はじめに
「勇気を出して『いれて!』と言えたのに…」
「だめ」
「いまはむり」
「あとで」
そんな返事をもらって、
泣いてしまった
怒ってしまった
相手を責めてしまった
という経験はありませんか?
実は、
子どもにとって一番難しいのは
「いれて」と言うことではなく、その後の返事を受け止めること
かもしれません。
特に、
- ASD(自閉スペクトラム症)
- ADHD
- 発達ゆっくりさん
- 感情の切り替えが苦手な子
- 視覚優位のお子さん
は、
予想と違う結果になると混乱しやすいことがあります。
そこで今回は、
「いれて」と言って断られた時の対応を見える化した
視覚支援カード
を無料公開します。
結論|断られることは失敗ではない
まず伝えたいのは、
「いれて」と言えた時点で大成功
ということです。
勇気を出して声をかけたこと自体が大切です。
断られたとしても、
そのチャレンジがなくなるわけではありません。
このカードでは、
断られた後の
- 気持ちの整理
- 気持ちの切り替え
- 次の行動
を練習できます。
「だめと言われたら」「だめと断られたら」視覚支援カード
① ゆうきをだして
😊
「いれて!」
② だめ
😟
「だめ」
③ かなしい
😭
「かなしいな…」
④ おちつく
😌
「だいじょうぶ」
スー
ハー
深呼吸
⑤ べつのほうほうをかんがえる
😊
💡またあとで
💡ほかのともだち
💡べつのあそび
ソーシャルストーリー版(男の子版)👇

(女の子版)👇

「きらいだから断られた」とは限らない(男の子)版👇

(女の子)版👇

気持ちの切り替え版(男の子)👇

(女の子)版👇

それぞれの状況版(男の子)👇

(女の子)版👇

なぜ「かなしい」を認めるの?
大人はつい、
「気にしない」
「泣かない」
と言いたくなります。
でも、
断られたら悲しいのは自然なことです。
まずは、
👉「かなしかったね」
👉「勇気を出したもんね」
と気持ちを認めることが大切です。
気持ちを受け止めてもらうことで、
子どもは次の行動へ進みやすくなります。
「きらいだから断られた」とは限らない
子どもは、
一度断られると
「ぼくのこときらいなんだ」
と思ってしまうことがあります。
でも実際は、
- 今の遊びが途中だった
- 順番を待っていた
- 人数がいっぱいだった
- ルールがあった
など、
さまざまな理由があります。
断られた=嫌われた
ではありません。
この考え方を少しずつ伝えていくことも大切です。
ソーシャルストーリー版
①
みんなにも
やりたいあそびがあります
②
「だめ」
といわれることがあります
③
それは
ぼくがきらいだから
とはかぎりません
④
あとでなら
あそべることもあります
⑤
ほかのあそびを
さがしてもいいです
⑥
またちょうせんできます
家庭でできる練習
① ロールプレイ
親が友達役になります。
👩
「いれて!」
↓
👩
「いまはだめ」
↓
🧒
「かなしい」
↓
😌
深呼吸
↓
🧒
「またあとで!」
この流れを練習します。
② 感情カードを使う
- かなしい
- くやしい
- びっくり
- おこる
などをカードで表現します。
感情を言葉にできると、
癇癪の予防にもつながります。
③ 次の方法を考える練習
断られた時に、
どうする?
を一緒に考えます。
例えば、
- またあとで聞く
- 別の友達に聞く
- 別の遊びをする
などです。
体験談|我が家も最初は泣いていました

息子も小さい頃は、
勇気を出して近づいたのに、
思うように遊びに入れず泣いてしまうことがありました。
当時は、
「せっかく頑張ったのに…」
と親の私まで悲しくなったことを覚えています。
でも、
少しずつ
「またあとで聞いてみよう」
「別の遊びをしよう」
という切り替えができるようになりました。
今では、
断られても以前ほど引きずらなくなりました。
社会性は一日で身につくものではありません。
小さな経験の積み重ねが大切だと感じています。
ASDや発達障害のある子にもおすすめ
このカードは、
- ASD
- ADHD
- 発達ゆっくりさん
のお子さんにも活用しやすいと思います。
発達特性のある子は、
予定と違うことや予想外の出来事に戸惑うことがあります。
視覚化することで、
「断られた後にどうすればいいか」
が分かりやすくなります。
無料ダウンロードについて
このページでは、
「いれてと言って断られたら」視覚支援カードを無料公開しています。
ご家庭や学校、療育、放課後等デイサービスなどで自由に活用してください。
リクエスト募集中
「こんなカードが欲しい」
「学校生活のこんな場面で困っている」
というものがありましたら、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
今後の制作の参考にさせていただきます。
よくある質問
断られた時に泣いてしまいます
まずは悲しい気持ちを認めてあげることが大切です。
怒ってしまいます
怒りの前に悲しさや悔しさが隠れていることがあります。
ASDの子にも使えますか?
視覚優位のお子さんには特に活用しやすいと思います。
小学生でも使えますか?
低学年のSSTにもおすすめです。
学校で使えますか?
個人利用・教育利用の範囲で活用できます。
「だめ」と言われる経験は必要ですか?
社会性を学ぶ上では大切な経験の一つです。
断られないように大人が介入した方がいいですか?
状況によりますが、まずは子ども同士のやり取りを見守ることも大切です。
「あとで」と言われた時は?
待つ練習にもつながります。
女の子版もありますか?
女の子版も作成できます。
関連する視覚支援はありますか?
「かして」「順番」「待つ」「ありがとう」などもおすすめです。
まとめ
「いれて」と言って断られた時、
子どもは大きなショックを受けることがあります。
でも、
断られることは失敗ではありません。
大切なのは、
- かなしい気持ちを認める
- 落ち着く
- 次の方法を考える
ことです。
この視覚支援カードが、
子どもたちの気持ちの切り替えや社会性の学びにつながれば嬉しいです。