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ナガネギ君の経験を通じて見る発達障害の兆候

はじめに

発達障害の兆候は子どもによって異なりますが、共通して見られる行動や特徴も少なくありません。
この記事では、私たちの4歳の息子「ナガネギ君」の経験を通じて、発達障害の兆候に気づいたポイントについてお話しします。
この経験をシェアすることで、読者の皆さんが早期に気づき、適切な対応を取るきっかけになればと願っています。

1. 友達とのトラブル

ナガネギ君は、友達と遊ぶ際にトラブルが起こることがしばしばありました。
特に、距離感の掴み方力のコントロールが難しく、意図せず他の子どもたちと衝突してしまうことが多かったです。
これらの行動は、ASD(自閉症スペクトラム症)においてよく見られる特徴の一つです

エピソード

  • 2歳の頃:
    公園で友達が遊んでいたおもちゃを力ずくで奪おうとし、泣かせてしまうことが頻繁にありました。
  • 3歳で幼稚園に入園後:
    おもちゃの奪い合いや急に友達に触れることで驚かせる、さらには触れた時の力が強すぎて相手が痛がるなど、担任の先生に指摘されました。

解決に向けた取り組み

親子で社会性を育むための練習をし、遊びの中で距離感や力加減を教える工夫をしました。

関連記事:
発達障害児が集団生活に適応するためのサポート法

2. 感覚の過敏さ

ナガネギ君は、特定の感覚に対して非常に敏感でした。
特に、特定の素材の服が肌に触れること洋服が汚れることに強い不快感を示しました。
こうした感覚過敏は、発達障害の一つの兆候として知られており、特にASDに関連しています

エピソード

  • 食事中:
    1回の食事で何度も服を着替えたがります。
  • 外遊び中:
    少しでも泥が付いて洋服が汚れると着替えを要求します。
    少しでも洋服が水に濡れると癇癪が収まらない。
  • 日常生活:
    普段から、洋服の感触が気になり(洋服のタグや縫い目がチクチクするという理由で)首回りや脇、腰、靴下を不快そうに触ります。

解決に向けた取り組み

家庭では、この感覚過敏に対応するために、シームレスな服やタグのない衣服を選ぶなどの工夫を行っています。

関連記事:
子どもの肌に優しい洋服ブランドベスト5と洋服選びガイド
感覚過敏を持つ子どものための工夫とサポート
感覚統合とは?子どもの成長を促すアプローチと家庭でできるサポート

3. 集中力の欠如と落ち着きのなさ

ナガネギ君は、一つの活動に集中するのが難しく、興味が次々と移ることがありました。
ADHD(注意欠如・多動症) の特徴として、注意の持続が困難な行動が含まれます。

エピソード

  • 遊び中:
    一つのおもちゃで遊び始めても、すぐに他のおもちゃに移る。
  • 幼稚園の運動会:
    かけっこでスタートしても逆方向に走ってしまう。

解決に向けた取り組み


家庭では、短時間で取り組める遊びや活動を増やし、少しずつ集中力を高める訓練をしています。

短時間で達成できる遊びを取り入れ、小さな成功体験を積むことで集中力を高めるよう努めています。

関連情報:
ADHDに効果的な家庭でのサポート法 
動き回ってじっとしていない子どもへの対応法【療育で学んだ実践例】

4. 不器用さの目立ち

手先の器用さが求められる場面で、ナガネギ君は苦労することが多かったです。
これは発達障害の一つの兆候としてよく知られています。
特にASD(自閉症スペクトラム症)や運動発達遅滞(DCD)によく見られる特徴です。

エピソード

  • シールを剥がすことに苦労する。
  • ボタンを外したり留めたりするのが難しい。
  • 塗り絵では線の中に色を塗るのが苦手。
  • すぐに頭をぶつける、転ぶことが多い

解決に向けた取り組み

家庭で手先を使う遊びを増やし、遊びながら自然とトレーニングを行い少しずつ改善を図っています。

関連記事:
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5. 変わった発言

ナガネギ君は、空気を読めない発言をすることがあり、周囲を驚かせることがありました。
ASD(自閉症スペクトラム症) における社会的スキルの発達の遅れとして見られます。

エピソード

  • 赤ちゃんを見て「髪が少ないね。髪がないのはなんで?」と何度も質問。
  • 知らない人に「何この人、怖い」と直接言ってしまう。
  • 挨拶してくれた近所の人に「なんか怖い」と返答。

解決に向けた取り組み

社会的なスキルを教えるための絵本やロールプレイングを活用しました。

関連記事:
発達障害の子どもを支える療育実践例と家庭でできるサポート方法 

「変わった発言」ASDの特徴?ADHDの特徴?

「変わった発言」がASD(自閉症スペクトラム症)の特徴として説明される場合と、ADHD(注意欠如・多動症)の特徴として説明される場合は、発言の背景や文脈に依存します。
それぞれの障害に関連する特徴について詳しく解説します。

ASD(自閉症スペクトラム症)に関連する「変わった発言」

ASDの子どもにおける「変わった発言」は、主に以下のような特徴に起因します:

  1. 社会的スキルの発達の遅れ
    • 他者の気持ちや社会的な状況を読み取る力が弱い。
    • 相手がどう受け取るかを想像するのが難しいため、率直な発言や空気を読まないコメントをすることがある。
    • 例: 赤ちゃんを見て「髪がないのはなぜ?」や、知らない人に「何この人、怖い」と言ってしまう。
  2. 興味や考え方の偏り
    • 自分の中で思ったことをそのまま言葉にする傾向があり、相手の反応を考慮しない。
    • 言葉選びやタイミングを調整するスキルが未発達。

これらの発言は、ASDの中核的な特徴である社会的コミュニケーションの困難さに関連しています。


ADHD(注意欠如・多動症)に関連する「変わった発言」

ADHDの子どもにおける「変わった発言」は、以下の特徴に起因することがあります:

  1. 衝動性の高さ
    • 思いついたことをそのまま発言してしまい、場の空気やタイミングを無視することがある。
    • 発言自体が特に社会的に不適切であるというより、思考を抑制する力が弱いため、適切なタイミングを考えずに口にする。
  2. 注意の逸れや集中の困難さ
    • 発言が話の流れと関係ないこともあり、文脈にそぐわない発言になることがある。
    • 周囲が驚くような内容でも、本人はその意図に気づかない。

例: 「あの人、なんか変だね」と場面を選ばずに言うなど、抑制がきかずに率直な発言をしてしまう。


ASDとADHDの違いにおける「変わった発言」の背景

  • ASDでは、「なぜその発言をしたのか」が本人なりの理屈や疑問に基づいており、発達特性として社会的な配慮が欠けていることが理由になることが多いです。
  • ADHDでは、発言の内容よりも、「そのタイミングや文脈でなぜ言ったのか」がポイントであり、衝動性や抑制力の弱さが原因になる場合が多いです。

どちらに関連するのか判断するポイント

  • 社会的文脈の理解:
    発言が相手の気持ちや状況を読み取れていない場合はASDに関連する可能性が高い。
  • 衝動性:
    本人が「発言してはいけない」と分かっていても止められない場合はADHDに関連する可能性が高い。
  • 発言の一貫性:
    ASDでは独特なこだわりや論理性に基づくことが多いのに対し、ADHDではその場の状況に流されやすい。

「変わった発言」はどちらにも該当する可能性がある

実際には、ASDとADHDが併存しているケースも多く、発言の背景が両方に関連していることもあります。
そのため、専門家の評価を受けることが重要です。

家庭や療育での対応

  • ASDの場合: 社会的スキルを向上させるためのトレーニングや絵本の活用、場面練習などを行う。
  • ADHDの場合: 衝動性をコントロールするための工夫や、適切なタイミングで話す練習を取り入れる。

6. 片付けが苦手

ナガネギ君は片付けや整理整頓がとても苦手で、いつも何かを探している様子が見られます。
これはADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉症スペクトラム症)などの特性としてよく報告される特徴です。

エピソード

  • おもちゃを遊び終わった後、元の場所に戻すことができない。
  • 自分の使っていたおもちゃをどこに置いたか分からず、家の中を探し回ることが日常茶飯事。
  • カバンの中がいつもぐちゃぐちゃで、必要なものがすぐに取り出せない。
  • 家族で一緒に片付けをしても、途中で気が散り、他の遊びに夢中になる。

解決に向けた取り組み

家庭では、片付けが楽しくなる仕組みを取り入れています。

  • 視覚的なサポート:
    おもちゃの収納箱にラベルや写真を貼り、どこに何を片付けるべきかが分かりやすいようにしました。
  • 時間を区切る:
    「タイマーが鳴るまでに片付けよう」といったゲーム感覚で、短時間で集中して片付けを行えるように工夫しています。
  • 小分けにする:
    全てを一度に片付けるのではなく、「まずはおもちゃ箱だけ」「次に本棚」というように段階的に取り組むことで負担を軽減しました。
  • 達成感を重視:
    片付けができたらシールを貼る「片付けチャレンジ表」を作り、楽しく続けられる仕組みを作っています。

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身支度が苦手な子どもも安心!発達を助ける工夫と楽しい遊びで解決しよう!

7. 集団の中で際立つ違い

親子だけで過ごしている時には気づきにくいことが、集団の中では明確に見えてきました。
幼稚園で集団行動に参加する中で、周りとの違いが一層目立つようになりました。
幼稚園での行動は、療育の必要性を考える大きなきっかけとなりました。

ASD(自閉症スペクトラム症)ADHD(注意欠如・多動症) に関連する行動パターンが、集団生活の中で明確になることが多いです。

関連情報:
発達障害児における集団生活のサポート方法
発達障害の子どもを支える療育実践例と家庭でできるサポート方法

まとめ

発達障害の兆候は個々の子どもによって異なりますが、早期発見と適切なサポートは大切です。
ナガネギ君の経験から得られたエピソードと取り組みが、読者の皆さんが理解を深め、役立てられるきっかけとなれば幸いです。
家族で向き合いながら、一歩ずつ進む大切さを共有していきましょう。


次回予告

次回の記事では、発達障害の4歳息子が療育を始めた理由と、3歳児検診での体験」についてお話しします。

療育を始めるに至るまでの葛藤や、療育を通じて学んだことをシェアします。

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  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして!「しょうがなすこ」と申します。児童発達支援アドバイザーの資格を持つ2歳と4歳の男の子を育てるママで、現役保育士監修のもと、特性を持つお子さんとの育児についてブログで発信しています。このブログでは、同じような状況で悩む親御さんたちと共感し合い、困りごとを少しでも減らすヒントや、育児の楽しさを一緒に見つけられるような内容をお届けしています。 「ひとりじゃない」と感じられる温かい場になるように心を込めて書いていますので、ぜひ気軽に読んでみてください!

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