はじめに
「なんで勉強しないといけないの?」
小学校へ入る頃になると、子どもから一度は聞かれる質問ではないでしょうか。
私も息子に聞かれたことがあります。
そんなとき、SNSで見かけた「虫めがね」のたとえ話がとても分かりやすく、
「なるほど!」
「これは子どもにも伝わりそう!」
と思いました。
でも、いざ息子に説明しようとすると、
「えっと…虫めがねが何だったっけ?」
「算数はどう説明するんだっけ?」
となってしまいました。
そこで、
「親子でいつでも見返せるように、視覚支援カードにしてみよう!」
と思い、このカードを作りました。
言葉だけよりも、イラストがあることで、小学校低学年のお子さんでもイメージしやすくなります。
「虫めがね」のたとえ話とは?
虫めがねで葉っぱを見ると、
普段は気付かなかった葉っぱの筋や細かい模様が見えてきます。
葉っぱは何も変わっていません。
変わったのは、
「見え方」
です。
勉強も同じです。
勉強とは、
頭の中に、いろいろな虫めがねを増やしていくこと。
たくさんの虫めがねを持つほど、
世界がもっとよく見えるようになります。

算数の虫めがね
算数の虫めがねを使うと、
「長さ」
「大きさ」
「数」
「形」
が見えるようになります。
例えば葉っぱを見ると、
「長さは何cmかな?」
「葉っぱは何枚あるかな?」
と数字で考えられるようになります。
国語の虫めがね
国語の虫めがねを使うと、
見たことや感じたことを言葉で表現できるようになります。
「きれい。」
「みどり色。」
「ギザギザしている。」
「やわらかそう。」
言葉が増えるほど、
自分の気持ちも伝えやすくなります。
理科の虫めがね
理科の虫めがねを使うと、
「どうして?」
「なんで?」
が見えるようになります。
葉っぱには、
水や栄養を運ぶための筋があります。
植物が育つしくみも分かってきます。
社会の虫めがね
社会の虫めがねを使うと、
人や町とのつながりが見えてきます。
「この木はどこにあるのかな?」
「誰が植えたのかな?」
「どうして公園には木があるのかな?」
自然と暮らしの関係も分かるようになります。
図工の虫めがね
図工の虫めがねを使うと、
色や形、光や影に気付けるようになります。
葉っぱをよく見て描くと、
今まで気付かなかった美しさを表現できます。
音楽の虫めがね
音楽の虫めがねを使うと、
葉っぱが風で揺れる音や、
鳥の声など、
自然の音にも耳を向けられるようになります。
勉強すると、虫めがねが増えていく
葉っぱは最初から同じ葉っぱです。
でも、
勉強すると、
算数の虫めがね
国語の虫めがね
理科の虫めがね
社会の虫めがね
図工の虫めがね
音楽の虫めがね
……
いろいろな虫めがねが増えていきます。
だから、
同じ葉っぱでも、
見えるものがどんどん増えていくのです。
我が家では視覚支援カードにしました
我が家の息子は、
言葉だけで説明されるより、
絵で見る方が理解しやすいタイプです。
私自身も、このたとえ話を思い出そうとすると、
「あれ?次は何だったかな?」
となってしまいました。
そこで、
「算数の虫めがね」
「理科の虫めがね」
「国語の虫めがね」
「社会の虫めがね」
などをイラストにして、一枚の視覚支援カードにまとめました。
親子で見ながら、
「今日は理科の虫めがね!」
「今日は国語の虫めがね!」
と話すだけでも、勉強の意味を楽しく伝えられます。
無料で公開しています
今回作成した「虫めがね」の視覚支援カードは、ご家庭や学校で使いやすいように無料公開しています。
「なんで勉強するの?」
と聞かれたとき、
「テストのためだよ。」
ではなく、
「世界を見る虫めがねを増やすためだよ。」
そんな会話のきっかけになればうれしいです。
よくある質問(FAQ)
子どもに「なんで勉強しないといけないの?」と聞かれたら、どう答えればいいですか?
「テストのため」ではなく、「世界を見る方法を増やすため」と伝えると、
小学校低学年のお子さんにもイメージしやすくなります。この視覚支援カードでは、
「虫めがね」のたとえを使って、勉強すると見える世界が広がることを分かりやすく説明しています。
「虫めがね」のたとえ話とは何ですか?
虫めがねで葉っぱを見ると、普段は気付かない葉っぱの筋や模様が見えるようになります。
勉強も同じで、算数・国語・理科・社会など、さまざまな「虫めがね」を頭の中に増やすことで、
同じものでもいろいろな見方ができるようになるという考え方です。
この視覚支援カードは何歳くらいから使えますか?
幼児の年長さんから小学校低学年のお子さんにおすすめです。
イラストを見ながら親子で会話することで、「勉強する意味」を自然に伝えられます。
発達障害(ASD・ADHD)の子にも使えますか?
視覚的に理解しやすい構成なので、視覚優位のお子さんやASD・ADHDのあるお子さんにも活用しやすい教材です。
ただし、お子さんによって理解しやすい方法は異なるため、会話を交えながら使うことをおすすめします。
勉強が嫌いな子にも効果はありますか?
勉強を「テスト」や「点数」と結び付けるのではなく、
「世界を見る虫めがねを増やすこと」と伝えることで、勉強への印象が変わるきっかけになることがあります。
家庭ではどのように使うと効果的ですか?
カードを見ながら、「今日は算数の虫めがねで見てみよう」「これは理科ではどう見えるかな?」と親子で話すのがおすすめです。
身近な物を題材にすると、勉強と日常生活が結び付きやすくなります。
学校や支援学級でも使えますか?
はい。授業の導入や学級活動、支援学級でのソーシャルスキルトレーニング(SST)などでも活用しやすい内容です。
「勉強する意味」を考えるきっかけづくりとして役立ちます。
「水の入ったコップ」のたとえ話との違いは何ですか?
「水の入ったコップ」は同じ物でも見え方が増えることを伝えるたとえです。
一方、「虫めがね」は見るための道具(見方)が増えることをイメージしやすいのが特徴です。
どちらも勉強の意味を伝えるのに役立つ考え方です。
まとめ
勉強は、
テストで100点を取るためだけではありません。
勉強することで、
- 世界をいろいろな角度から見られる
- 新しい発見ができる
- 「どうして?」が増える
- 好きなことがもっと好きになる
- 自分で考える力が育つ
そんな力が少しずつ身についていきます。
葉っぱを見る虫めがねのように、
勉強は「世界を見るための虫めがね」を増やしてくれるものです。
この視覚支援カードが、お子さんと「勉強って何だろう?」と話すきっかけになれば、とてもうれしいです。