児童発達支援

短時間の児童発達支援でも効果ある?1時間型に通って感じたメリット・向いている子【体験談】

短時間の児童発達支援で1時間の集中支援を受ける子どものイラスト

はじめに|1時間の児童発達支援でも意味はある?

「児童発達支援って、短時間でも効果があるの?」
「1時間だけで本当に変わるの?」
「1日型と短時間型、どちらがいいの?」

児童発達支援を探していると、1日型の施設もあれば、1時間ほどの短時間集中型の施設もあります。

わが家も最初は、

「1時間だけで足りるのかな?」
「短すぎないかな?」
「幼稚園のあとに通って疲れないかな?」

と迷いました。

でも実際に短時間集中型の児童発達支援に通ってみると、1時間だからこその良さがありました。

息子に合わせたオーダーメイドの支援を受けられ、幼稚園後でも無理なく通いやすく、言葉・感情コントロール・指先・空間認知・社会性などに少しずつ変化が見られるようになりました。

この記事では、わが家が実際に短時間型の児童発達支援を利用して感じたメリット、息子に見えた変化、向いている子、注意点を体験談ベースでまとめます。

結論|短時間でも「目的がはっきりした支援」なら効果を感じた

結論から言うと、わが家では短時間の児童発達支援でも効果を感じました。

ただし、「短時間だから何でも伸びる」というより、息子に合った課題に絞って、集中して取り組めたことが大きかったです。

短時間型の良さは、

  • 子どもの負担が少ない
  • 幼稚園や保育園と両立しやすい
  • 個別課題に集中しやすい
  • その子に合わせたプログラムを組みやすい
  • 保護者へのフィードバックが具体的になりやすい

という点でした。

1日型のように生活全体を見てもらう支援とは違い、短時間型は「今伸ばしたい力」にピンポイントで取り組める場所だと感じました。

短時間集中型の児童発達支援とは?

児童発達支援の短時間型で積み木や感情カードに取り組む子どものイラスト

短時間集中型の児童発達支援とは、1回あたり1時間〜数時間ほどで、個別支援や小集団活動を行うスタイルの児童発達支援です。

わが家が利用した施設では、1時間ほどの中で、息子の発達特性に合わせたオーダーメイドの支援が行われていました。

取り組んでいた内容は、

  • 空間認知
  • 指先の使い方
  • 自己表現
  • 感情コントロール
  • ワーキングメモリ
  • 他者とのコミュニケーション
  • 少人数でのルール遊び

などです。

短い時間の中に、必要な支援がぎゅっと詰まっている印象でした。

1日型と短時間型の違い

1日型と短時間型は、どちらが上というものではありません。

目的が違います。

比較項目1日型の児童発達支援短時間型の児童発達支援
利用時間長め1時間〜数時間
支援の特徴生活スキル・集団生活・日常の見守り個別課題・集中支援・短時間練習
向いている子生活リズムや集団経験を積みたい子ピンポイントで課題に取り組みたい子
親のメリット長時間預かりで助かる幼稚園後でも通いやすい
注意点疲れやすい子は負担になることも生活全体を見るには時間が短い

わが家では、1日型とは別に、短時間型の良さも感じました。

1日型では生活の流れや集団経験。
短時間型では個別課題や集中した練習。

それぞれ役割が違うと感じています。

わが家が短時間型を選んだ理由

短時間型を選んだ理由は、息子に合わせたオーダーメイドの支援が受けられると感じたからです。

息子には、

  • 気持ちを言葉で伝えること
  • 感情の切り替え
  • 指先の使い方
  • 積み木や空間認知
  • 友達との距離感
  • 少人数でのやりとり

に課題がありました。

1時間という短い時間でも、こうした課題に合わせて支援してもらえるなら、意味があるかもしれないと思いました。

また、幼稚園後に通いやすいことも大きな理由でした。

長時間だと疲れてしまいそうな日でも、1時間なら本人の負担が少なく、無理なく続けやすかったです。

オーダーメイドカリキュラムで伸ばした力

この施設では、息子の発達特性に合わせて支援内容を組んでくれていました。

特に意識されていたのは、次のような力です。

空間認知力

積み木やパズル、ボール遊びなどを通して、物の位置関係や形をとらえる練習をしていました。

息子はもともと積み木の模倣が苦手でした。

でも、少しずつ見本を見て同じように作る経験を重ねることで、取り組める場面が増えてきました。

指先の使い方

折り紙、積み木、カード、製作活動などを通して、指先を使う経験も増えました。

以前はうまくいかないとすぐに嫌になってしまうこともありましたが、スタッフの方が小さな成功体験になるように支えてくれたことで、少しずつ挑戦できるようになりました。

ワーキングメモリ

「これを覚えてから動く」
「順番に取り組む」
「見本を見て真似する」

といった活動を通して、ワーキングメモリに関わる練習もありました。

息子の場合、口頭だけの説明だと抜けやすいことがありましたが、遊びの中で少しずつ練習できたのは良かったです。

自己表現と感情コントロールの変化

以前の息子は、「怖い」「嫌だ」という感情を、癇癪で表現することが多くありました。

うまく言葉にできない。
どうして嫌なのか説明できない。
気持ちが高ぶると、泣いたり怒ったりしてしまう。

そんな場面がありました。

でも短時間型の支援では、スタッフの方が、

「今はどんな気持ちだったのかな?」
「嫌だったことを言葉で伝えてみよう」
「こうしたかったんだね」

と、気持ちを言葉にするサポートをしてくれました。

その積み重ねで、息子も少しずつ、

「これが嫌だった」
「こうしたい」
「もういい」

と、自分の気持ちを言葉で伝える場面が増えてきました。

もちろん、まだ感情のコントロールが完璧になったわけではありません。

でも、癇癪だけで表現していた頃と比べると、言葉で伝えようとする姿が増えたことは大きな成長でした。

愛着形成を大切にした関わり

この施設で印象的だったのは、まず子どもとの信頼関係を大切にしてくれたことです。

スタッフの方は、息子に対して、

  • 笑顔で迎える
  • できたことをすぐに褒める
  • 無理に急かさない
  • 安心できる声かけをする
  • チャレンジしたことを認める

という関わりをしてくれました。

息子にとって、この場所は「安心できる場所」になっていきました。

以前は自信なさげな表情をしていた息子が、

「今日も楽しかった」
「また行きたい」

と話すようになったことは、親として本当に嬉しかったです。

短時間でも、子どもが安心して通える関係性ができると、支援の効果は出やすくなるのだと感じました。

少人数グループ活動で育った社会性

少人数グループでおもちゃの貸し借りを練習する児童発達支援のイラスト

この施設では、1対1の個別支援だけでなく、2〜3人の少人数グループ活動もありました。

さらに月に一度、10人前後の中規模の集団活動もあり、段階的に社会性を育てる構成になっていました。

息子に見られた変化は、

  • 他の子との距離感を学ぶ
  • おもちゃの貸し借りが少しずつできる
  • ルールを理解しようとする
  • 「一緒にやろう」と声をかける
  • 順番を待つ経験が増える

などです。

いきなり大きな集団に入るのではなく、少人数から練習できるのは、息子にとって合っていたと思います。

幼稚園との連携があったことも安心材料

この施設では、定期的に専門スタッフが息子の通う幼稚園を訪問し、園での様子を見てくれました。

幼稚園の担任の先生とも連携し、

  • 園で困っている場面
  • 園でできていること
  • 友達との関わり
  • 集団行動での様子

などを共有してくれました。

その情報をもとに、施設での支援内容も調整してくれました。

わが家にとっては、施設と幼稚園がつながってくれていることが大きな安心でした。

「支援は施設の中だけで完結するものではない」
「園生活とつながることで、より意味が出る」

と感じました。

保護者への支援も心の支えになった

短時間型の児童発達支援は、子どもへの支援だけでなく、親にとっても心強い場所でした。

支援後に、

「今日はこんな場面で頑張っていました」
「こういう声かけが合っていそうです」
「お母さんも頑張っていますね」

と声をかけてもらえることがありました。

その一言だけで、ふっと気持ちが軽くなることがありました。

子どもの困りごとを一人で抱え込まず、一緒に考えてくれる人がいる。

それは、親にとっても大きな支えでした。

1年通って感じた息子の変化

通所を始めて約1年。

息子には、少しずつ変化が見られるようになりました。

自己肯定感が育った

以前は失敗を怖がり、「できない」と言うことが多かった息子。

今では、小さなことでも「やってみる」と挑戦する姿が増えてきました。

言葉で気持ちを伝える場面が増えた

癇癪で表現していた気持ちを、少しずつ言葉で伝えられるようになってきました。

「嫌だった」
「こうしたい」
「もういい」

と、自分なりに伝えようとする姿が見られます。

指先や集中力に変化があった

積み木やカード遊び、製作活動を通して、集中して取り組む時間が増えました。

着替えやお箸、塗り絵など、日常生活でも少しずつ変化を感じています。

空間認知や模倣力が伸びた

病院で受けた簡易的な発達検査では、前回に比べて、積み木模倣・語彙力・認知面のスコアが大きく伸びていました。

医師からも「大きな伸びが見られる」と評価され、わが家にとっても嬉しい出来事でした。

もちろん、施設だけの効果と断言することはできません。

幼稚園、家庭、療育、本人の成長が重なった結果だと思います。

それでも、短時間型の支援で積み重ねてきた経験が、息子の成長を後押ししてくれたことは確かだと感じています。

短時間型の児童発達支援が向いている子

わが家の体験から、短時間型は次のような子に向いていると感じました。

  • 長時間の活動だと疲れやすい子
  • 幼稚園や保育園と両立したい子
  • 個別課題に集中して取り組みたい子
  • 少人数から社会性を育てたい子
  • 言葉や指先、認知面など具体的な課題がある子
  • 初めての場所に慣れるまで時間がかかる子
  • 1日型より短い時間から始めたい子

短時間だからこそ、子どもの負担が少なく、始めやすい面もあります。

短時間型を選ぶときの注意点

一方で、短時間型には注意点もあります。

  • 生活全体を見る時間は少ない
  • 集団生活の経験は1日型より少なめ
  • 親の送迎負担がある
  • 支援時間が短い分、家庭での関わりも大切
  • 事業所によって内容の差が大きい

短時間型を選ぶ場合は、見学時に、

  • 1時間の中で何をするのか
  • 個別支援と集団支援の割合
  • 保護者へのフィードバック
  • 幼稚園や保育園との連携
  • 子どもが疲れすぎないか
  • 家庭でできる工夫を教えてもらえるか

を確認しておくと安心です。

よくある質問

短時間集中型の児童発達支援とは何ですか?

1回1時間〜数時間ほどで、子どもの課題に合わせた個別支援や小集団活動を行う児童発達支援です。

1時間でも効果はありますか?

子どもに合った内容で集中して取り組める場合、短時間でも変化を感じることがあります。わが家では、言葉・感情コントロール・集中力などに変化を感じました。

1日型と短時間型はどちらがいいですか?

目的によります。生活スキルや長時間の集団経験を重視するなら1日型、個別課題や幼稚園後の利用を重視するなら短時間型が合う場合があります。

幼稚園後に通うと疲れませんか?

子どもによります。息子の場合は1時間だったので比較的通いやすかったです。ただし、疲れやすい子は曜日や時間帯を調整すると安心です。

短時間型はどんな子に向いていますか?

長時間だと疲れやすい子、個別課題に集中したい子、少人数から社会性を育てたい子、幼稚園や保育園と両立したい子に向いていると感じます。

少人数グループ活動のメリットは何ですか?

大きな集団よりも負担が少なく、順番待ち・貸し借り・声かけなどを練習しやすい点です。

保護者へのフィードバックはありますか?

事業所によります。連絡帳や活動報告、支援後の声かけがある施設だと、家庭でも支援を活かしやすくなります。

幼稚園との連携はありますか?

施設によって異なります。見学時に、園訪問や担任の先生との情報共有が可能か確認しておくと安心です。

短時間型だけで十分ですか?

子どもの困りごとや家庭の状況によります。1日型や療育センター、幼稚園との併用が合う場合もあります。

家庭でもできるサポートはありますか?

積み木、パズル、感情カード、タイマー、指先遊びなど、無理なく取り入れられるものがあります。完璧にやるより、親子で楽しく続けることが大切です。

まとめ|短時間でも、子どもに合えば大きな支えになる

短時間集中型の児童発達支援は、1時間という限られた時間でも、息子にとって大きな支えになりました。

もちろん、すぐに劇的な変化があったわけではありません。

でも、

  • 気持ちを言葉にする
  • 小さな成功体験を積む
  • 少人数で友達と関わる
  • 指先や空間認知を育てる
  • 安心できる居場所を持つ

という経験を積み重ねる中で、息子は少しずつ変わっていきました。

短時間でも、子どもに合った支援であれば意味はある。

わが家はそう感じています。

児童発達支援は、子どもを無理に変える場所ではなく、その子が安心して「やってみる」力を育てる場所だと思います。

もし短時間型の利用を迷っている方がいたら、まずは見学や相談から始めてみてもいいかもしれません。

お子さんに合う支援の形が、少しずつ見えてくるはずです。

次に読みたい記事

スポンサーリンク

  • この記事を書いた人
しょうがなすこのプロフィールイラスト

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 小学生と未就学児の兄弟を育てている母です。長男にはASD・ADHD・DCD・吃音があり、療育や学校生活、家庭での関わりを通して、さまざまな困りごとに向き合ってきました。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、実際の子育て経験をもとに、家庭・学校・療育で使える視覚支援カードや無料教材、子育ての工夫を発信しています。 「ことばだけでは伝わりにくい」「次に何をすればよいか分からない」「学習につまずいている」など、その子に合う「分かる方法」を一緒に見つけられる場所を目指しています。 子育ての困りごとが少しでも軽くなりますように。どうぞ気軽に読んでいってください☺️

みんなが読んでいる人気記事

ぼくのいいとこ絵本表紙 1

はじめに 「自分のいいところを書いてね。」 小学校でそんな宿題が出て、 「何を書けばいいの?」 と困ってしまう子は少なくありません。 「自己肯定感を育てたい。」 「自分に自信を持ってほしい。」 「小学 …

ジグソーパズルが苦手な子に視覚支援カード 2

はじめに 「対象年齢より簡単なパズルなのに、なかなか完成できない。」 「合わないピースを、力いっぱい押し込もうとする。」 「枠から作ろうと伝えても、自分のやり方で進めたがる。」 そんなことはありません …

何で勉強しないといけないの?水の入ったコップ視覚支援カード 3

はじめに 「なんで勉強しないといけないの?」 子どもが小学校に入る頃になると、一度は聞かれることがある質問ではないでしょうか。 私も息子に聞かれたことがあります。 そんなとき、SNSで見かけた「水の入 …

WISC検査の結果が怖くて不安な母親と就学への見通しを考える親子のイラスト 4

はじめに|WISC検査をすすめられて悩みました 年中の冬から年長になった頃、児童発達支援や相談員さんから、発達検査について話が出ました。 「発達検査はどうしますか?」「受けられるなら、受けた方がいいか …

発達検査WPPSI-IIIで積み木やカードに取り組む子どもと見守る母親のイラスト 5

はじめに|3歳8か月で初めて発達検査を受けました 息子が初めて発達検査を受けたのは、3歳8か月のときでした。 受けた検査は WPPSI-III(ウィプシー・スリー) です。 発達検査を受ける前は、 「 …

-児童発達支援
-, , , , , , ,