はじめに
年長におすすめの勉強法として、わが家では入学準備に「1日1作文」を取り入れました。
小学校入学を控えた年長さんに、どんな勉強をさせればいいのか悩みませんか?
「ひらがなは書けた方がいい?」
「ワークを毎日やらせるべき?」
「入学までにどこまでできれば安心?」
そんな不安を感じるママ・パパは多いと思います。
わが家でも、入学前は「何をどこまでやればいいのかな」と悩みました。
でも実際に取り入れてよかったと感じたのは、難しいドリルではなく、1日1作文でした。
作文といっても、年長さんに長い文章を書かせるわけではありません。
最初は、
「きょうはこうえんにいきました。」
「りんごをたべました。おいしかったです。」
このくらいの短い文で十分です。
毎日5分、短い文を1つ書くことで、ひらがな・語彙・表現力・思い出す力が少しずつ育っていきます。
この記事では、年長におすすめの勉強法として、家庭で無理なく続けられる「1日1作文」のやり方を、体験談を交えて紹介します。
年長の勉強は「先取り」よりも学ぶ土台づくりが大切
年長になると、小学校入学が近づき、ひらがな・数字・時計・計算などが気になってきます。
もちろん、興味がある子はどんどん取り組んでよいと思います。
ただ、年長の勉強で大切なのは、入学前に完璧にできるようにすることではありません。
大切なのは、
- 座って少し取り組む
- 話を聞く
- 自分の考えを言葉にする
- 最後までやってみる
- できた経験を積む
といった、学習の土台を作ることです。
この土台があると、小学校に入ってからの学習にもつながりやすくなります。
その意味で、1日1作文はとても取り入れやすい勉強法でした。
▶ 年長児の就学前学習|ひらがな・数・図形の目安と家庭でできる対策
▶ 年長の室内遊びアイデア7選|100均グッズで就学準備にもなる遊び
年長におすすめ勉強法「1日1作文」がおすすめな理由
ひらがなの練習になる
作文を書くと、自然とひらがなに触れる回数が増えます。
ただ「あいうえお」を1文字ずつ練習するよりも、実際の言葉や文章の中で書く方が、子どもにとって意味がわかりやすいです。

たとえば、
「ぱんをたべました」
「こうえんにいきました」
「たのしかったです」
という文章を書く中で、よく使う文字を何度も練習できます。
▶ 【無料】ことばづくりガチャ|拗音・促音・長音を遊びながら練習
▶【無料ダウンロード】「きゃ・きゅ・きょ」「しゃ・しゅ・しょ」を間違える子に|小さい「ゃ・ゅ・ょ」+「っ」プリント
語彙力と表現力が育つ
作文は、ただ文字を書く練習ではありません。
「何をした?」
「どうだった?」
「何が楽しかった?」
と親子で話しながら文を作ることで、子どもの言葉が増えていきます。
最初は「たのしかった」だけでも大丈夫です。
慣れてくると、
- うれしかった
- びっくりした
- くやしかった
- おもしろかった
- またやりたい
など、気持ちを表す言葉も少しずつ使えるようになります。
思い出す力が育つ
作文を書くときには、「今日何をしたかな?」と思い出す必要があります。
これは、記憶を整理する練習にもなります。
年長さんにとって、1日の出来事を順番に思い出して言葉にするのは、意外と難しいことです。
だからこそ、親が質問しながら一緒に整理してあげることが大切です。
「朝は何を食べた?」
「どこに行った?」
「誰と遊んだ?」
「何が一番楽しかった?」
このやりとり自体が、就学準備につながる大切な時間になります。
親子の会話が増える
1日1作文を始めてよかったのは、書く力だけではありません。
その日あったことを親子で振り返る時間ができたことも大きかったです。
子どもが何を楽しいと感じたのか、どんなことを覚えているのかが見えてきます。
ただ「今日どうだった?」と聞くと「わかんない」「忘れた」で終わることもありますが、作文にすると、少しずつ言葉が出てきやすくなりました。
1日1作文のやり方|年長でもできる5ステップ
ステップ1. お手本を写す
最初は、親が書いたお手本を写すところから始めます。
まだ文字を書くことに慣れていない子でも、見本があると取り組みやすいです。
例文
きょうはあめがふりました。
ぱんをたべました。
こうえんにいきました。
ポイントは、短くすることです。
最初から長い文章にすると、子どもが疲れてしまいます。
1文だけ、5分以内で終わるくらいがちょうどよいです。
ステップ2. 親子で文を考える

次は、子どもと一緒に文章を考えます。
親が質問して、子どもの答えを文にしていきます。
会話例
親「今日はどこに行った?」
子「こうえん」
親「じゃあ、『きょうはこうえんにいきました』って書こうか」
子「うん」
子どもが言った言葉を使うと、「自分の文」という感覚が出やすくなります。
ステップ3. 2文にしてみる
1文に慣れてきたら、2文にします。
例文
きょうはどうぶつえんにいきました。
ぞうがかわいかったです。
このときの基本は、
「何をした」+「どうだった」
です。
長く書くよりも、出来事と感想を分ける練習をするイメージです。
ステップ4. 気持ちの言葉を入れる

慣れてきたら、感想を少し広げます。
例文
きょうはスーパーにいきました。
ケーキをみてうれしかったです。
「楽しかった」だけでなく、気持ちを表す言葉を少しずつ増やしていきます。
おすすめの声かけは、
- うれしかった?
- びっくりした?
- くやしかった?
- もう一回やりたい?
- どれが一番よかった?
などです。
気持ちを言葉にする練習は、国語だけでなく、コミュニケーションの力にもつながります。
ステップ5. 自分で考えて書く

最終的には、子どもが自分で1〜2文を書けることを目指します。
でも、ここで完璧を求めなくて大丈夫です。
字が曲がっていても、助詞が抜けていても、まずは「自分で書いた」ことを大切にします。
間違いを直すのは、書く習慣がついてからでOKです。
最初からたくさん直すと、「書くのが嫌」という気持ちにつながることがあります。
わが家でも、まずは内容を褒めるようにしました。
「自分で考えたんだね」
「今日のことを思い出せたね」
「最後まで書けたね」
こうした声かけの方が、次も書く意欲につながりやすかったです。
1日1作文を続けるコツ
1日5分で終わらせる
長くやろうとすると続きません。
年長さんの場合、5分で終わる量で十分です。
「もっと書かせたい」と思う日もありますが、少し物足りないくらいで終わる方が、次の日につながります。
専用ノートを作る

1日1作文には、専用ノートを用意するのがおすすめです。
書いたものがたまっていくと、子ども自身も成長を感じやすくなります。
「前より字が上手になったね」
「こんなこと書いていたね」
と振り返る時間も、達成感につながります。
▶ 就学前チェックリスト(年長向け)|小学校入学までに必要な力と家庭での練習法
書く前に必ず話す
いきなり書かせるより、先に話す方が取り組みやすいです。
「今日は何を書く?」と聞かれても、年長さんはすぐに答えられないことがあります。
そんなときは、
「朝ごはんのことにする?」
「幼稚園のことにする?」
「遊んだことにする?」
と選択肢を出すと考えやすくなります。
▶【言葉が遅い子に】楽しくできる発語練習|動作模倣で「ことば」を引き出すコツ
▶ 【無料】知っているのに言葉が出てこない子に|「ことばの引き出し」で思い出す練習
▶ 【無料公開】夏休みの作文が書けない子に|5つの質問で400字が書ける視覚支援カード【小学校低学年向け】
間違いを直しすぎない
ひらがなの形や書き順が気になることもあります。
でも、毎回細かく直されると、子どもは書くことが苦手になってしまうことがあります。
最初は、
- 書けた
- 考えた
- 最後まで取り組んだ
ことを優先してOKです。
直すなら、1回につき1つだけにすると負担が少ないです。
▶ 【小1】宿題の丸つけで怒る子へ|×を嫌がる・間違い直しを拒否するときの対応
発達が気になる年長さんへの工夫
発達が気になる子や、書くことが苦手な子には、少し工夫が必要です。
口で言えたらOKにする
最初から書けなくても大丈夫です。
「今日は何をした?」に答えられたら、それだけでも作文の土台になります。
子どもが話した言葉を親が書いてあげるだけでもOKです。
なぞり書きから始める
書くことへの抵抗がある場合は、なぞり書きから始めます。
薄く書いた文字をなぞる。
親が書いた文の下に写す。
1文字だけ書く。
このくらいの小さなステップで十分です。

マス目の大きいノートを使う
不器用さがある子は、小さいマスに書くのが難しいことがあります。
最初は大きめのマスや白紙に近いノートを使うと、書きやすくなります。
鉛筆も、太めのものや三角鉛筆を使うと持ちやすい子もいます。
▶【発達検査WISC-Ⅴ】VSI(視空間指標)とは?サポート法と体験談
▶ 【小学校1年生】鉛筆の持ち方が直らない子に|作業療法士に教わった練習と太めの三角鉛筆
▶ 【セリア】100均で見つけた「おけいこさんかくえんぴつ」をレビュー|削り器付きで幼児・小学生におすすめ
サポートしても「自分でできた」にする
親がたくさん手伝ったとしても、最後は
「書けたね」
「自分の文ができたね」
と伝えることが大切です。
子どもにとって大事なのは、「全部ひとりでできたか」よりも、「できた」と感じられることです。
▶【就学相談の流れ】年長ママ体験談|聞かれること&後悔しない準備
1日1作文で使いやすいテーマ例
毎日書くとなると、テーマに迷うことがあります。
そんなときは、次のようなテーマがおすすめです。
- 今日食べたもの
- 幼稚園で遊んだこと
- 好きなおもちゃ
- 家族で行った場所
- 見たテレビや絵本
- うれしかったこと
- びっくりしたこと
- 明日やりたいこと
- 好きな食べ物
- がんばったこと
年長さんは、「自由に書いて」と言われるより、テーマがある方が書きやすいです。
▶ 【無料公開】原稿用紙の「」・。・、の書き方|縦書き・横書き・行末が分かる視覚支援
よくある質問
年長の勉強はいつから始めればいいですか?
5歳後半〜6歳頃に、短時間から始めるのがおすすめです。
ただし、早く始めることより、楽しく続けることの方が大切です。
▶ 年長の冬休み、どう過ごす?就学前の不安を減らす過ごし方と入学準備
1日にどれくらい勉強させればいいですか?
年長のうちは、1日5〜15分程度で十分です。
短時間でも毎日少しずつ続けることで、小学校入学後の学習姿勢につながります。
勉強を嫌がるときはどうすればいいですか?
無理にやらせず、まずは話すだけ・なぞるだけ・1文字だけなど、負担を減らしましょう。
遊び感覚で取り入れることが大切です。
ひらがなが苦手でも1日1作文はできますか?
できます。
最初は親が書いた文をなぞる、写す、子どもが話した内容を親が書くところから始めれば大丈夫です。
文字の書き順や形が間違っていても直した方がいいですか?
最初は「書けた」という気持ちを優先してOKです。
直す場合は、1回に1つだけにすると子どもの負担が少なくなります。
算数はどんな勉強をすればいいですか?
年長では、数を数える、10までの数、簡単なたし算・ひき算、時計、図形などに遊びの中で触れるのがおすすめです。
無料で使える教材はありますか?
無料プリントサイトや自治体の入学準備プリントなどがあります。
ただし、プリントをたくさんこなすより、子どもが続けやすい量を選ぶことが大切です。
通信教育はやった方がいいですか?
子どもに合っていて、無理なく続けられるなら選択肢になります。
ただし、家庭での短時間学習や親子の会話でも、入学準備は十分できます。
勉強机は必要ですか?
必ずしも必要ではありません。
リビングの一角に、ノート・鉛筆・消しゴムをまとめた学習スペースを作るだけでも十分です。
入学までにできるようにしておくと安心なことは?
ひらがなや数字も大切ですが、話を聞く、座って取り組む、困ったときに伝える、自分の持ち物を管理するなど、生活面の力も大切です。
まとめ|年長の勉強法は「1日1作文」で十分始められる
年長の勉強法に悩んだとき、難しい教材をたくさん用意する必要はありません。
まずは、1日5分の「1日1作文」からで十分です。
1日1作文では、
- ひらがな
- 語彙力
- 表現力
- 思い出す力
- 気持ちを言葉にする力
- 座って取り組む習慣
を、少しずつ育てることができます。
最初は、お手本を写すだけでも大丈夫です。
親子で話しながら、今日の出来事を1文にする。
その小さな積み重ねが、小学校の国語や作文の土台になります。
大切なのは、完璧に書くことではなく、
「自分の言葉を書けた」
「最後までできた」
という成功体験を増やすこと。
年長の入学準備として、今日から無理なく「1日1作文」を始めてみてください。