「こころを育てる七田式えほん」シリーズは、息子の「いやだいやだ」期や、謝ることが難しいと感じる場面、お友達との距離感に悩んでいるときなど、私たち家族の心強いサポートになってくれました。
絵本を通して、息子は感情表現や他者との関わり方を学び、日常生活にも変化が見られるようになりました。
特に、息子が「謝ること」に対して心理的な障壁を持っていたとき、この絵本の一つが大きな助けとなりました。
彼は「ごめんね」がなかなか言えず、特にお友達とのトラブルの際に自己防衛的な態度を取ることが多かったのです。
しかし、「うさぎさん」シリーズのあるお話を読んだ後、自分から謝る場面が増えました。
また、「お友達とどうしたら仲良くできるのか」をテーマにした絵本も、息子が積極的に友達との距離を保つことを学ぶ手助けとなりました。
今回は、七田式えほんシリーズの年齢別に、息子がどのように学んだのか、本の魅力を紹介しながらお伝えします。
1. うさぎさん(2歳~)シリーズの魅力
2歳児向けの「うさぎさん」シリーズは、感情表現や基本的なルールを学べる内容です。
息子も自己主張が強くなる時期に、「正直さ」や「我慢」をテーマにした絵本から多くを学びました。
「うそをつくと」
この絵本を通じて、息子は「正直でいること」の大切さを自然に学びました。
ある日、友達と遊んでいるときに、自分がしたことを「やってないよ」と言ってしまったことがありました。
そんなとき、この絵本を一緒に読んだ後、しばらくしてから、「さっきのこと、やっぱり僕がやったよ」と素直に謝ることができました。その姿を見て、正直に話すことの大切さを実感しているようでした。
「清潔のしつけ」
清潔にすることや、手洗い、顔を洗うことの重要性を学びます。
このテーマでは、日常的な健康習慣を楽しく身につけられるよう、簡単なストーリーが描かれています。
2歳児はまだ自分で衛生管理をするのが難しいですが、絵本を通じて習慣化をサポートできます。
「おさきにどうぞ」
他人を優先する「譲り合い」の精神を育てる内容です。
2歳児は自分の欲求が優先しがちですが、この話では他者を思いやる気持ちを自然に学べるよう工夫されています。
「がまんめいじん」
息子は買い物に行くと「これが欲しい!」と、我慢が苦手でした。しかし、この絵本を読むことで、少しずつ「今日は、我慢だね」という気持ちを持てるようになりました。
今では「がまんめいじん」ごっこをして、遊びながら自制心を学んでいます。絵本を通じて、楽しみながら我慢を身につけている息子の成長を感じています。
「かいじゅうヤーダ」
自己主張が強まる時期の「いやだいやだ」に悩まされた時期に、この絵本が役立ちました。
息子は「かいじゅうヤーダ」と自分を重ね合わせ、行動を振り返ることができるようになり、少しずつ「いやだ」と言わずに考えられるようになりました。幼稚園でも、トラブル後に自分の行動を思い出し、少しずつ自己反省の力が育っています。
「ゆびきりげんまん」
約束の大切さを教えるこの絵本を通じて、息子は初めて「約束を守ることの意味」を理解しました。
特に、遊ぶ前に「帰る時間を守ろうね」と約束しても、それまでは守れずに困っていましたが、この絵本を読んだ後は、自分から「約束したから帰るね」と言うようになり、少しずつ信頼関係を築いていく姿が見られました。
2. ねこさん(3歳~)シリーズの魅力
3歳児向けの「ねこさん」シリーズは、社会性や自己理解を深める内容が多く、息子が友達との関係を築くための大切なきっかけとなりました。この時期、息子はお友達との遊び方に悩んでいました。特に、物の貸し借りや順番を守ることが苦手で、トラブルが絶えなかったのです。しかし、この絵本を読むことで、少しずつ他人との協力や約束を守る大切さを学び、遊びの中での困りごとも減ってきました。
「ひいばあちゃん」
息子が祖母やお年寄りに対する接し方に少し戸惑っていた時期、この絵本が大きな助けになりました。
絵本を読むことで、祖母との関わり方に自然と敬意を持ち、優しく接するようになりました。
「おへんじしてるよ」
息子は返事をするのが苦手でしたが、この絵本を読んでから「お返事は大切なんだ」と理解し、幼稚園での返事がスムーズになってきました。今では朝の会で元気に返事ができるようになっています。
「りょうたくんのいちご」
息子は植物を育てることに対して初めて興味を持ち、この絵本を読んでからは庭のプランターでトマトを育てることに挑戦しました。毎日水やりを欠かさず、「大きくなったね」と成長を楽しむ姿が見られ、責任感を持つことの喜びを絵本を通じて学んでくれたと感じています。
「おにいちゃん」
「幼稚園での友達との関係」や「弟の喧嘩」に悩んでいた時期、この絵本を読んで「相手の気持ちを思いやること」の大切さを理解しました。
お友達との小さな衝突があった際、「ごめんね、次は一緒に遊ぼう」と言えるようになり、心の成長が感じられました。
「えほんのせかい」
絵本そのものがテーマのこのお話は、息子の「読む楽しさ」を引き出しました。
特に寝る前の読み聞かせが好きで、この絵本を読んだ後は「次の本も読んで!」と絵本に対して積極的になりました。
息子はこの作品を通じて、想像力を膨らませ、物語の中に入り込む楽しさを感じています。
「いつのまに…」
片付けが苦手だった息子が、この絵本を読んでからは「自分で片付けることが大切」と少しずつ理解し始めました。
特にお気に入りのブロックを遊んだ後、「お片付けをしよう」と自分から声をかけて片付けるようになり、驚いたことを覚えています。
3. いぬさん(3歳~)シリーズの魅力
このシリーズは、感情コントロールや協力の大切さを教える内容が豊富です。息子は、他の子との遊びの中で順番を守るのが苦手で、友達との距離感が近すぎることがよくありました。しかし、この絵本を通じて、少しずつ感情をコントロールする方法や、協力して遊ぶ大切さを学び、友達との関係も改善されてきました。
「ぶらんこ」
息子は公園のブランコで順番待ちができないことが多かったのですが、この絵本を読んでから「順番を守ることの大切さ」を意識するようになり、友達と仲良く遊ぶ時間が増えました。
「わたしはだあれ?」
かげ、かがみ、みず、ほし、人間などを当てるクイズ形式のお話です。
子どもたちの好奇心を刺激し、楽しみながら答えを考える遊びを通じて、思考力や観察力を育む内容になっています。
「きいてた?」
集中力やコミュニケーションの大切さを教えてくれるこの絵本を読んだ後、息子は「ちゃんと聞くこと」の重要性に気付きました。家で「きいてた?」と声をかけると、自分から「ちゃんと聞くから、もう一回言って」と言って耳を傾けるようになりました。そのおかげで、少しずつ集中力が高まってきたのを感じています。
「マースやまへ」
友情や努力の大切さがテーマのこの物語を読んだ息子は、友達と協力して一緒に何かを成し遂げることの大切さを学びました。幼稚園での運動会の練習では、チームで一緒に走るのが苦手でしたが、この絵本を読んでからは「僕もがんばるね。」と積極的に参加するようになりました。少しずつ協力する楽しさを感じ、成長している様子が見られました。
「さっちゃんとなな」
動物を大切にする心や家族とのつながりを描いたこのお話を読んで、息子はペットや動物に対しての優しさを育みました。
公園で見かけた猫や犬に対して、以前よりも優しく接するようになりました。
「わらわないで」
この絵本は、他の子の失敗を笑わないことや、個性を尊重することの大切さを教えてくれました。
息子は、弟や幼稚園のお友達の失敗に対して時折笑ってしまうことがありましたが、この絵本を読んでからは「大丈夫、次はできるよ」と応援する側に回ることが増えました。少しずつ、周りの気持ちに寄り添えるようになり、成長を感じています。
4. くまさん(4歳~)シリーズの魅力
4歳向けの「くまさん」シリーズは、考える力や判断力を育てるテーマが中心です。息子は、自分の行動が他の人にどのような影響を与えるかを学ぶ時期に差し掛かっており、このシリーズが大きな役割を果たしました。物語を通じて、息子は他人を思いやる気持ちや、選択することの大切さを少しずつ学び、その学びが日常生活にも少しずつ生かされるようになってきています。
「それでいいのかな?」
ルールを守ることについての話を読んだ後、息子は自分の行動が他の人にどう影響を与えるかを考えるようになりました。
特に、幼稚園でのおもちゃの貸し借りに対する理解が深まり、トラブルが減りました。
「かっこいい?」
息子はこのお話を通して、優しい言葉を使うことの大切さを学びました。
以前は、感情が高ぶるとつい強い言葉を使ってしまうことがありましたが、この絵本を読んでからは、気を付けるようになりました。ある日、遊びの途中でちょっとしたことでイライラしてしまったとき、自分の気持ちを優しい言葉で伝えることができました。その姿を見て、言葉遣いに対する意識が高まったことを実感しました。
「あったかいね」
怒りっぽいトマトが主人公で、彼はいつも怒ってばかりで誰も近寄れません。ある日、一緒に買われた玉ねぎがトマトを優しく包み込み、彼の心を和らげます。玉ねぎの優しさに触れたトマトは、他者に対する思いやりの心を学び、変わっていく心温まるお話です。
「ココンノコン」
他者のために行動する喜びを伝えるこの絵本は、息子の優しい心を育てました。
特にお友達が困っているとき、自分から「手伝おうか?」と言う場面が増え、他人を思いやる気持ちを自然に育んでいるのが分かります。この絵本を読んでから、息子は自分の行動が他者に与える影響に気を配るようになりました。
「どうしたの?」
息子は恥ずかしがり屋で、なかなか自分から行動に移せないことが多かったのですが、この絵本を読んだ後、「どうしたの?」と自分から質問することが増えました。
お友達が何かを困っているときに自ら声をかけるようになり、積極的にコミュニケーションを取るようになりました。
「しんせつさんとおせっかいさん」
人との距離感や思いやりのあり方を考えるこのお話は、息子が他人との適切な関わり方を学ぶきっかけとなりました。
お友達に対して「手伝ってあげたい」という気持ちはあるものの、少し近すぎる距離感に困ることが多かった息子が、少しずつ「どうすれば相手にとって心地よいか」を考えられるようになったのです。
おわりに
七田式えほんシリーズは、子どもの心の成長を優しくサポートし、年齢に合ったテーマで、無理なく社会性や感情表現を学べる点が魅力です。息子も、この絵本シリーズを通じて感情や社会性を自然に学び、自己理解や他者への思いやりが深まっていきました。
親子での会話も増え、成長を見守る喜びを実感できる貴重な機会となり、日々の生活が少しずつスムーズになったことを嬉しく感じています。興味がある方は、ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてください。
次回は、「子どもと一緒に自己コントロールを学ぶ方法:遊びを通じたトレーニング」についてお話しします。ぜひご覧ください!
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