はじめに|こんな困りごとありませんか?
じゃんけんはとてもシンプルな遊びですが、実はこんな場面で困りごとが出やすいことがあります。
- じゃんけんの手の形が作れない
- 負けると泣いたりパニックになってしまう
- 順番決めでトラブルになりやすい
- 勝敗の切り替えが難しい
- お友だち同士のじゃんけんについていけない
特性のある子は、 勝敗・模倣・ルール理解 に段階的サポートが必要になることがあり、
じゃんけんはその練習にぴったりのミニゲームです。
短時間ででき、家庭でも取り入れやすいため、療育・保育でもよく使われています。
目次
はじめに|こんな困りごとありませんか?
- じゃんけんが育てる力
- じゃんけん習得の5ステップ
- 手の形の模倣(最初のステップ)
- カードでじゃんけんの勝敗理解
- 他者同士の勝敗理解(観察学習)
- 本人参加のじゃんけん(実践ステップ)
- じゃんけんで順番を決める(社会的ルール)
- 家庭でできるアレンジ
- じゃんけんが苦手な子へのサポート
- よくある質問(Q&A)10選
- まとめ|じゃんけんは「社会性の入り口」
1. じゃんけんが育てる力
じゃんけん1つで、こんなに多くの発達スキルを練習できます。
- ✔ 模倣(手の形をまねる)
- ✔ 注意の焦点合わせ
- ✔ 勝敗の受け止め(情緒の調整)
- ✔ 社会的ルールの学習
- ✔ ターンテイク(順番交代)
- ✔ 気持ちの切り替え
このように 短時間でたくさんの力 を練習できるのが大きな魅力です。
2. じゃんけん習得の5ステップ

【模倣 → 視覚理解 → 観察 → 本人参加 → 社会的ルール】
この流れに沿うと、スムーズに習得でき、つまずきが減ります。
3. 1️⃣ 手の形の模倣(最初のステップ)

じゃんけんが難しい子の多くは、
まず「手の形を作る」段階でつまずきがちです。
● よくあるつまずき
- グーが握れない
- チョキの指が開かない
- パーで手が固まる
- どの形がどれかわからない
● 家庭でできる練習(やさしい順)
- 手遊び感覚でまねっこ遊び
「まねっこグー!」「まねっこパー!」などテンポよく。 - 生活動作とリンクさせる
グー=こぶし
チョキ=ハサミ
パー=おててパー - 鏡を使う
自分の手の形を視覚で確認できて理解が深まりやすい。 - カードで形の一致遊び
「グーのカードを出す → 自分の手もグーを作る」
模倣が安定すると、じゃんけん理解は一気に進みます。
4. 2️⃣ カードでじゃんけんの勝敗理解(視覚的に学べる)
聴覚だけで「グーはチョキに勝つ」を覚えるのは難しい子も多いです。
そのため カードを使った視覚的学習 がとても効果的です。

● 例:勝敗カード(家庭でも簡単に作れる)
- グー → チョキに勝つ
- チョキ → パーに勝つ
- パー → グーに勝つ
やり方:
- 子どもと大人のカードを1枚ずつ出す
- どっちが勝ちかをカードの矢印で確認
- 慣れたら「勝つ方を選んでみよう」とクイズ形式へ
視覚情報のサポートは、特性のある子にとって理解のハードルを大きく下げてくれます。
5. 3️⃣ 他者同士の勝敗理解(観察学習)
すぐ本人がやるより、まず「観察」の方が理解が早い子もいます。

● 観察学習のメリット
- 「自分がやる」プレッシャーがない
- 勝敗の流れがゆっくり見られる
- 気持ちの切り替え方を見て学べる
● おすすめの家庭練習
- ママ vs パパ
- ぬいぐるみ vs 人形
- 大人2人があえて「ゆっくりじゃんけん」で示す
「〇〇ちゃんはどっちが勝つと思う?」と聞くと、予測の練習にもなります。
6. 4️⃣ 本人参加のじゃんけん(実践ステップ)
本人がじゃんけんに入るタイミングは、理解が進んでからでOK。
最初は 成功しやすい設定 にしてあげると自信につながります。

● 最初のステップ(成功体験を重視)
- ゆっくりテンポの「じゃ〜んけ〜んぽん」
- 子どもが出した形を大人が合わせて「あえて引き分け」
- 成功をたくさん感じる
● 慣れたら
- 簡単な勝敗を取り入れる
- 「1回勝負」ではなく「3回勝負」で負けの負担を軽減
- 負けたときは「次のチャンスカード」を見える化
じゃんけんは、気持ちのコントロール練習にとても向いています。
7. 5️⃣ じゃんけんで順番を決める(社会的ルール)
園や学校でもよく行われる「順番決めじゃんけん」。
これができると集団活動への参加がぐっとスムーズになります。

● 学べること
- 「順番は公平に決めるもの」
- 「勝った人から順番」という社会的ルール
- 負けても責任や罰はない
- 気持ちの切り替え
● 家庭での練習シーン
- お風呂に入る順
- おやつを取る順
- テレビのチャンネル権
- おもちゃの順番待ち
日常で短く取り入れると、自然とルール理解が進みます。
8. 家庭でできるアレンジ
以下のアレンジを入れると、特性のある子でも取り組みやすくなります。
◆ やさしいじゃんけん
- グーとパーだけ
- 2つだけでも勝敗・切り替えの練習になる
◆ 勝敗カードの見える化
- 冷蔵庫に貼る
- おでかけ時は小さいカードを持ち歩く
◆ 観察だけの日もOKルール
「今日は見てるだけ」にすると安心して関われる
参加のハードルを下げるのがおすすめ
9. じゃんけんが苦手な子へのサポート
✔ 手の形をカードで見える化
✔ ゆっくりテンポで安心感を作る
✔ 負けが続くときは「引き分け」を多めに
✔ 気持ちが揺れやすい子には「勝敗カード」
✔ 勝ち負けより「できたね!」を重視
✔ 参加が難しい日は観察だけでもOK
家庭のペースで無理なく積み重ねることが大切です。
10. よくある質問
じゃんけんの手の形がどうしても作れません。
まずは「まねっこグー」「まねっこパー」のように単発模倣を増やすと成功しやすいです。
カードの視覚サポートも有効です。指が固くてチョキができません。
無理にチョキを作らず「グーとパーだけのじゃんけん」から始めてOK。
成功体験を優先します。勝敗が理解できず、どっちが勝ちかわかりません。
勝敗カード(矢印つき)が非常に有効です。
視覚情報があると理解が一気に進みます。負けるとパニックになります。
最初は「引き分け多め」や「3回勝負」がおすすめ。
「負けても次がある」と見える化しましょう。じゃんけんのテンポが速いと混乱します。
「じゃ〜んけ〜ん ぽん!」とスロー形式にし、
手を出すタイミングを丁寧に合わせてあげてください。集団じゃんけんになると参加できません。
まずは家庭で「2人じゃんけん」を経験し、
慣れてきたら3人→4人…と段階を踏むと安心です。勝ったのに怒ります。
「勝った=嬉しい」という認識が弱い場合があります。
「勝ったらこうなる」を視覚で示すと理解しやすくなります。じゃんけんで順番決めができません。
家庭の小さな場面で「おやつの順番」などから取り入れると自然に習得できます。
手の形が逆(左右反転)になります。
鏡を使う、横に座るなど「同じ方向で見る」工夫が効果的です。
本人が嫌がる日はどうすれば?
観察だけでOK。
やりたい気持ちが戻ったときに再チャレンジで十分です。
✨まとめ|じゃんけんは社会性の入口
じゃんけんはシンプルな遊びですが、
実は
- 模倣
- 観察
- 勝敗の理解
- 順番のルール
- 気持ちの切り替え
など多くの力が身につく、とても優秀な「社会性トレーニング」です。
特性のある子でも取り組みやすい遊びなので、
ぜひ 段階的ステップ を活用しながら家庭に取り入れてみてください。
📢次回予告
どうぞお楽しみに。
「すごろく遊びで育つ発達スキル」
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