子育てブログ

就学に向けて 年長 リアル体験談|ASD・吃音の息子と歩む支援級か普通級かの選び方と入学準備

就学に向けて

目次

  1. はじめに:年長の就学準備、親のリアルな不安と期待
    小学校の進路と我が家の選び方
    就学準備スケジュール(年長のリアル体験)
  2. 小学校入学前に「できたら嬉しい」準備リスト
  3. 日常の中で育てる「身辺自立」と生活習慣
  4. 心の準備も大切:自分の気持ちを伝える力
  5. 視覚的サポートで安心を:手順カード・予習アイディア
  6. 想いをつなげる:面談やおたよりでできること
  7. 発達傾向が気になるお子様への備え方
  8. 最後に:親の「安心」が、子どものスタートを支える
  9. よくある質問と答え

1. はじめに:年長の「就学準備」、親のリアルな不安と期待

「もう年長さんか…来年はいよいよ小学校だね」
そんな会話をしながらも、私の心は不安がありました。

息子はASD(自閉スペクトラム症)と吃音があり、年少から療育に通っています。
「普通級にするべきか、支援級か…?」「就学準備は何から始めればいいの?」
——ネットの情報だけでは決めきれず、見学や相談を重ねてきました。

小学校の進路と我が家の選び方

小学校の進路には大きく4つの選択肢があります。

  1. 特別支援学校
  2. 特別支援学級(知的・情緒)
  3. 通常学級
  4. 通級指導(通常級+一部支援)

どれが我が子に合っているのか…
正直、ネットの情報や幼稚園の先生や療育先や支援員さん、への相談だけでは分からず、


発達検査(WISC-V)+小学校の見学+就学相談を経て判断しました。
実際に環境を見ることで、息子の特性に合う場所が見えてきました。

就学準備スケジュール(年長のリアル体験)

  • 就学前発達検査(WISC-V):進路を選ぶ判断材料になる。そして意外な結果が!!
  • 学校見学(支援級・普通級の見学):子どもに合いそうな環境を肌で感じる。環境や支援体制を確認
  • 就学相談(申込:6〜7月/実施:7〜8月):教育委員会や学校の先生と面談👈今ここ
  • 就学時健康診断(10月頃):身体測定・視力聴力など
  • 教育相談(希望者) :健診後に実施
  • 入学説明会(1〜2月):持ち物や入学式の流れ説明

この就学準備の流れを経験して強く感じたのは、「早めに動くほど心がラクになる」ということです。
特に
発達検査
は事前予約が必須で、場合によっては検査日まで数か月待ちになることも珍しくありません。
我が家の場合も、就学相談の際に病院や関係機関での検査が必要で、発達検査の予約から実施までかなり時間がかかりました。
発達検査は数ヶ月待ちになることもあるため、年中の冬~遅くても年長の春には動き出すのがおすすめです。
そして、我が家では、発達検査ウィスク(WISC-V) で、意外な結果が判明!(関連記事:準備中)
もちろん迷いながら考える時間も大切ですが、動きながら選択肢を整理することで、親も子どもも安心して就学準備を進められます。

2. 小学校入学前に「できたら嬉しい」準備リスト

入学前に全部できている必要はありません。
でも、少しずつできることを増やしておくと、子どもの自信につながります。

  • 自分の名前が言える・書ける
  • 「おはようございます」「ありがとう」など簡単な挨拶
  • ひらがなの読み書き(遊びの中でOK)
  • 時計の読み方(〇時・〇時半くらいまで)
  • 通学路の下見と交通ルール確認

先輩ママ体験談
特に時計が読めるようになると、
「あと5分で授業始まるよ!」が通じやすく、朝のバタバタも減るそうです。

3. 身辺自立と生活習慣の育て方

小学校生活をスムーズに始めるためには、学習だけでなく身辺自立と生活習慣の準備が欠かせません。
年長のうちから少しずつ練習しておくことで、入学後の「つまずき」を減らし、子どもも親も安心して新生活を迎えられます。

着替え・トイレ・持ち物管理

小学校では親がそばでサポートする時間はほとんどありません。
だからこそ、園のうちから「自分で準備し、自分で片付ける」習慣を少しずつ身につけています。

療育先でも、年長になると就学を意識したカリキュラムが増えます。
机に座る練習、板書を写す練習、自分の意見を発表する練習など、授業を想定した活動が中心です。
家庭では、靴の左右や服の前後を間違えずに着られるよう毎朝声かけを継続中。
排便後のおしり拭きも、完全に一人でできるよう練習中。
年長のうちに立ったまま靴を脱ぎ履きできるようになることも、小学校生活でスムーズに過ごすためのポイントだそうです。

ポイント💡

  • 服の前後・靴の左右を間違えずに着用
  • 排便後の後始末
  • 持ち物管理
  • 靴を立ったまま脱ぎ履き

生活リズム

  • 早寝早起き(21時就寝を目標に)
  • 朝ごはんをしっかり
  • 排便リズムを整える

偏食がある息子も、少しずつ給食で出そうな食材を試すようにしました。
「一口だけチャレンジ」から始めたら、食べられる物が増えて自信もアップ。

4. 心の準備も大切:自分の気持ちを伝える力

小学校では、「できない」「嫌だ」と自分から伝える勇気もとても大切です。
無理して我慢すると、学校生活がつらくなってしまうこともあります。

私自身も、子どもには不安をあおる言葉は避け、
「大丈夫。困ったら先生にちゃんと伝えていいんだよ」と、繰り返し安心できる声かけをしています。

友達との関わりは、園や療育先で自然に育っていきます。
年長になると、運動会や発表会など一つひとつが最後の行事
「今しかない時間を思い切り楽しんでほしい」と願っています。
ランドセルを購入した頃から、子ども自身も少しずつ「もうすぐ小学生なんだ」という実感が湧いてきたようです。

5. 視覚的サポートで安心を:手順カード・予習アイディア

朝の支度や持ち物の準備を、毎回口頭で促すのは正直とても大変…。
そこで我が家では、手順カードや写真付きチェック表を活用しています。

壁や棚に貼っておくだけで、子どもが自分から動けるようになり、
親も「早くしなさい!」の回数が減って、朝の空気がぐっと穏やかになりました。

こうした自分で準備できた成功体験は、小学校に入ってからの自信にもつながるはず…と期待しています。

6. 想いをつなげる:面談やおたよりでできること

年長の面談は、家庭の様子や心配事を先生と共有できる貴重な機会です。
私も「準備に時間がかかる」「お友達との関わりが心配」など、気になることを率直に相談しました。
すると先生から、「ここは意外と上手くやれている」「こういう声かけをしている」など、新しい発見がありました。

また、おたよりでのやり取りも大切です。
園と家庭が同じ方向を向けるよう、就学相談前にはしっかり話せる時間を持ちました。
園から直接「支援級がいい」「普通級がいい」という判断はもらえませんが、
現状や困りごとの共有は、就学準備にも、そして残りの園生活を安心して過ごすためにも欠かせないと感じます。

7. 発達傾向が気になるお子様への備え方

「発達グレー」や診断ありのお子さんの場合は、特に早めの準備が安心につながります。

  • 年長の早い時期に発達検査
  • 小学校の見学(普通級・支援級)で環境の比較
  • スケジュールカードやタイマーなどの支援ツール準備
  • 通学の練習(天気や時間を変えて)
  • 学校との連携体制づくり

先輩ママのアドバイスにも、「早めの行動が重要」という声が多くありました。

8. 最後に:親の「安心」が、子どものスタートを支える

就学は、子どもにとっても、親にとっても大きな節目です。
心配や不安はあって当たり前。
でも、情報収集と早めの行動で、不安はぐっと減らせます。

そして何より、親が安心して笑顔で送り出すこと
その姿こそが、子どもに「学校って楽しみだな」と思わせる一番の準備だと思います。

9. よくある質問と答え

発達検査は必ず受ける必要がありますか?

支援級や通級を希望する場合は必要になることが多いです。
進路判断の参考にもなります。

普通級と支援級、どうやって決めましたか?

学校を見学し、子どもの特性や得意・苦手を考慮して決めました。

就学相談はいつ申し込めばいいですか?

多くの自治体では6〜7月が申込期間なので、春には情報収集を始めるのがおすすめです。

ひらがなが書けなくても入学できますか?

入学はできますが、読める・書けると授業がスムーズに進みやすくなります。

偏食がひどい場合、給食はどうなりますか?

担任と相談し、段階的に慣れていくケースが多いです。

通学路の練習は必要ですか?

必須ではありませんが、交通ルールや危険箇所を事前に確認できるのでおすすめです。

「嫌だ」「できない」を言えるようにするには?

家庭で「困ったら伝えていい」という練習を繰り返すことが大切です。

手順カードはどうやって作りますか?

写真やイラストで朝の流れを可視化し、目につく場所に貼ると効果的です。

面談で先生に何を話せばいいですか?

家庭での困りごとや得意なこと、苦手なことを具体的に共有します。

入学までに全部できなくても大丈夫ですか?

大丈夫です。大切なのは「できることを少しずつ増やす」ことです。

📢次回予告

 【就学相談の流れ】年長ママ体験談|聞かれること&後悔しない準備
お楽しみに!

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  • この記事を書いた人

しょうがなすこさん

はじめまして🌼「しょうがなすこ」と申します。 私は、2歳と4歳の発達障害の息子を育てているママです。 児童発達支援アドバイザーの資格を持ち、現役保育士監修のもと、発達に特性のあるお子さんとの向き合い方や、日々の悩みに寄り添う情報をこのブログで発信しています。 「ことばがゆっくり」「感覚に敏感」「お友だちとの関わりがむずかしい」そんな日々のちょっとした困りごとに、私自身もたくさん向き合ってきました。 このブログでは、🔸わが子のリアルなエピソード🔸家庭でできる関わりの工夫🔸ママの心がふっと軽くなるヒントなどをお届けしています。 🍀「私だけじゃないんだ」そう思える場所が、ここで見つかりますように。どうぞ、気軽に読んでいってください☺️

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