目次
- はじめに|「支援級って実際どうなの?」入学前は不安だらけだった
- 就学の道筋について
- 小学校の就学先|主な4つの選択肢
- 特別支援学校とは?
- 特別支援学級(支援級)とは?
- 通常学級とは?
- 通級指導教室(通級)とは?
- 支援級って実際どんな学び方をするの?
- 知的学級ってどんなことをするの?
- 生活単元学習とは?
- 情緒支援級って実際どんな感じ?
- 情緒級で大切にされていること
- 小学校の授業は45分
- 自立活動って実際なにをするの?
- 情緒級の「自立活動」の時間はどう作られる?
- 実際に支援級へ通って感じること
- 最後に|大切なのは「どこが正解か」ではない
はじめに|「支援級って実際どうなの?」入学前は不安だらけだった
小学校入学前、
わが家が何度も検索した言葉があります。
それが、
「小学校の支援級って実際どんなところ?」でした。
- 普通級と何が違うの?
- 勉強は遅れない?
- どんな子が通っているの?
- 一日の流れは?
- 将来はどうなるの?
制度の説明は見つかっても、
「実際に通っている家庭のリアル」
は意外と少ないんですよね。
今回は、
情緒支援級に通う息子の体験も交えながら、
- 就学先の種類
- 支援級の実際の学び方
- 情緒級の特徴
- 自立活動とは何か
を、できるだけ分かりやすくまとめます。
同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
就学の道筋について
小学校入学前には、
「就学相談(就学指導)」が行われます。
これは、
「どこがその子に合った学びの場か」
を一緒に考えるための相談です。
「支援級を勧められる場所」というより、
- 子どもの特性
- 困り感
- 得意なこと
- 集団での様子
などを整理しながら、
安心して学校生活を送れる方法を考えていきます。
小学校の就学先|主な4つの選択肢
① 特別支援学校
日常生活面や学習面で、
より専門的な支援が必要な子どもが通う学校です。
特徴としては、
- 少人数
- 個別支援が手厚い
- 専門職との連携
- 医療的ケア対応がある学校も
などがあります。
子どもの状態に合わせて、
生活面も含めた支援が受けられます。
② 特別支援学級(支援級)
小学校の中にある少人数学級です。
主に、
- 知的学級
- 自閉症・情緒学級
があります。
学校によっては、
- 肢体不自由学級
- 病弱学級
が設置されている場合もあります。
わが家の息子は、
この「情緒支援級」に在籍しています。
③ 通常学級
いわゆる一般的なクラスです。
必要に応じて、
- 座席配慮
- 声かけ
- 支援員
- 視覚支援
などの合理的配慮を受けながら学ぶケースもあります。
④ 通級指導教室(通級)
通常学級に在籍しながら、
一部の時間だけ別室で支援を受ける仕組みです。
例えば、
- SST(ソーシャルスキルトレーニング)
- コミュニケーション支援
- 読み書き支援
- 感情コントロール
などを行います。
「普段は通常級で過ごし、
必要な支援だけ受ける」という形です。
支援級って実際どんな学び方をするの?
特別支援学級(支援級)の過ごし方
支援級といっても、
ずっと支援級だけで過ごすわけではありません。
子どもの実態によって異なりますが、
「週の半分」
または
「半分以上」
を支援級で学ぶケースが多いです。
そのほかは、
交流級(通常学級)へ参加します。
例えば、
- 体育
- 音楽
- 図工
- 給食
- 学活
などを交流級で過ごす子も多いです。
特別支援学級(支援級)「知的クラス」ってどんなことをするの?
知的学級では、
- 自立活動
- 教科を合わせた指導(生活単元学習など)
- 教科指導
などを行います。
特別支援学級(支援級)の「生活単元学習」とは?
知的学級でよく行われるのが、
「生活単元学習」です。
これは、
生活に結びつけながら学ぶ授業。
例えば、
- 買い物
- 調理
- 季節行事
- 校外学習
などを通して、
- 生活力
- 社会性
- コミュニケーション
を育てていきます。
「生活単元学習」実際にどんなことをするの?
例えば、
調理活動
- カレー作り
- ホットケーキ作り
- おにぎり作り
など。
ここでは、
- 手順を理解する
- 順番を待つ
- 協力する
- 道具を使う
ことも学びます。
苗植え・栽培活動
- 野菜を育てる
- 水やり
- 観察日記
など。
これも、
- 責任感
- 継続する力
- 季節理解
- 感覚経験
につながります。
自然活動で落ち着く子も多いです。
制作活動
- 季節の壁面制作
- 工作
- 折り紙
など。
制作を通して、
- 手先の練習
- 集中力
- 達成感
を育てます。
校外学習・買い物学習
実際に外へ行き、
- お金を払う
- 店員さんとやり取りする
- 公共ルールを守る
などを経験します。
生活単元学習とは「生活に必要な力」を学ぶ授業
生活単元学習は、
遊びに見えることもあります。
でも実際は、
「勉強してない」わけではないんです。
特に、
- 見通しが苦手
- 集団参加が難しい
- 不器用
- コミュニケーションが苦手
な子にとっては、
とても大切な学びになります。
特別支援学級(支援級)「情緒クラス」って実際どんな感じ?
わが家の息子が在籍しているのは、
「自閉症・情緒学級」です。
ここでは主に、
- 自立活動
- 教科指導
を行います。
知的な遅れがない場合は
「生活単元学習を行わない」ケースもあります。
支援級の「自立活動」って実際なにをするの?
支援級ならではなのが、「自立活動」です。
これは、
障害による困り感を減らし、
「学校生活を送りやすくする」ための時間です。
自立活動は、「障害による困り感を減らすための時間」です。
学校生活を送りやすくするために、
- 苦手への対処
- 自分の特性理解
- 生活のしやすさ
を支援していきます。
特別支援学級(支援級)の自立活動で実際に行う内容
例えば、
コミュニケーション練習
- 相手との距離感
- 会話のやり取り
- 気持ちの伝え方
など。
気持ちの切り替え
- 負けた時
- 思い通りにならない時
- 予定変更
への対応を練習します。
感覚調整
感覚過敏がある子は、
- 音
- 匂い
- 触覚
への対処方法を学ぶこともあります。
姿勢保持・手先の練習
- 椅子に座る
- 鉛筆操作
- ハサミ
- ボタン
など。
DCD傾向のある子には、
かなり大切な支援になることもあります。。
情緒級の「自立活動」の時間はどう作られる?
情緒級では、
通常学級の時間割をベースにしながら、
「自立活動の時間」を確保します。
そのため、
- 国語
- 算数
などの一部時間を調整し、
削減した時間を自立活動に充てます。
例|標準授業時数
- 国語:306時間
- 算数:136時間
- 生活:102時間
- 音楽:68時間
- 図工:68時間
- 体育:102時間
- 道徳:34時間
- 特別活動:35時間
年間授業時数:850時間
↓
例えば、
- 国語の時間を一部減らして
- 算数の時間を一部減らして
調整することで、
「自立活動」の時間を生み出しています。
特別支援学級(支援級)の生活単元学習と自立活動の違いって?
- 「生活単元学習」
- 「自立活動」
でも実際、「何が違うの?」「どんなことをしてるの?」
と分かりにくい方も多いと思います。
実際は「自立活動」「生活単元学習」はっきり分かれていないことも多い
支援級では、
- 生活単元学習
- 自立活動
- SST
- 教科指導
が柔軟に組み合わさっています。
なので、「これは絶対生活単元!」「これは完全に自立活動!」
と分かれていないことも多いです。
学校や先生、
子どもの特性によってもかなり変わります。
情緒級では生活単元学習が少ないことも
情緒級では、
- 教科指導
- 自立活動
が中心の学校もあります。
特に、「知的な遅れがない場合」は、
生活単元学習をあまり行わないケースもあります。
ただ、
- 調理
- 制作
- 栽培
などを取り入れている学校もあり、
内容はかなり学校差があります。
調理や制作も「自立活動」になることがある?
例えば調理活動でも、
順番を待つ
指示理解
感覚過敏への慣れ
人と協力する
などを目的にしている場合は、
「調理を通した自立活動」
として行われることがあります。
苗植えや制作も「自立活動」になることがある?
例えば、
- 土の感触に慣れる
- 手順通りに行う
- 気持ちを落ち着ける
などを目的にしている場合は、
自立活動的な意味合いが強くなります。
特別支援学級(支援級)情緒クラスで大切にされていること
情緒級では、
学力だけでなく、
- コミュニケーション
- 認知機能
- 感情コントロール
- 集団参加
なども支援されます。
実際、
息子の場合も、
「分からない」のではなく、
「環境によって力が出しにくい」場面が多くありました。
※丁寧に詳しい説明をしないと理解しづらいとか。
少人数で整理された環境になることで、
かなり落ち着いて学べるようになっています。
小学校の授業は45分
小学校では、
1単位時間=45分です。
45分座って授業を受ける
大人には普通に見えても、
発達特性のある子にはかなりハードルが高いこともあります。
特に、
- 姿勢保持
- 注意維持
- 感覚過敏
- 切り替え
に課題がある子は、
最初かなり疲れやすいです。
支援級では「45分完璧に座る」を最初から求めないこともある

息子の学校では、「まずは25分着座を目標」にしています。
いきなり45分を目指すのではなく、
- 少しずつ座れる時間を伸ばす
- 成功体験を積む
ことを大切にしてくれていました。
この考え方に、
親の私自身かなり救われました。
座り続けるだけが「頑張り」ではなかった
支援級では、
集中が切れてきた時に、
- トランポリン
- サンドバッグ
- クールダウン
- 読書
などを取り入れていることもあります。
これは「サボり」ではなく、「感覚調整」や、「気持ちを立て直すため」
の大切な支援です。
体を動かすことで集中できる子もいる
特に、
- ASD
- ADHD
- DCD傾向
のある子は、
「ずっと静止する」
こと自体がかなり負担になる場合があります。
少し体を動かすことで、
- 気持ちが落ち着く
- 集中が戻る
- パニック予防になる
子も多いです。
入学前は、「席を立ったらダメ」「最後まで座らないと」と思っていました。
「無理を続けて崩れる」より「自分で整えながら参加する」
方が、長い目で見ると大切なんだと感じています。
支援級では、
「できない部分」だけでなく、
「どうすれば参加しやすくなるか」
を一緒に考えてくれる場面が多いです。
実際に支援級へ通って感じること
入学前は、
- 「甘やかしになる?」
- 「将来困る?」
- 「普通級の方がいい?」
と本当に悩みました。
でも今感じるのは、
「安心できる環境があること」の大切さです。
息子は、
安心できることで初めて、
- 学ぶ
- 挑戦する
- 人と関わる
力が出せるタイプでした。
よくある質問(FAQ)
支援級に入ると普通級へ戻れませんか?
いいえ、地域や学校によりますが、
途中で通常級へ変更するケースもあります。逆に、
通常級から支援級へ変更する子もいます。子どもの成長や困り感に合わせて見直されることも多いです。
情緒級と知的級の違いは何ですか?
大きな違いは、
「知的な遅れがあるかどうか」です。情緒級は、
- ASD
- ADHD
- 不安の強さ
- 感覚過敏
などが主な対象で、
知的な遅れがない子も多いです。支援級だと勉強が遅れますか?
学校や支援内容によります。
国語と算数の授業時間が減るのは事実です。
ただ、少人数で学べることで、- 集中しやすい
- 理解しやすい
- 質問しやすい
というメリットもあります。
「環境が合えば伸びる子」は多いです。
支援級の子は友達できますか?
交流級との関わりもあるため、
友達ができる子も多いです。ただ、
関わり方が独特だったり、
疲れやすい子もいるので、「少人数の関係の方が安心」
というケースもあります。
通級と支援級はどう違うの?
通級は、「通常級がメイン」です。
一部の時間だけ別室で支援を受けます。
一方、
支援級は、
日常的に少人数環境で学ぶ形になります。自立活動って遊びですか?
遊びではありません。
自立活動は、
- コミュニケーション
- 感情コントロール
- 姿勢保持
- 感覚調整
など、
学校生活に必要な力を育てる大切な学習です。支援級はずっと別教室ですか?
違います。
交流級(通常級)へ参加する時間もあります。
例えば、
- 体育
- 音楽
- 図工
- 給食
などを通常級で過ごす子も多いです。
就学相談を受けたら支援級になりますか?
必ずではありません。
就学相談は、
「その子に合う環境を考える場」です。保護者の希望も確認されながら進むケースが多いです。
支援級に入ると将来困りますか?
一概には言えません。
むしろ、
- 自己肯定感を保てる
- 学校嫌いを防げる
- 安心して学べる
ことで、
成長につながる子も多いです。支援級にするか普通級にするか決められません。
本当に悩みますよね。
でも大切なのは、
「どこが普通か」ではなく、「どこなら安心して学べるか」
だと感じています。
見学や相談を重ねながら、
子どもに合う環境を探していく家庭が多いです。
まとめ|大切なのは、その子が安心して学べる環境
支援級・通級・通常級。
どれが「正解」というより、
「その子が安心して学べるか」
がとても大切だと感じています。
入学前は不安も多いですが、
- 子どもの特性
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 安心できる環境
を整理しながら、
少しずつ進めていけると安心につながります。
「支援級って実際どうなの?」
と悩んでいる方に、
少しでも参考になれば嬉しいです。