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【体験談】発達障害の兆候と3歳児検診が転機となった療育への一歩

こんにちは!
今回は、私たちが4歳の息子の療育を始めた理由と、3歳児検診での体験を共有します。同じ悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。どうぞお付き合いください。

療育を始めた理由と発達障害の兆候

息子が3歳になる頃、成長とともに日常生活での困難が目立ち始めました。特に「触覚過敏」や「社会的スキルの不足」が顕著に現れ、私たちは療育の必要性を真剣に考え始めました。療育とは、子どもが抱える発達の課題を改善し、日常生活をスムーズに送るための支援を行うプログラムです。

息子の触覚過敏の兆候

息子は、洋服が濡れたり汚れたりすることに非常に敏感でした。たとえば、食事中に少しでも食べ物が服にこぼれると不快感を覚え、何度も着替えたがることがありました。泥遊びやスライム遊びも嫌いで、洋服の縫い目がチクチクすると言い出すなど、触覚過敏の兆候が見られました。

触覚過敏は、感覚が通常よりも過敏であるため、衣服の縫い目や素材、温度変化などに強く反応する状態です。これは発達障害の一環としてよく見られる症状であり、日常生活に支障をきたすことがあります。

公園の砂場で遊んでいたとき、水が洋服に少しかかるだけで激しく泣き出し、その場で洋服を脱いでしまったことがあります。このようなエピソードから、息子が日常生活で強いストレスを感じていることを実感しました。

触覚過敏への日常的な対応策

私たちは息子の触覚過敏を理解し、彼が快適に過ごせるようにいくつかの対策を取りました。具体的には、縫い目が少ない無縫製の衣類を選んだり、柔らかい素材の服を用意することで、日常のストレスを軽減しました。また、食事中の汚れが気にならないように、大きめのエプロンやクロスを用意するなどの工夫を取り入れました。

社会的スキルの不足

息子は友達との距離感や力加減のコントロールが苦手で、公園や支援センターで他の子どもたちとトラブルになることが多くありました。具体的には、友達と遊んでいるときに相手に近づきすぎて驚かせてしまったり、力加減が分からず、相手を強く押してしまったり、突き飛ばしてしまうことが頻繁にありました。

社会的スキル向上のための取り組み

後に療育を通じて、社会的スキルの向上を図るトレーニングを行い、少しずつ改善が見られるようになりました。家庭でも、距離感や力加減を学ぶ遊びを意識的に取り入れました。

日常生活での困難

息子は準備や片付けが苦手で、特に複数の指示を理解しても、それを実行することが難しいと感じることがよくありました。朝の準備やお出かけ前に「服を着て、靴下を履いて、靴を履いて」と伝えても、何を先にすべきか分からず、結局何もできないまま時間が過ぎてしまうことが多々ありました。

療育のサポートで見られた変化

療育では、こうした日常的な課題にも対応するために、視覚的なスケジュールを用意し、息子が何をすべきか一目で分かるように工夫しました。また、タスクを小さなステップに分解して進めることで、成功体験を積み重ね、自信を持たせるよう努めました。

3歳児検診での大きな転機

私たちにとって大きな転機となったのは、3歳児検診でした。この検診で、息子の行動や感情のコントロールが難しいことが顕著に表れ、心理士の先生から「療育を検討してみては?」と勧められました。これは、息子の発達に関する問題をより深く理解するきっかけとなりました。

3歳児検診での様子

息子と一緒に自治体の3歳児検診に参加しました。検診当日、息子は元気に会場へ向かいましたが、見慣れない場所や人々に囲まれて不安を感じ、泣いてしまいました。受付の間も気持ちが落ち着かず、私もどう対応すべきか悩みました。

保健師さんとの面談では、息子がじっと座っているのが難しく、部屋の中を歩き回ったり、置いてある資料に手を伸ばしたりする場面が見られました。保健師さんからは、「集中力が途切れやすいように感じますね。言葉も少しはっきりしない部分があるかもしれません」と言われ、後日、心理士さんと話す機会が設けられました。

その後の心理士さんとの面談では、簡単なテストが行われましたが、息子は少し疲れていたため、途中で癇癪を起こし、テーブルの下に潜り込むなど、落ち着かない様子を見せました。私たちは普段の生活での息子の行動について心理士さんに説明し、今後の支援について話し合いました。心理士さんからは、「年齢相応に見える部分もありますが、言語や対人関係の面でサポートが必要かもしれません」との指摘があり、療育の必要性について改めて考えることになりました。

療育を始めた後の変化と効果

療育を始めてからすぐに劇的な変化があったわけではありませんが、少しずつ息子の行動に改善が見られました。集団の中での適切な距離感や力加減を学び、触覚過敏に対する対応も日々の生活に取り入れることで、息子が以前よりも快適に過ごせるようになりました。

また、親としても療育を通じて学んだことが多く、息子の特性を理解しながらサポートできるようになったことが大きな成果です。

まとめ

今回は、息子が療育を始めた理由と3歳児検診での体験を共有しました。子どもの成長に悩む親御さんにとって、療育を検討することは大きな決断ですが、その一歩を踏み出すことで、子ども自身がより良い生活を送れるようサポートできるようになります。

次回は「療育を始める際の不安と葛藤」について詳しくお話しする予定です。ぜひお楽しみに!

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  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして!「しょうがなすこ」と申します。2歳と4歳の男の子を育てるママで、現役保育士監修のもと、特性を持つお子さんとの育児についてブログで発信しています。このブログでは、同じような状況で悩む親御さんたちと共感し合い、困りごとを少しでも減らすヒントや、育児の楽しさを一緒に見つけられるような内容をお届けしています。 「ひとりじゃない」と感じられる温かい場になるように心を込めて書いていますので、ぜひ気軽に読んでみてください!

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