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年長児の就学前学習|ひらがな・数・図形の目安と家庭でできる対策

年長児の就学前学習の目安

はじめに

小学校入学を控えた年長のお子さんをお持ちの親御さんの中には、
「就学前にどんな学習準備をしたらいいの?」と悩む方も多いでしょう。

文字や数字
図形の理解だけでなく
集中力や会話力
手先の巧緻性など、
入学後の学びにつながる力は幅広くあります。

この記事では、就学前(年長)の学習面で身につけたいスキルをチェックリスト形式で紹介し、
家庭で楽しく取り組める方法も解説します。

「学習準備」「できることできないこと」を整理しながら、お子さんのペースで自信を育てるヒントが満載です✨

目次

  1. 就学前(年長)の学習面の発達目安
    就学前に身につけたい「ひらがな」の読み書き
    数・量の理解|数える・比べる・簡単な計算
    図形・空間認識|形・位置関係を楽しく学ぶ
    言葉の理解と会話力|話す・聞く力を伸ばす
    集中力・記憶力(ワーキングメモリ)の育て方
    ハサミ・鉛筆操作|手先の巧緻性を鍛える遊び
    学習を楽しく進める家庭での工夫
  2. よくある質問
  3. まとめ|就学前は「楽しく・自信を育てる学び」を

1. 就学前(年長)の学習面の目安と対策📌

小学校入学に向けて、就学前(年長)に伸ばしておきたい学習スキルをまとめました。
発達には個人差があるため、焦らずにお子さんのペースを大切にしましょう。

① ひらがなの読み書き

目安:

  • ほぼすべてのひらがなが読める(苦手な文字があってもOK)
  • 自分の名前や簡単な単語が書ける

家庭での対策:

  • 絵本を読み聞かせながら「この字、なんて読む?」と声かけ
  • お風呂に「ひらがな表」を貼って遊びながら学ぶ
  • ひらがなパズルやカルタで楽しむ
  • ひらがな練習帳を使い、1日2〜3文字ずつ少しずつ書く

② 数・量の概念

目安:

  • 1〜10までの数字が読め、数えられる
  • 数の大小がわかる(例:「5は3より多い」)
  • 具体物を使って簡単な足し算・引き算ができる

家庭での対策:

  • 買い物ごっこで「これいくつ?」「○○円ください!」と数に触れさせる
  • 積み木やブロックで「3個+2個でいくつ?」と遊びながら学ぶ
  • 「このお菓子は3個あるね、あと2個あったら何個になる?」と日常で計算に触れる
  • 日常生活で「あといくつ?」と数える習慣をつける

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③ 図形・空間認識

目安:

  • △◯□など基本的な形を理解
  • パズルや積み木で形を組み合わせられる
  • 「上」「下」「右」「左」「中」「外」などの位置関係がわかる

家庭での対策:

  • 積み木やブロック遊びで形の違いや組み合わせを学ぶ
  • 「○○の上にあるのは何?」「右のものを取って!」と位置関係を言葉に出して伝える

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④ 言葉の理解と会話力

目安:

  • 簡単な質問に答えられる(「これは何?」→「○○だよ!」)
  • 「今日は何をしたの?」と聞かれたら簡単でも答えられる
  • 「○○と△△、どっちが好き?」などの2択の質問に答えられる

家庭での対策:

  • 毎日「今日楽しかったこと」を話す時間を作る
  • 絵本の後に「どんな話だった?」と内容を聞く
  • しりとりやなぞなぞで言葉遊びをする

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⑤ 集中力とワーキングメモリ

目安:

  • 5〜10分間机に向かって作業できる
  • 簡単な2ステップ指示を覚えて行動できる(例:「リュックを置いて、手を洗おう」)

家庭での対策:

  • 「○○してから△△しようね」と2ステップ指示を出して練習
  • 遊びの中で「これをしたら次に何をするんだっけ?」と質問する
  • 短時間から始めて、少しずつ座っていられる時間を伸ばす

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⑥ ハサミ・鉛筆の操作

目安:

  • 鉛筆で簡単な線や丸、三角が書ける
  • ハサミでまっすぐ・曲線が切れる

家庭での対策:

  • クレヨンや太めの鉛筆でなぞる練習
  • 折り紙やチラシでチョキチョキ遊ぶ

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よくある質問

年長でひらがなを書けなくても大丈夫?

はい、大丈夫です。
就学前にすべて完璧に書ける必要はありません。
大切なのは文字に触れる習慣を作ること。
絵本を読みながら「この字は何?」と声かけしたり、名前や簡単な単語を少しずつ書かせるだけでも、自然に学ぶ力が育ちます。

数や図形は家庭でどう教えればいい?

日常生活の中で遊び感覚で学ぶのが効果的です。
無理に計算をさせる必要はなく、体験しながら理解させることがポイントです。

  • 買い物ごっこで数を意識
  • 積み木やブロックで数や形を組み合わせる
  • お菓子やおもちゃで「あといくつ?」と数える

集中力が短くても入学準備は可能?

もちろん可能です。
就学前の集中力は数分からで十分。
最初は5分、慣れてきたら10分と少しずつ机に向かう時間を延ばしていくとよいです。
遊びや日常の中で「これをしたら次は何?」と考える練習も集中力につながります。

ワーキングメモリを鍛える遊びはある?

あります。
日常の中で簡単な指示を2つ以上覚える遊びがおすすめです。
短い時間で少しずつステップを増やすと、自然に記憶力や順序を考える力が伸びます。

  • 「積み木を3個置いたら、赤いブロックを置こう」
  • しりとりやカードゲーム

鉛筆やハサミの練習は毎日必要?

毎日必須ではありません。
週に数回でも十分です。
大切なのは楽しく取り組むこと。
無理にやらせる必要はありません。

  • クレヨンや太めの鉛筆でなぞる練習
  • 折り紙やチラシを切る遊び

学習が嫌いな子でも楽しく学ばせる方法は?

遊びや日常生活に学びを組み込むことがポイントです。
楽しい体験と成功体験が学びへのモチベーションを高めます。

  • 積み木やブロック遊びで数や形を学ぶ
  • 絵本やカルタで文字に触れる
  • 「できた!」体験を積み重ねて自信をつける

家庭でできる入学前チェックリストは?

チェックリストは以下です。
チェックしながら、苦手は少しずつ補うと安心です。

  • ひらがなの読み書き:自分の名前+簡単な単語を書ける
  • 数・量:1〜10まで数えられる、簡単な計算に触れる
  • 図形・空間認識:基本形や位置関係を理解
  • 言葉・会話力:簡単な質問に答えられる
  • 集中力・ワーキングメモリ:短時間の作業に取り組める
  • 手先の操作:鉛筆・ハサミを使える

学習と生活習慣、どちらを優先すべき?

生活習慣を優先してください。
学習は生活習慣が整った上で、遊びや日常に取り入れると効果的です。

  • 朝の準備、着替え、歯磨き、トイレなどの習慣
  • 学習より先に整えることで、入学後の学びがスムーズになります

2歳や3歳の頃から学習準備は始めるべき?

早すぎる学習は必要ありません。

  • 幼児期は遊びを通して感覚や思考力を育むことが最優先
  • 2〜3歳では、積み木や絵本、簡単なリズム遊びなどで学ぶ感覚を養う程度で十分です

発達障害の傾向があっても就学前学習は可能?

はい、可能です。

  • 発達の特性に合わせて「少しずつ・楽しく・成功体験を重ねる」方法が効果的
  • 文字や数が苦手でも、遊びや生活の中で自然に触れさせることがポイント
  • 必要に応じて療育や支援機関と連携すると安心です

🌟まとめ:就学前は「楽しく・自信を育てる」遊びを

就学前(年長)の学習準備は、
「完璧にできること」よりも、遊びや日常の中で楽しく学ぶことが何より大切です。
ひらがなや数字、図形、言葉の理解、集中力、手先の操作などを少しずつ家庭で取り入れることで、
入学後の学びがスムーズになります。

お子さんのペースに合わせて「できた!」の体験を積み重ねることで、自然に自信や学ぶ楽しさが育まれます。
ぜひこの記事の方法を参考に、就学前の学習準備を家庭で楽しく取り組んでみてください😊✨

📢次回予告

次回は、【年長向け】就学前チェックリスト|小学校入学までに身につけたい8つの力をお伝え予定です。
お楽しみに!

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  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 私は、2歳と4歳の発達障害の息子を育てているママです。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、現役保育士監修のもと、発達に特性のあるお子さんとの向き合い方や、日々の悩みに寄り添う情報をこのブログで発信しています。 「ことばがゆっくり」「感覚に敏感」「お友だちとの関わりがむずかしい」そんな日々のちょっとした困りごとに、私自身もたくさん向き合ってきました。 このブログでは、🔸わが子のリアルなエピソード🔸家庭でできる関わりの工夫🔸ママの心がふっと軽くなるヒントなどをお届けしています。 🍀「私だけじゃないんだ」そう思える場所が、ここで見つかりますように。どうぞ、気軽に読んでいってください☺️

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