はじめに
先日、放課後等デイサービス(放デイ)からこんな報告を受けました。
「送迎中、助手席からハンドルを触ってしまって危なかったです」
正直、とても驚きました。
そして息子本人も、先生に叱られてかなり落ち込んでいました。
「なんでそんな危ないことを…」
と思う反面、
- わざとなの?
- 衝動的?
- 発達特性が関係している?
- どう対策したらいい?
と悩む保護者の方も多いと思います。
今回は、
発達特性のある子どもに起きやすい「車内での危険行動」について、
- 起きてしまった原因
- 子どもの心理
- 家庭でできる対策
を、わが家の体験も交えながらまとめます。
目次
- はじめに
- 放デイ送迎中に起きたヒヤッとした出来事
- なぜ助手席からハンドルを触ってしまったの?
- 「珍しい状況」で興奮していた
- 「どれだけ危険か」が実感しにくい
- 疲れや興奮でコントロールが難しかった
- 叱られて落ち込んでいたのは大事なサイン
- 家庭でできる対策5選
- 危険な理由を短く具体的に伝える
- 車に乗る前に毎回ルール確認
- 「ダメ!」より「やること」を伝える
- 危険な環境を作らない
- 落ち着いてから振り返る
- 放デイや学校と連携する時のポイント
- こんな時は専門機関への相談も検討を
- まとめ|「危険行動」だけで終わらせないことが大切
放デイ送迎中に起きたヒヤッとした出来事
先日、放デイの送迎中に、息子が助手席からハンドルに手を伸ばしてしまったそうです。
先生がすぐに対応してくださり、大きな事故にはなりませんでした。
ただ、
「もしタイミングが違っていたら…」
と思うと、本当にヒヤッとしました。
なぜ助手席からハンドルを触ってしまったの?
① 「珍しい状況」で興奮していた
わが家では普段、息子は助手席に座りません。
だからこそ、
- ハンドルが近い
- ボタンがいっぱいある
- 運転手みたいでワクワクする
そんな「特別感」が強かったのだと思います。
発達特性のある子は、
「気になる!」
↓
「触りたい!」
↓
「手が出る!」
までがとても早いことがあります。
大人のように、
「危険だからやめよう」
を一瞬でブレーキできないことも少なくありません。
② 「どれだけ危険か」が実感しにくい
発達特性のある子は、
- 「危険を予測する力」
- 「衝動を止める力」
- 「気持ちを切り替える力」
に課題が見られることもあります。
そのため、
「ダメだと分かっていても、とっさに手が出てしまう」
という行動につながるケースも少なくありません。
大人にとっては、
ハンドルを触る=とても危険
ですよね。
でも子どもによっては、
- 少し触るだけなら大丈夫だと思う
- どれほど危険なのか実感しにくい
- 車がどう動くか想像しにくい
ことがあります。
特に、
- ASD(自閉スペクトラム症)
- ADHD傾向
- 衝動性が強いタイプ
の子は、「危険予測」が苦手な場合もあります。
③ 疲れや興奮でコントロールが難しかった
放デイ後は、
- 疲れている
- テンションが高い
- 切り替えが難しい
こともあります。
疲れている時ほど、
「分かっているけど止められない」
が起きやすくなります。
これは「わがまま」というより、
脳のブレーキ機能が弱くなっているイメージに近いです。
叱られて落ち込んでいたのは大事なサイン
今回、息子はかなり凹んでいました。
私はそこに少し安心した部分もありました。
なぜなら、
- 「まずかった」
- 「危なかった」
- 「怒られることをした」
を理解し始めているからです。
もし、
- 全く気にしない
- 笑っている
- また繰り返そうとする
なら別の心配もあります。
でも、
「ショックを受けている」
というのは、
「学習につながる入口」でもあります。
家庭でできる対策5選
① 危険な理由を短く具体的に伝える
長い説教は逆効果になることもあります。
おすすめは短く具体的に。
例えば、
- ハンドルが急に動く
- 車がぶつかる
- ケガをする
など。
声かけ例
「ハンドルを急に触ると、車がグラッとして事故になることがあるんだよ」
くらいで十分です。
② 車に乗る前に毎回ルール確認
発達特性のある子は、
「分かっている」と「できる」
が一致しにくいことがあります。
だからこそ、
毎回同じ言葉で伝えるのが効果的でした。
わが家の声かけ
- 「おててはおひざ」
- 「前は触らない」
- 「困ったら言葉で言う」
ルールは短く固定化すると入りやすいです。
③ 「ダメ!」より「やること」を伝える
これは療育でもよく言われることですが、
❌「触らない!」
だけだと難しい子もいます。
その代わり、
⭕ 手はおひざ
⭕ シートベルトを持つ
⭕ 窓を見る
など、
「代わりの行動」を決める方が成功しやすいです。
④ 危険な環境を作らない
これ、かなり大切です。
「本人が頑張る」だけでは限界があります。
なので、
- 助手席に座らせない
- 後部座席固定
- 手が届きにくい位置に座る
など、
環境調整も重要。
発達支援では、
「叱る」より先に「事故が起きにくい環境」を作る
ことを大切にします。
⑤ 落ち着いてから振り返る
叱られた直後は、
頭が真っ白になっていることもあります。
なので、
少し落ち着いてから、
「びっくりしたね」
「次はどうする?」
と振り返る方が入りやすいです。
放デイや学校と連携する時のポイント
今回のような危険行動は、
家庭だけで対応しようとすると不安が大きくなることもあります。
だからこそ、
- 放デイ
- 学校
- 学童
- 支援員さん
などと情報共有することも大切だと感じました。
例えば、
- どんな場面で起きやすいか
- 疲れている時に増えるか
- 車内でどんな声かけをしているか
を共有することで、対応を合わせやすくなります。
また、
「家でも同じようなことがあります」
「こういう声かけが入りやすいです」
などを伝えるだけでも、支援側は対応しやすくなることがあります。
こんな時は専門機関への相談も検討を
もし、
- 危険行動が頻繁に続く
- 車内だけでなく外でも飛び出しが多い
- 注意しても止められない
- 保護者の不安が強い
場合は、
- 小児科
- 発達相談窓口
- スクールカウンセラー
- 療育機関
などへ相談する家庭もあります。
「相談=悪いこと」ではなく、
「安全に過ごす方法を一緒に考える」
ためのサポートとして活用するのも大切だと感じています。
よくある質問
発達特性のある子は危険行動が多いのでしょうか?
衝動性や危険予測の苦手さから、危険行動が見られる子もいます。
ただし個人差が大きく、環境調整や声かけで改善するケースも多いです。わざとやっているのでしょうか?
悪気よりも、「気になった」「衝動的に触った」が先に来ている場合があります。
何歳くらいまで注意が必要ですか?
年齢よりも特性や理解度によります。
小学校低学年では継続的な見守りが必要な子も多いです。強く叱った方が覚えますか?
強い叱責だけでは逆効果になることもあります。
短く具体的に危険性を伝える方が入りやすい子もいます。毎回同じことを繰り返します…
「分かっている」と「止められる」は別の場合があります。
ルールの視覚化や環境調整も大切です。放デイ側にはどう伝えればいい?
家庭での対策や困りごとを共有し、「どんな場面で起きやすいか」を一緒に確認すると連携しやすいです。
ADHDと衝動性は関係ありますか?
ADHD傾向のある子は、思いついた行動を瞬間的に実行してしまうことがあります。
車内ルールはどう教えればいいですか?
短く具体的に、毎回同じ言葉で伝えると理解しやすいです。
助手席は避けた方がいいですか?
危険行動がある間は、後部座席固定など安全を優先した環境調整も有効です。
相談するならどこがいいですか?
困り感が強い場合は、
- 放デイ
- 学校
- スクールカウンセラー
- 小児科
- 発達相談窓口
などへの相談も選択肢になります。
まとめ|「危険行動」だけで終わらせないことが大切
今回の件は、
正直とてもヒヤッとしました。
でも、
- 本人が落ち込んでいた
- 注意がしっかり届いていた
- 危険について学ぶきっかけになった
という意味では、成長につながる経験にもなると感じています。
発達特性のある子は、
「ダメだと分かっていても止められない」
ことがあります。
もちろん、安全を守るための対応は必要です。
ただ、
「親の育て方が悪い」
と単純に片付けられるものではなく、
- 発達特性
- 衝動性
- 疲れ
- 環境の変化
など、さまざまな要因が重なっている場合もあります。
だからこそ、
- 叱責だけで終わらせない
- 行動の背景を考える
- 安全に過ごせる環境を整える
- 具体的に繰り返し伝える
ことが大切なのかもしれません。
同じように悩むご家庭の参考になれば嬉しいです。
📢 次回予告 📢
どうぞお楽しみに♪