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子どもの自己肯定感を育む5つの工夫と家庭でできる実践方法

子どもの健やかな成長には、自己肯定感を育むことが欠かせません。自己肯定感が高い子どもは、自分に自信を持ち、新しいことにも積極的に挑戦できるようになります。しかし、自己肯定感は自然に育つものではなく、日々の親の関わり方やコミュニケーションが重要な役割を果たします。

息子が集団に入る場面で自信がなさそうな様子を見て、「自己肯定感が低いのでは」と感じることが度々ありました。療育を始めたばかりの頃、勉強会で「自己肯定感を育むことの大切さ」を学び、少し不安を感じたのを覚えています。そこで、「今からでも高められるのでしょうか?」と先生に尋ねてみると、先生は笑顔でこう言ってくださいました。

「もちろん、今からでも十分に高められますよ。私も自分の子どもには遅くから始めて現在も実践中ですが、確実に変化が見られます。」この言葉に励まされ、家庭での接し方を見直し、息子の自己肯定感を育てるための工夫を取り入れるようになりました。

今回は家庭で実践できる、子どもの自己肯定感を育む方法を5つご紹介します。

1. 自己肯定感を高めるための具体的な褒め方

褒めるときには、成果だけでなく、努力や挑戦する姿勢を評価することがポイントです。
子どもが新しいことに挑戦したら「工夫して頑張ったね!」と声をかけ、努力を認めましょう。これにより、子どもは「自分の頑張りが評価されている」と感じ次の挑戦に意欲的になります。

実践例

  • ブロックで新しい形を作ったとき:「この形を作るために工夫したんだね!」と声をかけることで、挑戦した過程を認められます。
  • 絵を丁寧に描いたとき:「今日はとても丁寧に描けたね!」と細かい行動や努力を具体的に褒めると、自己肯定感が育まれます。

2. 子どもの選択を尊重して自信を育む方法

日常生活の中で、子どもが自分で選択する機会を設けましょう。自分で選んだことに対して自信が持てるようになり、選択を繰り返す中で自己肯定感が高まります。

実践例

  • 服を自分で選ばせる:「自分で選んだんだね!素敵だよ」と選択を肯定すると、子どもは選ぶことに自信を持てるようになります。

3. 小さな成功体験で自己肯定感を育てる

日々の中で小さな成功体験を積むことは、「自分にはできる」という自信の土台を築く重要な方法です。子どもが小さな達成をするたびに、その努力を認めて励ましましょう。

実践例

  • 塗り絵を完成させたとき:「上手にできたね!」と具体的に褒めることで達成感を味わわせます。
  • 子どもが自分で靴を履いたり、食事を最後まで食べきったりしたとき:「自分でできたね!」と積極的に声をかけ、達成感を味わわせましょう。
  • 簡単なお手伝いを任せたとき:「助かったよ!ありがとう」と感謝の気持ちを伝えると、子どもは役に立っていると感じ、自己肯定感が高まります。たとえば、「食器を片付けてくれてありがとう!」と感謝の言葉をかけると効果的です。
  • 親子で一緒に目標を立て、それを達成した時:「今日は一緒に10分間お片付けをしよう」といった小さな目標を設定し、達成した時には親子で喜び合います。こうした目標設定は、子どもの自己肯定感を高めるために効果的です。達成感を感じやすくするだけでなく、自分で何かをやり遂げる力を育てます。
  • 新しい遊びを自分で考えた時:「これも一人でできたんだね!」と具体的に褒めることで、達成感を味わわせましょう。
  • 家庭でできるクリエイティブな活動:子どもは自分のアイデアを表現し、それが認められることで自信が育ちます。例えば、絵を描いたり、物語を作ったりする時間を定期的に取り入れると良いです。家庭でできるアクティビティのアイデアについては、「子どもの自己肯定感を高める10個の簡単な家庭アクティビティ【効果抜群】」も参考にしてみてください。

4. 役割を与えて家庭内での自己価値を感じさせる工夫

家庭内でのルールや簡単なタスクを子どもに任せることで、家族の一員としての自分の存在価値を感じることができます。

実践例

  • お手伝いや役割を持たせる:テーブルを拭くなどの簡単なお手伝いを頼むことで、達成感や自己肯定感が得られます。
    「きれいに拭いてくれてありがとう!」「おもちゃを片付けてくれてありがとう!」「食器を片付けてくれてありがとう!」など感謝の言葉をかけることが効果的です。

5. 肯定感を育む親の姿勢と声かけ

子どもの自己肯定感を育むためには、何よりも「存在を肯定する姿勢」が大切です。子どもが失敗したり、うまくいかないときでも「大丈夫だよ、次はもっと上手くいくよ」と前向きな声かけを心がけましょう。こうした言葉がけで、子どもは挑戦を続ける勇気を持てるようになります。これによって、子どもは自己肯定感を持ちながら成長していきます。

まとめ

自己肯定感を育むためには、日常生活での小さな工夫が大きな影響を与えます。具体的に褒めること、子どもの選択を尊重すること、そして小さな成功体験を積み重ねることが、子どもの自信と成長を支えます。親として、子どもの自己肯定感を大切にし、明るく前向きな未来を一緒に築いていきましょう。

おすすめ記事
子どもの自己肯定感を高める10個の家庭アクティビティ【効果抜群】」も参考にしてみてください。

次回は、「親子の絆を深める!子どもとのコミュニケーション向上アクティビティ15選」です。ぜひ、お楽しみに!

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しょうがなすこさん

はじめまして!「しょうがなすこ」と申します。2歳と4歳の男の子を育てるママで、現役保育士監修のもと、特性を持つお子さんとの育児についてブログで発信しています。このブログでは、同じような状況で悩む親御さんたちと共感し合い、困りごとを少しでも減らすヒントや、育児の楽しさを一緒に見つけられるような内容をお届けしています。 「ひとりじゃない」と感じられる温かい場になるように心を込めて書いていますので、ぜひ気軽に読んでみてください!

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