はじめに
「ゲームになると言葉が悪くなる…」
「負けるとすぐに怒る…」
「バカ!」「〇ね!」など、親として聞いていてドキッとする言葉を言ってしまう…
そんな悩みはありませんか?
普段はそこまで言葉が荒くないのに、
ゲームで負けた時
思い通りにいかなかった時
兄弟や友達と対戦している時
急に強い言葉が出てしまうことがあります。
我が家でも、
「そんなこと言わない!」
「その言葉はダメ!」
と何度も注意していました。
でも、注意すればするほどヒートアップしてしまい、
親子で疲れてしまうこともありました。
そこで役立ったのが、
ゲーム専用の「ふわふわことばカード」です。
この記事では、
ゲーム中に暴言を言ってしまう子におすすめの視覚支援として、
「イライラした時の言葉」を「気持ちを伝える言葉」に変える方法を紹介します。
「ゲームで負けると怒る」「ゲーム中に言葉が悪くなる」「兄弟でゲームをするとケンカになる」という悩みがあるご家庭にも、
参考になれば嬉しいです。
結論|ゲーム中の暴言は「禁止」より「言い換え」が大事
ゲーム中に強い言葉が出た時、
つい、
「そんなこと言わない!」
「ダメ!」
と注意したくなります。
もちろん、人を傷つける言葉はそのままにしていいわけではありません。
でも、子どもにとっては、
怒っている
悔しい
負けて悲しい
思い通りにいかない
という気持ちを、うまく言葉にできていないだけのこともあります。
だからこそ大切なのは、
「言ってはいけない」だけで終わらせないこと。
「じゃあ、なんて言えばよかったかな?」
と、代わりの言葉を一緒に練習することです。
ゲーム中に言葉が悪くなるのはなぜ?
ゲーム中に言葉が荒くなる理由は、子どもによってさまざまです。
たとえば、
- 負けるのが悔しい
- 思い通りに操作できない
- 勝ち負けにこだわりが強い
- 気持ちの切り替えが苦手
- 兄弟や友達に負けると恥ずかしい
- 疲れていて感情が爆発しやすい
- 言葉で気持ちを表すのが苦手
などがあります。
特に、
ASD(自閉スペクトラム症)
ADHD
発達ゆっくりさん
感情の切り替えが苦手な子
勝ち負けへのこだわりが強い子
視覚優位のお子さん
は、言葉だけで注意されても、
「じゃあ次からどう言えばいいのか」
が分かりにくいことがあります。
そのため、
ゲーム中に使える言葉を、見える形で用意しておくこと
がとても大切です。
ゲーム専用「ふわふわことばカード」とは?
ゲーム専用のふわふわことばカードとは、
ゲームで負けた時やイライラした時に、
子どもが使いやすい言葉をまとめた視覚支援カードです。
たとえば、
🎮ゲームでまけた!
↓
😡イライラする
↓
😮💨ふーっ
↓
☁️ふわふわことば
❤️「くやしい!」
❤️「もういっかい!」
❤️「つぎはがんばる!」
❤️「ナイス!」
❤️「たのしかった!」
このように、
怒りの言葉をそのまま出すのではなく、
気持ちを伝える言葉に変える練習
をします。
イライラした時の言葉を「気持ちの言葉」に変える例
ゲーム中に出やすい強い言葉は、
そのまま大きく貼るよりも、
「代わりに言える言葉」
を大きく見せるのがおすすめです。
| 😡イライラした時に出やすい言葉 | ☁️言い換えことば |
|---|---|
| 「バ○!」 | 「くやしい!」 |
| 「〇ね!」 | 「やだー!」 |
| 「く○○ろう!」 | 「まけたー!」 |
| 「さいあく!」 | 「もういっかいやりたい!」 |
| 「ずるい!」 | 「なんでー?」 |
| 「う○い!」 | 「やめてほしいな」 |
| 「どっかいけ!」 | 「ちょっとひとりになりたい」 |
| 「むかつく!」 | 「イライラするー!」 |
| 「きらい!」 | 「かなしい!」 |
| 「もうやらない!」 | 「ちょっとやすむ!」 |
大切なのは、
「この言葉は絶対に言っちゃダメ!」
と責めることではなく、
「そのくらい悔しかったんだね」
「じゃあ、なんて言えば気持ちが伝わるかな?」
と一緒に考えることです。

我が家ならこんな風に声をかけます
ゲーム中に強い言葉が出た時、
以前の私はすぐに、
「そんなこと言わない!」
と注意していました。
でも、子どもが興奮している時に強く注意しても、
さらに怒ってしまうことが多かったです。
そこで、今ならこんな風に声をかけます。
❌
「そんなこと言わない!」
↓
⭕
「今、すごく悔しかったんだね。」
「なんて言ったら気持ちを伝えられるかな?」
「『くやしい!』『もう一回!』って言えるといいね。」
まず気持ちを受け止めてから、
代わりの言葉を一緒に確認する。
これだけでも、子どもにとっては分かりやすくなります。
視覚支援イラスト「ゲームでまけてもだいじょうぶ!」




今回作った視覚支援イラストでは、
ゲームで負けた時の流れを、
子どもにも分かりやすく見える化しています。
流れは、
① 負けちゃった
② しょんぼり
③ ふーっ
④ おちゃタイム
⑤ もういっかい!
です。
右側には、
⭐「ナイス!」
⭐「たのしかった!」
⭐「つぎ がんばる!」
という、ゲーム中に使いやすいふわふわことばを入れています。
「暴言を言わない」
だけではなく、
ゲームも言葉も楽しくするためのカード
として使いやすい内容にしました。




カードを使う時のポイント
ゲーム中に言葉が荒くなった時、
その場ですぐに長く説明しても、なかなか入りにくいことがあります。
おすすめは、
ゲームを始める前に、
「今日はこの言葉を使ってみよう」
と一緒に確認しておくことです。
たとえば、
「負けたら、くやしい!って言ってみよう」
「イライラしたら、お茶タイムにしよう」
「相手が上手だったら、ナイス!って言ってみよう」
というように、
ゲーム前に軽く確認しておくと、子どもも思い出しやすくなります。
ゲーム前に決めておく「3つの約束」

ゲームを始める前に、我が家では3つだけ約束しておくと使いやすいと感じました。
1つ目は、負けたら「くやしい」と言うこと。
2つ目は、イライラしたら「ふーっ」と深呼吸すること。
3つ目は、つらくなったら「ちょっとやすむ」と言うことです。
ゲーム中に気持ちが高ぶってから説明しても、なかなか伝わりにくいことがあります。
だからこそ、始める前に、
「今日はこの3つを使ってみようね」
と確認しておくと、子どもも思い出しやすくなります。
ゲーム中におすすめのふわふわことば
ゲーム中に使いやすい言葉は、短くて言いやすいものがおすすめです。
- くやしい!
- もういっかい!
- つぎがんばる!
- ナイス!
- たのしかった!
- ちょっとやすむ!
- おちゃタイム!
- やめてほしいな
- なんでー?
- またやろう!
最初から全部使える必要はありません。
まずは、
「くやしい!」
「もういっかい!」
「ちょっとやすむ!」
の3つくらいから始めると、取り入れやすいです。
発達特性のあるお子さんにも活用しやすい場合があります
このカードは、
ASD(自閉スペクトラム症)
ADHD
発達ゆっくりさん
視覚優位のお子さん
感情の切り替えが苦手な子
勝ち負けへのこだわりが強い子
にも活用しやすいと思います。
言葉だけで、
「優しく言って」
「怒らないで」
と伝えても、子どもには分かりにくいことがあります。
でも、イラストで見える化すると、
「負けた時は、ふーってする」
「イライラしたら、お茶を飲む」
「次は、くやしいって言う」
という流れが分かりやすくなります。
注意|暴言を無理に笑って済ませなくていい
ゲーム中の暴言は、
「子どもだから仕方ない」
とすべて流す必要はありません。
特に、「〇ね」「消えろ」「バカ」
などの言葉は、
相手を傷つける強い言葉です。
ただし、
怒鳴って止めるよりも、
落ち着いてから、
「その言葉を言われたら、相手はどんな気持ちになるかな?」
「次は、どんな言葉に変えようか?」
と話す方が伝わりやすいことがあります。
無料公開について
このページでは、
ゲーム中に言葉が悪くなってしまう子に向けた、
ゲームのふわふわことばカード
を無料公開しています。
ご家庭や療育、放課後等デイサービス、学校などで自由にご活用ください。
よくある質問
ゲーム中に暴言を言うのはよくあることですか?
ゲームで負けた時や思い通りにいかない時に、強い言葉が出てしまう子はいます。
大切なのは、言葉を責めるだけでなく、気持ちを伝える言葉に言い換える練習をすることです。何歳から使えますか?
幼児後半から小学生くらいまで使いやすいです。
文字が読めない子には、大人が読み上げながら使うのがおすすめです。発達障害のある子にも使えますか?
ASD、ADHD、発達ゆっくりさん、視覚優位のお子さんにも活用しやすい視覚支援です。
暴言を言った直後に見せればいいですか?
興奮している時は入りにくいことがあります。
まず落ち着いてから、一緒にカードを見ながら振り返るのがおすすめです。ゲーム前に見せた方がいいですか?
はい。ゲームを始める前に「今日はこの言葉を使ってみよう」と確認しておくと、
子どもが思い出しやすくなります。兄弟げんかにも使えますか?
使えます。特に、兄弟でゲームをしていて言い合いになりやすい家庭では、
ゲーム前の約束カードとして使うのもおすすめです。暴言を完全になくせますか?
すぐにゼロにするのは難しいこともあります。
まずは「くやしい」「ちょっとやすむ」など、
代わりの言葉が少しずつ出てくることを目標にするとよいです。どこに貼るのがおすすめですか?
ゲーム機の近く、テレビの横、リビングなど、ゲームをする場所の近くに貼るのがおすすめです。
ゲームを禁止した方がいいですか?
家庭の方針にもよりますが、すぐに禁止するよりも、時間や言葉のルールを決めて練習する方法もあります。
ただし、本人や家族がつらいほど荒れる場合は、一度ゲーム時間を短くするのも選択肢です。親はどう声かけすればいいですか?
「そんなこと言わない!」だけでなく、
「今くやしかったね」「なんて言えば気持ちが伝わるかな?」と、
気持ちを受け止めてから言い換えを促す声かけがおすすめです。
まとめ
ゲーム中に強い言葉が出てしまう子には、
「言わない!」
と注意するだけではなく、
代わりに使える言葉を見える化することが大切です。
「バカ!」ではなく、「くやしい!」
「〇ね!」ではなく、「やだー!」
「もうやらない!」ではなく、「ちょっとやすむ!」
このように、
強い言葉を気持ちを伝える言葉に変えていくことで、
少しずつゲーム中のやりとりが穏やかになっていくかもしれません。
完璧を目指さなくて大丈夫です。
まずは、「くやしい!」「もういっかい!」「ちょっとやすむ!」
この3つから始めてみてください。
ゲームも、ことばも、楽しく使えるようになるといいですよね。