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忘れ物が多い子どもはなぜ?原因と家庭でできる対策・習慣づけ

忘れ物が多い子どもへの対策

はじめに

「体操服を忘れる」「連絡帳を出さない」「タオルやコップを置きっぱなし」…そんなお子さんの忘れ物に悩んでいませんか?😢

わが家の息子も、幼稚園で忘れ物が多くてよく困っていました。
最初は「ちゃんと確認して!」と何度も声をかけましたが、なかなか改善せず、ついイライラしてしまうことも…。

調べてみると、単なる不注意ではなく、ワーキングメモリの弱さや注意の切り替えの難しさといった発達特性が関係していることがあると分かりました。
そこで今回は、「忘れ物が多い子ども」に見られる特徴と、家庭でできる工夫・習慣づけの方法をまとめてご紹介します✨

目次

  1. 忘れ物が多い子どもはなぜ?考えられる理由
     1-1. ワーキングメモリ(作業記憶)が弱い
     1-2. 注意の切り替えが難しい
     1-3. 目の前にないものを意識しにくい
     1-4. 行動の手順を整理するのが苦手
  2. 忘れ物が多い子どもへの家庭での工夫
     2-1. チェックリストを活用する
     2-2. ルーティン化で「確認場所」を決める
     2-3. 遊び感覚で「持ち物チェックゲーム」
     2-4. 忘れた時のルールを決める
  3. 幼稚園・小学校でできる忘れ物サポート
     3-1. 先生に声掛けをお願いする
     3-2. クラス全体で「持ち物確認タイム」
     3-3. 忘れ物防止グッズを使う
  4. 忘れ物が多い子どもを責めないために
     4-1. 特性によるものと理解する
     4-2. 成功体験で自信を育てる
     4-3. 親も「完璧を求めない」
  5. まとめ|習慣づけで少しずつ忘れ物は減らせる

1. 忘れ物が多い子どもはなぜ?考えられる理由忘れ物が多い子どもの特徴と原因

ワーキングメモリ(作業記憶)が弱い

ワーキングメモリとは「今やっていること」と「次にやること」を同時に処理する力のこと。
例えば、着替えた後に「体操服をしまう」ことを忘れ、そのまま遊びに行ってしまうのは、この力が弱いためです。

注意の切り替えが難しい

「帰る準備してね」と先生に言われても、友達に話しかけられると頭の中が切り替わり、水筒を忘れてしまうことがあります。

目の前にないものを意識しにくい

子どもは視界にない物を意識するのが苦手です。
連絡帳が机の中にあると「持って帰らなきゃ」と思い出せず、置き忘れてしまうのです。

行動の手順を整理するのが苦手

「水筒 → 連絡帳 → ハンカチ」のように順番が整理できていないと、一つ終えた段階で「もう終わった」と思ってしまうことがあります。

2. 忘れ物が多い子どもへの家庭でできる忘れ物対策

チェックリストを活用する(視覚化)

✅「帰りの準備リスト」をカバンやロッカーに貼っておくのがおすすめです。
文字が難しい場合は、イラスト付きにすると子どもも楽しんで確認できます。

例:

  • 体操服 → カバンに入れた?
  • 連絡帳 → ポケットに入れた?
  • 水筒 → 手に持った?
  • ハンカチ → ポケットに入れた?

ルーティン化で「確認場所」を決める

「帰る前は必ずロッカーを見る」「カバンを開けて中身を確認する」など、確認するタイミングと場所を固定すると習慣になりやすいです。

遊び感覚で「持ち物チェックゲーム」

おうちでは遊び感覚で「持ち物チェックゲーム」をして練習するのも効果的。
「今日は何を持って行く?」とクイズ形式で聞くと、楽しみながら定着していきます。

忘れた時のルールを決める

「忘れたらどうするか」を事前に決めておくと、子どもも安心します。
例:「先生に聞く」「ママに電話する」など。
「忘れても大丈夫、次にどうするかを考えようね」とポジティブに伝えることが大切です。

3. 幼稚園・小学校でできる忘れ物サポート

先生に声掛けをお願いする

先生に「〇〇くん、帰りの準備チェックしてね」と一言声をかけてもらうだけで大きな助けになります。

クラス全体で「持ち物確認タイム」

クラス全体で「持ち物チェック」の時間を設けてもらえると、個別に指摘されずに確認でき、子どもも安心して取り組めます。

忘れ物防止グッズを使う

  • チェックカード
  • ランドセルに付けるタグ
  • カバンの中仕切り

こうしたツールも忘れ物防止に役立ちます。

4. 忘れ物が多い子どもを責めないために

「やる気がない」のではなく特性によるもの

忘れ物が多いのは性格の問題ではありません。脳の特性によるものだと理解すると、子どもを責めずに済みます。

成功体験を積ませて自信を育てる

「今日は忘れ物ゼロだったね!」と褒めることで、子どもも自信を持てます。
成功体験の積み重ねが、次の行動につながります。

親も「完璧じゃなくていい」と思う

忘れ物がゼロになることを目指すより、「だんだん減っていく」ことをゴールにすると、親子ともに気持ちが楽になります。

5. よくある質問(FAQ)

忘れ物が多いのは発達障害ですか?

必ずしもそうではありません。
ただし、ADHDやASDの子どもにはワーキングメモリの弱さや注意の切り替えの難しさが影響していることがあります。

忘れ物が多い子どもに「叱る」のは効果がありますか?

叱っても改善は難しいです。
むしろ不安や自信の低下につながるため、チェックリストやルーティンで習慣づけをする方が効果的です。

小学生になれば自然に直りますか?

成長とともに改善する子もいますが、工夫や支援があるとより早く習慣化できます。

忘れ物チェックリストはどう作ればいいですか?

文字が読める子はリスト形式、読めない子はイラストを使うと効果的です。

学校の先生に協力をお願いしてもいいですか?

もちろんです。「持ち物確認タイム」をクラス全体で設けてもらうのも有効です。

忘れ物防止グッズは役立ちますか?

ランドセルタグやチェックカードなど、視覚的に確認できるグッズは有効です。

家でできる簡単な練習方法は?

「持ち物チェックゲーム」や「出かける前に持ち物クイズ」など、遊び感覚で習慣づける方法がおすすめです。

忘れ物をして帰ってきた時、どう対応すればいいですか?

「なんで忘れたの!」ではなく、「次はどうすればいいかな?」と一緒に考える姿勢が大切です。

兄弟姉妹で忘れ物が多い子と少ない子がいます。性格の違いですか?

性格というより、発達特性やワーキングメモリの違いが関係していることがあります。

忘れ物を減らすにはどれくらい時間がかかりますか?

すぐに効果は出にくいですが、繰り返すことで数週間〜数か月で習慣が身についてきます。

まとめ|習慣づけで少しずつ忘れ物は減らせる

忘れ物を減らすために大切なのは、「叱る」より「工夫する」ことです🌱

✅ 視覚で分かりやすくする(チェックリスト・イラスト)
✅ 「帰る前の確認場所」を決める
✅ 先生や周囲の大人にも協力をお願いする
✅ 忘れた時の対応ルールを決めて安心させる
✅ 家でも遊び感覚で練習する

最初は時間がかかるかもしれませんが、繰り返すことで「帰る前にチェックする」という習慣が少しずつ身についていきます。
忘れ物が減れば、子ども自身の自信や自己肯定感✨も自然と育っていきます。

親子で焦らず、一歩ずつ取り組んでいきましょう😊

📢次回予告

「幼稚園の困りごと」をご紹介!
お楽しみに。

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  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 私は、2歳と4歳の発達障害の息子を育てているママです。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、現役保育士監修のもと、発達に特性のあるお子さんとの向き合い方や、日々の悩みに寄り添う情報をこのブログで発信しています。 「ことばがゆっくり」「感覚に敏感」「お友だちとの関わりがむずかしい」そんな日々のちょっとした困りごとに、私自身もたくさん向き合ってきました。 このブログでは、🔸わが子のリアルなエピソード🔸家庭でできる関わりの工夫🔸ママの心がふっと軽くなるヒントなどをお届けしています。 🍀「私だけじゃないんだ」そう思える場所が、ここで見つかりますように。どうぞ、気軽に読んでいってください☺️

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