はじめに|「早く寝なさい」と言うほど、うまくいかない夜😴
「もう寝る時間だよ」
そう声をかけても、
「寝るのってつまらない」
「まだ眠くない」
と、なかなか布団に入ってくれない…。
子育てをしていると、こんな夜はめずらしくありませんよね。
睡眠が大切だとわかっていても、
- 無理に寝かせるのは違う気がする
- 叱るほど逆効果になりそう
そんなジレンマを感じている方も多いのではないでしょうか。
そんなときに出会ったのが、
『まいにちイキイキねむりのふしぎ』という絵本です。
この絵本は、
「早く寝なさい」と言われなくても、
子ども自身が「寝る理由」に気づける工夫が詰まった一冊でした。
目次
はじめに|「早く寝なさい」と言うほど、うまくいかない夜
1. まいにちイキイキねむりのふしぎはどんな絵本?
2. 規則正しい睡眠をとると「こんないいこと」がある
・からだのはたらきがよくなる
・あたまの働きがよくなる
・気分が落ち着く
3. 睡眠が乱れると起こる「よくないこと」
・イライラ・頭痛・気分の不安定さが増える
・集中できず、授業がわかりにくくなる
・すぐ疲れてしまい、だるさが続く
・ 将来、病気になりやすくなる可能性があります
4. 光と睡眠の深い関係|なぜ夜は眠くなるの?
5. この絵本がおすすめな家庭・子ども
6. 実際に読んでみた感想|寝るのが苦手な子どもの反応
7. 読み聞かせで効果を高めるコツ
8. よくある質問(FAQ)
まとめ|睡眠は毎日を元気にする土台
1. まいにちイキイキねむりのふしぎはどんな絵本?
『まいにちイキイキねむりのふしぎ』は、
少年写真新聞社より刊行され、睡眠の専門家が監修している科学絵本です。
- 文:えきむらのりこ
- 監修:ふくだかずひこ
(江戸川大学 社会学部 人間心理学科 教授)
最新の科学的知見をもとに、
「睡眠と体・心・脳の関係」がやさしく解説されています。
専門的すぎず、でも内容はしっかり。
保護者が読んでも「なるほど」と納得できる一冊です。
2. 規則正しい睡眠をとると「こんないいこと」がある🌙

① からだのはたらきがよくなり、昼間元気に過ごせる
しっかり眠ることで、体は回復しやすくなります。
その結果、
- 朝すっきり起きられる
- 昼間も疲れにくい
- 元気に遊べる
といった変化が期待できます。
② あたまの働きがよくなり、勉強に集中できる✏️
睡眠中、脳は情報を整理しています。
そのため、規則正しい睡眠は
- 集中力アップ
- 記憶の定着
- 授業理解のしやすさ
につながると紹介されています。
③ 気分が落ち着き、毎日を楽しく過ごせる😊
よく眠れていると、心のバランスも安定しやすくなります。
- 気分の波が小さくなる
- 怒りや不安が和らぐ
- 人との関わりもスムーズに
「最近イライラが多いかも…」と感じたとき、
睡眠を振り返るきっかけにもなります。
3. 睡眠が乱れると起こる「よくないこと」⚠️

① イライラ・頭痛・気分の不安定さが増える
睡眠不足が続くと、
- いらいらしやすくなる
- 頭が痛くなる
- 気分が落ち着かない
といった状態になりやすいと説明されています。
その結果、友達とのトラブルが増える可能性も。
② 集中できず、授業がわかりにくくなる
睡眠が足りないと、
- あたまがぼんやりする
- やる気が出にくい
- 話を聞いていても理解しづらい
と感じることが増えてしまいます。
③ すぐ疲れてしまい、だるさが続く
体の回復が不十分なままだと、
- 少し動いただけで疲れる
- だるさが取れない
といった悪循環に入ることも。
④ 将来、病気になりやすくなる可能性があります
絵本では、
体の働きが悪い状態が続くことは、将来の健康にも影響する
という点にも触れられています。
子どもの頃の睡眠習慣は、
大人になってからの体づくりにも関係しているのです。
4. 光と睡眠の深い関係|なぜ夜は眠くなるの?💡
人の体はとても賢くできています。
- 昼間、明るい光が目から入る
- 夜になると「眠くなる信号」が出る
この仕組みによって、自然と夜に眠くなります。
しかし、
- 夜に強い光(テレビ・スマホなど)を見る
- 明るい部屋で長時間過ごす
と、脳が「まだ昼間だ」と勘違いし、
眠る時間になっても目がさえてしまうのです。
5. この絵本がおすすめな家庭・子ども👪
- 夜更かしが習慣になっている
- 朝なかなか起きられない
- 集中力やイライラが気になる
- 生活リズムを見直したい
家庭だけでなく、
✅ 小学校の保健指導
✅ 図書室・読み聞かせ
にも向いている絵本です。
6. 実際に読んでみた感想|寝るのが苦手な子どもの反応📖

わが家の子どもは、
もともと寝るのがあまり得意ではないタイプです。
「寝る時間=楽しいことが終わる」
と感じているようで、
夜遅くまで起きていたがることも少なくありません。
ですが、この
『まいにちイキイキねむりのふしぎ』を読んだときは、
いつもと少し様子が違いました。
ページをめくりながら、
- 「へぇ〜」
- 「そうなんだ!」
と、興味しんしんで聞いていたのです。
「寝ないとダメ」ではなく、
「寝ると体や頭にいいことがある」
という伝え方なので、
親が言うよりも 素直に受け取りやすかった印象でした。
その日の夜、すぐ劇的な変化があったわけではありません。
ですが、
「寝ること=大切なこと」という種が心に残った
そんな感覚がありました。
7. 読み聞かせで効果を高めるコツ📖
- 寝る前の落ち着いた時間に読む
- 読み終わった後に
「どんないいことがあったかな?」
と一緒に振り返る
押しつけず、気づきを促すのがポイントです。
8. よくある質問(FAQ)
何歳くらいから読めますか?
目安は 幼児後半〜小学生。
読み聞かせなら低年齢でも楽しめます。寝る前に読むと目が冴えませんか?
落ち着いたトーンで読めば問題ありません。
刺激の少ない内容です。睡眠が苦手な子にも効果はありますか?
即効性はありませんが、「気づき」を育てる点で役立ちます。
医学的な専門書ですか?
いいえ。専門家監修ですが、子ども向けにやさしく書かれています。
生活リズム改善のきっかけになりますか?
「なぜ大切か」を理解する導入としておすすめです。
親が読むメリットは?
声かけのヒントや睡眠理解が深まります。
学校や図書館でも使えますか?
保健指導・読み聞かせにも適しています。
科学的な内容は難しくありませんか?
イラストと説明が工夫され、難しさは感じにくいです。
スマホやテレビの話題は出ますか?
光と睡眠の関係として間接的に触れられています。
寝ない子がすぐ寝るようになりますか?
すぐ変わる魔法の本ではありませんが、意識づけに役立ちます。
まとめ|睡眠は毎日を元気にする土台🌱
子どもの睡眠は、
「言い聞かせ」や「ルール」だけで整うものではありません。
だからこそ、
子ども自身が「なぜ大切なのか」を知ること
は、とても意味のある一歩だと感じました。
『まいにちイキイキねむりのふしぎ』は、
無理に生活を変えさせる絵本ではなく、
気づきをそっと後押ししてくれる一冊です。
寝るのが苦手な子にも、
生活リズムを見直したいご家庭にも、
ぜひ一度、親子で読んでみてください。
📢次回予告
お楽しみに!
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