。
「遊ぶ」ことが、わが子の成長につながる大切な時間になります。
📢次回予告
「集団で行うゲーム|社会ルール・切り替え力がぐんと伸びる!」
どうぞお楽しみに。
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