はじめに:こんなお悩みありませんか?
- 走る・跳ぶなど基礎運動が苦手
- つま先立ちや片足立ちが不安定
- バランスが崩れやすく転びやすい
- 小学校の体育についていけるか心配
特性のある子どもにとって ジャンプ や バランス は発達の土台となる重要スキル。
この記事では、家庭で「今日から」できる就学準備の運動遊びを紹介します。
1. 運動スキルが育つとどう変わる?
ジャンプ・バランスが育つと伸びる力
- 姿勢保持
- 集中力
- ボディイメージ(自分の体を把握する力)
- 体育の動作(跳び箱・縄跳びなど)
- ケガの予防
土台の運動が整うほど、「学習姿勢」が安定しやすくなります。
2. 【運動スキル①】ジャンプの練習
ジャンプが苦手な子の特徴
- つま先で踏み切れない
- 腕が使えず跳びにくい
- 両足同時ジャンプが難しい
- 着地でフラつく
家庭でできるジャンプ練習(難易度順)
✔ ステップ1:その場ジャンプ
- 両手を上にあげる
- 3回だけジャンプ
- できたら「できたよカード」を移動
ポイント:腕の振りで高さが出やすい
✔ ステップ2:線ジャンプ(前後)
床にテープで線を1本貼るだけ。
やり方
- 「線の前→線の後」をピョン
- 5回できたら終了
- タイマー30秒で「短時間チャレンジ」にする
✔ ステップ3:横ジャンプ
- 片側→反対側へピョン
- 速さより リズム を意識
✔ ステップ4:ケンケンパ
- まだ難しい子は「パ」「パ」「パ」(両足)から
- 慣れたら「ケン→パ」へステップアップ
わが家の実例(体験談)
うちの4歳の息子は、最初は その場ジャンプも非対称でヨロヨロ。
でも、
- 回数を「3回だけ」に設定
- 終わったら「できたスタンプ」
- 好きな曲に合わせてリズムジャンプ
この3つで負担が減り、今では線ジャンプを10回連続でできるように!
3. 【運動スキル②】バランス・ボードの練習
バランスが苦手な子の特徴
- 姿勢が崩れやすい
- 転びやすい
- 片足立ちが安定しない
- 集中して座っている時間が短い
家庭でできるバランス練習
✔ ステップ1:両足で立つだけ
バランスボード初心者は「乗るだけ」でOK。
ポイント
- 5秒キープ
- 手を広げてバランスを取る
- できたらハイタッチ
✔ ステップ2:ゆらゆら動かす
- 左右ゆらゆら
- 前後ゆらゆら
- 回数は少なめ(3回ずつ)
✔ ステップ3:ボールキャッチを追加(難易度UP)
バランスを取りながらキャッチ→投げ返す。
狙える力
- コアの安定
- 眼と手の協調(ビジョントレーニング)
✔ ステップ4:片足チャレンジ
- ボードの上で 片足3秒
- できたらシールでご褒美
体験談
息子は最初、バランスボードに乗ると 踏ん張りすぎて硬くなるタイプ。
そこで
- イスを横に置き“支えアリの安全地帯”を作る
- ゆらゆらを小さく
- 成功したら「すごい岩みたいに安定してるよ!」と声かけ
この「成功の見える化」で自信がつきました。
4. 学校準備に活かす工夫
1. 30秒だけ「ミニ体育」
タイマーをセットして「30秒ジャンプ」「20秒バランス」にすると負担が減る。
2. 好きな活動を最初に
嫌な運動は真ん中に挟む「サンドイッチ方式」。
3. 絵カードで「今日の体育」を見える化
冷蔵庫や壁に貼って「①ジャンプ→②ゆらゆら→③できた!」。
5. 今日からできる運動スキル3ステップ
- 床に線を貼る(ジャンプ練習の準備)
- バランスボードに乗るだけの「成功体験」を作る
- タイマー30秒だけチャレンジ
6. よくある質問(Q&A)
ジャンプが全くできません。どこから始めればいい?
まずは「かかと上げ」や「その場で足踏み」からOK。
ジャンプは段階的に習得できます。バランスボードは何歳から使える?
3歳頃から可能ですが、
最初は手すり・イスで必ず支えをつけてスタートすると安全です。バランスが悪いのは発達障害?
個人差が大きく「発達障害=必ずバランスが弱い」ではありません。
気になる場合は専門機関へ相談を。1日どれくらい練習すればいい?
タイマー30秒×2〜3セットでOK。
長時間より「短く毎日」が効果的。苦手すぎて嫌がります…
好きな遊びと組み合わせる「サンドイッチ方式」が効果的です。
線ジャンプはどの程度できれば充分?
小学校準備としては「前後に5回連続」が一つの目安です。
バランスボードが怖いと言います
まずは「ボードに座る」「手をついて乗る」など体験だけでOKです。
ケンケンができません
片足立ち3秒ができてからケンケンを練習すると成功しやすいです。
転ばないようにするコツは?
床に滑り止めマットを敷くと安定して取り組めます。
兄弟一緒に練習できますか?
できます。
順番カードやタイマーでターン制にするとケンカも減ります。
7. まとめ
ジャンプとバランスは、
姿勢・集中・学習態度・体育の土台につながる重要スキル。
家庭でも短時間で楽しく練習できます。
「できた!」を積み重ねて、自信を育てていきましょう。
📢次回予告
「【療育】サーキット学習のやり方|家庭でできる年齢別・就学準備まで解説」
どうぞお楽しみに。
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